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北方領ペルゼミネ編
第85話 竜医としての信念
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ペルゼミネ王都――隔離竜舎。
「哀れみの森? 双子の竜人族?」
颯太がポツリとこぼしたその言葉を、マシューが拾い上げる。
「哀れみの森は、ここから西に進んだ場所にある森林地帯の通称よ。――ただ、双子の竜人族というのは聞いたことがないわね」
「どうやらその森のどこかにいるという双子の竜人族が、今回の事件に大きく関与しているそうです」
「竜人族が? なんでまた?」
アムは両手を広げて「はっ!」とオーバーアクションを取る。
なんの関係が――と言いたいのだろうが、颯太には心当たりがあった。
「竜人族が持つ特殊な能力……」
「! そうか! 哀れみ森に棲む竜人族は、ドラゴンに病をもたらす効果のある能力を有しているということか!」
「恐らく……そうなんだろ?」
「そ、そうだ」
苦しそうにせき込みながら、スパイムが答えた。
「この病の原因は竜人族の能力だっていうの?」
「そうスパイムは断言しています」
「根拠はあるのか? 実際にその竜人族に会ったとか」
「どうなんだ、スパイム」
「我が祖国ペルゼミネに生まれしドラゴンならば大抵の者が知っている。哀れみの森の最奥部に棲む双子の竜人族……そのうちの一匹は《病竜》ミルフォードという名前で、その能力はドラゴンにとって害となる病を振り撒き、ドラゴンを苦しめるのだという」
「森の最奥部に棲む病竜ミルフォード……聞いたことありますか?」
「初耳ね。――ただ、哀れみの森は奥に進めば進むほど険しくなり、獰猛な野生動物もいるから踏み入る人が少ないのよ。ペルゼミネの竜騎士団も足を踏み入れない、まさに魔境と呼ぶに相応しい場所だから、竜人族がいたとしても不思議じゃないわね」
すべての竜人族が人間に協力的というわけではない。
中には人との接触を恐れて人目につかない秘境に棲む竜人族もいるのだという。
「でも、その病竜が原因だとして……なぜ今さら病気を振り撒くようなマネをし始めたのかしら? これまではなんともなかったのに」
「スパイム、何か心当たりはないか?」
マシューの意見を受けて、颯太がスパイムにたずねる。
「恐らく、原因は双子のもう片方――姉の方にある」
「双子の姉?」
「その竜人族の名は《癒竜》レアフォード。その能力は病竜ミルフォードとは真逆で、あらゆる病からドラゴンを救い、癒すのだという」
「! じゃ、じゃあ――」
「癒竜レアフォードの身に何かが起き、妹の能力を止める者がいなくなったのだろう。あの2匹は2匹揃って初めて完全体となる。そのバランスが崩れたせいで、我らはミルフォードの能力に苦しめられるようになってしまったのだ」
「なんてことだ……」
颯太は病竜と癒竜の能力について事細かにマシューへと伝える。
「王都からそれほど離れていない哀れみの森に2匹も竜人族が棲んでいたなんて……捜索隊を組織して早速森へ向かいましょう」
「妹竜の力を無効化させるには姉竜の力が欠かせないとは……」
「なんともまあ、厄介な能力ね」
前例のない能力と関係性を秘めた双子の竜人族――レアフォードとミルフォード。
ドラゴンに病を振り撒く竜人族が相手では、こちら側もドラゴンを連れて森に入るわけにはいかない。これは対応に骨が折れそうだと颯太が一息をつくと、
「マシュー様!」
1人の兵士が血相を変えて隔離竜舎へと飛び込んできた。
「そんなに慌てて何事?」
「りゅ、竜人族用の隔離竜舎で緊急事態が発生しました」
「なんですって!?」
竜人族用の隔離竜舎といえば、ついさっきフェイゼルタットが向かったと予想されていた場所だ。まさか、フェイゼルタットの身に何か起きたのか。
「一体何が起きたというの!?」
「実は……竜人族用隔離竜舎を警備していた兵が全員重傷を負って倒れていました」
「! し、侵入者がいたの!?」
「しょ、詳細は現在調査中です!」
「じゃあ、竜人族はどうしたの!?」
「フェイゼルタットは現在行方不明となっています。……残りの2匹についても現在地は特定されていません」
「……このことを国王陛下は?」
「すでに伝令が城へ向かいました。そろそろ耳に入る頃かと」
「そう……」
マシューは何かを思案するように顎に手を添えて俯く。
その後ろでは、
「しかし、病の原因が竜人族の能力であるなら、我々はお役御免だな」
「ええ。その癒竜の安否次第で救えるかどうかが決まるってわけだものね」
オーバとアムはお手上げだという反応。――が、ブリギッテは違った。
「でも……目の前にいるこのドラゴンは苦しんでいます。私は……完治は無理でも、この子の苦しみを少しでも和らげてあげる方法を探したいと思います」
竜医として、苦しむドラゴンを見過ごせない。
ブリギッテの竜医としての信念が、他の2人を突き動かした。
「……そうね。あなたの言う通りだわ」
「我らは竜医として大切なことを見失っていたな」
つばの広い帽子を指先でわずかに持ち上げたオーバは、
「マシュー・マクレイグ。スパイムの症状をよく観察したいので、檻の中に入る許可をもらいたい」
「いいわ。今開けてあげる」
マシューに促された兵士が檻へ近づき、鍵を開ける。そこから檻の中へ入って行ったオーバは背負っていたリュックを床に下ろす。ドスン、と重量感ある音を立てたそのリュックの中身は――ケースに収納された葉っぱがいくつも入っていた。
「これがダステニア名物の薬草調合……興味があるわね」
「凄い……ハルヴァでは見かけない物ばかり」
オーバがスパイムを触診している最中に、アムとブリギッテがリュックの中をのぞき込みながら言う。
触診を終えて調合を決めたオーバは早速作業に取り掛かる。アムとブリギッテも手伝い、スパイムをはじめとする奇病で苦しむドラゴンたちを少しでも楽にさせてあげようと額に汗を溜めて作業を続けた。
その後ろでは、カレンと颯太が神妙な顔つきで話し合っていた。
「奇病を広げた元凶が竜人族となると、大事になりますよ」
「おまけに、ペルゼミネ側の竜人族3匹はすべて行方不明……状況としては最悪なんじゃないか? 俺の能力で行方が追えればいいんだけど……話し相手であるドラゴンが一匹もいないんじゃな」
「ただ、ここはハルヴァじゃないので独断での行動は控えてくださいよ」
カレンの忠告に、颯太はハッとなる。
そうだった。
ここはハルヴァではなくペルゼミネ――これまでのように、自分の判断で行動を起こすことは難しい。下手にひっかき回して国際問題に発展してしまっては、今後控えている各国協力のもとで行われる魔族の討伐作戦にも悪影響が出るのは必至だ。
だが、そうなると、
「行動が後手後手に回りそうだな」
「仕方がありませんよ」
カレンとしてもすぐさま行動を起こしたいと思っているのだろうが、勝手の違うペルゼミネでの行動には細心の注意を払う必要がある。
結局、この日は緊急のペルゼミネ王国議会が開かれることになり、今後の方針についてはそこで話し合われることとなった。
竜医側の見解としてマシューと、他国竜医団を代表してオーバが参加するが決定。颯太たちは会議が終わるまで、用意されていた宿で待機となった。
「哀れみの森? 双子の竜人族?」
颯太がポツリとこぼしたその言葉を、マシューが拾い上げる。
「哀れみの森は、ここから西に進んだ場所にある森林地帯の通称よ。――ただ、双子の竜人族というのは聞いたことがないわね」
「どうやらその森のどこかにいるという双子の竜人族が、今回の事件に大きく関与しているそうです」
「竜人族が? なんでまた?」
アムは両手を広げて「はっ!」とオーバーアクションを取る。
なんの関係が――と言いたいのだろうが、颯太には心当たりがあった。
「竜人族が持つ特殊な能力……」
「! そうか! 哀れみ森に棲む竜人族は、ドラゴンに病をもたらす効果のある能力を有しているということか!」
「恐らく……そうなんだろ?」
「そ、そうだ」
苦しそうにせき込みながら、スパイムが答えた。
「この病の原因は竜人族の能力だっていうの?」
「そうスパイムは断言しています」
「根拠はあるのか? 実際にその竜人族に会ったとか」
「どうなんだ、スパイム」
「我が祖国ペルゼミネに生まれしドラゴンならば大抵の者が知っている。哀れみの森の最奥部に棲む双子の竜人族……そのうちの一匹は《病竜》ミルフォードという名前で、その能力はドラゴンにとって害となる病を振り撒き、ドラゴンを苦しめるのだという」
「森の最奥部に棲む病竜ミルフォード……聞いたことありますか?」
「初耳ね。――ただ、哀れみの森は奥に進めば進むほど険しくなり、獰猛な野生動物もいるから踏み入る人が少ないのよ。ペルゼミネの竜騎士団も足を踏み入れない、まさに魔境と呼ぶに相応しい場所だから、竜人族がいたとしても不思議じゃないわね」
すべての竜人族が人間に協力的というわけではない。
中には人との接触を恐れて人目につかない秘境に棲む竜人族もいるのだという。
「でも、その病竜が原因だとして……なぜ今さら病気を振り撒くようなマネをし始めたのかしら? これまではなんともなかったのに」
「スパイム、何か心当たりはないか?」
マシューの意見を受けて、颯太がスパイムにたずねる。
「恐らく、原因は双子のもう片方――姉の方にある」
「双子の姉?」
「その竜人族の名は《癒竜》レアフォード。その能力は病竜ミルフォードとは真逆で、あらゆる病からドラゴンを救い、癒すのだという」
「! じゃ、じゃあ――」
「癒竜レアフォードの身に何かが起き、妹の能力を止める者がいなくなったのだろう。あの2匹は2匹揃って初めて完全体となる。そのバランスが崩れたせいで、我らはミルフォードの能力に苦しめられるようになってしまったのだ」
「なんてことだ……」
颯太は病竜と癒竜の能力について事細かにマシューへと伝える。
「王都からそれほど離れていない哀れみの森に2匹も竜人族が棲んでいたなんて……捜索隊を組織して早速森へ向かいましょう」
「妹竜の力を無効化させるには姉竜の力が欠かせないとは……」
「なんともまあ、厄介な能力ね」
前例のない能力と関係性を秘めた双子の竜人族――レアフォードとミルフォード。
ドラゴンに病を振り撒く竜人族が相手では、こちら側もドラゴンを連れて森に入るわけにはいかない。これは対応に骨が折れそうだと颯太が一息をつくと、
「マシュー様!」
1人の兵士が血相を変えて隔離竜舎へと飛び込んできた。
「そんなに慌てて何事?」
「りゅ、竜人族用の隔離竜舎で緊急事態が発生しました」
「なんですって!?」
竜人族用の隔離竜舎といえば、ついさっきフェイゼルタットが向かったと予想されていた場所だ。まさか、フェイゼルタットの身に何か起きたのか。
「一体何が起きたというの!?」
「実は……竜人族用隔離竜舎を警備していた兵が全員重傷を負って倒れていました」
「! し、侵入者がいたの!?」
「しょ、詳細は現在調査中です!」
「じゃあ、竜人族はどうしたの!?」
「フェイゼルタットは現在行方不明となっています。……残りの2匹についても現在地は特定されていません」
「……このことを国王陛下は?」
「すでに伝令が城へ向かいました。そろそろ耳に入る頃かと」
「そう……」
マシューは何かを思案するように顎に手を添えて俯く。
その後ろでは、
「しかし、病の原因が竜人族の能力であるなら、我々はお役御免だな」
「ええ。その癒竜の安否次第で救えるかどうかが決まるってわけだものね」
オーバとアムはお手上げだという反応。――が、ブリギッテは違った。
「でも……目の前にいるこのドラゴンは苦しんでいます。私は……完治は無理でも、この子の苦しみを少しでも和らげてあげる方法を探したいと思います」
竜医として、苦しむドラゴンを見過ごせない。
ブリギッテの竜医としての信念が、他の2人を突き動かした。
「……そうね。あなたの言う通りだわ」
「我らは竜医として大切なことを見失っていたな」
つばの広い帽子を指先でわずかに持ち上げたオーバは、
「マシュー・マクレイグ。スパイムの症状をよく観察したいので、檻の中に入る許可をもらいたい」
「いいわ。今開けてあげる」
マシューに促された兵士が檻へ近づき、鍵を開ける。そこから檻の中へ入って行ったオーバは背負っていたリュックを床に下ろす。ドスン、と重量感ある音を立てたそのリュックの中身は――ケースに収納された葉っぱがいくつも入っていた。
「これがダステニア名物の薬草調合……興味があるわね」
「凄い……ハルヴァでは見かけない物ばかり」
オーバがスパイムを触診している最中に、アムとブリギッテがリュックの中をのぞき込みながら言う。
触診を終えて調合を決めたオーバは早速作業に取り掛かる。アムとブリギッテも手伝い、スパイムをはじめとする奇病で苦しむドラゴンたちを少しでも楽にさせてあげようと額に汗を溜めて作業を続けた。
その後ろでは、カレンと颯太が神妙な顔つきで話し合っていた。
「奇病を広げた元凶が竜人族となると、大事になりますよ」
「おまけに、ペルゼミネ側の竜人族3匹はすべて行方不明……状況としては最悪なんじゃないか? 俺の能力で行方が追えればいいんだけど……話し相手であるドラゴンが一匹もいないんじゃな」
「ただ、ここはハルヴァじゃないので独断での行動は控えてくださいよ」
カレンの忠告に、颯太はハッとなる。
そうだった。
ここはハルヴァではなくペルゼミネ――これまでのように、自分の判断で行動を起こすことは難しい。下手にひっかき回して国際問題に発展してしまっては、今後控えている各国協力のもとで行われる魔族の討伐作戦にも悪影響が出るのは必至だ。
だが、そうなると、
「行動が後手後手に回りそうだな」
「仕方がありませんよ」
カレンとしてもすぐさま行動を起こしたいと思っているのだろうが、勝手の違うペルゼミネでの行動には細心の注意を払う必要がある。
結局、この日は緊急のペルゼミネ王国議会が開かれることになり、今後の方針についてはそこで話し合われることとなった。
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