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第二章 グラナイダの二人の銀狼
10.選ばれた者と選ばれなかった者 ②
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「きゃ、きゃあっ!」
ミイナが飛びのく。下敷きになっていたナハヤをアルベルトが膝をついて抱き起した。
「大丈夫か?」
ぐしゃぐしゃに乱れた髪を撫でて、ナハヤの手を握っている。外で待っているからね、ここは防音だからゆっくり二人で話しておいで、と言っていた彼がなぜいるのかがわからなくて、ナハヤは首を傾げる。だが、アルベルトは、じろりとミイナを鋭い瞳でにらみつけた。
「ひぃっ、え、ええぇと、ちがっ、バル、いえ、ア、アルベルト様?」
「なんだ」
「そ、その人が、あのっ、……そう、ど、毒をもってきたの、かと」
「毒?」
「その、飴……、だ、だって、自分だけ死刑だなんてずるいって、絶対そう思ってるから。私も道連れにしようとしてるんだって思って」
「え……」
「だって、いきなり一人で来て、もしかして脱走?とか……そのうえ、何でも受け入れる言葉ばかりで、そんなの、わ、私ばっかりずるいって思わないわけがない。わ、わたし……怖くて……薄気味悪くて……」
ほろほろとミイナの赤い瞳から涙がこぼれていく。白いまつ毛が濡れる様は、雪解けのようだとナハヤは思った。そして、まさか怖がらせていたのかと、びっくりして反省もした。
ナハヤは別に、全部を受け入れる覚悟だからなんとも思っていなかったが、ミイナはそれが逆に不気味に思えていたのか。
疑い深いたぬきの性質からすればそういうことはあるかもしれない、とナハヤはなんとなく納得する。
「あ、ミイナ、ごめんね」
「……、あ、う、ううん。ごめんね、おねえちゃん。私も、……その、疑って……ひどいことを言って」
「ん。大丈夫。でも、私、本当に……別に、うん、悪いことしたのは自分だけ、ミイナをずるいって思ってない。信じてほしい」
「うん、うん。ごめんね、おねえちゃん。ひどいこと、言っちゃって、ごめんね」
ぐすんぐすん、と顔を覆って泣くミイナの頭を撫でようとしたけれど、そのナハヤの手が届く前に、アルベルトがナハヤを横抱きにして立ち上がった。
「はへぇっ?!」
「………たぬきは本当に変わり身が上手い。反吐が出る」
「ア、アル様!?なんでそんな裏切り者に触れるの?!」
「誰が呼んでいいと言った?」
「「ヒッ!!」」
アルベルトの地の底から響いているのかと思うほど低く響く声に、ナハヤとミイナは同時に喉で悲鳴を上げた。
「勝手なことをするな、と言ったはずだ」
アルベルトがミイナに向ける表情は見たことがないほど冷たいもので、橙色の瞳の中にわずかに金色に混ざっている。ぞっと、腕の中にいるナハヤの背筋が凍った。それを向けられているミイナは、硬直して微動だにしないでいる。
「思い上がるな。大人しくしていろ。そうすれば殺しはしない」
髪色と同じほどに真っ白な顔色になったミイナが、とすん、とまたドレッサーの椅子に無言で戻った。
それを極寒の視線で見届けたアルベルトは、ナハヤを抱えたまま踵を返す。
「あ、ある……アルベルト、さ、ま?」
「ナハヤはアルでいいよ。痛そうだ。大丈夫?」
「あ……」
「…………あの女、……てやる」
頬を引っかかれた傷に触れられるとピリッと痛む。とっさに目をつぶったナハヤは、アルベルトが、ぐるっと喉で唸ったのは分かったが、何を言ったかはわからなかった。
「アル様?」
「………、はぁ、………まあ、仕上げはあとで派手なほうがいい」
「?」
いや、とアルベルトが首を振る。
「それにしたって。ナハヤ、あの妹はひどいな」
「いえ、ちょっとこんがらがってだじゃって言ってたじゃ……あ。」
アルベルトの前だと、気が抜けて方言が戻ってきてしまった。恥ずかしい、と言われたことを思い出して、ナハヤは口をつぐむ。
「……もしかしてあんな言い分を信じてる?」
そのまま首を傾げると、「嘘だろ……」と絶句された。
「まあ、それは、……まあ、まあ、いいとして、ナハヤの方が大きいのに、なんで反撃しないの?あんな一方的に」
「……えと、ミイナの養分を、私がとってしまった、から」
「は?」
「色が白いのも、体が小さいのも、弱いのも、ぜんぶ、お腹の中で、私が取ったからずるいってミイナが言うから。外に出てからは、その分を返してって」
「は?」
「それに、ミイナに反撃すると、他の強い雄がミイナをいじめんなってたくさん来て、い、いっぱい殴られたから、怖くて。なら我慢しようかなって。ミイナの拳くらいしくらい、そんなにたいしたことないし」
「……ナハヤ、ごめんね」
急に、ナハヤは運ばれていた体勢から床に降ろされた。
それは別に構わないのだが、そのままアルベルトが思い切り近くにあった金属の狼像に拳を振りかぶって殴りつけた。ガァン!!ととんでもない音がして、ナハヤは思い切り耳をふさいだ。その次の瞬間には、黒銅の像がガラガラと崩れていく。石などではない。金属である。
「ひぃええええっ?!?こ、粉々だっちゃ?!な、なして……」
「はぁ、くっそ……大丈夫。この辺のものは、壊すためにあるようなものだ。家には影響与えないから」
「へ、そ、そんな……」
馬鹿な、とナハヤは口の中だけで呟いた。
何故なら見上げたアルベルトの顔が能面のように表情がなく、瞳がまた少し金色に染まり始めていたからだ。
「ヒ……ッ」
「ああ、ごめん。ちょっと待ってね……あー、俺もバルのことなんも言えない、かも」
尻尾を股の間に入れたナハヤを見て、アルベルトが手のひらで顔を覆う。そして何度か肩で息をしていた。
「だ、だいじょうぶだか?」
その様子が苦しそうに見えて、ナハヤはおろおろと下から彼を覗き込んだ。
「ああ、優しいね、ナハヤ。君は優しすぎるんだね。はあー、もうほんと、……駄目だな。うん、もう、野放しはダメだ。うん」
「アル様?」
「とりあえず、うん。バルを呼んで外の広いところに行こう。ちょっと俺一人だと耐えきれるか自信がない」
「外?いつもの部屋以外に行ってもいいんだか?」
「うん、ナハヤの部屋に行ったらもう絶対無理だし、会議室をぶち壊したらディーがさすがにキレる」
「ディー?」
「下の赤髪の弟だよ。すっごく口うるさい」
そう言って、アルベルトはナハヤをもう一度ひょいと横抱きにした。そして、ここにきて初めて見た、鍛錬場というものに連れていかれた。そこで、バルナードが合流し、先ほどあったことやナハヤの名前の意味が北の言葉で「泥団子」という意味だと知ると、なんだかそこにあった器具を全部思い切り壊してしまった。
ついでに腹立ちが収まらないからと、なぜか二人で目にも見えないような取っ組み合いを始めてしまった。
ただの訓練だというけれど、「お前がちゃんと見てないからだろ」とか「お前だって賛同したくせに」とか思い切り怒鳴りあっていて、ひぃいいっとナハヤはまた隅っこで耳を丸めてうずくまった。汗だくで、服が殴り蹴り痕の泥まみれになった二人が怖すぎる。全然怪我してない、と言うのは本当のようだったけれど。
その夜、ミイナがこんなに素敵と自慢していた部屋は狭くて、ナハヤのように支度部屋と寝室とたくさんの綺麗な服で埋め尽くされたドレッサーとで三部屋もないんだな、と、だだ広いベッドで小さく丸まりながら天蓋を見上げて思った。
ナハヤは自分の匂いがついた着慣れた浴衣が好きだ。落ち着く。ふわふわした服は落ち着かない。
最後の晩餐はいつになるんだろう、と思いながら、最近なぜか渡される二人分のシャツと一緒に包まって、いつの間にか眠っていた。
ミイナが飛びのく。下敷きになっていたナハヤをアルベルトが膝をついて抱き起した。
「大丈夫か?」
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「なんだ」
「そ、その人が、あのっ、……そう、ど、毒をもってきたの、かと」
「毒?」
「その、飴……、だ、だって、自分だけ死刑だなんてずるいって、絶対そう思ってるから。私も道連れにしようとしてるんだって思って」
「え……」
「だって、いきなり一人で来て、もしかして脱走?とか……そのうえ、何でも受け入れる言葉ばかりで、そんなの、わ、私ばっかりずるいって思わないわけがない。わ、わたし……怖くて……薄気味悪くて……」
ほろほろとミイナの赤い瞳から涙がこぼれていく。白いまつ毛が濡れる様は、雪解けのようだとナハヤは思った。そして、まさか怖がらせていたのかと、びっくりして反省もした。
ナハヤは別に、全部を受け入れる覚悟だからなんとも思っていなかったが、ミイナはそれが逆に不気味に思えていたのか。
疑い深いたぬきの性質からすればそういうことはあるかもしれない、とナハヤはなんとなく納得する。
「あ、ミイナ、ごめんね」
「……、あ、う、ううん。ごめんね、おねえちゃん。私も、……その、疑って……ひどいことを言って」
「ん。大丈夫。でも、私、本当に……別に、うん、悪いことしたのは自分だけ、ミイナをずるいって思ってない。信じてほしい」
「うん、うん。ごめんね、おねえちゃん。ひどいこと、言っちゃって、ごめんね」
ぐすんぐすん、と顔を覆って泣くミイナの頭を撫でようとしたけれど、そのナハヤの手が届く前に、アルベルトがナハヤを横抱きにして立ち上がった。
「はへぇっ?!」
「………たぬきは本当に変わり身が上手い。反吐が出る」
「ア、アル様!?なんでそんな裏切り者に触れるの?!」
「誰が呼んでいいと言った?」
「「ヒッ!!」」
アルベルトの地の底から響いているのかと思うほど低く響く声に、ナハヤとミイナは同時に喉で悲鳴を上げた。
「勝手なことをするな、と言ったはずだ」
アルベルトがミイナに向ける表情は見たことがないほど冷たいもので、橙色の瞳の中にわずかに金色に混ざっている。ぞっと、腕の中にいるナハヤの背筋が凍った。それを向けられているミイナは、硬直して微動だにしないでいる。
「思い上がるな。大人しくしていろ。そうすれば殺しはしない」
髪色と同じほどに真っ白な顔色になったミイナが、とすん、とまたドレッサーの椅子に無言で戻った。
それを極寒の視線で見届けたアルベルトは、ナハヤを抱えたまま踵を返す。
「あ、ある……アルベルト、さ、ま?」
「ナハヤはアルでいいよ。痛そうだ。大丈夫?」
「あ……」
「…………あの女、……てやる」
頬を引っかかれた傷に触れられるとピリッと痛む。とっさに目をつぶったナハヤは、アルベルトが、ぐるっと喉で唸ったのは分かったが、何を言ったかはわからなかった。
「アル様?」
「………、はぁ、………まあ、仕上げはあとで派手なほうがいい」
「?」
いや、とアルベルトが首を振る。
「それにしたって。ナハヤ、あの妹はひどいな」
「いえ、ちょっとこんがらがってだじゃって言ってたじゃ……あ。」
アルベルトの前だと、気が抜けて方言が戻ってきてしまった。恥ずかしい、と言われたことを思い出して、ナハヤは口をつぐむ。
「……もしかしてあんな言い分を信じてる?」
そのまま首を傾げると、「嘘だろ……」と絶句された。
「まあ、それは、……まあ、まあ、いいとして、ナハヤの方が大きいのに、なんで反撃しないの?あんな一方的に」
「……えと、ミイナの養分を、私がとってしまった、から」
「は?」
「色が白いのも、体が小さいのも、弱いのも、ぜんぶ、お腹の中で、私が取ったからずるいってミイナが言うから。外に出てからは、その分を返してって」
「は?」
「それに、ミイナに反撃すると、他の強い雄がミイナをいじめんなってたくさん来て、い、いっぱい殴られたから、怖くて。なら我慢しようかなって。ミイナの拳くらいしくらい、そんなにたいしたことないし」
「……ナハヤ、ごめんね」
急に、ナハヤは運ばれていた体勢から床に降ろされた。
それは別に構わないのだが、そのままアルベルトが思い切り近くにあった金属の狼像に拳を振りかぶって殴りつけた。ガァン!!ととんでもない音がして、ナハヤは思い切り耳をふさいだ。その次の瞬間には、黒銅の像がガラガラと崩れていく。石などではない。金属である。
「ひぃええええっ?!?こ、粉々だっちゃ?!な、なして……」
「はぁ、くっそ……大丈夫。この辺のものは、壊すためにあるようなものだ。家には影響与えないから」
「へ、そ、そんな……」
馬鹿な、とナハヤは口の中だけで呟いた。
何故なら見上げたアルベルトの顔が能面のように表情がなく、瞳がまた少し金色に染まり始めていたからだ。
「ヒ……ッ」
「ああ、ごめん。ちょっと待ってね……あー、俺もバルのことなんも言えない、かも」
尻尾を股の間に入れたナハヤを見て、アルベルトが手のひらで顔を覆う。そして何度か肩で息をしていた。
「だ、だいじょうぶだか?」
その様子が苦しそうに見えて、ナハヤはおろおろと下から彼を覗き込んだ。
「ああ、優しいね、ナハヤ。君は優しすぎるんだね。はあー、もうほんと、……駄目だな。うん、もう、野放しはダメだ。うん」
「アル様?」
「とりあえず、うん。バルを呼んで外の広いところに行こう。ちょっと俺一人だと耐えきれるか自信がない」
「外?いつもの部屋以外に行ってもいいんだか?」
「うん、ナハヤの部屋に行ったらもう絶対無理だし、会議室をぶち壊したらディーがさすがにキレる」
「ディー?」
「下の赤髪の弟だよ。すっごく口うるさい」
そう言って、アルベルトはナハヤをもう一度ひょいと横抱きにした。そして、ここにきて初めて見た、鍛錬場というものに連れていかれた。そこで、バルナードが合流し、先ほどあったことやナハヤの名前の意味が北の言葉で「泥団子」という意味だと知ると、なんだかそこにあった器具を全部思い切り壊してしまった。
ついでに腹立ちが収まらないからと、なぜか二人で目にも見えないような取っ組み合いを始めてしまった。
ただの訓練だというけれど、「お前がちゃんと見てないからだろ」とか「お前だって賛同したくせに」とか思い切り怒鳴りあっていて、ひぃいいっとナハヤはまた隅っこで耳を丸めてうずくまった。汗だくで、服が殴り蹴り痕の泥まみれになった二人が怖すぎる。全然怪我してない、と言うのは本当のようだったけれど。
その夜、ミイナがこんなに素敵と自慢していた部屋は狭くて、ナハヤのように支度部屋と寝室とたくさんの綺麗な服で埋め尽くされたドレッサーとで三部屋もないんだな、と、だだ広いベッドで小さく丸まりながら天蓋を見上げて思った。
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