念動力ON！〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜

ばふぉりん

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神隠し(人為的)

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　まずはどこに逃げたかを探さないといけないんだけど、みたことないやつ(猫の人ね)でも気配察知で探し出せたから、実際は簡単なんだけどね・・・

「さて・・・色狂いなら間違いなく・・・あぁ、やっぱり新たな被害者が出てるな・・・この人には悪いが、これ以上の被害者が出ないうちに・・・」

　隔離施設から逃亡した2人の男は、民家に侵入してコトに及んでいた・・・

「家の主人は・・・南無。奥さんと娘さんが・・・とりあえず眠ってもらって・・・2人はさっさと送るか」

　寝室でご丁寧に・・・なんてことはなく、廊下でコトに励んでいた悍ましい景色に辟易しつつ『送還転移消えろ！』とりあえずあの世界のあの国の森の中に転移させて・・・

「人里からは離れてるから、人的被害は出ないだろうし、魔物と遭遇してもオークくらいなら倒せるだろう・・・それ以上のに出会って死んだらそれはそれで・・・制裁にはならんか」

　きっちりと責任・・・は無理そうなので、懺悔？も無理か・・・ただ死なすにはね・・・

「ここは一つヤる側からヤられる側になってもらうとするか・・・となると・・・特殊個体がいれば話が早いんだけど、そうそうタイミングよく・・・御都合主義は・・・居たよ・・・」

　御都合主義バンザーイ！だけど、このままじゃ力の均衡が悪くて、最悪すぐに終わってしまうね・・・それだと本当の意味で・・・

「よっし、まずはこのままサバイバルでもしてもらって、レベルアップして強くなってもらおうかな？」

　肉体HPも精神MPも強くなってもらわないと・・・ね？

「地獄を見てもらうのはそこからでも遅くはないからな」

　そして生存本能だけを残したケダモノ２匹を放置して、今後の計画に必要なものを作るために転移した。

～ケダモノ供～

　既に人としての理性なんて欠如しており、彼等に残ってるのは生存本能のみ。
　飢えれば食うために殺し、寝て起きて、穴を探す・・・ひたすらそれらを繰り返す日々・・・いつしか2人の風貌はゴブリンのそれとなんら変わらないものとなっていた。ただし、肉体的にはオーガに酷似していたが、知性のカケラも持ち合わせていないので、知らぬ冒険者や住民が見かければ、新種の魔物と思うだろう。実際彼等はレベルアップの恩恵でステータスは上昇しているが、スキルや魔法といったものは獲得していなかった。獲得していたとしても、知性の無い彼等に使いこなすことはできないであろう・・・そして本能で森が住処と察しているのか、人里には出てこない。出てれば出てたで、彼等を召喚した国なのだから、城に人的被害が出ればカイザーの喜ぶところであったが・・・
　そして数週間後・・・彼等に刑が執行される刻を迎える。

～カイザー～

　＜時間はケダモノ供を放置して転移した直後の事＞

「なぁ？ギルドマスターさんよ？ちょっと紹介して欲しい人がいるんだけど、もし該当する人がいないならいないでも構わないんだけど・・・」

「随分と遠回しな聞き方をするな・・・どのような人物を探してる？」

「魔道具ってわかる？それを習いたいと思うんだけど・・・どうかな？勿論師事して教えを乞うんだから、給金も払うよ？」
　
　奴らの刑に必要なモノを作ろうと考え、日本にはなく、異世界にはある・・・むしろ、異世界でしか作れないようなモノなのだから、仕方がないが・・・

「それなら・・・(説明中)・・・に居るから、尋ねるといい。腕は確かだ。問題があるようなら私の名前を出してもらってもいい」

　ギルドマスターさんに教えてもらった場所に行くと、どう考えても頭のネジが数本・・・ｨｬ基盤ごと交換が必要そうな外観の家だった。

「すみませ～ん、冒険者ギルドのギルドマスターさん(名前教えてくれなかった)の紹介で、魔道具の作り方を教えてもらいに来ました。いらっしゃいますか～？」

「あ～んら、いいオトコじゃな～い・・・ギルマスの紹介？なら・・・」

「・・・(そっち系か！)」

　森での御都合主義のお礼に、テンプレが降って湧いてきやがったな！
　身長2mガチムキマッチョでビキニパンツに蝶ネクタイだけの推定オッサン(スキンヘッド)が出迎えた。どうしてこいつらの体はいつもテカテカ光ってるんだ？

「それで？どんなものを作りたいのかしら？それ次第で師事料も変わってくるけど・・・貴方の身体でも構わないわ・・・・っよ！」

　普通のやつなら確実に無理なスピードでタックルの姿勢で突っ込んでくるが、俺からしたら、ハイハイし出した赤ん坊以下だ。

「何がしたいんだ？」

　ガッツリ片手でタックルを受け止め、アイアンクローで顔面を掴み上げ、吊るすと・・・

「ちょっと待ったマッタ！イテテテ！？おかしいから！貴方の方が背が低いのになんで私が持ち上げられてるのよ！？しかも片手で！！？？」

　いや別におかしくはないよ？だって今の俺浮いてるし・・・え？なに？「俗世から浮いてる」って？・・・やかましいわ！

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