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第57話 優志の策
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「さて、取り掛かるとするか」
ベルギウスからの依頼を受け取った3日後。
仕事の合間を縫って、優志はいよいよ頭に思い描いたプランを現実のものとするために作業を開始した。
3日という時間が過ぎていたのは店が忙しかったからだけではない。
新米冒険者のスライから得た知識――それに、優志の持つ現代日本の知識を融合させて作り出す騎士団のための回復アイテム。
そのために、優志は空いている時間を見つけてフォーブの街へと向かい、情報収集と使用する道具の調達を行っていたのだ。
「でも、本当に可能なんですか?」
不安げな声をあげたのは美弦だった。
「優志さんのスキルを活用して満身創痍な200人の騎士を回復させる――でも、肝心の200人分の水を運搬するにはリスクが高くて騎士団は乗り気じゃない……不利な条件の方が多いですね」
リウィルの表情もまた冴えない。
だが、優志はあっけらかんと、
「今朝方、城から伝令が来たんだ。この問題を解決するために必要な2つの最低条件――それは満たされていた」
「じゃあ――」
「ああ……救えるよ、200人の騎士たちを」
優志は美弦とリウィルへサムズアップをして自室へと入って行った。
街の人たちから得た知識をもとにして作り出す問題解決へ向けたアイテム作りのために。
◇◇◇
さらに2日後。
優志とリウィルのふたりは城を訪れた。
最初はクビになった元神官と追い出された召喚された者の組み合わせということで復讐の類を疑われ、城門前で足止めを食らうハメになってしまったが、ある人物の登場で一気に進展することとなる。
「お待ちしておりましたよ」
「ゼイロさん!!」
現れた初老の男性に駆け寄るリウィル。
その顔は晴れやかな笑顔であったが、周りの騎士たちの表情は凍りついているようにさえ見える。凄まじいまでの緊張感が場を支配していた。
「元気そうで何よりだ」
「ご心配をおかけしてすいません」
「いいんだ。君が元気に暮らしていることさえわかれば。ガレッタ神官長から報告は受けていたのだが……こうして実際に会わないとどうもピンと来なくてね」
孫を可愛がる好々爺のような仏の微笑みを浮かべるゼイロと呼ばれた男。
そのやりとりを見ているに、とても周りの騎士たちが緊張するような人物ではないと思うのだが、
「あ、紹介が遅れましたね。こちらはミヤハラ・ユージさん。私にとって恩人です」
「そうか。君が例のユージくんか」
「あ、は、はい、初めまして」
リウィルから紹介を受けて頭を下げる優志だが、
「ユージさん、こちらはゼイロさんと言って、王国騎士団の副団長を務めていらっしゃる御方です」
その言葉を耳にした途端、物凄い勢いで頭を上げた。
「ふ、副騎士団長」
周りの騎士たちの緊張の正体が掴めた。
副騎士団長といえば騎士団のナンバー2だ。
会社で言えば副社長。
そりゃ緊張もするはずである。
ゼイロは蓄えた黒ひげを撫でながら、
「言伝を受け取った時には正直――信じられないという気持ちの方が強かった。本当に最前線で戦う200人の騎士たちの傷を癒せるのか?」
「お任せください」
優志は胸を張って言う。
その態度から嘘でないと見抜いたゼイロはニッコリと微笑んで、
「ではこちらへ」
優志とリウィルを城内へと招き入れる。
石造りの廊下を3人で並んでいるうちに、優志はこっそりとリウィルへ耳打ちをする。
「この人が本当に副団長なのか?」
「ええ。――何かありましたか?」
「いや、なんていうか……もっと厳しい感じの人かと思っていたからさ」
「実際厳しいですよ、ゼイロさん」
優志の目にはとてもそんなふうには見えなかった。
「さあ、着いたぞ」
そうこうしているうちにベルギウスの執務室へ案内された優志たちはおよそ1週間ぶりにベルギウスと再会した。
「こんなに早くまた会えるなんてね」
こちらもまた穏やかな表情のベルギウス。
だが、優志を前にして、
「その目……自信ありってわけか」
「ええ。すぐにでも」
その言葉を受けて、ベルギウスは「はは」と小さく笑ったあと、
「ならば聞かせてもらおう――君の計画を」
眼差しに鋭さが宿った。
刀身の彷彿とさせる鈍い光と威圧感ある瞳に射抜かれながらも、それでも優志は怯むことなく話を始める。
「計画を話す前に――例の条件は本当に満たされているのですね?」
「ああ。君が言った――大量の水とそれを沸かすための火だろう? 飲み水確保のため、川の近くに陣を張ったので水の入手は容易だし、火もヒートの魔鉱石を常備しているから使用は可能だ」
「大量の水と火? 一体何に使うんですか?」
実は「当日のお楽しみ」と言われてはぐらかされてきたため、リウィルも優志の計画の全容を知っているわけではなかった。
「火と水……真っ先に連想されるのは《湯》だけど、ただのお湯に浸かるだけでは疲労を取り除くことはできない。君のスキルによって回復水となった湯を浴びるというのであれば話は別だが」
そのためには直接その場に優志が居続けなければならない。
「それに、200人が同時に入れる大規模な風呂を造っている余裕などないだろうし、そもそもそんな資材もない」
「たしかに俺がやろうとしているのは風呂造りです――が、人ひとり入れるサイズの酒樽でもあれば十分ですよ」
「酒樽だと?」
「酒を入れておく酒樽ならばお湯を入れても問題はないでしょうし、3つほど持っていけば一度に3人は入れる。あとはそれを時間で制限して回していけばいい」
「しかし、それは……」
「わかっていますよ」
優志にはベルギウスの懸念が理解できる。
今回の作戦の肝となるのはやはり風呂であった。
例え世界が変わったとしても、風呂が肉体疲労を取り除くのに効果的であるということは優志の店でも立証済み。
が、それはあくまでも優志のスキルが使用された回復水にのみ限定される。
酒樽にお湯を注ぎ込んだ程度では効果は期待できない。
「こういうのは実際にやってみるのが一番だと思いますので、実演をしたいのですが」
「実演?」
優志の提案に、ベルギウスとゼイロは目配せをして声も出さず打ち合わせている。その結果は、
「いいだろう。今、疲労困憊している騎士をひとりこちらへ向かわせよう」
提案に乗ることにした。
ベルギウスからの依頼を受け取った3日後。
仕事の合間を縫って、優志はいよいよ頭に思い描いたプランを現実のものとするために作業を開始した。
3日という時間が過ぎていたのは店が忙しかったからだけではない。
新米冒険者のスライから得た知識――それに、優志の持つ現代日本の知識を融合させて作り出す騎士団のための回復アイテム。
そのために、優志は空いている時間を見つけてフォーブの街へと向かい、情報収集と使用する道具の調達を行っていたのだ。
「でも、本当に可能なんですか?」
不安げな声をあげたのは美弦だった。
「優志さんのスキルを活用して満身創痍な200人の騎士を回復させる――でも、肝心の200人分の水を運搬するにはリスクが高くて騎士団は乗り気じゃない……不利な条件の方が多いですね」
リウィルの表情もまた冴えない。
だが、優志はあっけらかんと、
「今朝方、城から伝令が来たんだ。この問題を解決するために必要な2つの最低条件――それは満たされていた」
「じゃあ――」
「ああ……救えるよ、200人の騎士たちを」
優志は美弦とリウィルへサムズアップをして自室へと入って行った。
街の人たちから得た知識をもとにして作り出す問題解決へ向けたアイテム作りのために。
◇◇◇
さらに2日後。
優志とリウィルのふたりは城を訪れた。
最初はクビになった元神官と追い出された召喚された者の組み合わせということで復讐の類を疑われ、城門前で足止めを食らうハメになってしまったが、ある人物の登場で一気に進展することとなる。
「お待ちしておりましたよ」
「ゼイロさん!!」
現れた初老の男性に駆け寄るリウィル。
その顔は晴れやかな笑顔であったが、周りの騎士たちの表情は凍りついているようにさえ見える。凄まじいまでの緊張感が場を支配していた。
「元気そうで何よりだ」
「ご心配をおかけしてすいません」
「いいんだ。君が元気に暮らしていることさえわかれば。ガレッタ神官長から報告は受けていたのだが……こうして実際に会わないとどうもピンと来なくてね」
孫を可愛がる好々爺のような仏の微笑みを浮かべるゼイロと呼ばれた男。
そのやりとりを見ているに、とても周りの騎士たちが緊張するような人物ではないと思うのだが、
「あ、紹介が遅れましたね。こちらはミヤハラ・ユージさん。私にとって恩人です」
「そうか。君が例のユージくんか」
「あ、は、はい、初めまして」
リウィルから紹介を受けて頭を下げる優志だが、
「ユージさん、こちらはゼイロさんと言って、王国騎士団の副団長を務めていらっしゃる御方です」
その言葉を耳にした途端、物凄い勢いで頭を上げた。
「ふ、副騎士団長」
周りの騎士たちの緊張の正体が掴めた。
副騎士団長といえば騎士団のナンバー2だ。
会社で言えば副社長。
そりゃ緊張もするはずである。
ゼイロは蓄えた黒ひげを撫でながら、
「言伝を受け取った時には正直――信じられないという気持ちの方が強かった。本当に最前線で戦う200人の騎士たちの傷を癒せるのか?」
「お任せください」
優志は胸を張って言う。
その態度から嘘でないと見抜いたゼイロはニッコリと微笑んで、
「ではこちらへ」
優志とリウィルを城内へと招き入れる。
石造りの廊下を3人で並んでいるうちに、優志はこっそりとリウィルへ耳打ちをする。
「この人が本当に副団長なのか?」
「ええ。――何かありましたか?」
「いや、なんていうか……もっと厳しい感じの人かと思っていたからさ」
「実際厳しいですよ、ゼイロさん」
優志の目にはとてもそんなふうには見えなかった。
「さあ、着いたぞ」
そうこうしているうちにベルギウスの執務室へ案内された優志たちはおよそ1週間ぶりにベルギウスと再会した。
「こんなに早くまた会えるなんてね」
こちらもまた穏やかな表情のベルギウス。
だが、優志を前にして、
「その目……自信ありってわけか」
「ええ。すぐにでも」
その言葉を受けて、ベルギウスは「はは」と小さく笑ったあと、
「ならば聞かせてもらおう――君の計画を」
眼差しに鋭さが宿った。
刀身の彷彿とさせる鈍い光と威圧感ある瞳に射抜かれながらも、それでも優志は怯むことなく話を始める。
「計画を話す前に――例の条件は本当に満たされているのですね?」
「ああ。君が言った――大量の水とそれを沸かすための火だろう? 飲み水確保のため、川の近くに陣を張ったので水の入手は容易だし、火もヒートの魔鉱石を常備しているから使用は可能だ」
「大量の水と火? 一体何に使うんですか?」
実は「当日のお楽しみ」と言われてはぐらかされてきたため、リウィルも優志の計画の全容を知っているわけではなかった。
「火と水……真っ先に連想されるのは《湯》だけど、ただのお湯に浸かるだけでは疲労を取り除くことはできない。君のスキルによって回復水となった湯を浴びるというのであれば話は別だが」
そのためには直接その場に優志が居続けなければならない。
「それに、200人が同時に入れる大規模な風呂を造っている余裕などないだろうし、そもそもそんな資材もない」
「たしかに俺がやろうとしているのは風呂造りです――が、人ひとり入れるサイズの酒樽でもあれば十分ですよ」
「酒樽だと?」
「酒を入れておく酒樽ならばお湯を入れても問題はないでしょうし、3つほど持っていけば一度に3人は入れる。あとはそれを時間で制限して回していけばいい」
「しかし、それは……」
「わかっていますよ」
優志にはベルギウスの懸念が理解できる。
今回の作戦の肝となるのはやはり風呂であった。
例え世界が変わったとしても、風呂が肉体疲労を取り除くのに効果的であるということは優志の店でも立証済み。
が、それはあくまでも優志のスキルが使用された回復水にのみ限定される。
酒樽にお湯を注ぎ込んだ程度では効果は期待できない。
「こういうのは実際にやってみるのが一番だと思いますので、実演をしたいのですが」
「実演?」
優志の提案に、ベルギウスとゼイロは目配せをして声も出さず打ち合わせている。その結果は、
「いいだろう。今、疲労困憊している騎士をひとりこちらへ向かわせよう」
提案に乗ることにした。
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