【完結】スマホが誤作動しただけなのに 〜肉体派男子にえっちに迫られていますがリアルで刺激は求めてません!〜

鳥海柚菜

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第2章 リスクしかないワンナイト?

10.覚悟を決めた夜③ ※

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「ち、違う……」

違うのだ。意味が違う。
別に誰とだって眼鏡はしていた。私は本当に目が悪くて、これがないとほぼ視界がぼやけて何も見えない。コンタクトのときもないことはなかったけど、だんだん慣れてくると、家で眼鏡でも、致していて。
でも、なにも見えないで男に体を触れられるのはなんとなく苦手で。
だからスるときも眼鏡は外さなかった。
でも、別に、そんなに泣くようなことなんて、一度だってなくて。
お決まりの手順で、お決まりの愛撫はそこそこの気持ちよさで、出し入れされている生々しい感覚はあまり好きではない、あんまり擦るとあとでひりひりするから嫌だなくらいの余裕さえあって。
まあ、相手がしたいならする、がモットーだった。
どうせしたって脳内ドーパミンには敵わないんだし。
だから、こんな風にレンズが濡れて、曇って、汚くなるなんて経験はしたことがない。

「ああそう」「ふぅん」「そっかあ」。
だんだん、声のトーンが上がっていくと同時に、ぐちゅぐちゅと体の中心をかき混ぜる指が速くなって。

「じゃあ、眼鏡したままもっかいイこっかー」
「ふぁっ?あ、はっ、あぁ、ぅ、……そこだめ、だめっ、ひぃああ゛あ゛っ」

手でもこんな音が出るんだ、というくらいぱちゅぱちゅという音がして、手のひらに秘裂を叩かれているみたいに激しい抽送が始まる。
ついでに親指で秘芽を全体を思い切り潰された。
ビクビクビクッと信じられないくらいに全身が痙攣してまた潮を吹いた。

「ふはっ、眼鏡ずれちゃってるのかわいー…あー、眼鏡白く濁ってきったないの。こうなったことないわけ?そっかあ」

誠が無理やりに眼鏡を取り上げ、べろっと目尻を舐めてくる。
自分のテクニックに酔いしれているのかな。
しかし私の元彼たちは、ごめんねだけれど、とてもとても平凡で、人生は主役として生きてますっていうあなたのようなイケメンでもチャラくもないからそこにマウント取っても詮ないと思うんだよ。

「ねえ、ふみはえっちな小説大好きで、こんなにえっちな体してるのに、潮吹いたこともなかったの?」
「っ……ばかっ」
「えっ、何その顔。かんわいい!」

ついでに何が楽しくて私に可愛い可愛いって言うんだ。
眼鏡外したって漫画みたいに可愛くなるなんて魔法はどこにもない。普通の大きさのやや吊り目しか出てこないんだよ。
その普通の顔中にチュッチュって口付けられる。
そんなことするのは小説の中だけかと思っていた。
やっぱり犬みたいと思っていたら、突然また眼鏡を戻されて。
乱雑にでもレンズを拭いてくれたのだろう、さっきよりはマシなすこしだけ濁った視界になって。

「じゃあ、ちゃんと見てて。俺が約束を守るところ」
「ひえっ、あ……」

バキバキに勃起した大きすぎるそれをボロンと顔の前に差し出される。ビクついていると、私の買ったXLのコンドームが彼の雄を覆っていくのを本当に間近で見学させられた。

いつも彼氏が暗い部屋の中で前屈みでゴソゴソしているの、ありがたいけど、なんか冷めた気持ちだったのに、今はもうドドドドっと耳元で太鼓のように心音が鳴っている。

目が離せないでいる私の肩を跨いで膝立ちしている誠が、金色の髪を掻き上げて自分の唇を舌で舐めたのがわかった。

「えっっろい顔して。ずーーーっと欲求不満だったんだね?」

「ち、が……!」
「違わないよ。リアルで欲求が解消できないからあんなエロしかない小説を昼間っから公共の場で読んでたんでしょ?とんだ変態だよね」
「ぅ……」

焼き切れそうな羞恥に喉が詰まる。
ドクンドクンと心臓がまた強く脈動する。

嫌なのに。リアルでバカにされるなんて真っ平ごめんと思っていたのに。
ギュッと下腹部が強く疼いた。

「ハッ、蕩けた顔して……、早く入れて欲しい?ココ」
「ふあんっ!」

後ろ手で乱雑に陰唇をぐちりと指でなぞられる。ヌレヌレじゃん?と揶揄う声。
ああもうダメだ。恥ずかしい。埋まりたい。ボイス媒体の試し聞きなんか比じゃないくらいのたうち回りたい。
でもぎゅんぎゅんと隘路が疼いて切ない。

「………れ、て……」
「うん?聞こえない。何?」

一段低くなった声に、指先まで変に痺れた。

「い、れて……もう入れてっ」
「それおねだり?もっとえっちに言ってよ。たくさん知ってるんでしょ?ふみ、頭いいからたくさん小説の内容も覚えてられるでしょ?俺あんまり読めなかったし、漢字。だから口にしてよ、ふみが一番えっちに感じちゃうやつ」
「え……、ぁ……えっ……」

嘘でしょ、ここにきての言葉責め?
けれど楽しそうに私の頬にぐりぐりと硬くなったソレを押し付けつつ、ペチンと恥骨を叩いて股間全体を乱雑に揉んでくる手に、またつん、と子宮全体が痺れてたまらない。

「んや、あ……ふぐ……んんっ」
「ほーら、えっちなふみにはもどかしいでしょ?ね?はやくこれぶち込んで、なんとなく擦ってるじゃない体験させてあげる。ふみのぐちゅぐちゅのここ、いっぱいにして、まんこぜんぶ潰して出したことない汚い声あげさせてあげるから」

どんなTL小説のヒーロー?っていつもなら突っ込みたくてたまらないはずなのに、もう手でぐっぐっとお腹を押される切なさにたまらなくなって。

「……う、ぁ……っ、あ、お、おっきいの、お、奥までいれてくださ……、奥、太いのいれ、潰して、いっぱいにするの……は、初めて、体験させて……っ、太いのでめちゃくちゃに……どちゅどちゅ突いて子宮ごりごり潰してほしいぃ……!」
「っ、ああもう、恥ずかしそうにお上品に言うなって……っめちゃ好み!」
「あんあああっ!!」

ズンっと激しい衝動が一気に全身貫いた。
そのままずるんっと抜けてまたぐちゅんっ。
ばちゅ、ばちゅ、と肉のぶつかる音が耳に届くのは毎回突かれるたびに息が詰まる一拍後。

硬い切先な子宮口まで届いている。届いているという表現より叩いているが正しい。いつもは足を高く抱えてもらわないと届かないそこにゴンゴンって。

抜き差しするのも感じない箇所なんてなくて、捲れ上がるように膣襞を押し上げる動きに、顎が上がる。

「んぐ、う、ああ、ひあっ、す、ご……んあっ」
「すごい?ふふ、こんなん、まだまだでしょ?」

腰をガシッと掴まれて奥に突き込まれたものを小刻みに揺すられた。言葉と裏腹に動きが緩やかになってホッと息を吐いた瞬間、ぐりん、とお尻が上を向くほどに体を引っ張られる。

「ひっ、だ、ダメ……」

ぞくっとした。元彼たちのアレでも強く感じるそれをこんな大きくて存在感しかないものでされたら……。

「あああ゛、アッ!ぐうぅ、ひあ、ひ、あぁあ、っ、ふ、ダメっ……だめぇっ!やめ、あ、んあぁあー……っ」
「はあっ、めっちゃぎゅうぎゅう………奥、痙攣してんじゃん……」

潰すと言うのは比喩でもなんでもなく、体の最深部がまさに質量で潰されて苦しい子宮の中まで入り込むのではと思うほどその入り口をガツガツと強く叩かれ、その度に目の前で星が飛ぶ。多分、都度、絶頂していた。

「ひぁ、う゛ぅ、ああ゛……んぐぅう゛」
「あー、そうそう。いいね。いっぱいおかしくなって。雌犬みたいになって可愛いとこ見せて」

こんな汚いものの何が可愛いんだろう。
口の端から勝手に溢れる涎を指で拭ってくれる男は、顎、首と指を滑らせて、ついでとばかりに横に流れてしまうささやかな胸の蕾をギュッと捻っていく。
またばちん、と花火が爆ぜた。
ぎゅうううっと一際強く存在感ありまくりな雄を締め上げた。

「っ、は……っ、こっちごめんね……あとでたくさん虐めてあげるから、今は一回イかせて」
「ひぁあ、あーっ、あ、あうあぁっ、アッ、いく、い……っ、またなんか、でちゃ……っ」
「ン、いいよ……俺も、出すっ」

動きにくかったのか、足を抱え直した誠が、がむしゃらに突き上げ、腰を大きく振りたくって抜き差ししてきた。

「あぁあ、あっ、いく、いくいく……っ」
「はぁ、イけっ!ほら、……っん、出る……!」

いくいくなんて恥ずかしい言葉、勝手に出てきた。
ズブズブと奥まで全部を擦り上げられて、絶頂に放り投げられると同時に、どくんっとナカの肉棒が大きく震えたのがわかった。
脈動するソレを薄い膜越しに感じる。

また曇ってしまった眼鏡越しに誠を見た。
はー、はー、と肩を上下させて荒い息を吐いているのが隙間から見える。
初めて男性のそんな姿を見てキュンとした。触りたい衝動に駆られて、そっと筋肉が盛り上がった逞しい肩に触れる。

「ふみ……」

その手を掴まれて彼の頬に触れさせられる。
スリスリと擦り寄ってくるのはやっぱり犬みたいだ。

「ま、こと……」
「ふみ、最高。えろかわいかった」

ぎゅっと抱きしめられた。
汗だくの体に包まれる。
ちょっと困惑する。
今までは終わったら、じゃあ汚れたしシャワー浴びよっかって言ってくればマシで、無言で一人でごろんってされたり、よかっただろって決めつけられたり逆にお前ももう少し協力しろよと詰られたり。

スリスリ、ナデナデ。可愛い可愛い。
こんな甘やかし、相手を褒めちぎるという対価を差し出さなければ、されたことない。

なんで一番の極悪人が、一番甘ったるいことするの。
はっ、イケメンだから……、女の人が喜ぶことの経験値が違うと。
懐柔?懐柔か。何を狙っているのか。

そうなるときゅう、となっていた胸が急速に冷えていった。

「誠……、あの……」
「うん?」

キスするみたいに近くにある、綺麗な顔。
いまはやっぱりおとなしい大型犬。
賢者タイムならいいかも。

「これで写真と動画消してくれる、んだよね?」

スッと誠のご機嫌な表情が消えたのがわかった。

成果を焦りすぎたことを後悔しても遅かった。
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