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第一部――『気がつけば彼に抱かれていました』
◇6 *
しおりを挟むからだが、熱い。
火照っている。お水ならさっき飲んだはずなのに。
熱でもあるんだろうか。いやそんなはずがない。
だってさっきあんなに――
ここでわたしの意識は急速に覚醒した。
目を開き。視線をしたに下ろせば、わたしの胸の頂きを吸い続ける男の姿をわたしは発見した。
「……けいちゃん」
「おはよ、綾乃」べろっ、と舌の前面で舐めあげるけいちゃんは絶対わざとやっている。逆の手で反対のおっぱいをつんつんしてみせるおまけつきで。
こちらが呆れ顔で見ているというのに、けいちゃんはまったく悪びれる素振りもなく、わたしと視線を結んだまま、
「おまえのおっぱい超柔らかくなってんだけど、触ってみる?」
「え、ほんと?」
彼に手首を持たれて誘導され、触れてみる。
――うわ。
「なんじゃこりゃあ」
つきたてのお餅みたいな……。
「はー。すっごいね」松田優作のかの有名な台詞が出てきたことにもびっくりした。「あんまり自分で触ったことないからよく分かんないんだけど……」
「乳首もすげーぞ。ほら」
「……本当にね」どういう反応をしたらいいのか正直困る。
とはいえ、けいちゃんは本当に嬉しそうで。わたしの胸の谷間に顔を埋め、ぱふぱふして悶絶してる。「うおお! 死ぬー!」とか言って。
やれやれ。
とはいえ、一番問題なのはそれを気持ちよく感じるわたしの感性だろう。「……あのね。けいちゃん。やりすぎ……」
「無理!」手を止め、きっ、とけいちゃんがわたしを睨みつける。「おれからおまえのおっぱいを奪わないで! この子たちはまじでおれのもの!」
「ジャイアンですか」しかも女の子扱いですか、おっぱい。
「おれはあいつとは違うぞ」ふんとけいちゃんは鼻を鳴らす。「綾乃がおれのチンポしゃぶりたいんなら遠慮無くさせてやるぞ」
「じゃあ遠慮無く」
……彼は。
驚いたようだった。手を止め、身構える。
ところが。
わたしが一向に動く気配がないことに業を煮やし、「ちょ! 綾乃! いま、そこ、やるとこでしょ!」と顔を赤くして叫ぶ。
……まあ。嫌いってわけじゃないんだけどね、フェラチオ。
どうやら、けいちゃんが割りと好きそうなので、今度、実家に帰ったときにでも兄貴の雑誌を読み漁るとするか。男が、どんなシチュを好む傾向にあるのかも把握しておく必要があるだろう。
決意を新たに。わたしは、いまの願望を口にしてみる。「……あのね、けいちゃん」
「なによ。綾乃」立ち直りの早い彼は既にわたしの乳首をれろれろし始めている。
「……あのね。今回のことでよく分かったと思うけど……。
わたし、おっぱい、超、弱いの。
だから、……あんまりされるとまたむらむらしちゃうし、……それよりもね。
……奥突かれたの、すっごく気持ちよくて……。こんなの初めてで。それでね。
綾乃の気持ちいいところを、もっと、深く突いて欲しいんだけど……」
するとけいちゃんは。
わたしの二つの乳房を手で包み込むと、体重をかけるようにしてわたしの顔前に自分の顔を持ってきて、にっこりと笑った。
「望むところよ」
* * *
『気がつけば彼に抱かれていました』
* * *
*
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