Aegis~裏切りに報いる影の正義

中岡 始

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第3幕

デートの終盤

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デートの終盤、食事も一通り終わり、二人の会話は穏やかな雰囲気の中で進んでいた。大谷がビジネスや投資の話を一通り終えた後、ふと静かな時間が訪れた。ここで、怜は少しだけためらうような表情を浮かべ、息を整えてから、慎重に口を開いた。

「こういうお話、普段はあまり人に話さないんですけど…」

彼女の突然の告白に、大谷は少し驚きつつも興味深そうに身を乗り出し、彼女に視線を向けた。怜は言葉を選ぶようにして、ほんの少しの緊張を見せながら話し続けた。

「私、将来に対してすごく不安を感じているんです…。周りの友達が次々に結婚して、家庭を持っていく中で、自分だけが置いて行かれているような気がして…。仕事もある程度は充実していますけど、やっぱり安定したパートナーがいてくれたら、もっと安心できるんじゃないかって、最近はよく考えるんです。」

怜は言葉を抑えながらも、控えめに自分の将来への不安を大谷に打ち明けた。その表情はほんの少しの寂しさと、頼りなさが混じっていて、大谷に対して自分を「守ってほしい」と訴えているかのようだった。

「怜さん…そんな風に思っていたんですね。」

大谷は優しい声で彼女を慰めるように語りかけた。彼女の不安を見て、自分が支えてあげるべき存在であると意識し始め、自然と彼女を守ってあげたいという気持ちが湧き上がってくる。

「わかりますよ。僕も同じようなことを考えていたんです。確かに、仕事も大事ですが、それ以上に人生においては安心できる相手が必要ですよね。怜さんも、そんな風に将来を考えているなら、きっと素敵な家庭を築けると思います。」

彼の言葉を聞き、怜は控えめな笑みを浮かべながら、感謝の意を伝えた。

「大谷さんにそう言ってもらえると、少し安心します…。実は、これまでなかなか信頼できる相手に巡り会えなくて、結婚について考えるのが怖くなっていたんです。」

「怜さん、そんなに心配しなくてもいいんですよ。怜さんの誠実さと優しさは、きっと誰かにとって大切な存在になるはずです。僕も、怜さんとこうして話していると、将来のことを真剣に考えたくなってきます。」

怜はその言葉に対して、ほっとした表情を見せながらもうなずき、目を伏せた。その一瞬の表情が、大谷にとって「自分が彼女を支えるべき相手」という意識をさらに強めることになった。

「本当に、こうやって話を聞いてくれるだけでも、心が軽くなります。ありがとうございます、大谷さん。」

「怜さん、こちらこそですよ。僕も、怜さんみたいな純粋で誠実な人に出会えたことを感謝しています。怜さんがそうやって話を聞いてくれるから、僕も心を開けるんです。」

彼はそう言いながら、しっかりと怜の目を見つめて微笑んだ。その視線に対し、怜は少し頬を赤らめながらも柔らかく微笑み返し、さらに信頼感を演出した。彼女は自分が不安を抱え、支えてほしい存在であることを巧みに表現し、彼に対して「自分が必要な存在」として位置づけた。

大谷はこのデートを通して、彼女が結婚を真剣に考えている女性であると確信し、また自分がその支えとなれる存在であると感じ始めていた。怜が不安や頼りなさを見せるたびに、大谷は彼女を支えていくべきだという気持ちを強め、彼女に対する信頼を一層深めた。

「怜さん、僕でよければ、いつでも頼ってください。怜さんが抱える不安や悩みが少しでも和らぐなら、僕も嬉しいです。何か困ったことがあれば、遠慮なく話してくださいね。」

「ありがとうございます、大谷さん。本当に、こんな風にお話できる相手がいることが幸せです。」

怜は、彼の優しさに感謝を示しながらも、心の中では計画が順調に進んでいることを確信していた。大谷が彼女を「支えるべき存在」として意識し始め、そしてその信頼がさらに深まることで、次のステップへの準備は万端だった。
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