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1巻
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しおりを挟む第1話 賢者の決断
ギアディス王立魔剣学園。
国の未来を担う人材を育成するため、戦闘から経済に至るまでのさまざまな分野を、数年にわたって少年少女たちに教え込む。大陸でも一、二を争うエリート養成の教育機関。
現在、俺――オーリン・エドワースは、そこで教師として働いている。
以前は王国の騎士団におり、それなりにやっていた。しかし、十七歳の時……とある作戦行動中の負傷が原因で、騎士を辞めざるを得なくなってしまった。
どうしようか悩んでいたところへ当時の騎士団長が声をかけてくれたのが、学園で働くきっかけだった。
生まれた時から今に至るまでずっと天涯孤独だった俺は、騎士団で戦うことでしか生きる意味を見出せないと思っていた。
だが、人に教えるこの仕事を通して人生が一変した。成長していく生徒たちの姿を見ていると、なんだか嬉しい気持ちになる。
最初は実戦形式の演習助手としてスタートしたが、キャリアを積み、七年ほど前から晴れて正規の教師となれた。
そうして、俺は王立魔剣学園の教師として国の未来を担う若者たちを指導し続け、いつしかその実績から賢者と呼ばれるまでになった。
順風満帆に見えた俺の教師生活であったが……今現在、その岐路に立たされている。
†
「オーリン・エドワース……なぜ呼ばれたか、分かっていますね?」
薄暗い部屋に、女性の声が響き渡る。
眉間にシワを寄せながら黒檀の執務机に肘をつくローズ・アリアロード学園長。彼女は心底腹立たしそうに、俺に向かってそう言い放った。
「……いえ、皆目見当がつきません」
いきなり学園長室に呼びだされた挙句、よく分からない質問をされたので、素直にそう答える。
だって、本当に分からないんだよなぁ。
「なんですって……?」
ローズ学園長は明らかにイラついた声を出し、それから俺をキッと睨みつける。
気に障るようなことを言った覚えはないが、呼ばれた理由について見当がつかないという俺の態度にお冠のようだ。
「まったく……その程度のことも分からないだなんて……名門と名高い我が学園に、あなたのような無能がいたと思うと残念でなりません」
「…………」
俺は特に反論もせず、黙って学園長の言葉に耳を傾けた。
このギアディス王立魔剣学園で教鞭をとってから十年経つが、これまでずっと真面目に勤めてきたという自負がある。
それに、教え子たちは皆立派に成長していて、その多くは騎士団に入団したり国政に関わる仕事に就いたりして、今や国を支える重要な人材となっていた。
そんな優秀な教え子を育ててきた自分が、なぜ叱責されなくてはいけないのか。
不祥事なんて起こしていないし、まったく思い当たる節がない。
「申し訳ありません。では、この無能めにお教えください――なぜ、私がこの場に呼ばれたのかを」
「……いいでしょう」
ローズ学園長は本日何度目かのため息を交えながら説明を始める。
「次期騎士団長に相応しい我が息子、カイルへの仕打ちを釈明してもらうためです」
「カイルへの仕打ち?」
そこで俺はハッと気づいた。
――すべては今から三ヶ月ほど前に遡る。
俺のクラスにひとりの問題児がやってきた。
問題児の名はカイル・アリアロード。
そう、学園長であるローズ・アリアロードのひとり息子だ。
ローズ学園長はこのひとり息子を大変可愛がっていた。
生まれ故郷どころか両親の顔さえ知らない俺にとって、親子の情愛というものはいまひとつピンと来ない。だが、同僚たちの話では異常と思える愛情の注ぎ方らしい。
なんでもその異常と思える愛情の結果、息子のカイルは実力がないにもかかわらず、成績上位者が集まる俺のクラスへとやってきたのだという。
その時点で、俺は「なぜこの成績で?」と違和感を覚えた。さらには学年主任から、くれぐれも《特別扱い》を忘れるなと釘を刺されてしまう。
そこで俺はようやく気づいたのだ。ローズ学園長の策略に。
カイル・アリアロードの父――つまり、ローズ・アリアロードの夫は、かつて侵略戦争を仕掛けてきた帝国の兵と戦い、激闘の末に勝利を収めて世界に平和をもたらした、紛れもない英雄であった。
ローズ学園長は、息子のカイルに夫のような、誰からも尊敬される素晴らしい英雄になってもらおうと躍起となっていたのだ。
だが、戦争がなくなったこの世界では英雄になれない。だからせめて、今現在夫が務めている王国騎士団のトップになってもらいたいと願っている。
そのためには、どうしても優れた成績が必要になるのだ。
しかし、そんな母の気持ちなどまるで意に介さないカイルは学園始まって以来の怠け者であり、それだけでなく、学園長の息子という立場を悪用して威張り散らしてばかりいた。
ハッキリ言って、人の上に立つ器ではなかったのだ。
それでも、同僚の教師たちはカイルに好成績をつける。
彼らは恐れていたのだ――カイルに悪い成績をつけることで、学園長の逆鱗に触れてしまうことを。
王家とのつながりが深いローズ学園長の手にかかれば、クビなど簡単に言い渡すことができる。
誰もが言いなりとなる中、自分が担当している剣術演習の科目で、俺はそのカイルに対して最低評価をつけた。
生徒がどこの家の出身かなんて関係ない。戦場では少しの油断やミスが命取りになりかねないのだ。
きちんとした技術や知識を身につけなければ、正しい騎士として任務に就くことは許されない。
それなのに、知識も技術も他の生徒に比べて未熟なカイルに高評価など与えられるわけがなかった。
その結果、俺は小一時間にわたりローズ学園長からクレームを受けた。
成績をつける際に大事にしている模擬演習の結果や、騎士としての品格などを加味したうえでの成績だと告げたが、ローズ学園長は取り合おうとしない。
そして評価基準など一切無視して、とにかく最高の成績をつけろと無茶苦茶な要求をしてきたのだ。
俺たちの話は終始平行線をたどった。そしてとうとう、決定的な言葉が放たれる。
「カイルの成績を上げるか下げるか! どちらかハッキリしなさい!」
ローズ学園長が最後通告ともいうべき二択を迫ってきたのだ。
「……どうしてもご理解いただけませんか」
すべてを悟った俺は深くため息をついた。
相手にするのも疲れたので、成績を一切変える気はないと要求を突っぱねる。
当たり前だ。他の教師がどのような成績をつけようが関係ない。
評価を上げれば、確かに騎士団に入り、団長にもなれるかもしれない。だが実力不足が目に見ている者を団長に据えようとするなど愚の骨頂。部隊を危険にさらすだけだ。
魔王討伐なんて大それたことはしないけど、町村を襲うモンスターや野盗の討伐任務は今もよくある。そうした任務に対し、カイル程度の実力の者に団長や隊長を任せたらどうなるか……想像に難くない。
戦場において、リーダーの判断はパーティーの生存率を大きく左右する。
いかなる状況においても、冷静で的確な判断を瞬時に下し、最短の時間で最良の選択をすることを常に求められる。
仮に、カイルがそのような優れた能力を秘めていたとしても、今のように成績が上がらないままの状態で高い評価を与えれば、勘違いさせるだけでは何も伸びはしない。
彼のためを思うなら、今は厳しい評価と態度で諭すべきなのだ。若者を指導する者として、これだけはどうしても譲れなかった。
――そうして今に至る。
「カイルの実力を認めることができないというなら――ただちにこの学園から去りなさい」
ローズ学園長はそう言うと、成績表を見せつけながら勝ち誇った笑みを浮かべた。
こうなれば、と俺は自身の考えを告げる。
「そこまでおっしゃられるのなら、私は一線から身を引きましょう」
「なんですって……?」
「わたくしオーリン・エドワースは――本日をもって引退いたします」
真っ直ぐに学園長を見つめながらそう言い放った。
「……そうですか。分かりました」
俺からの引退宣言に怒りを覚えたらしきローズ学園長は「バン!」と力強く机を叩き、ヒステリックに怒鳴り散らす。
「何をしているのですか! さっさと私の前から消え去りなさい! 目障りだわ!」
俺は重いため息を漏らすと、学園長室から出る。
直後、まるで俺が部屋から出るタイミングを見計らっていたかのように、何者かが声をかけてきた。
「つくづくバカな人だな、あんた」
声のした方へ顔を向けると、そこには壁に背中を預け、ニヤニヤと笑うカイル・アリアロードがいた。
「……聞いていたのか?」
「まあね。しかし、本当に頑固だねぇ。てっきりママの提示した条件を呑んであの成績を撤回すると思ったけど……」
「おまえの成績については正当な評価であり、なんの落ち度もないと自信を持っている。今さら変更はできない」
「はあ……」
盛大にため息をついた後、カイルは「いいか? よく聞けよ?」と、小さな子どもに言い聞かせるような口調で話し始める。
「これだからあんたみたいな騎士あがりの戦闘教官っていうのは好きになれねぇんだわ。頭の中まで筋肉が詰まってんじゃねぇの? もっと賢く生きられないのかねぇ」
カイルは小馬鹿にした様子で、人差し指で自分の頭をツンツンと小突く。
「黙って従っておけばクビになることもなかったのに。その年で無職は辛いねぇ?」
「仕事はまた探せばいい」
それだけ言い残して、俺はその場を立ち去ろうとする。
すると、背後からカイルの叫び声がした。
「強がってんじゃねぇよ! あんたはいずれ深く後悔することになるぞ! その時に泣きついてきても知らねぇからな! この負け犬が!」
ギャーギャーと騒ぐカイルを無視して俺は歩き続ける。
そしてそのまま、学園のある王都をあとにしたのだった。
第2話 再就職への道
引退を表明し、学園から去った後、俺はギアディス王国からも出ると決めた。
権力者による不正がはびこるこの大国に、もううんざりしたのだ。
ただ……受け持っていた子どもたちのことが気がかりではある。せめて、最後の挨拶くらいはさせてもらいたかったが、あの様子ではそれさえ許されなかっただろう。
まあ、俺が心配しなくても、みんな優秀だからきっと立派に成長してくれるはずだ。そう信じることにしよう。
こうしてギアディスを出た俺は魔動鉄道を乗り継ぎ、途中で寄り道をしながら、一週間ほどかけてある場所を目指している。
その地とは――エストラーダ王国。別名、《最果ての地》と呼ばれている。
険しい山岳地帯を越えた先にある海沿いの小さな国で、最果ての地の名の通り、このドアン大陸の最南端に位置する。
他の領地との接触が少なく、さらに国土も大陸一小さい。これといって目立った産業もなく、大陸最大の国家であるギアディスとはまさに正反対の国だ。
もうひとつの候補としてレゾン王国という選択肢もあったが、あっちは今、王家であるイアストム家のフィオーナ姫が失踪中とかで国内がごたついているらしい。だから、第一候補からは外しておいた。
†
「エストラーダか……懐かしいな」
久しぶりにこの地に足をつけ、懐かしさに思わず頬が緩む。
教師にやりがいを感じてはいたものの、仕事は激務であり、まともな休日を取った記憶がなかった。
だから、今みたいにのんびりとした時間を過ごすのは実に久しぶりだ。
駅をあとにすると、すぐに港町にたどり着く。
まず感じたのは、爽やかな潮風だ。
エストラーダ王国では、海に近い立地を生かして、盛んに漁業が行われている。
この港町は、朝に水揚げされた新鮮な海産物を売ることで生計を立てる者が多い。ここでしか獲れない魚も多いらしく、他国から買い付けに来る者もいるのだとか。
そんな活気ある魚市場を歩きながらも、俺はそれらに一切目を向けない。
無職の俺にとっては広大な海を相手にする漁師という仕事も魅力的ではあるのだが、今回の目的はまったく別のところにあった。
「うーん……この時間だと、今日中に到着するのは難しいかな」
港町にある時計塔を眺めながら呟く。
この国で再就職するため王都へ向かう予定だったが、ここからはまだかなり距離がある。移動手段が徒歩しかないので、途中で夜を迎えてしまうだろう。
そういったわけで、宿を探そうとしたのだが、あいにくと持ち合わせが少ない。魔動鉄道での移動費が思ったよりかかったうえに勢いで飛びだしてきたので、その時に財布に入っていた分が所持金のすべてだった。
「せめて、もう少し金を持ってから出るべきだったな……いや、単純に寄り道をしすぎたのが原因か」
自由になったことが嬉しかった俺は、年甲斐もなくはしゃいでしまったのだ。後先を考えず行動してしまったことを反省する。
こんなところを教え子たちに見られたら、威厳も何もあったものではないな。
そんなことを考えながら歩いていくと、俺の前にある建物が現れた。
他に比べると大きくて立派な造りだ。入口と思われる扉のすぐ脇には木で作られた看板がぶら下げてあり、ここがどんな施設であるか説明書きがされていた。
「ここは冒険者ギルドだったのか……」
冒険者――それは、漁師以外に稼ぐことができる、この町の数少ない職業のひとつであった。
「ふむ、冒険者か。悪くない選択肢だな」
具体的にどんなことをするか分からないが、冒険者というと自由の象徴という印象があった。
何ものにも縛られず、自由気ままに生きる。これまでの俺とは、まるで違った生き方だ。
「少し覗いてみるとするか」
とりあえず、当面の活動資金を確保するため――そう考えた俺はこの冒険者ギルドで、俺でもやれそうなクエストを探してみることにした。
「何をやるにも、まずは先立つものが必要だしな」
俺の足取りは軽い。
実をいうと、以前から冒険者稼業には一種の憧れに近い感情を抱いていた。ダンジョンに潜ってモンスターと戦い、勝利してお宝ゲットをしてみたいという願望があったのだ。
思わぬ形でそれが叶いそうなので、ちょっと浮足だっている。
……いかんな。慣れないことの連続で柄にもなく興奮しまくっている。
こういう時こそ落ち着かなくては。
一度深呼吸を挟んでから、俺はギルドへ入る――と、同時に、ギルド内にいた冒険者の視線が一斉に俺へと突き刺さる。
それらの視線は、よそ者である俺に対して強い警戒心をむき出しにしているようだった。
どうやら、ここは新入りに厳しい風潮があるらしい。
しかし金を稼ぐ必要がある俺に、そんなことを気にしている余裕はない。受付カウンターへ向かうと、係の女性にライセンスの発行を依頼した。
「それでは、こちらの書類に必要事項をお書きください」
そう言って渡された紙を受け取った時――
「おいおい、字は書けるんだろうなぁ、オールドルーキー」
そんな声がして振り返ると、テーブルに足を乗せてヘラヘラと笑っている中堅冒険者がいた。
どうやら煽ってきたのは彼らしい。
目が合ったが、無視。気にせず書類へ必要事項を記入していると、
「おうコラ、無視してんじゃねぇぞ」
冒険者の男は立ち上がり、こちらへ詰め寄る。
「この町じゃ見ない顔だなぁ……よそから来たのか?」
「まあな」
「だったら、俺がこの町のルールを教えてやる」
男は剣を抜き、切っ先を俺の顔へ向けた。
「登録は有料なんだよ。有り金を全部置いていきな」
「…………」
ギルド内は騒然となる――が、俺だけは違った。
こういう輩は、どこに行っても必ずいる。
学園から外出許可を得て遊びに出た教え子たちがこんな風に絡まれ、助けたことはこれまでに何度もあった。だから、この程度慣れっこだ。
呆れの交じった息を吐くと、これまで対処してきたように、まずは相手がこちらへ向けている剣の先端を指先で摘まむ。
「あ? なんのマネだ? それでどうしようと――っ!」
男の表情が一変する。
摘まんだ俺の指を乱暴に振り払おうと剣に力を入れてもビクともしないのだから、そんな顔にもなるよな。
「ど、どうなってやがる……」
男はありったけの力を込めているようだが、それでも剣は動かない。
「大口を叩いたわりに、実力はその程度か?」
俺が少し力を入れ、摘まんでいた剣を押すと、男は大きく体勢を崩してその場に尻もちをつく。
……ダメだな。これなら、俺の教え子たちの方が強いぞ。
「て、てめぇ!」
怒り狂った男は、空いている左手で懐からナイフを取りだす。
大勢の前で自分を虚仮にした俺を切り刻もうと向かってくるが、
「踏み込みが甘い――十五点」
男の放った渾身の一撃を俺は容易くかわし、強烈な右ストレートを脇腹へと叩き込んだ。
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