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北方領ペルゼミネ編
第78話 北からの使い
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旧レイノア王都奪還作戦終了から3日が経った。
安全が確認されたということで、フライア・ベルナール率いる自然環境保護団体《フォレルガ》が正式に旧レイノア王都へ入り、旧領地を耕作地として整備する作業に取り掛かる。
現場には必要最低限の戦力を残すこととなり、多くの竜騎士やドラゴンたちがハルヴァへと帰還することなった。
その中にはハドリーと共に残っていたイリウスの姿もあり、ようやくお役御免となった今日久しぶりにリンスウッドへと帰って来た。
「やれやれまったく、居残りでの見張りっていうのも大変だぜ。どうせ今さら誰も乗っ取りになんてこねぇってのに」
「でも、その油断が一大事を招く恐れがあると僕たちは痛感しました」
「そうね。ソータが来てくれなかったら、私やパーキースも裏切り者として殺処分されていてもおかしくはなかったし」
いつも1匹だけなのでガランとしていた竜舎が、リートとパーキースの2匹が加わったことで随分と賑やかになった。
「それにしても、ソータさんは働き者ですね」
藪から棒に、パーキースがそんなことを言う。
颯太としては、いつもの午前の仕事を普通にこなしているだけなのだが。ちなみに、微妙な距離を取りつつも、カレンは今日もしっかりと颯太を監視している。
「まったくよ。前のオーナー……キャロルちゃんの父親なんて滅多に竜舎の掃除なんてしなかったのに」
「ま、まあ、フレデリックさんにはフレデリックさんでいいところがありましたよ」
必死にフォローを入れるが、イリウスの「具体的にどこだよ」という質問に封殺されてしまった。それでも、3匹が前オーナーのフレデリック・リンスウッドのことを語る時の表情や口調から、慕われていたのだなということだけは伝わった。
「みんな、午後にはマーズナー・ファームへ合同演習に行く予定だからそのつもりでな」
「「ま、マーズナー・ファーム……?」」
リートとパーキースの表情が強張る。
この2匹は、まだマーズナーのオーナーが変わったことと、リンスウッドと協力関係にあるということを知らせていなかった。
「そんな絶望しなくてもいいぜ。あそこはオーナーが変わったんだ。新しいオーナーはまだ話が通じる方だぞ」
イリウスが言うと、2匹はホッと息をつく。アーティーは「いい人」と評価していたが、ここまで全方位に嫌われているとなんだか疑わしく思ってしまう。
――ただ、リートとパーキースが戻ってきたことで、イリウスの表情はこれまでよりも明るくなっているのはたしかだ。
「そ、ソータさん」
ドラゴンたちと談笑しながら竜舎を掃除していた颯太に、遠くからカレンが呼びかける。どうしたのかと駆け寄ると、そこには3人の少女がいた。
懐かしいその顔に、颯太の声が弾む。
「リリ! ルル! ララ!」
「お久しぶりです、ソータさん」
「おーっす」
「来ちゃいました…………」
颯太の社交界デビューを支えてくれたリリ、ルル、ララのメイド3人娘だった。
「3人揃ってどうしたんだ?」
「実は……残念なお知らせを伝えに来ました」
3人のまとめ役であるリリが申し訳なさそうに首を垂れる。
「残念? それって、午後の合同演習と関係があるのか?」
「その合同演習の中止を知らせに来たんだ」
「中止? なんでまた?」
「事情については…………お城の方で…………」
「すでにアンジェリカ様は向かわれました。急な連絡で申し訳ありませんが、ソータ様もハルヴァ城へお越しください」
アンジェリカが合同演習を中止してまで城に呼び出す――マーズナー・ファームではなくハルヴァ城への呼び出しというところに、事の重大性がうかがえる。
颯太は一旦家に戻ると、マキナの面倒を見ていたキャロルに事情を説明。
「わかりました。今日はブリギッテさんのところでマキナの定期健診をしてきますから、私たちも帰りが遅くなるかもしれません」
「了解だ」
お互いに王都へ行く用事ができたということで、留守番をメアとノエルに任せて王都へ向かうことにした。
メアとノエルだけで大丈夫だろうかと心配になったが、あくまでもそれは人間形態時の外見年齢から来るもので、中身は泣く子も黙る竜人族なのだから逆に押し入ろうとした不審者の方を気遣わなくてはならない事態になるかもしれない。
一応、「知らない人が入ってきたら攻撃はせずに家の外に放り出しなさい」と一言添えて颯太たちは家を出た。
◇◇◇
「では、サウアーズ竜医院に行ってきます」
「気をつけてな」
王都へ到着後、それぞれの目的地へ向かうため別れた颯太とキャロル。
メイド3人娘に言われた通り、颯太は城へと歩を進めた。
「おや、リンスウッドの若旦那じゃないですか」
城の門番はもう見慣れたと言わんばかりにこちらが声をかけるよりも先に気づいて話しかけてきた。
「今日はどうしましたか?」
「マーズナーのオーナーに城へ来いと言われたのですが」
「わかりました。少々お待ちください」
門番は小走りに城内へと入り――ものの数十秒で戻ってくると、
「どうぞお入りください。ガブリエル騎士団長がお待ちです」
「えっ!?」
颯太は驚いた。
ガブリエル・アーフェルカンプ――竜騎士団の団長が待っているのだというのだから無理もない。おまけに、颯太とガブリエルはこれが初顔合わせだった。
「こちらです」
案内された部屋には、すでにアンジェリカがいた。
「旧レイノア王都奪還作戦でもご活躍なさったそうですわね、ソータさん。リリたちはご迷惑をかけずに伝言役を果たせまして?」
「ああ、久しぶりにみんなの元気な姿を見れて、俺も元気をもらったよ」
その横に立つ、威厳あるカイゼル髭の人物――名乗る前からもうわかる。この人が、
「君がタカミネ・ソータか。噂はかねがね耳に届いているよ。私はガブリエル・アーフェルカンプ――ハルヴァ竜騎士団の団長を務めている」
「は、はじめまして、高峰颯太です」
竜騎士団長ということは、ハドリーやジェイクたちをまとめる竜騎士団のトップ。その名に恥じぬ威圧感に、颯太は思わず一歩後退。
「そんなに緊張しなくてもいい。もっとリラックしてくれ」
「は、はい」
ヒューズやハドリーのような豪快なタイプではなく、ジェイクやファネルのように物静かだが迫力のあるタイプのようだ。
「で、今日はなぜわたくしたちを城へお呼びに?」
「それなんだがな……実は昨日の朝早く、北方領ペルゼミネから使いが来たんだ」
「ペルゼミネから?」
北方領ペルゼミネ。
名前だけなら何度か耳にしたことがある。
4大国家の中で最大規模を誇る国。
人口はハルヴァの6倍あり、竜騎士団に所属するドラゴンの数もハルヴァとは比べ物にならない。それに伴い、ドラゴン育成牧場の数も多いと聞く。
「そのペルゼミネの使いはこのハルヴァに助けを求めてきたと言った」
「助け? 大国ペルゼミネがハルヴァに助けを乞わなければならないような事態に陥ったというんですの?」
「そうらしい。――しかも、本件はドラゴン絡みだ」
「「!?」」
颯太とアンジェリカは互いに顔を見合わせた。それと同時に、なぜ自分たちが呼ばれたのかも察しがついた。
「その問題解決のため……俺たちがペルゼミネに出向く、と?」
「2人同時じゃない。どちらか1人だ。そしてその1人はすでに昨夜の王国議会で決定している。――タカミネ・ソータ……ハルヴァ国王は君をペルゼミネに派遣すると決めた」
「! 同意しかねますわ」
アンジェリカから異議が唱えられた。
「彼の能力を使ってペルゼミネの抱えるドラゴン問題を解決させるつもりなのでしょう? それでもし、向こうがソータさんの能力に目をつけたら」
ヘッドハンティングされるかもしれない、とアンジェリカは危惧しているらしい。颯太としては、愛着あるこのハルヴァを離れることなど断じてあり得ないので、どれだけ好待遇を提示されようが断る気でいるが。
「君の懸念はもっともだ。――そこで、君たちに会ってもらい人物がいるんだ」
「? 誰なんですか?」
「今回、ペルゼミネにタカミネ・ソータ派遣を正式に決めた人物――アルフォン王様だ」
安全が確認されたということで、フライア・ベルナール率いる自然環境保護団体《フォレルガ》が正式に旧レイノア王都へ入り、旧領地を耕作地として整備する作業に取り掛かる。
現場には必要最低限の戦力を残すこととなり、多くの竜騎士やドラゴンたちがハルヴァへと帰還することなった。
その中にはハドリーと共に残っていたイリウスの姿もあり、ようやくお役御免となった今日久しぶりにリンスウッドへと帰って来た。
「やれやれまったく、居残りでの見張りっていうのも大変だぜ。どうせ今さら誰も乗っ取りになんてこねぇってのに」
「でも、その油断が一大事を招く恐れがあると僕たちは痛感しました」
「そうね。ソータが来てくれなかったら、私やパーキースも裏切り者として殺処分されていてもおかしくはなかったし」
いつも1匹だけなのでガランとしていた竜舎が、リートとパーキースの2匹が加わったことで随分と賑やかになった。
「それにしても、ソータさんは働き者ですね」
藪から棒に、パーキースがそんなことを言う。
颯太としては、いつもの午前の仕事を普通にこなしているだけなのだが。ちなみに、微妙な距離を取りつつも、カレンは今日もしっかりと颯太を監視している。
「まったくよ。前のオーナー……キャロルちゃんの父親なんて滅多に竜舎の掃除なんてしなかったのに」
「ま、まあ、フレデリックさんにはフレデリックさんでいいところがありましたよ」
必死にフォローを入れるが、イリウスの「具体的にどこだよ」という質問に封殺されてしまった。それでも、3匹が前オーナーのフレデリック・リンスウッドのことを語る時の表情や口調から、慕われていたのだなということだけは伝わった。
「みんな、午後にはマーズナー・ファームへ合同演習に行く予定だからそのつもりでな」
「「ま、マーズナー・ファーム……?」」
リートとパーキースの表情が強張る。
この2匹は、まだマーズナーのオーナーが変わったことと、リンスウッドと協力関係にあるということを知らせていなかった。
「そんな絶望しなくてもいいぜ。あそこはオーナーが変わったんだ。新しいオーナーはまだ話が通じる方だぞ」
イリウスが言うと、2匹はホッと息をつく。アーティーは「いい人」と評価していたが、ここまで全方位に嫌われているとなんだか疑わしく思ってしまう。
――ただ、リートとパーキースが戻ってきたことで、イリウスの表情はこれまでよりも明るくなっているのはたしかだ。
「そ、ソータさん」
ドラゴンたちと談笑しながら竜舎を掃除していた颯太に、遠くからカレンが呼びかける。どうしたのかと駆け寄ると、そこには3人の少女がいた。
懐かしいその顔に、颯太の声が弾む。
「リリ! ルル! ララ!」
「お久しぶりです、ソータさん」
「おーっす」
「来ちゃいました…………」
颯太の社交界デビューを支えてくれたリリ、ルル、ララのメイド3人娘だった。
「3人揃ってどうしたんだ?」
「実は……残念なお知らせを伝えに来ました」
3人のまとめ役であるリリが申し訳なさそうに首を垂れる。
「残念? それって、午後の合同演習と関係があるのか?」
「その合同演習の中止を知らせに来たんだ」
「中止? なんでまた?」
「事情については…………お城の方で…………」
「すでにアンジェリカ様は向かわれました。急な連絡で申し訳ありませんが、ソータ様もハルヴァ城へお越しください」
アンジェリカが合同演習を中止してまで城に呼び出す――マーズナー・ファームではなくハルヴァ城への呼び出しというところに、事の重大性がうかがえる。
颯太は一旦家に戻ると、マキナの面倒を見ていたキャロルに事情を説明。
「わかりました。今日はブリギッテさんのところでマキナの定期健診をしてきますから、私たちも帰りが遅くなるかもしれません」
「了解だ」
お互いに王都へ行く用事ができたということで、留守番をメアとノエルに任せて王都へ向かうことにした。
メアとノエルだけで大丈夫だろうかと心配になったが、あくまでもそれは人間形態時の外見年齢から来るもので、中身は泣く子も黙る竜人族なのだから逆に押し入ろうとした不審者の方を気遣わなくてはならない事態になるかもしれない。
一応、「知らない人が入ってきたら攻撃はせずに家の外に放り出しなさい」と一言添えて颯太たちは家を出た。
◇◇◇
「では、サウアーズ竜医院に行ってきます」
「気をつけてな」
王都へ到着後、それぞれの目的地へ向かうため別れた颯太とキャロル。
メイド3人娘に言われた通り、颯太は城へと歩を進めた。
「おや、リンスウッドの若旦那じゃないですか」
城の門番はもう見慣れたと言わんばかりにこちらが声をかけるよりも先に気づいて話しかけてきた。
「今日はどうしましたか?」
「マーズナーのオーナーに城へ来いと言われたのですが」
「わかりました。少々お待ちください」
門番は小走りに城内へと入り――ものの数十秒で戻ってくると、
「どうぞお入りください。ガブリエル騎士団長がお待ちです」
「えっ!?」
颯太は驚いた。
ガブリエル・アーフェルカンプ――竜騎士団の団長が待っているのだというのだから無理もない。おまけに、颯太とガブリエルはこれが初顔合わせだった。
「こちらです」
案内された部屋には、すでにアンジェリカがいた。
「旧レイノア王都奪還作戦でもご活躍なさったそうですわね、ソータさん。リリたちはご迷惑をかけずに伝言役を果たせまして?」
「ああ、久しぶりにみんなの元気な姿を見れて、俺も元気をもらったよ」
その横に立つ、威厳あるカイゼル髭の人物――名乗る前からもうわかる。この人が、
「君がタカミネ・ソータか。噂はかねがね耳に届いているよ。私はガブリエル・アーフェルカンプ――ハルヴァ竜騎士団の団長を務めている」
「は、はじめまして、高峰颯太です」
竜騎士団長ということは、ハドリーやジェイクたちをまとめる竜騎士団のトップ。その名に恥じぬ威圧感に、颯太は思わず一歩後退。
「そんなに緊張しなくてもいい。もっとリラックしてくれ」
「は、はい」
ヒューズやハドリーのような豪快なタイプではなく、ジェイクやファネルのように物静かだが迫力のあるタイプのようだ。
「で、今日はなぜわたくしたちを城へお呼びに?」
「それなんだがな……実は昨日の朝早く、北方領ペルゼミネから使いが来たんだ」
「ペルゼミネから?」
北方領ペルゼミネ。
名前だけなら何度か耳にしたことがある。
4大国家の中で最大規模を誇る国。
人口はハルヴァの6倍あり、竜騎士団に所属するドラゴンの数もハルヴァとは比べ物にならない。それに伴い、ドラゴン育成牧場の数も多いと聞く。
「そのペルゼミネの使いはこのハルヴァに助けを求めてきたと言った」
「助け? 大国ペルゼミネがハルヴァに助けを乞わなければならないような事態に陥ったというんですの?」
「そうらしい。――しかも、本件はドラゴン絡みだ」
「「!?」」
颯太とアンジェリカは互いに顔を見合わせた。それと同時に、なぜ自分たちが呼ばれたのかも察しがついた。
「その問題解決のため……俺たちがペルゼミネに出向く、と?」
「2人同時じゃない。どちらか1人だ。そしてその1人はすでに昨夜の王国議会で決定している。――タカミネ・ソータ……ハルヴァ国王は君をペルゼミネに派遣すると決めた」
「! 同意しかねますわ」
アンジェリカから異議が唱えられた。
「彼の能力を使ってペルゼミネの抱えるドラゴン問題を解決させるつもりなのでしょう? それでもし、向こうがソータさんの能力に目をつけたら」
ヘッドハンティングされるかもしれない、とアンジェリカは危惧しているらしい。颯太としては、愛着あるこのハルヴァを離れることなど断じてあり得ないので、どれだけ好待遇を提示されようが断る気でいるが。
「君の懸念はもっともだ。――そこで、君たちに会ってもらい人物がいるんだ」
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