40 / 50
♡すべてを晒して手に入れた
しおりを挟む
♡R18シーンは最後のみ
月日は流れ、俺は貴族学校に入学した。幸いにも自分はユスティアと同じ学校に通うことになったため、俺はすぐに彼女を探し始めた。
……が、しかし。自分の前には、思わぬ壁が立ちはだかったのだった。
「なあ、サミュエル。君は、俺に酷なことをしているとは思わないのかい?」
傍に控える家令のサミュエルに、俺はそう言った。しかし、彼が首を縦に振ることはなかった。こんなやり取りを、入学してから何度したかも分からない。
「いいえ。これは規則なのですから、どうかご理解ください。王子殿下」
誰よりも真面目だが頭の硬い彼は、頑として譲らない。俺はどうしたものかと、ため息を吐いた。
学校には校舎が二つあり、家柄によって分かれている。自分は上流貴族と王族向けの第一校舎に、そしてユスティアは中流貴族向けの第二校舎に振り分けられた。つまりは、彼女に会うためには第二校舎まで行かなければならないのだ。
「いくら王子殿下のお望みであっても、こればかりは承ることはできかねます。夜会にご参加となる日まで、どうかお待ちくださいませ」
ラフタシュでは、男女が恋愛目的で交流するのが許されるのは、夜会に参加できるようになってからだ。それまでは、異性に手紙を送るのも、声をかけるのもご法度なのである。
「俺はただ、彼女と“友人”になりたいだけだよ。とっても健全じゃないか」
「何をおっしゃるのです。ご友人というのは建前であることなど、このサミュエルにはお見通しですぞ!」
唯一、恋人としてではなく“友人として”仲良くなることは例外的に許されていたが、そんな建前もサミュエルには通用しなかった。
正直、ユスティアとただの友達になりたいというのは、真っ赤な嘘だった。結婚するなら、彼女しか考えられなかったのだ。
写生大会でユスティアに出会ってから、自分はがむしゃらに努力した。勉強に剣術、そして社交術……時期国王となるためではなく、再会した時に彼女に気に入ってもらうために必死だったのだ。
とはいえ、肝心のユスティアに会えなければどうしようもないことだ。だからと言って、彼女の夜会デビューまで待つなんてできない。あんな魅力的な女性を、他の男が放っておく訳がないことは明白だったからだ。
そしてとうとう、俺はある決意をしたのだった。
「じゃあ、サミュエル。家に帰った後の予定を教えてくれ」
授業を終えたあと、廊下を歩きながら俺はサミュエルに問いかけた。
「はい、ご帰宅後は、本日宮殿で開催されます晩餐会のご準備のため……」
手元のメモを見ながら、サミュエルは今日の予定を話し始めた。
そして彼の注意が自分からメモに移った瞬間、俺は駆け出したのだった。
「すまん、後生だサミュエル!」
「お、お待ちください、殿下あああっ!!」
王室メンバーの家令は護衛の役割もあるため、みな運動神経がいい。そしてサミュエルも、言わずもがな。しかし余計なことは考えず、俺は一目散に第二校舎へと走って行ったのである。
「殿下ああっ!!」
「……っは」
第一校舎から第二校舎までは、かなり距離がある。クラブ活動に向かう生徒たちは、俺とサミュエルを驚いたように見ていたが、そんなことはまったく気にならなかった。
そしてようやく俺は、ユスティアが所属する製菓同好会の活動場所である、調理室に辿り着いたのだった。
「……っ、突然申し訳ない。君が、伯爵令嬢のユスティアで間違いないかな?」
「は、はい。お間違いございません」
自分が声をかけると、ユスティアは困惑したように頷いた。そんな彼女を見て、俺はようやく大事なことを思い出したのである。
自分はユスティアのことを知っているが、彼女からすれば自分は初対面である。つまりは、自分のことをまったく知らない状態なのだ。
自分があの“帽子くん”だと伝えることも考えたが、おそらく信じてもらえないだろう。そう思い、俺はこんなひと言を口にしたのだった。
「ユスティア嬢。唐突で申し訳ないけど、良かったら友達になってくれないかな?」
+
こうしてユスティアと“友達”になった俺は、友達以上になるべくアプローチを始めた。両親の了解も取り付けることができたため、歯止めとなるものは完全に無くなったのである。
定められたルールを破ることに変わりないため、サミュエルは自分とユスティアが交流することに反対していたらしい。しかし、「規則よりも本人の意思を尊重したい」と母上に言われて、ようやく折れたようだった。
とはいえ、いくら会話を重ねてもユスティアは俺になかなか気を許してはくれなかった。引きつった笑みを浮かべて、当たり障りのない話をするばかりだった。不審に思い、俺はそれとなく探りを入れることにした。
すると、ユスティアの友人から意外なことを言われたのだった。
「彼女……ユスティアは、殿下があまりにも素晴らしい方なので、どうやら気後れしてしまっているようなのです」
それは想定外のひと言であった。これまでの努力が裏目に出るなんて、誰も思わないだろう。顔でも地位でもなく、彼女が求めていたのは親しみやすさだったのだ。
そこで俺は、ある賭けに出た。
ユスティアといつものように談笑している時、俺はこう言ったのである。
「実は……恥ずかしながら、絵はあまり得意ではないんだ」
好いている女の気を引くために弱みを見せるなど、まったく思ってもみないことであった。
+
「……と、こんな感じかな。優しくて思いやりのある君と、ずっと、一緒になりたかったんだよ……っ」
子宮口に亀頭を押し付けるようにして、俺は最奥に精を放った。
「だから……って、ん?」
見ると、ユスティアは枕に顔を埋めたまま目を閉じていた。どうやら、疲れて途中から寝てしまったようだった。
「ふふっ、寝ちゃったか」
愛する彼女がどこまで自分の話を聞いていたかは分からない。しかし、自分の彼女への想いが変わることは絶対にないことだ。
「……これからも、絶対離さないからね」
長所から短所に至るまで、文字通り自分のすべてを使って手に入れた存在を手放すことなど、有り得ない話である。
「おやすみ、ティア」
そう言って、俺はユスティアのうなじにキスを落とした。
……寝たふりをどうかお許しください、リシャルド様。
ほんの少し罪悪感を感じながらも、私は胸の奥が温かくなるのを感じていた。
リシャルドが事後の後始末をする音を聞きながら、私は口元が緩みそうになるのを必死にこらえていた。
本来ならば、彼にお礼を言うべきなのだろう。しかし、彼の褒め言葉は嬉しいものの気恥ずかしくなり、狸寝入りを決め込むことにしたのだった。
とはいえ、リシャルドの気持ちを聞けたことで、今まで抱いていた不安は消え去っていた。そのことに安堵していると、思いも寄らぬひと言が耳に飛び込んできたのだった。
「……さて、お仕置きには優しすぎたかな。とりあえず、キス痕でも残しとこうか」
そんな独り言を口にして、リシャルドは私の肌にキスを落とし始めた。口付けのいやらしい音を聞いて、つい身体を捩ってしまいそうになるが、私は懸命に辛抱した。
……が、しかし。リシャルドの口付けは、なかなか終わらない。二つ三つで終わるかと思っていたのに、背中の上から下まで満遍なく愛痕を付けていたのだ。
……私、大丈夫かしら?
結局。危うく全身キス痕まみれにされそうになって私が慌てて飛び起きたのは、言うまでもない。
+次は12:12に更新予定です。
ユスティアは因縁の相手と対峙することにーーー
お楽しみに♡
月日は流れ、俺は貴族学校に入学した。幸いにも自分はユスティアと同じ学校に通うことになったため、俺はすぐに彼女を探し始めた。
……が、しかし。自分の前には、思わぬ壁が立ちはだかったのだった。
「なあ、サミュエル。君は、俺に酷なことをしているとは思わないのかい?」
傍に控える家令のサミュエルに、俺はそう言った。しかし、彼が首を縦に振ることはなかった。こんなやり取りを、入学してから何度したかも分からない。
「いいえ。これは規則なのですから、どうかご理解ください。王子殿下」
誰よりも真面目だが頭の硬い彼は、頑として譲らない。俺はどうしたものかと、ため息を吐いた。
学校には校舎が二つあり、家柄によって分かれている。自分は上流貴族と王族向けの第一校舎に、そしてユスティアは中流貴族向けの第二校舎に振り分けられた。つまりは、彼女に会うためには第二校舎まで行かなければならないのだ。
「いくら王子殿下のお望みであっても、こればかりは承ることはできかねます。夜会にご参加となる日まで、どうかお待ちくださいませ」
ラフタシュでは、男女が恋愛目的で交流するのが許されるのは、夜会に参加できるようになってからだ。それまでは、異性に手紙を送るのも、声をかけるのもご法度なのである。
「俺はただ、彼女と“友人”になりたいだけだよ。とっても健全じゃないか」
「何をおっしゃるのです。ご友人というのは建前であることなど、このサミュエルにはお見通しですぞ!」
唯一、恋人としてではなく“友人として”仲良くなることは例外的に許されていたが、そんな建前もサミュエルには通用しなかった。
正直、ユスティアとただの友達になりたいというのは、真っ赤な嘘だった。結婚するなら、彼女しか考えられなかったのだ。
写生大会でユスティアに出会ってから、自分はがむしゃらに努力した。勉強に剣術、そして社交術……時期国王となるためではなく、再会した時に彼女に気に入ってもらうために必死だったのだ。
とはいえ、肝心のユスティアに会えなければどうしようもないことだ。だからと言って、彼女の夜会デビューまで待つなんてできない。あんな魅力的な女性を、他の男が放っておく訳がないことは明白だったからだ。
そしてとうとう、俺はある決意をしたのだった。
「じゃあ、サミュエル。家に帰った後の予定を教えてくれ」
授業を終えたあと、廊下を歩きながら俺はサミュエルに問いかけた。
「はい、ご帰宅後は、本日宮殿で開催されます晩餐会のご準備のため……」
手元のメモを見ながら、サミュエルは今日の予定を話し始めた。
そして彼の注意が自分からメモに移った瞬間、俺は駆け出したのだった。
「すまん、後生だサミュエル!」
「お、お待ちください、殿下あああっ!!」
王室メンバーの家令は護衛の役割もあるため、みな運動神経がいい。そしてサミュエルも、言わずもがな。しかし余計なことは考えず、俺は一目散に第二校舎へと走って行ったのである。
「殿下ああっ!!」
「……っは」
第一校舎から第二校舎までは、かなり距離がある。クラブ活動に向かう生徒たちは、俺とサミュエルを驚いたように見ていたが、そんなことはまったく気にならなかった。
そしてようやく俺は、ユスティアが所属する製菓同好会の活動場所である、調理室に辿り着いたのだった。
「……っ、突然申し訳ない。君が、伯爵令嬢のユスティアで間違いないかな?」
「は、はい。お間違いございません」
自分が声をかけると、ユスティアは困惑したように頷いた。そんな彼女を見て、俺はようやく大事なことを思い出したのである。
自分はユスティアのことを知っているが、彼女からすれば自分は初対面である。つまりは、自分のことをまったく知らない状態なのだ。
自分があの“帽子くん”だと伝えることも考えたが、おそらく信じてもらえないだろう。そう思い、俺はこんなひと言を口にしたのだった。
「ユスティア嬢。唐突で申し訳ないけど、良かったら友達になってくれないかな?」
+
こうしてユスティアと“友達”になった俺は、友達以上になるべくアプローチを始めた。両親の了解も取り付けることができたため、歯止めとなるものは完全に無くなったのである。
定められたルールを破ることに変わりないため、サミュエルは自分とユスティアが交流することに反対していたらしい。しかし、「規則よりも本人の意思を尊重したい」と母上に言われて、ようやく折れたようだった。
とはいえ、いくら会話を重ねてもユスティアは俺になかなか気を許してはくれなかった。引きつった笑みを浮かべて、当たり障りのない話をするばかりだった。不審に思い、俺はそれとなく探りを入れることにした。
すると、ユスティアの友人から意外なことを言われたのだった。
「彼女……ユスティアは、殿下があまりにも素晴らしい方なので、どうやら気後れしてしまっているようなのです」
それは想定外のひと言であった。これまでの努力が裏目に出るなんて、誰も思わないだろう。顔でも地位でもなく、彼女が求めていたのは親しみやすさだったのだ。
そこで俺は、ある賭けに出た。
ユスティアといつものように談笑している時、俺はこう言ったのである。
「実は……恥ずかしながら、絵はあまり得意ではないんだ」
好いている女の気を引くために弱みを見せるなど、まったく思ってもみないことであった。
+
「……と、こんな感じかな。優しくて思いやりのある君と、ずっと、一緒になりたかったんだよ……っ」
子宮口に亀頭を押し付けるようにして、俺は最奥に精を放った。
「だから……って、ん?」
見ると、ユスティアは枕に顔を埋めたまま目を閉じていた。どうやら、疲れて途中から寝てしまったようだった。
「ふふっ、寝ちゃったか」
愛する彼女がどこまで自分の話を聞いていたかは分からない。しかし、自分の彼女への想いが変わることは絶対にないことだ。
「……これからも、絶対離さないからね」
長所から短所に至るまで、文字通り自分のすべてを使って手に入れた存在を手放すことなど、有り得ない話である。
「おやすみ、ティア」
そう言って、俺はユスティアのうなじにキスを落とした。
……寝たふりをどうかお許しください、リシャルド様。
ほんの少し罪悪感を感じながらも、私は胸の奥が温かくなるのを感じていた。
リシャルドが事後の後始末をする音を聞きながら、私は口元が緩みそうになるのを必死にこらえていた。
本来ならば、彼にお礼を言うべきなのだろう。しかし、彼の褒め言葉は嬉しいものの気恥ずかしくなり、狸寝入りを決め込むことにしたのだった。
とはいえ、リシャルドの気持ちを聞けたことで、今まで抱いていた不安は消え去っていた。そのことに安堵していると、思いも寄らぬひと言が耳に飛び込んできたのだった。
「……さて、お仕置きには優しすぎたかな。とりあえず、キス痕でも残しとこうか」
そんな独り言を口にして、リシャルドは私の肌にキスを落とし始めた。口付けのいやらしい音を聞いて、つい身体を捩ってしまいそうになるが、私は懸命に辛抱した。
……が、しかし。リシャルドの口付けは、なかなか終わらない。二つ三つで終わるかと思っていたのに、背中の上から下まで満遍なく愛痕を付けていたのだ。
……私、大丈夫かしら?
結局。危うく全身キス痕まみれにされそうになって私が慌てて飛び起きたのは、言うまでもない。
+次は12:12に更新予定です。
ユスティアは因縁の相手と対峙することにーーー
お楽しみに♡
240
あなたにおすすめの小説
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
愛しい人、あなたは王女様と幸せになってください
無憂
恋愛
クロエの婚約者は銀の髪の美貌の騎士リュシアン。彼はレティシア王女とは幼馴染で、今は護衛騎士だ。二人は愛し合い、クロエは二人を引き裂くお邪魔虫だと噂されている。王女のそばを離れないリュシアンとは、ここ数年、ろくな会話もない。愛されない日々に疲れたクロエは、婚約を破棄することを決意し、リュシアンに通告したのだが――
【完結】「お前とは結婚できない」と言われたので出奔したら、なぜか追いかけられています
22時完結
恋愛
「すまない、リディア。お前とは結婚できない」
そう告げたのは、長年婚約者だった王太子エドワード殿下。
理由は、「本当に愛する女性ができたから」――つまり、私以外に好きな人ができたということ。
(まあ、そんな気はしてました)
社交界では目立たない私は、王太子にとってただの「義務」でしかなかったのだろう。
未練もないし、王宮に居続ける理由もない。
だから、婚約破棄されたその日に領地に引きこもるため出奔した。
これからは自由に静かに暮らそう!
そう思っていたのに――
「……なぜ、殿下がここに?」
「お前がいなくなって、ようやく気づいた。リディア、お前が必要だ」
婚約破棄を言い渡した本人が、なぜか私を追いかけてきた!?
さらに、冷酷な王国宰相や腹黒な公爵まで現れて、次々に私を手に入れようとしてくる。
「お前は王妃になるべき女性だ。逃がすわけがない」
「いいや、俺の妻になるべきだろう?」
「……私、ただ田舎で静かに暮らしたいだけなんですけど!!」
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
公爵夫人は愛されている事に気が付かない
山葵
恋愛
「あら?侯爵夫人ご覧になって…」
「あれはクライマス公爵…いつ見ても惚れ惚れしてしまいますわねぇ~♡」
「本当に女性が見ても羨ましいくらいの美形ですわねぇ~♡…それなのに…」
「本当にクライマス公爵が可哀想でならないわ…いくら王命だからと言ってもねぇ…」
社交パーティーに参加すれば、いつも聞こえてくる私への陰口…。
貴女達が言わなくても、私が1番、分かっている。
夫の隣に私は相応しくないのだと…。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる