大好きな乙女ゲームの世界に転生したぞ!……ってあれ?俺、モブキャラなのに随分シナリオに絡んでませんか!?

あるのーる

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2.バタバタ!入学までにもイベント盛りだくさん!

黒紫の既視感

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 こじんまりとした家の中は、少し煤けた外観に反して綺麗に整頓されていた。物が少ないから、ともいえるが、その少ない品々にはどれも品がある。
 
「母さんはこの部屋の中にいます。最近は眠っている時間が長く、今も眠ってると思いますが……どうか、よろしくおねがいします!」

 深く頭を下げている少年に一つ頷きを返した後、エドワードはその少年……テディの母がいるという部屋の扉に手をかけた。
 テディ少年の期待の篭った視線を背中に受け、いざエドワードの治療が始まる……!ーーという風景を、俺は横から見ている。

 結論から言おう。俺、同行しています。

 成り行きとはいえエドワードに丸投げしてしまうことになり、せめて終わらせて戻ってくるまでは一歩も動かん! な気持ちで遠退く後ろ姿を見守ってた俺。言葉ではああ言っていたが少年を助けたかったのは騎士たちも同じだったらしく、4人並んでの送迎である。

 どれくらいかかるか、うまく行くか……心配は尽きないが、遠くから応援するぞ……と念波を送る。
 と、そうしないうちにテディ少年は立ち止まり、エドワードを小さな小屋へと手招きしていた。

「……うん?」

 よく森の入り口とかに管理人が滞在する用の簡素な小屋なんかがあったりするが、まさにそんな感じの見た目の建物。継ぎ接ぎだらけの小屋はあまり人が住むには快適そうにみえないが、やはり少年はその小屋にエドワードを迎えようとしている。

 チラリとこちらを見るエドワード。俺たちも顔を見合わせ、全員で頷いた後俺は元気よく手を挙げた。

「エド!! 俺も、そっちに行く!」

 俺が『騎士を引き連れて』他領に入るのが問題だが、逆に言えば俺一人なら問題ではない。いや厳密には駄目なんだが、なんとでも逃げ道を作れる範囲の話になる。

 だって、あんなに近いとは思ってなかったんだ。侯爵領に居ながらも十分様子がうかがえる、激近物件。
 騎士たちは俺がエドワードにかけたより多く、具体的には音声が風に乗って騎士たちにも届く魔法と敵意ある魔力を感知すると伝わる魔法、渡された石を握れば防壁を張りつつ攻撃を撒き散らす魔法、などなどを山のようにかけてきた。突き詰めれば魔力の塊である魔法を大量に身にまとった結果過敏体質な俺は少々気分が悪いが、騎士たちはついていけないからね。
 
 そうしてガッチガチに魔法武装させられた俺は駆け足で2人の元へと向かった。所要時間2分。圧倒的にさっきまでの押し問答の方が長い。なんだったんだあの時間。
 まぁ騎士たちもかなり俺に毒されてきた、ということだろう。1年前ならこれも認めてくれなかったはずだ。彼らの仕事的に、俺から離れるなんて選択は事情がどうあれありえないことだったはずだから。

 俺としてはありがたい変化に感謝しつつ、左手に魔法を篭められた石を軽く握りエドワードと共にテディ少年の家の中へ。
 ぴったり閉じた扉を開いた先には、白く綺麗に整えられた部屋とその中で眠る一人の女性、そして女性の眠るベッドの隣に座り女性を見守るこれまた鮮やかな緑髪の少年がいた。

「っ、どちら様、ですか……?」

 扉の動きに跳ねるように振り向いた少年はなんというか……大変に窶れていた。テディ少年も細いなぁと思う見た目であるが、それより年上であろう彼は輪をかけて細い。
 服はヨレヨレで裾がほつれ、余裕がないのか切り口の揃っていない髪は肩を少し超えるくらいの長さがある。その長い緑の髪は、本来なら二人のようなのだろう艶めきを失っていた。

 そんな彼はいきなり部屋に入り込んだ部外者俺たちに、前髪越しに訝しげな視線を向ける。相当強くこちらを見ているのか、目は見えないのに視線を感じるのだ。

 それに混じる明らかな拒絶に、入り口から入ってすぐの場所で立ち尽くす俺たち。その後ろから顔を出したテディ少年は、こちらを向く彼を見止めると嬉しそうに近寄っていった。

「お兄ちゃん、帰ってたの? おかえりなさい! それに、ただいま!」
「おかえりテディ。あの、この方たちは……?」
「そうだ、聞いてお兄ちゃん! この人たち、母さんを治してくれるって!」
「…………テディ? 何言ってるんだ? うちにはお医者様に見てもらえるほどの金はないんだよ……?」
「でもっ……ほら見て! 僕、お手伝いしていっぱいお金を貯めたんだ!」
「テディ……弟が失礼いたしました。ご足労いただき申し訳ありませんが、我が家は見ての通りでございます。お支払できる金品はありませんので、どうかお引き取りを……」

 例の布袋をじゃらりと鳴らし縋るテディ少年を優しく撫でたあと、立ち上がりそう歳も変わらないだろう俺たちに深々と頭を下げて彼は言う。疲れの滲む声には諦めが多分に含まれていて、テディ少年の言う「いっぱい」が相場にまったく届いていないことも分かっているのだろう。

 清い心が、みたいなものは関係なくただの属性の一つである以上、回復魔法が使えるからといって誰もが善人な訳ではない。時に金だけ受け取りおざなりな回復をする者や、始めは安く伝えて治療後に値段を吊り上げる者もいるのだ。
 そういった手合だとテディ少年のなけなしのお金はもちろん、下手をするとこのあばら家さえも奪われかねない。もしかしたら、過去にそんな相手と出遭ってしまったのかも。だからこそ一切付け入る隙のない拒絶を表しており、期待すら持たないようにしているのだとしたら。

「……俺の名前はカノン。こっちはえっと……」
「エドだ」
「そ、そう、エド。俺たち隣の領でここ数年回復士のようなことをしているんだけど……聞いたことってある、かな?」
「存じています、が……」
「あんまり大きな声じゃ言えないけど……一応、それなりの身分も持ってるんだ。……信用、できそう?」
「! それ、は」

 俺の問いかけに口ごもる彼。テディ少年が知っているのだから、との俺の予想はきっと正しく、ほんの少しだけ纏う空気から警戒が取れた気がした。
 まぁ、すぐに他人を信じられるようになれってのは酷な話だろう。しかし長い事誰も彼もを拒絶していると、その分誰かの手を取りづらくなってしまうもの。
 そして、そんな壁を張った相手に根気強く手を差し伸べ続ける人はそういない。……出会えたら、それは幸運なことなんだ。

 ま、俺が救世主になる! ってうぬぼれている訳ではないけど。少しくらいは余裕が持てるようになれたならいいな……。

 とはいえ、真に信頼を勝ち取れるのは彼らの母親を治せた時だけだ。警戒が緩んだことを幸いに足早にベッドへ近づき、早速回復魔法をまき散らすぜ! と再度母親の状態を見る。

「……」
「……母は、病気で寝込んでいるんです。怪我じゃありません。……お気持ち、大変嬉しかったです」

 ぴたりと動きを止めた俺に、小さいながら響く声で彼は告げた。
 俺の水魔法は、病気には効かない。……俺たちの噂を知っていたなら、俺たちが光魔法を使えないことも知っていたのか。始めから、俺じゃ期待になり得なかったのか……。

「……あの」
「寝込んでて弱った体の方なら、水魔法でも効果はある。根本的な解決にはならないけど、せめて」
「ありがとう、ございます。でも」
「俺たちは『治す』っていってここに来たから。代金はいらないよ。……力不足でごめん」
「そんなことっ! ……久しぶりに、母の顔に膨らみが戻ったのを見れました。本当に、ありがとうございます……」
「……うん」

 ふわりと全身を包んだ光は、染み入るようにして弱った肉体を回復していく。ちゃんと起き上がり体を動かした方がかえって回復が早かったりするのだが、その前に体力が尽きてしまうよりは、という判断である。
 これで病気にも打ち勝てればいいのだが、きっと難しいのだろう。それに気づいていないのか、テディ少年は目を輝かせて自らの母の見た目が健康的に戻っていく場面を見ていた。
 
 反して、彼はこれではまだ臥せったままなことを分かっている。だからこそ喜びはしないものの、感謝の言葉は本心からの気持ちが滲み出ていた。
 
 ……俺ができるのはここまで。異世界に転生して魔法が使えるようになったって、この先の出来事が分かったって、俺が救えるものなんて……。

「……少し、俺にやらせてほしいことがある」

 不甲斐なさに俯きかけた俺の隣から、ずっと黙っていたエドワードの声が聞こえた。ハッとして顔を上げれば、俺の判断を伺うような透き通った目。
 ……そうだな。自分を卑下しすぎるのは、お前に悪い。

 エドワードに頷き返し、共にベッドへと向き直る。
 
「悪いが、お前たちは部屋から出ていってもらえないだろうか」
「どうして……」
「魔法をかけてくれたことには感謝していますが、お2人だけにするのはちょっと……」

 未だ寝入る女性を見下ろしながらのエドワードの言葉に、当然少年たちは疑問を現わす。
 俺もどうしてそんなことエドワードが言うのか分からずそっと横顔を盗み見ると、少しだけ口端を持ち上げて指先に小さく魔法を灯した。それは最近見ていた青っぽい癒しの魔法ではなく、黒い靄のような魔法。
 
 闇属性の魔法を使うつもりか? でも何を?

「……テディ、お前は部屋の外へ」
「っ、なんで僕だけ!?」
「いいから、お願いだよ」
「……もー! 早くしてね!」
「うん。…………僕が、立ち会うことは許してもらえますよね? これでも、口は堅いんです」

 テディ少年が扉を閉めた後、反論を許さないような語気で彼は問う。俺と同じく何をしようとしているのか分かっていないのだろうが、あまり人目に見せたくないものなんだろうという予想は付いているみたいだ。
 とはいえ俺は誰がいてもいいのだが、エドワードだ。これから闇魔法を使うとなると、彼の反応はきっと俺が想像している通りのものになってしまう。

「……大丈夫?」
「ああ、任せてくれカノン」
「あの、先に何をなさるのか教えていただきたいのですが」
「……お前、何としてでも母を救いたいと思うか?」
「……え?」
「答えろ」
「!!」

 パサリとフードを取ったエドワードの艶めく黒髪に、彼の体からぶわっと魔力が膨れ上がった。
 滲む脂汗に震える体。息は途端に荒くなり、目は見開かれたままエドワードを凝視する。
 思った通りの反応に、咄嗟にエドワードを庇うよう一歩前に出ようとした俺をエドワードが止める。そして自らを恐れる相手を睥睨し黙り込むエドワードに、俺も口を開くのを我慢した。

「……は……。申し訳、ありませんでした」

 しばしの静寂の後、震えたままで返されたのは謝罪の言葉。依然として恐怖をありありと現わしたままだが、それでも一度閉じられた瞳は真っすぐエドワードに向いていた。

「母を、救いたいです。俺ができることならば何でもいたします。だから母と、弟をどうか……!」
「……同じことを言うんだな」
「はい?」
「いや、なんでもない。……お前の想像通り、俺は闇魔法を使える。昔は俺も人に害をなすだけのものだと思っていたが……この魔法で、お前の母親の病気を消せるかもしれない」
「……消せる?」
「……あ」

 なるほど、闇属性は消滅。「指定した植物」どころか「空腹」という形のないものまでエドワードは消せていたのだから、「病気」だって消せる可能性は高い。

「じゃ、やるぞ」

 理由が違えど呆然とする俺たちを置いて、ベッドに手を翳すエドワード。先ほどとは違い黒い光がベッドを覆うが、徐々にその範囲は狭まっていく。
 目を閉じ集中するエドワードの邪魔をしないよう心の中で応援する俺と、目の前の光景を前に棒立ちの彼。
 そうして腹部にビー玉ほどの大きさにまで小さくなった黒が留まり、ふっと消えた瞬間エドワードが崩れ落ちた。

「エド!!」
「は……多分、成功した。カノン、体に異常がないか見てもらえないか?」
「う、うん! ……傷も、なにかおかしなところも感じない」
「……何が……」
「……ん」
「っ! 母さん!?」

 エドワードの指示通り再度女性の体に水魔法を巡らせてみるが、どこかで魔力が吸われる感覚がない。
 先ほどとは違い体内に巣食っていた異変がなくなったことを確認し、彼に伝えようとしたところで眠っていた女性が小さく呻き声を上げた。

 呼びかける声に応えるように、ゆっくりと開かれていく瞼。久方ぶりの明るさに目が慣れていないのか二度三度と繰り返された瞬きの奥に潜む深い紫の瞳は、周囲を見渡し駆け寄ってきていた息子のところで動きを止めた。

「……よかった…………よかった……っ!」
「あら……? どうしてこんなに痩せて……?」
「大丈夫。大丈夫なんだ。心配しないで、母さん」

 震える声でベッドに縋り付く彼を、彼の母は不思議そうに眺めながらゆるりと頭をなでる。ずっと寝ていたというのは誇張じゃなかったのだろう、少々記憶が飛んでいるみたいだ。
 ごしごしと涙を拭う手により見えた前髪に隠れていた目は、潤む瞳は母親よりも濃い色をしているようだった。黒に近い紫……なにかが頭に引っかかる気がしたが、バン! と勢いよく開かれた扉に思考は中断された。
 部屋の中が騒がしくなったのに耐えられなくなったのか、テディ少年が部屋の中に入ってきたのだ。兄の様子に驚いた後ベッドに起き上がっている母の姿を目にし、同じくベッドに駆け寄りわんわん泣く姿にいよいよ困惑する彼女は困ったように2人の息子をひたすらに宥めている。

 完全に家族の空間になってしまい、見ているのも悪いかとエドワードと共にそっと部屋を出る。一度建物の外へ顔を出し待っている騎士たちに俺たちの無事を手を振って伝えてから、ふらつくエドワードに回復魔法をかけていった。
 幸い緻密な魔法を使った集中疲れのようなものだったようで、いつものようにほぅと吐息を漏らしながら俺の魔法を受けるエドワード。

「だけど、びっくりした。エド、凄いな!」
「実は、こういうこともできるんじゃないかってこっそり練習してたんだ。実際にやったことはなかったから最後まで言えなかったけど、うまくいってよかった」
「おぉ……!」
「カノン、病気は治せないって断るとき凄い申し訳なさそうな顔してたからさ。少しは役に立てたかな?」
「少しどころか、大助かりだよ! あ……でもあんまり大っぴらにしない方がいいやつか……?」
「そうだな。いくら治るっていっても、闇属性が関わるとなったら拒絶する人の方が多いかもしれない」
「それは……そういうこともあるのか……」

 こんなにエドワードの魔法は素晴らしいのに、属性というその点だけで拒絶されるなんて。
 なんだか切なくエドワードの手をさらに強く握るが当のエドワードに気にした様子はなく、にこにこと俺の顔を眺めていた。

 そうして時間を潰すこと数分。再度部屋に立ち入るのは忍びなく、かといって黙っていなくなるのもどうかと思い待っていたが、そろそろ帰る時間である。
 書置きでもしておこうか、いや恩着せがましいかもな……とエドワードと悩んでいると、不意にガチャリと扉が開いた。

 顔を上げれば、そこにいたのはテディ少年の兄。そういえばなんだかんだで彼の名前を聞くのを忘れていたな。
 その彼が俺たち2人を交互に見るが、どことなくその顔付きは険しい。

 ……まさかさっきエドワードが話していた通り、冷静になったことで拒否感が生まれたとか……?

 そんな風に身構えた俺を彼はじっと見つめ、そして勢いよく頭を下げた。

「うおっ!?」
「お二方には、感謝してもしきれません……! 母が治り、僕の一番の心配事はなくなりました。母がいれば、弟も大丈夫でしょう」
「か、感謝はエドに」
「ああ、そうですね。エド様、ありがとうございます。しかし、始めにお伝えした通り僕たちが支払えるのは些細なものだけです。それにあの魔法……秘密にしておきたかったのですよね?」
「しておきたかったというか……でも、そんな感じかな」
「……そうですよね。口を割るつもりはありませんが、それを証明することなんてできません」
「……そうだな」
「ですので、僕を」
「……はい?」

 何かおかしな言葉が聞こえた気がするが、彼は緊張した面持ちでこちらを見つめているだけ。黒紫の瞳はやはりどこかで見覚えがあるが、決意に煌めく目をあまりじっくりと見ているのはどこか憚られ視線を外す。
 ついでに気のせいかと聞き流そうとした俺であるが、俺の思わず発した声を問いかけと受け取った彼は再度同じ言葉を繰り返した。

「僕を、今回の治療の代金として受け取ってください」
「いや……いやいや、それは」
「魔力の判定を終えていますし、魔物の討伐に参加させてもらっていたこともあるので風魔法もそれなりに習熟しております。僕程度の実力ではあまり役に立たないかもしれませんが……その場合は、その……魔法の、実験台にでも」
「ちょっと待って!? 実験台とかどういう……そもそも、俺たち君の名前も知らないのに、いきなりそんな」
「あ……も、申し訳ありません! 名乗りもせずに!」

 今度こそ聞き逃せない単語につい彼の言葉を遮り、今更ながら名前も聞いていないことを伝える俺。いっぱいいっぱいで向こうも今まで気づいていなかったらしく、また大げさに何度も頭を下げて謝罪する。
 そこまでしなくていいと慌てて近づき彼を抑えると、不安気な瞳に俺を映した。……いや、俺たちは別に君に何かをするつもりはないのだが?

 と、そう告げるより前にべりっとエドワードに彼から引き離される。厳しい視線を彼に向けるエドワード、それにしっかりと目線を合わせる彼、それをぽやっとみている俺。
 
「そう、ですね。まず、名乗らなければいけませんよね」

 ようやく落ち着いたのか、深呼吸をして姿勢を正した彼は俺たちにほんの少しだけ微笑む。細められた目に再び強烈な既視感が生まれるが、それを探るよりも前に俺へと答えが与えられた。

「僕は、エディと申します。改めまして、この度はありがとうございました……!」
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