引退賢者はのんびり開拓生活をおくりたい

鈴木竜一

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2巻

2-1

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 第1話 早朝のひと時


 大国ギアディスの王立魔剣学園おうりつまけんがくえんで教師をし、多くの優秀な生徒を育てた功績から《賢者》と呼ばれていた俺――オーリン・エドワースが学園を追われてから、どれくらい経っただろう。
 今は南の小国エストラーダの国王陛下から依頼を受け、ラウシュ島で開拓生活を送っている。
わざわいを呼ぶ島》とも呼ばれる謎めいたこの島に隠された秘密を解き明かしつつ、農業をしたり、島民たちと交流をしたり、教え子たちを指導したり――賢者をしていた時と同じくらいか、それ以上に充実した毎日だ。


 †


 その優秀さから《黄金世代》と呼ばれた俺の教え子たち――その一角をなす元生徒のウェンデル、ジャクリーヌのふたりがラウシュ島に到着してから、初めての夜が明けた。
 テントの外へ出ると、まだ朝霧あさぎりが出ている時間帯ではあるものの、すでにクレールは目覚めて軽い体操を行っていた。
 彼女はラウシュ島調査団の一員として、エストラーダ王国から派遣されている女性だ。

「あっ、おはようございます、オーリン先生!」
「早いじゃないか、クレール」
「目が覚めてしまったんです。きっと今日が楽しみだったからでしょうね」

 クレールの語る楽しみなこと。
 それは、パジル村へ足を運び、村のおさから俺たち調査団の村づくりの許可をもらうことだ。
 ただ、これはかなり難航することが予想された。
 何せ、村づくりとなれば、大陸がわからかなりの人がやってくることになる。
 この島の人は俺たちが来るまで島外との交流が一切なかった。となれば彼らは、一気に人の数が増えることに抵抗を感じるかもしれない。
 幸い、島の調査をすることには許可をもらえたので、門前払いはなさそうだが……どう反応されるかは俺たちの提案の方法次第だろう。
 もちろん、いきなり大人数を島に入れるのではなく、信頼できる者を少しずつ招くつもりではいるが……

「あっ! そうだ!」

 突然、クレールが声をあげた。

「どうかしたのか?」
「先生にいいものをお見せしたいのですが」
「いいもの?」

 いたずらっぽく笑いながら、クレールは口元に人差し指を添える。いわゆる、「音を立てるな」という合図だ。
 なんだろうと気になりながら、クレールのあとをついていくと、案内してくれたのは彼女が寝ていたテントだった。

「……? 夜中に何か発見でもしたのか?」
「まあ、そんなところですね。ある意味では大発見です……どうぞ」

 そう言って、クレールがテントの入口を開けると、そこには――

「うん?」

 テント内では、寝息を立てながらパトリシアとイムが爆睡中。
 隣同士で寝ているが、寝相ねぞうのせいもあってか、お互いに抱きしめ合う形になっている。

 ……もしかして、見せたかったものってこれか?
 確認のため、クレールの方へ視線を送ってみる。

「めちゃくちゃ可愛くないですか?」

 瞳をキラキラ輝かせ、小さいながらも力の入った声で語るクレール。
 どうやら、彼女が俺に見せたかったものというのはふたりの寝顔らしい。

「ま、まあ、確かに可愛らしくはある」
「ですよね!」

 そのあともクレールはふたりの寝顔を満足げに眺めていた。
 ただ、さすがに俺がずっと教え子ふたりの寝顔を眺めているのは問題があるだろうと、その場を離れてウェンデルとジャクリーヌのテントへ向かう。

「おっ? もう起きているようだな」

 ふたりのテントはすでにもぬけのからだった。

「どこへ行ったんだ……?」

 まさか、ふたりだけで島の調査に出たのか?
 辺りを見て回ろうとした時、俺は強烈な魔力を感知して振り返る。
 魔力の発生源は後方の森の中。
 これは……間違いなくジャクリーヌのものだな。

「ほぉ……魔力がさらに洗練されているな」

 卒業してからも魔法の鍛錬をおこたっていなかった証拠だ。
 まあ、単独であのワイバーンを倒した事実からもそれがよく分かる。ジャクリーヌならば、いずれ世界を股にかけて活躍する高名な魔法使いにも肩を並べる実力者となるだろう。
 教え子のたくましい成長を目の当たりにして、教師としても喜ばしい限りだ。
 俺は魔力を感じた方向へ歩き始める。
 場所はキャンプを行ったところからすぐ近くだった。
 発生源に近づくと、そこには予想通りの姿が。

「ふぅ……」

 呼吸を整え、魔力を練っていくジャクリーヌ。そのすぐ横で、ウェンデルがあくびをしながら彼女を眺めていた。
 ウェンデルの手には自身が開発したと思われる見慣れない魔道具まどうぐと、それを調整するための器具が握られている。
 どうやら、彼は彼なりの鍛錬に汗を流しているようだ。

「はっ!」

 短い雄叫おたけびのあと、ジャクリーヌの目の前にあった大きな岩が、まるで鋭利な刃物でスパッと斬られたように真っ二つとなった。
 目には見えない鋭い切れ味を持つ刃。つまり、この魔法は――

「風魔法か……やるじゃないか、ジャクリーヌ」
「「オーリン先生?」」

 パチパチと拍手をしながら近づくと、ふたりは同時に言って、ペコリと頭を下げた。

「朝の鍛錬とは感心だな」
「学園時代から続けている習慣ですもの。自然と体が動いてしまいましたわ。それより、勝手な行動を取ってしまい、申し訳ありません」
「僕は止めたんですけどねぇ……ジャクリーヌがどうしてもって言うから」
「ウェンデル! あなただって最終的には一緒に来たじゃありませんの!」

 朝から元気にワイワイと騒ぐふたり。
 どちらも外見は成長しているし、学園時代よりも力をつけてはいるのだろうけど、こういうノリは昔とちっとも変わらないな。

「自身を高めるための鍛錬に汗を流していたんだから、とがめる理由なんてないさ。姿が見えなくて、心配はしたけどね」
「うっ……」

 痛いところを突かれて押し黙ってしまうジャクリーヌ。
 ちょっと意地悪だったかな?

「でも、学園時代から続けている鍛錬を今も継続しているのは素晴らしい。ブリッツもそうだったが、こういう努力は必ず実を結ぶよ。君はさらに高みへ行けるはずだ」
「せ、先生……」

 真正面からそう伝えると、ジャクリーヌは少し照れたようで、愛用の帽子に手を添えて小さくうなずいた。
千変せんぺんの魔女》、ジャクリーヌ。
 そのたぐいまれな魔法の才能で、学園時代からすでに敵なしの存在。魔法に関していえば、教師でさえ敵わないほどの実力を有していた。
 ただ、何もせずその力を得たわけじゃない。
 彼女はずっと人知れず努力をしていた。
 学園にいたほとんどの者がその点に触れず、高い能力を持つ魔法使いとしての素質にばかり注目していたが……本来の彼女の強みは、その優れた才能にあぐらをかかずに、しっかり努力して己を引きあげられる意識の高さにある。
 ――この場にいる人間でいえば、もうひとりそれに該当する人物がいる。
 ウェンデルもまた、自身の成長のためには努力を惜しまないタイプだ。

「ところで、ウェンデル」
「はい?」
「その魔道具は?」
「これですか? こいつはなかなかの代物ですよ?」
「ほぉ……興味深いな」

 これまで数々の魔道具を見てきたが、この手のタイプは初めて目にする。
 サイズとしては手の平に収まるくらいだが、一体なんの目的で使用するのだろうか。

「一年くらいかけて製作している魔道具なんですけど、いわゆるトラップ系の魔法を見破るためのアイテムなんです」
「トラップ系の魔法を? それは凄いな」

 偽物をつくったり、姿を消したりするトラップ系の魔法は、同業の魔法使いでも見破るのが困難だと言われている。

「わたくしでさえ見破るのが難しいトラップ系の魔法を、そのアイテムで? 本当に可能なんですの?」
「まだ完璧とは呼べないけど、精度は高いと思うよ」
「それは楽しみですわね」

 ウェンデルの魔道具技師としての腕を信頼しているからこそ、ジャクリーヌも頭から否定しないのだろう。
 出会って間もない頃の彼女なら、その高いプライドが邪魔をして素直に評価できなかったはず……これもまた、大人になったあかしだな。
 ふたりの成長に目を細めていると、どこからともなくお腹の鳴る音が――

「わ、わたくしとしたことが……」

 照れ顔のジャクリーヌを見て、ウェンデルが微笑ほほえむ。

「夢中になると時が経つのを忘れちゃうからねぇ。お腹が空いてもしょうがないよ」
「それだけふたりが頑張ったという証拠だ」

 お腹を空かせている元教え子たち。
 そして、未だにテントで爆睡中の現教え子たち。
 四人とクレールの力を借りて、朝食づくりに励むとするか。

「さあ、行こうか」
「「はい!」」

 朝から元気いっぱいのジャクリーヌとウェンデルを連れて、キャンプ地へ戻った。
 それから、キャンプ地で軽めの朝食を終える。
 その後、俺たちはパジル村へ向けて出発することにした。村人たちにウェンデルとジャクリーヌを紹介したいし、新しい村づくりの相談もしたいからな。


 †


 パジル村を目指して歩き始め、しばらく経った頃。

「それにしても……この島の自然は本当に凄いですね」

 クレールに続いて、ジャクリーヌとウェンデルが言う。

「学園にいた頃は鍛錬の一環でいろんな森へ行きましたが、ここまでの規模はなかなかお目にかかれませんでしたわ」
「それでもためらいなく前進できるのは、間違いなくあの頃の経験が役に立っているからだよ」

 そんな会話を聞き、俺も昔を懐かしみながら、鬱蒼うっそうとした木々をかき分けて、森の奥へ歩を進める。
 思えば、ブリッツとエリーゼも一緒になって、この手の環境には何度も挑戦してきたな。
 この島で生まれ育ったイムと、順応性の高いパトリシアは、ウェンデルたちよりもさらに足取りが軽かった。

「先輩方、もうちょっとで目的地のパジル村ですよ」
「楽しみにしていてね!」

 無邪気な笑顔をこちらに向けるパトリシアとイム。
 それを見てまんざらでもない表情のジャクリーヌとウェンデル。
 彼らからすれば、可愛らしい妹ができた感覚なのかな。


 こうしてパジル村へ到着すると、すぐに村の人が集まってきた。
 長の孫であり、村人から絶大な人気のあるイムが来たせいでもある。
 だが村人たちはそれ以上に、連れてきた元教え子ふたりにも関心を寄せているみたいだ。

「あのふたりは……?」
「俺の元教え子ですよ」

 村人のひとりにそう尋ねられ、俺はすぐさま答えた。

「おおっ! オーリン先生の教え子でしたか!」
「「よ、よろしくお願いします」」

 村人を前に、緊張気味のジャクリーヌとウェンデル。
 しかしふたりの緊張をよそに、村人たちは俺の教え子だと分かると、一気に警戒を解いていろいろと話しかけていた。
 ふたりは少し戸惑いを見せながらも、親しげに語りかけてくる村人と交流を重ねていく。
 それにしても……最近はラウシュ島でも先生って呼ばれることが増えたな。
 一応、今は賢者でも教師でもないのだが、昔から呼ばれ慣れたものだから別に違和感はない。むしろしっくり来るな。
 さて、そろそろ村づくりの話を進めたいのだが……みんな、村人と賑やかに話している。
 邪魔をするのも野暮やぼってものだし、長のところへは俺ひとりでこっそり向かうとしよう。
 長の家か――ここに来るの、久々だな。

「あんたか。久しぶりだね」
「はい。お元気そうで何よりです」

 テントに着いてお互い挨拶を交わすと、早速村づくりについて相談する。

「ほぉ……この島に新しく村をつくる、と」

 長の口調が重くなる。
 さすがに、そうトントン拍子に話は進まないか。

「島に来る者の行動については、すべて俺が責任を持ちます。それに彼らの力があれば、この島の謎の解明に大きく近づくはずです」
「いいじゃないか。ワシは歓迎するよ」
「ですのでどうか――えっ?」
「聞こえなかったかい。その村づくりを認めると言ったんだ」

 先ほどまでの重苦しいムードから一転して、あっさり長が言った。
 まさかあの流れから、こうもすんなり了承を得られるとは予想外だ。

「なんだい。納得いかないかい?」
「そ、そんなまさか! 了承をいただけでホッとしたんです」
「それだけワシらはおぬしを信頼しておるんじゃよ」
「では、その信頼に応えられるように頑張ります」

 出会った頃、よそ者である俺たちは村人に警戒されていた。イムの母親であるシアノさんを助けたことで信頼を得られたが、まさかここまでとは知らなかった。
 俺としても、誠実に接しようと心掛けてきたが、その気持ちがきちんと伝わっているようで何よりだ。

「それで、村はいつ頃できるんだい?」
「長の許可を得てから取りかかろうと考えていたので、予定はまだ何も決まっていません。このあと大陸側へOKが出たと伝えるので、すぐに建設を始められるかと」
「だとしたら、少なくとも数ヶ月は要するね」
「えぇ。もちろん、その間も島の調査は続行してやります。実際に行うのは、俺とパトリシア、イム、クレール、そして新しく加わったウェンデルとジャクリーヌの六人になるでしょう」

 それから俺は、今後の予定を長へ説明していった。
 話し終えると、テントの外へ出て村人たち、それに彼らと話していたパトリシアたちを集める。
 そして、同じような内容を伝えた。
 パジル村の人々は、俺やパトリシアと会ってからは、外との交流を続けていきたいと考える者が増え、今や村の大半がそちらの意見に流れている。
 おかげで新しい村づくりに関しては、全員が歓迎ムードとなっていた。
 喜ばしいことではあるが、少し不安も感じる。

「ますます責任重大になってくるな……」

 プレッシャーも大きい。しかし、同時にやりがいを感じる。
 ラウシュ島での生活は、ギアディス王立魔剣学園で教師をしていた頃とはまた違った、刺激のある日々だった。
 とりあえず、屋敷に戻ったらすぐにグローバーへ連絡し、村づくりの詳しい段取りを決めないと。
 ちなみにグローバーもまた、俺の昔の教え子だ。今はエストラーダ王国の騎士団で働きつつ、俺との連絡係をになってくれている。
 さて、また忙しくなってくるぞ。



 第2話 動きだす世界


 その日はパジル村で、ウェンデルとジャクリーヌの歓迎会を開いてくれることになった。
 なお、この歓迎会には、これから交流を深めていく新しい村が作られるのを祝う意味も込められている。
 今後、このラウシュ島がどのように発展していくのか。俺は島民の大人と、その未来像について語り合う約束を交わす。
 宴会の準備はパトリシアたちに任せ、俺は一度屋敷に戻ることにした。
 今回の件をいち早くグローバーへ知らせたかったのだ。


 †


 拠点にしているボロボロな屋敷へ戻った俺は、すぐに部屋の水晶玉すいしょうだまへ魔力を注ぐ。
 この水晶玉は連絡用のアイテムで、エストラーダの王城と通信が可能なんだ。ただし、やり取りできるのは声だけとなる。
 グローバーは水晶の前で待機していたらしく、即座に応答があった。

『先生、パジル村の人々は、村づくりに対してどのような反応を?』

 やっぱり、そこがずっと気になっていたようだな。

「村人は島外からの入植者を受け入れると言ってくれた。村づくりは問題なくやれるはずだよ」

 俺がそう伝えるとグローバーの感情が大爆発。
『よっし!』と言ったあと、ガッツポーズでもしているような様子だった。
 ――と、ここで、俺はある点が気になった。
 グローバーが叫んだあと、金属同士が触れ合うような音がしたのだ。

「グローバー、もしかして……よろいを装備しているのか?」
『えっ? えぇ、今日は演習がありまして。本当はもっと身なりを整えてからお話を聞くべきなのですが……着替える時間もなくて』
「演習……?」

 騎士団が演習を行うのは珍しいことではない。だが、つい一昨日も行ったはず。
 この辺りの地域はすでに戦争を忘れて久しく、そこまで熱心に演習をする必要はないはずだが……この前のワイバーン襲撃事件が尾を引いているのだろうか。

「何かあったのか?」

 嫌な予感がしてそう尋ねると、少し間が生じた。

『……』
「何かあったんだな?」

 俺が追及すると、グローバーは重苦しく口を開いた。

『……厳密に言いますと、これから起きるかもしれないと言った方が適切かもしれません』
「……? どういう意味だ?」
『オーリン先生は、デハートという国を知っていますか?』
「ああ。エストラーダ王国からそれほど遠くなく、国家の規模としても大差ない国だったと記憶しているが……」
『その通りです。実は今朝方けさがた、そのデハートが謎の軍勢による攻撃を受けたという情報が入ってきたんです』
「何?」

 謎の軍勢による攻撃?
 ……にわかには信じられない話だ。

信憑性しんぴょうせいはどれくらいある?」
『かなり高いです』

 今度は即答。
 どうやら、本当に確かなすじからの情報らしい。

「それで、デハートの状況は?」
『襲撃してきた軍勢は、数自体はデハートの軍を上回っていたそうです。でも統制が取れておらず、デハート側の地の利を活かした攻撃もあり、撤退まで追い込まれたとか』

 これもまた信じがたい情報だった。

「敗れたとはいえ、兵の数がデハートを上回っているというなら、その軍勢もどこか別の国の騎士団とかじゃないのか? ただのゴロツキ連中が集まっただけとは到底思えない」
『それは自分も同感です……が、追加で入った情報によると、その軍勢は兵士の練度や作戦の連携など、あらゆる点でお粗末そまつだったらしいですよ』
「うぅむ……ますますわけが分からないな」
『正直、我々も混乱しています』

 陽動ようどうか?
 そうなるとかえって不気味さもあるが――

「まさか……」

 一瞬、脳裏のうりをよぎったのはギアディス王国だった。このお粗末な行動は……最近統率を失いつつある、ギアディス王国が絡んでいてもおかしくない。
 ギアディス軍がデハートを襲撃した……いや。だが、さすがにそれはないか。
 ジャクリーヌとウェンデルから、ギアディス国王のエルスが、不穏な動きをしていることは聞いている。
 とはいえ、いきなり他国へ戦争など仕掛けるものだろうか。

「……考えすぎか」
『どうかしましたか?』
「いや、なんでもない。何かあったら、また連絡をくれ」
『分かりました。こちらも村づくりに必要な建築資材や人材などは、すぐに手配いたします。何か必要な物があれば言ってください』
「ありがとう。助かるよ」

 そう言って、俺は水晶への魔力供給を遮断しゃだんする。

「……騒がしくなりそうだな」

 国外で少し不安な動きが出始めているみたいだ。
 できれば、何も起きずにいてくれたらいいが……そう願いつつ、俺は宴会へ参加するため、再びパジル村へ向かった。


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