異種婚嫁の性事情

夏冬

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02_ウェアウルフの嫁

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ヒューマンに近しい種族として、ウェアウルフという生物が存在します。
彼らは巨大な狼を2足歩行にしたような姿をしていて、その体格で狼を遥かに越える身体能力と優れた嗅覚を併せ持つ非常に強力な種族です。

しかし、彼らの最も恐ろしいのは身体能力ではありません。彼らの最も特徴的な性質といえば、狼としての姿だけでなくヒューマンそっくりな姿も持ち合わせており、その2つの姿を上手く使い分けながらヒューマンのコロニーの中に紛れ込んで生活をする所にあります。
前にお伝えした通り、嗅覚も鈍く感知の魔法も持たないヒューマンでは紛れ込んだウェアウルフを見つけることは非常に困難です。ウェアウルフはそれを良い事に毎夜毎晩違うヒューマンの寝床に入り込み、そして一人ずつ食べていってしまいます。そうしてヒューマンたちのコロニーは気付かぬうちに、段々とウェアウルフの群れへと変わっていってしまうのです。


とはいえ、これはあくまで昔の話。ヒューマンの良き隣人となったオークと同様に、ウェアウルフの生態も近年変わりつつあります。
というのも、いくらヒューマンが能力的に他より劣る種族だといっても、長年培った知識と経験があればウェアウルフを撃退する方法を見つけ出すのはそう難しいものではなかったのです。その発見された方法によってあぶり出されたウェアウルフ達は今までの行いを反省し、以降はヒューマンと共存する友の種族として正体を明かし、共に暮らすようになったのです。


さて、それではウェアウルフとヒューマンがどのようにして生活しているのか、その様子を見てみましょう。








・・・ペチャ・・・ペチャ・・・・・・ピチャ・・・・・・

「ふっうぅ・・・・・・・・・やめっ・・・・・・・・・あんっ」


水音が響くたびに女の腰が跳ねる。その女の手足は別に拘束されているわけでもないのだからやめさせようと思えばいつでも止めることが可能なのだが、それをしないのは口から出た言葉と本心がイコールではないからだ。それを分かっている男の方も行為をやめることはせず、引き続き女の感じる場所をざらついた舌で舐め回し続けていた。

月明りに照らされたその場所は壁も人工的な明かりもない、ただの林の一角だった。そこに生えていた手頃な木に背中を預けながら片足を上げ腰を自ら突き出しているのは女の方で、男はそんな女の希望に要望通り応えている。

2人の姿は何処からどう見てもただのヒューマンの男女だった。いつどこから魔物がやってくるかもわからないこの世界で、貧弱なヒューマンが人家から離れた野外でそのような行為を行うというのは随分と命知らずな行為に思えてしまう。しかし彼らはそんなことは恐れてはいない。その理由はヒューマンと違い感覚の優れた魔物ならばまず近づいてこないであろう危険な気配と臭いである。それを持つ存在がこの場に留まっている限り、気付いた魔物は距離を取って息を潜めることしかできないのだ。


ズニュ・・・・・・・・・ズシュっ

「ん・・・ん・・・・・・・・・んあっ!」


あふれ続ける愛液を舐めまわしていた舌はやがてそれだけでは物足りなくなったのか、水が出てくる水源へと舌を突き入れた。
ヒューマンにしては長すぎるように思える舌は膣壁をざらつく表面で刺激しながら奥へ奥へと進んでいき、限界まで伸ばしたところで今度は素早く引き抜いてしまう。膣の天井の弱い所を舌の細かな凹凸に刺激されたことで簡単に達した女の体の中からは噴水のように愛液が噴き出し外へと飛び散るが、男は顔や体が汚れるのも構わず再び舌を入れては出してを繰り返す。そうしていくと、最初のうちは高い嬌声を上げながら体をよじらせていた女の体は徐々に弱々しくなっていき、数十回もの間抜き差しを繰り返された所でついに限界を迎えて膝からガクンと崩れ落ちてしまった。


「・・・・・・・・・あー・・・あ・・・・・・・・・あう・・・」
「外でシたいって言ったのはコゼットなのに・・・もうバテちゃったの?」


肩で息をしながらへたり込む女を見下ろしながら、喉から唸りだすような低い声で男が話しかけた。


そもそも、今この場所でこんな破廉恥なことをしているのは今へたれ込んで肩で息をしている女、コゼットが言い出したのがきっかけだ。男の方は素直にそれを聞き入れて実行してやっているというのに、自分だけ良い思いをして果ててしまうとは情けないにも程がある。
これまでの行為の結果だいぶ崩れて汚れてしまってはいるが、彼女の見た目はどう見ても大人しい女のものではなかった。その聊か派手な服や化粧や髪型から周囲の人々が想像する通り、普段のコゼットはだいぶキツめな性格をした女だった。そしてそんなキツいコゼットのことを健気に愛し結婚して子を作り、その後もいつも尻に敷かれたように尽くしている愛妻家の夫がこの男。今は形勢がすっかり逆転して加虐的な鋭い瞳でコゼットを見下ろすクーリエだった。




「あ・・・・・・・・・あ・・・・・・ふ」


果て過ぎて立ち上がる気力も無い上に今だに余韻で意識が宙に浮いているコゼットは、それでも普段の威勢を取り戻そうと顔を上げ震える口で言葉を紡ごうとする。しかし散々弱い場所を擦られ続け悦ばされ続けた体はちっとも言う事を聞いてくれず、クーリエから見れば追い詰められて涙目で震えている絶体絶命状態の小動物にしか見えない有様だった。


「・・・ほら、持ってあげる。今度は僕が気持ちよくなる番だからね」
「あー・・・・・・・・・」


クーリエは殆ど無抵抗になったコゼットを軽々と抱き上げながら、背筋からゾクゾクと支配欲が上ってくるのを感じていた。そしてそのまま首を草の上に尻を空に向けて持ち上げたような形でコゼットの体を置き、合いた手で散々待たされ続けてズボンの中で苦しそうにしていた硬い陰茎を取り出す。

尻を月明かりに照らされた恥ずかしい体勢のまま動けずにいるコゼットの大事な部分は、夜目の効くクーリエには何から何まで丸見えになっていた。
起きているのか寝ているのか分からない状態のまま涎まみれの口をぼうっと開いているだけの顔とは違い、餌を欲しがる魚のように口をパクパクと動かす涎まみれの膣口。そんな貪欲な口を見ながらクーリエは鋭い犬歯を覗かせて笑い、鋭い目を月光でギラギラと光らせながらコゼットの上に腰を下ろすようにして、欲しがっていた餌を一気に詰め込んでやった。


「ふふ・・・ハッハッ・・・ハ」

グジュッ・・・・・・グチッグチッグチッグチッグチッグチッグチッ

「ア、アァーーー・・・アッ・・・アッ・・・アッ・・・アッ・・・」


一般的なものよりやや長めなクーリエの陰茎はあっけなくコゼットの最奥へと到達し、長年の間に散々調教されてしまっている子宮は本人の意思とは無関係に悦び吸い付くようにキスをする。半分気絶しているような状態でも子宮と膣はしっかりと脳に刺激を伝え、コゼットの口は無意識から出る快楽の悲鳴を体の動きに合わせて発していた。
抵抗する力を失ったままの手足は腰から伝わる振動でガクガクと揺れるだけで、まるで生きているというだけの玩具のようにクーリエの好きなように扱われる。そんなされるがままのコゼットの様子を見ながら興奮状態になったクーリエは先程より2周りは大きくなった手でガシリと掴み、さらに体格をメキメキと音をたてながら大きくし、服を圧で裂きながら体毛を生やし、鼻や耳を人のものから狼のものへ変化させ、凶悪な本来の姿へと変貌していく。


快楽漬けにされ無抵抗になったヒューマンの雌を犯すこと。これこそがウェアウルフの雄が最も好み最も感情が高ぶる生殖のやり方だった。








ウェアウルフはヒューマンに紛れヒューマンを食べる種族と言いますが、食べると言っても物理的に捕食するという意味ではありません。
ヒューマンの雌を襲い、その体内に種を残す。それがウェアウルフの「食べる」という行為なのです。


ところで、ウェアウルフは狼と人を合わせたような姿をしていますが、その陰茎はイヌ科ヒト科どちらのものなのだろうか、と考えはしませんか。

その答えは「どちらも」であります。

ウェアウルフの陰茎は、本来ならイヌ科にはついていないはずの亀頭が勃起時にはしっかりと膨れ上がり、さらに興奮するとヒト科にはできないはずの亀頭球と呼ばれる膨らみが陰茎の根元あたりに形成されます。
古来のウェアウルフはヒューマンの既婚の雌の寝込みに忍び込み、既に夢の世界にいる状態の雌の体を執拗に嬲り続けます。そうして雌を万が一にも抵抗できない状態にした後に亀頭で膣内を抉り他の雄の種を掻き出して、亀頭球でがっちりと固定した状態で自分の種を念入りに仕込むのです。


知らない間にウェアウルフの子供を託され育てることになるヒューマンの夫婦には同情しますが、これもウェアウルフが安全に子孫を残すため編み出した進化の結果と言えるでしょう。








「ア、ア・・・・・・ア・・・・・・・・・っぎゃんっ!?」


されるがまま性器を出し入れされていた所に突然襲った圧迫感。それによりヒューマンのはずのコゼットの口からは犬の鳴き声のような声が漏れた。

ウェアウルフに襲われてここまで進行されてしまったら、たとえ雌の意識が戻ったとしても全てはもう手遅れだ。
膣の入り口をミチミチと圧迫し固定されたそれは、いくら暴れ引き抜こうとしたところでヒューマン程度の力では決して外れはしない。ましてや絶頂続きの後遺症で意識など殆ど無く、万一雌に意識があったとしても力もロクに入らない体ではその快感を感じながら声を上げることしかできることはないだろう。
さらに酷なことに、完全なウェアウルフ時の陰茎の大きさは人型時のものよりも数段長く太いものになる。クーリエが興奮により完全なウェアウルフに変貌していくにつれ縦にも横にも増大していく膣内の圧迫感と、より良い場所を探そうとしているのか既に一番奥まで刺し込まれた状態だというのにグリグリと掻きまわされる快感で、少し戻されたと思ったら再び快楽の海へ引き戻されたコゼットに抵抗などできるはずがなかった。


「ハッ・・・ハッ・・・ハッ」
「・・・あ・・・・・・ガ・・・ッ」


黒目を上にやったままガクガクと痙攣するコゼットの顔に獣臭い吐息がかかる。興奮状態でも愛する妻の身をしっかりと気にかける夫の鏡であるクーリエは、無事を確かめるように狼の顔を近づけてコゼットの顔を長い舌でべちょりと舐めた。しかしその気遣いのせいで余計にコゼットの体内には凶器がより深くえぐり込み、繋がったままさらに体を曲げられたせいで内臓が圧迫される。それによって苦しさを感じた体は無意識下で筋肉を緊張させ膣壁を狭くして、陰茎により強く射精を促す結果になってしまっていた。




「グルルルル・・・・・・グアアッ」
「ア・・・ガア゛ア゛ア゛ア゛!!」


やがて完全な獣のウェアウルフと獣のようなヒューマンが同時に絶頂の咆哮を上げ、激しく収縮する膣の中で陰茎から精が放たれる。
亀頭球により栓がされた膣内は大量の精液ですぐに満杯になり、膣内に逃げ場の無くなった分が小さな子宮口を通り抜けその内部へと殺到していく。尻を上に向けた状態のまま注がれた液体は重力に従い子宮内に落ちて溜まり、やがてそれでも行き場がなくなってくると今度は卵管の内部にまで流れ込む。




「・・・あ・・・・・・あ・・・ぐっ・・・あ」


長い長い射精の後にようやく収まった陰茎が引き抜かれたコゼットはそこでようやく意識を浮上させることに成功し、丸められていた体をべちゃべちゃになった草の上にぱたりと伸ばす。

膣からは涎と愛液と精液が混ざった液体が溢れ続けているが、未だに膨らんでいる腹を撫でてみる限り、子宮の中に溜まったものは無理やり押し出そうとでもしなければ出ていきそうにない。
そもそも意識を手放したその先の夢の中でまで快楽漬けにされ、体も頭も疲れ切った今の状態では何もする気にはなれず、上がったままの息を整えるだけで精一杯だった。


ウェアウルフの夫の性欲の強さと行為の激しさ故の的中率の良さの結果、2人の子供達は増えに増えてしまい今では里一番の子だくさん家族となっている。そのため2人だけの時間がなかなか取れず、それなりに手間がかからなくなってきた子供たちが寝静まった今夜、久しぶりに夫婦だけの濃密な時間をと致した結果がこれだ。
やっと子供がある程度育ったというのに、この調子で襲われてしまっはまた近いうちに新たな子供ができるのではないかと思いながら、コゼットは未だに余韻に震える声で言った。


「・・・・・・ま、た、しばら・・・く・・・狼撃退用・・・玉ねぎ、クリーム・・・塗って寝なきゃ・・・ね・・・」
「グ・・・グル!?」


いくら人の姿を持ち知能を得たと言っても根本にあるのは犬の体。無防備な寝込みを襲われたところでイヌ科に共通する弱点であるタマネギで塗り固められている雌には手も足も出せずに退散するしかない。それでも犬に似た生来の気質はコゼットのような気が強い雌とは相性が良く、何だかんだでよろしくやっていけるのが彼らウェアウルフという種の現状だった。

かくしてヒューマンはウェアウルフとの良い付き合い方を見つけ出し、時には御しやすい忠犬として、時には文字通り狼として、仲睦まじく歩んでいくのだった。








・・・如何でしたでしょうか。ウェアウルフとヒューマン。
その日の気分でヒューマン同士のノーマルプレイ、もふもふ狼の獣プレイどちらもできてしまうお得な種族でございます。
昔ながらの性質上多少の浮気癖はありますが、わんこ気質なのでそのあたりは嫁になる方の調教次第でいくらでも従順な夫になるでしょう。

そんな訳でこちらの納骨堂で働く22歳のウェアウルフ男性は如何でしょう。
悔いっぱぐれの無い安定職な上に兄弟も多く跡継ぎで揉める心配も無い優良候補だと思いますよ。




「私、抜け毛多い人嫌いなのよね」




あ・・・換毛期にブラシでスキンシップとかはお嫌いで・・・。

では、次回までに違う方を見繕っておきますので、今後ともよしなに・・・・・・。








おわり
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