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第102話
しおりを挟む「っは、はぁ……っ、ぁ、もう、やだぁ……!」
何度達したかわからない。
段々と苦しくなってきて、泣きながら彼に訴えると漸く指が抜かれた。
代わりに宛てがわれたペニスは熱くて、ドキドキしながらそれを受け入れる。
「うっ、うぁ、あ……ぁ……っ!」
「んっ、またイった?」
「ひぅ、動か、ないでっ」
凪の亀頭部分が前立腺を擦って、奥まで入ってくる。
内壁はペニスに吸い付くように動いているのがわかって恥ずかしい。
「真樹、好きだよ」
「ん……俺も、好きぃ……」
背中を屈めた彼。ちゅっと頬にキスをされる。
それが今度は唇に落ちて、その状態で腰を動かされた。
「んむっ、ぅ、うぅぅぅ……っ!」
前立腺も奥も、ゴリゴリと押し潰される。
俺の腰を掴む彼の手を押し退けようとするけれど、力の入らないせいでただ触れているだけになった。
「あっ、ぁ、い、くぅ……っ!」
「っ、は……」
喉がグッと反れる。すかさずそこに噛み付かれて、体が痙攣したように震える。
「真樹、潮吹いてるね。可愛い」
「はぁ、は、ン……」
さっきから下半身に少し濡れているような感覚があったのはそのせいか。
いつもとは違う絶頂の仕方で、もう苦しい。
「もう、抜いて……」
「まだ最後まで入ってないよ」
「んっ!」
一度抜かれたそれ。グルっと体をうつ伏せにされるとまたすぐに挿入される。
ギュッとシーツを掴んで、首を左右に振る。
「だめ、もうだめ、凪……っ」
「あと一回付き合って」
項を舐められる。それだけでイってしまいそう。
先端が奥をグーッと押した。
「ん、あぁぁ……ゃ、奥、気持ちいい……っ」
今度はもっと体重を掛けて、さっきよりも長く先端を押し付ける。
背中に覆い被さられて、逃げ場がない。
「はぅぅ、あぁぁ……」
「中入れて、もっと奥まで開いて」
「はっ、はぁ……」
奥が柔らかくなってきて、ゆっくりと彼の侵入を許し始める。
どぷんっとお腹の中で音が鳴ったような気がして、遅れて衝撃が襲ってきた。
「──ッ、ッ!」
「ああ、入った……」
声も出せずに彼の下で悶える。
下半身に生暖かい感覚が広がって、でもそれを気にしてられない。
「真樹、お漏らししちゃった?」
「っぐ、ぅ……」
「……聞こえてないな」
痙攣が治まると律動が始まって、奥までゆっくりと暴かれていく。
もう呻いているような声しか出なくて、何度も絶頂し、凪さんも漸くゴムの中で吐精した。
ペニスが抜けていく感覚にすら快感を拾って、きっとポッカリ口を開けてしまっているだろう後孔はクパクパと収縮を繰り返しているのがわかる。
「可愛い」
「ん……」
彼の親指が後孔に触れて、容易に飲み込んだ。
それはグチュグチュと中をいじって出ていく。
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