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第2章
第12話 ※
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夜が更けた頃、アスカは静かに国王宮の扉を叩いた。
中から現れた陽春が、穏やかに微笑む。
「陛下はお待ちです。どうぞ、お入りください」
案内された奥の間では、リオールが既に身支度を終えていた。
凛とした佇まいのまま、けれど扉が開かれるや否や、彼の顔がふっと緩む。
「……来てくれたのだな、アスカ」
その一言に、胸がきゅうっと締めつけられる。
「はい……でも、やっぱり……少し、不安で……」
小さな声で吐き出した気持ちに、リオールは一歩近づいて、そっとアスカの頬を包んだ。
「無理はさせぬ。……そなたが望まぬことは、何も」
「……望んではいるのです。陛下に、触れてほしいと。……ですが、怖いのも、本当で」
瞳に浮かぶ揺れを、リオールは真剣な眼差しで受け止めた。
「ならば、ゆっくり進もう。痛みの代わりに、悦びだけを教えよう。私に身体を預けてくれ」
そう囁いて、リオールはアスカの手を取り、寝台に移動する。
彼の大きな手がアスカの肩にかかった。
薄布の衣が静かに滑り落ちるたび、アスカの白い肌が、静かな光に透けるように夜の灯りに浮かび上がる。
露になった肩、背中、鎖骨……。
その一つ一つに、リオールの口づけが降りていく。
「……ん……っ」
柔らかな唇が肌を撫でるたび、アスカの体が小さく震える。
けれど、その震えは恐れではなく、次第に熱へと変わっていった。
リオールの手が、背中をゆっくりなぞり、腰のくびれを滑っていく。
何も急がず、ただ肌を愛おしむように触れるだけ。
それだけなのに、息が浅くなる。
鼓動が速まって、思わずアスカは身を捩った。
「っ……リオール、さま……」
「……ああ。焦るな。大丈夫だから」
甘い声で囁かれながら、寝台にそっと横たえられる。
ツーっと太腿を撫でられると、導かれたかのようにゆっくり脚を開いていく。
唇が塞がれ、昼間よりも濃厚なキスを繰り返す。
思考は融け、ただリオールの手に翻弄されていく。
リオールの唇がアスカの耳元をかすめたかと思えば、囁くような吐息が肌にかかる。
「アスカ……力を抜いて。怖がらなくていい」
そう言いながら、リオールの手がアスカの太腿から、内腿へと滑っていく。肌に触れる指先は、まるで羽根のように柔らかく、けれど確かな熱を帯びていた。
「っ、ぁ……ぅ……」
声が震える。だが、リオールは慌てず、ただ静かにアスカの脚の付け根に指を這わせながら、息を整えるのを待ってくれている。
やがて、リオールの指が、奥の秘めた場所へと辿り着いた。
「冷たいから、少し驚くかもしれない。だが、すぐに慣れる」
香油が塗られた指先が、ぬるりとそこに触れた瞬間、アスカの腰がわずかに跳ねた。
「っ、ふ……っ……」
「大丈夫だ、アスカ。……ほら、吸って、吐いて」
促されるままに、アスカは呼吸を整える。
恥ずかしさで顔が熱くなり、どこをどのように見られているかもわからない。
けれど、リオールの声が、熱が確かにそこにあり、その優しさに少しずつ不安が溶けていく。
「入れるぞ。一本だけだ。……ゆっくりな」
「は、い……っ」
ぐっ、と圧がかかる。
異物感に息が詰まりそうになるが、リオールの手がアスカの胸に触れて、そっと撫でてくれた。
「痛いか?」
「……い、いえ、でも……変な感じ、です……」
「それでいい。最初はそういうものだ。──少し、動かすぞ」
ゆっくりと、指が出入りするたびに、体の奥がじんわりと熱を帯びていく。くちゅ、と濡れた音が静かな部屋に響き、アスカは思わず目をきつく閉じた。
「ふっ、ぁ……ん、……あっ」
きゅっと指を締め付けてしまう。
中にある指の存在が、それだけでいっぱいいっぱいだ。
「アスカ、大丈夫か」
「っ、ぅ……だい、じょうぶ……です……」
「……無理しなくていい。今日はここまでしかしない」
その声は、あくまでも優しい。アスカは震える唇で、かすかに「……はいっ」と返事をした。
香油に濡れた指が、じっくりとアスカの内を広げていく。
天蓋の中は、妖艶な香りで満たされていた。
「上手だ。少し動かしやすくなってきた」
内壁を撫でられ、ある一点を指が掠める度に、アスカの体にズクンと熱が溜まっている。
「っは、はぁ……っん、リオール、さま、そこ……そこが、ぁ……っ」
「……ここか?」
「んぅっ!」
軽く指先で叩かれると、ビリビリと体に走った感覚。
驚いて体を震わせる。体を逃がそうとすると、それより先に唇が塞がれ、濃厚な口付けで頭が蕩けていく。
快感と羞恥が交互に押し寄せる。
アスカの身体は自然とリオールの手に縋っていた。
「……ずいぶんと感じやすいな。……こんなに、柔らかくなっている」
「っ……し、知らな……っ、こんなの、知らない……っ」
情けない声が零れても、リオールは何一つ笑わない。ただ深く、慈しむような眼差しでアスカを見つめている。
そして、そっと囁いた。
「……今日は、ここまでにしておこう。だが……」
指が引き抜かれ、アスカは呼吸荒くリオールを見上げる。
彼は少し苦しそうに息を吐く。
どうしたんだろうと、ゆっくり体を起こしたアスカは、リオールの足の間で主張する怒張を見てヒュっと息を飲んだ。
「り、リオール様」
「……挿れはしない。だから、少し、付き合ってくれぬか」
「ぁ……」
アスカはゴクリと唾液を飲み込むと、ゆっくり頷いた。
彼が何をしようとしているのかは分からなかったけれど、四つ這いになるように言われ、思わず体が固まった。
「っ、そ、そのような、格好……」
思わず小さな声でそう呟いたけれど、彼は怖いという自分のことを考えて、我慢してくれている。
そう思うと、体はぎこちなく、ゆっくりと動いていた。
四つ這いになって、秘所を全て晒す恥ずかしさは、言葉にできない。
「っひ!」
「すまない」
閉じた内腿に香油が垂らされる。
あまりの羞恥心に体は震えていた。
腰を掴まれ、太腿の間に怒張が宛てがわれる。
そうして、熱い肉が、ぬるりと擦れた。
「んっ、はぅ……っ」
「は……っ」
リオールが腰を小さく動かす。そのたび、ぬちゅ、ぬちゅと湿った音が響く。
浅く腰を打ちつけ合うたび、二人の先端が擦れ合い、火花のような快感が走る。
アスカは、支える腕に力が入らず、うつ伏せに近い姿勢で身を預けるようになった。
リオールはその背に覆い被さるようにして、唇を首筋へ這わせる。
ふたりの熱が絡み合い、擦れ合う音も、呼吸も、すべてが快楽を高めていく。
「っぁ、き、もちいい、です……っ、ん、リオール、さまぁ……」
項に唇が触れる度、心が震える。
段々と射精感が込み上げてきて、アスカは声を上げた。
「あっ、リオールさま、もう……っ」
「ああ、私もだ……一緒に……」
アスカの体がびくんと震え、艶やかな声が漏れるのと同時に、リオールもまた短く呻いて達した。
とろとろに蕩けた香油と、互いの汗が肌に滴る。
重なった体のまま、しばらく二人は静かに息を整えていた。
寝台を汚してしまった。
アスカは段々と落ち着いてきた思考で、ハッとして隣に寝転がるリオールを見る。
「──リオールさ、んぅっ!」
「ん、」
名前を呼ぼうとした途端、唇が塞がれる。
ゆっくりと重ねられる口づけは、先ほどまでの熱を孕んでいながらも、どこか優しく、名残惜しそうだった。
「……もう少し、このままで」
囁きながら、リオールはアスカの髪をすくい取るように撫でる。
その仕草が愛しくて、アスカの胸にふわりと温かさが広がった。
「でも……寝台を、汚してしまって……」
「構わぬ。私が望んだことだ」
小さく頬を染めて呟くアスカに、リオールは柔く微笑みつつも、まっすぐな眼差しで答える。
アスカは胸が締めつけられるような感覚を覚えた。
「……練習、でしたのに。あんなに乱れてしまい……私ばかり、申し訳ございません……」
「そんなこと、気にするな。それに、私は練習でも、本気だったぞ? ……そなたに触れたくて仕方なかった」
そう言って、リオールはアスカの額にそっと口づける。
その温もりに、また瞳が潤んでしまいそうになるのを、アスカは堪えた。
「リオール様……私は、まだ……」
「……わかっている。まだ、全ては望んでいない。だから今日は、これで良い」
そっと引き寄せられ、リオールの胸元に顔を埋める。
心臓の音が近くで響いて、静かな夜に溶けていく。
「……あたたかいです。リオール様」
「ああ。そうだな。とても、あたたかい」
囁き合うようなその会話だけが聞こえる部屋。
すぐ隣にある熱と優しさに包まれながら、アスカはそっと目を閉じた。
夜が更けた頃、アスカは静かに国王宮の扉を叩いた。
中から現れた陽春が、穏やかに微笑む。
「陛下はお待ちです。どうぞ、お入りください」
案内された奥の間では、リオールが既に身支度を終えていた。
凛とした佇まいのまま、けれど扉が開かれるや否や、彼の顔がふっと緩む。
「……来てくれたのだな、アスカ」
その一言に、胸がきゅうっと締めつけられる。
「はい……でも、やっぱり……少し、不安で……」
小さな声で吐き出した気持ちに、リオールは一歩近づいて、そっとアスカの頬を包んだ。
「無理はさせぬ。……そなたが望まぬことは、何も」
「……望んではいるのです。陛下に、触れてほしいと。……ですが、怖いのも、本当で」
瞳に浮かぶ揺れを、リオールは真剣な眼差しで受け止めた。
「ならば、ゆっくり進もう。痛みの代わりに、悦びだけを教えよう。私に身体を預けてくれ」
そう囁いて、リオールはアスカの手を取り、寝台に移動する。
彼の大きな手がアスカの肩にかかった。
薄布の衣が静かに滑り落ちるたび、アスカの白い肌が、静かな光に透けるように夜の灯りに浮かび上がる。
露になった肩、背中、鎖骨……。
その一つ一つに、リオールの口づけが降りていく。
「……ん……っ」
柔らかな唇が肌を撫でるたび、アスカの体が小さく震える。
けれど、その震えは恐れではなく、次第に熱へと変わっていった。
リオールの手が、背中をゆっくりなぞり、腰のくびれを滑っていく。
何も急がず、ただ肌を愛おしむように触れるだけ。
それだけなのに、息が浅くなる。
鼓動が速まって、思わずアスカは身を捩った。
「っ……リオール、さま……」
「……ああ。焦るな。大丈夫だから」
甘い声で囁かれながら、寝台にそっと横たえられる。
ツーっと太腿を撫でられると、導かれたかのようにゆっくり脚を開いていく。
唇が塞がれ、昼間よりも濃厚なキスを繰り返す。
思考は融け、ただリオールの手に翻弄されていく。
リオールの唇がアスカの耳元をかすめたかと思えば、囁くような吐息が肌にかかる。
「アスカ……力を抜いて。怖がらなくていい」
そう言いながら、リオールの手がアスカの太腿から、内腿へと滑っていく。肌に触れる指先は、まるで羽根のように柔らかく、けれど確かな熱を帯びていた。
「っ、ぁ……ぅ……」
声が震える。だが、リオールは慌てず、ただ静かにアスカの脚の付け根に指を這わせながら、息を整えるのを待ってくれている。
やがて、リオールの指が、奥の秘めた場所へと辿り着いた。
「冷たいから、少し驚くかもしれない。だが、すぐに慣れる」
香油が塗られた指先が、ぬるりとそこに触れた瞬間、アスカの腰がわずかに跳ねた。
「っ、ふ……っ……」
「大丈夫だ、アスカ。……ほら、吸って、吐いて」
促されるままに、アスカは呼吸を整える。
恥ずかしさで顔が熱くなり、どこをどのように見られているかもわからない。
けれど、リオールの声が、熱が確かにそこにあり、その優しさに少しずつ不安が溶けていく。
「入れるぞ。一本だけだ。……ゆっくりな」
「は、い……っ」
ぐっ、と圧がかかる。
異物感に息が詰まりそうになるが、リオールの手がアスカの胸に触れて、そっと撫でてくれた。
「痛いか?」
「……い、いえ、でも……変な感じ、です……」
「それでいい。最初はそういうものだ。──少し、動かすぞ」
ゆっくりと、指が出入りするたびに、体の奥がじんわりと熱を帯びていく。くちゅ、と濡れた音が静かな部屋に響き、アスカは思わず目をきつく閉じた。
「ふっ、ぁ……ん、……あっ」
きゅっと指を締め付けてしまう。
中にある指の存在が、それだけでいっぱいいっぱいだ。
「アスカ、大丈夫か」
「っ、ぅ……だい、じょうぶ……です……」
「……無理しなくていい。今日はここまでしかしない」
その声は、あくまでも優しい。アスカは震える唇で、かすかに「……はいっ」と返事をした。
香油に濡れた指が、じっくりとアスカの内を広げていく。
天蓋の中は、妖艶な香りで満たされていた。
「上手だ。少し動かしやすくなってきた」
内壁を撫でられ、ある一点を指が掠める度に、アスカの体にズクンと熱が溜まっている。
「っは、はぁ……っん、リオール、さま、そこ……そこが、ぁ……っ」
「……ここか?」
「んぅっ!」
軽く指先で叩かれると、ビリビリと体に走った感覚。
驚いて体を震わせる。体を逃がそうとすると、それより先に唇が塞がれ、濃厚な口付けで頭が蕩けていく。
快感と羞恥が交互に押し寄せる。
アスカの身体は自然とリオールの手に縋っていた。
「……ずいぶんと感じやすいな。……こんなに、柔らかくなっている」
「っ……し、知らな……っ、こんなの、知らない……っ」
情けない声が零れても、リオールは何一つ笑わない。ただ深く、慈しむような眼差しでアスカを見つめている。
そして、そっと囁いた。
「……今日は、ここまでにしておこう。だが……」
指が引き抜かれ、アスカは呼吸荒くリオールを見上げる。
彼は少し苦しそうに息を吐く。
どうしたんだろうと、ゆっくり体を起こしたアスカは、リオールの足の間で主張する怒張を見てヒュっと息を飲んだ。
「り、リオール様」
「……挿れはしない。だから、少し、付き合ってくれぬか」
「ぁ……」
アスカはゴクリと唾液を飲み込むと、ゆっくり頷いた。
彼が何をしようとしているのかは分からなかったけれど、四つ這いになるように言われ、思わず体が固まった。
「っ、そ、そのような、格好……」
思わず小さな声でそう呟いたけれど、彼は怖いという自分のことを考えて、我慢してくれている。
そう思うと、体はぎこちなく、ゆっくりと動いていた。
四つ這いになって、秘所を全て晒す恥ずかしさは、言葉にできない。
「っひ!」
「すまない」
閉じた内腿に香油が垂らされる。
あまりの羞恥心に体は震えていた。
腰を掴まれ、太腿の間に怒張が宛てがわれる。
そうして、熱い肉が、ぬるりと擦れた。
「んっ、はぅ……っ」
「は……っ」
リオールが腰を小さく動かす。そのたび、ぬちゅ、ぬちゅと湿った音が響く。
浅く腰を打ちつけ合うたび、二人の先端が擦れ合い、火花のような快感が走る。
アスカは、支える腕に力が入らず、うつ伏せに近い姿勢で身を預けるようになった。
リオールはその背に覆い被さるようにして、唇を首筋へ這わせる。
ふたりの熱が絡み合い、擦れ合う音も、呼吸も、すべてが快楽を高めていく。
「っぁ、き、もちいい、です……っ、ん、リオール、さまぁ……」
項に唇が触れる度、心が震える。
段々と射精感が込み上げてきて、アスカは声を上げた。
「あっ、リオールさま、もう……っ」
「ああ、私もだ……一緒に……」
アスカの体がびくんと震え、艶やかな声が漏れるのと同時に、リオールもまた短く呻いて達した。
とろとろに蕩けた香油と、互いの汗が肌に滴る。
重なった体のまま、しばらく二人は静かに息を整えていた。
寝台を汚してしまった。
アスカは段々と落ち着いてきた思考で、ハッとして隣に寝転がるリオールを見る。
「──リオールさ、んぅっ!」
「ん、」
名前を呼ぼうとした途端、唇が塞がれる。
ゆっくりと重ねられる口づけは、先ほどまでの熱を孕んでいながらも、どこか優しく、名残惜しそうだった。
「……もう少し、このままで」
囁きながら、リオールはアスカの髪をすくい取るように撫でる。
その仕草が愛しくて、アスカの胸にふわりと温かさが広がった。
「でも……寝台を、汚してしまって……」
「構わぬ。私が望んだことだ」
小さく頬を染めて呟くアスカに、リオールは柔く微笑みつつも、まっすぐな眼差しで答える。
アスカは胸が締めつけられるような感覚を覚えた。
「……練習、でしたのに。あんなに乱れてしまい……私ばかり、申し訳ございません……」
「そんなこと、気にするな。それに、私は練習でも、本気だったぞ? ……そなたに触れたくて仕方なかった」
そう言って、リオールはアスカの額にそっと口づける。
その温もりに、また瞳が潤んでしまいそうになるのを、アスカは堪えた。
「リオール様……私は、まだ……」
「……わかっている。まだ、全ては望んでいない。だから今日は、これで良い」
そっと引き寄せられ、リオールの胸元に顔を埋める。
心臓の音が近くで響いて、静かな夜に溶けていく。
「……あたたかいです。リオール様」
「ああ。そうだな。とても、あたたかい」
囁き合うようなその会話だけが聞こえる部屋。
すぐ隣にある熱と優しさに包まれながら、アスカはそっと目を閉じた。
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