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「ひゃっ…!?な、何をなさるの!」
ロゼは上擦った声を上げ、ダリウスを押し退けようとした。
「言ったでしょう、お仕置きですよ。まずは、俺の言うことを聞かなかった悪いお耳に罰を与えましょうね」
狭い馬車の中でダリウスはロゼの身体を抱き寄せ、左耳を甘噛みした。
力づくで押さえつけているわけではないのに、逃れられない。
ダリウスは線が細くすらりとしていて、それほど力があるようには見えないのに。
「ゃ、やめてぇっ」
「止めますよ、お仕置きがちゃんと終わったらね」
「こんなのは嫌、こんなのおかしいわ!もっと別の、何か…ぁぁっ」
今度はちろりと耳を舐められ、ちゅっちゅっと音を立てて吸われ、ロゼの体から力が抜けた。
「別の罰をご所望ですか。もっと激しく罰されたいだなんて…欲しがりさんはロゼ様の方みたいですね。良いですよ、たくさんお仕置きしてあげますね。さて次はもっと重い罪…あの男に身も心を捧げ、好き放題になぶらせたこと。本当に許しがたい…」
ダリウスは奥歯をギリッと噛んだが、すぐに取り繕ってロゼにニコリと笑顔を向けた。
ロゼは上擦った声を上げ、ダリウスを押し退けようとした。
「言ったでしょう、お仕置きですよ。まずは、俺の言うことを聞かなかった悪いお耳に罰を与えましょうね」
狭い馬車の中でダリウスはロゼの身体を抱き寄せ、左耳を甘噛みした。
力づくで押さえつけているわけではないのに、逃れられない。
ダリウスは線が細くすらりとしていて、それほど力があるようには見えないのに。
「ゃ、やめてぇっ」
「止めますよ、お仕置きがちゃんと終わったらね」
「こんなのは嫌、こんなのおかしいわ!もっと別の、何か…ぁぁっ」
今度はちろりと耳を舐められ、ちゅっちゅっと音を立てて吸われ、ロゼの体から力が抜けた。
「別の罰をご所望ですか。もっと激しく罰されたいだなんて…欲しがりさんはロゼ様の方みたいですね。良いですよ、たくさんお仕置きしてあげますね。さて次はもっと重い罪…あの男に身も心を捧げ、好き放題になぶらせたこと。本当に許しがたい…」
ダリウスは奥歯をギリッと噛んだが、すぐに取り繕ってロゼにニコリと笑顔を向けた。
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