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第17話 騎士団と弟子達
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今、訓練場の控え室。
ギエン『あいつら死なない程度に殺してやる!!』
ジン『全身の骨を粉末にしてやる!』
エマ『壁のシミにしてやるわ!』
エル『ノームでビンタしてやるわ!!』
ロウ『ドラゴンテイルで鼻ほじってやる!』
(もう殺す事前提になってるけど・・)
『お前ら、怒ってくれたの嬉しいが殺しちゃ駄目だぞ!』
『じゃあどの程度殺していいんだ?』
『ギエン。言ってる意味がわからんぞ!』
『まぁ、生きて居れば良いんじゃないか?』
『後ロウ、ドラゴンは持ち込み禁止だ。パニックになる。
『えっ!駄目なんですか?』
『逆になんで持ち込めると思ってるんだ!?お前なら何やっても勝てるから大丈夫だ!』
『お前ら、お城を壊さないように頑張れ!』
『『『『『『はい!!』』』』』』
俺達が控え室から出ると騎士団長達が近づき『お前ら本当に俺達に勝てると思っているのか?今ならまだ間に合うぞ!やめとけ!!』
『私たちも子供の相手してる暇なんで無いのよ?面倒臭いわ!!』
『勢い余って何かあっても自己責任でお願いね?』
弟子達はジト目で話しを聞いている。
『おい!お前ら聞いてるのか!!』
第二騎士団長サバンがジンを突き飛ばそうとジンの肩を勢いよく押す。
しかし微塵も動かない。どんなに押しても動かない。
『模擬戦でやろう。』
ジンはそう言い残して皆と歩いて行く。
この時に気付くべきだったのである。自分達との力の差に、そして後悔する事になるのだった。
俺はファイデル王に提案をする。
『ルールについて提案があります。』
『申せ。』
『はっ!模擬戦場が6カ所あります。騎士団長は12名、私の弟子は6名、1対2で行えば一度で終わります。先程、騎士団長達から忙しいと伺ったのでこの様な提案をしました。』
『お主、自分の言っている事がわかっているのか?騎士団長2人を相手にするのだぞ?弟子を殺す気か!?』
『問題ありません。ファイデル王、俺の弟子達を侮ってはいけません。無礼を承知で言います。騎士団長12名如き俺の弟子1人で十分なのです。』
ファイデル王は顔を引き攣らせながら
『虚勢も大概にしろっ!!我が国が誇る12騎士団を愚弄するのか!!』
『ファイデル王!俺と弟子達を愚弄したのはそちらですよ。いいでしょう。それを証明してご覧に入れます。よろしいですか?』
『勝手にしろ!弟子が死んでも知らんぞ!』
『ありがたき幸せ!』
弟子達を集めて顛末を話す。
『俺行きたい』『私も』『私も!!』『僕も』『俺も!』『エルも!』
弟子達が殺到する。
『よし!ジャンケンだ!!』
『『『『『『えぇぇー!!』』』』』』
その様を見ていた騎士団長達は『調子に乗りやがって1対12だぁ?遊びにもならんぞ!』
『まぁ、大口叩いて恥をかくのは、あいつなんだからいいんじゃない?さっさと終わらすわよ!』
『ジャンケンの結果、エルに決定!!』
他の弟子達は膝を付いて悔しがる。
『さてエル。精霊は使用禁止だ。』
『えぇぇぇー!ノームファイナルアタックを試したかったのに!!』
『それお城無くなるやつ!!!』
『大丈夫!エルの身体能力でも全然殺れちゃうよ。』
俺は拾って来た長さ1m程の木の枝をわたす。
『エルこれを魔力で補強して使ってくれ。』
エルはほっぺを膨らませている。
『エル、終わったら好きな物買ってあげるから機嫌を直してな?』
エルは目を輝かせ『エル頑張る!!』
『よし!優しくぶっ飛ばして来い!!』
『はい!』
エルはスキップしながら騎士団長達のいる模擬戦場に立つ。
『おいおいおいおいっ!!このガキが俺達の相手か?ふざけてんのか!?』
『おーい!騎士団長様達ー!!油断は禁物だぞー!!油断してたから負けたは戦場では聞かないぞ!大切な事だからもう一度言う!!
油断するな!!』
俺はちゃんと教えてあげた。
『ちっ!!あちらさんは本気の様だ。弟子が死んでもいいらしい。』
『君も可哀想だな。ヘタレ師匠の尻拭いとはな!同情するよ!!!ふはははっ!!』
その瞬間周りの空気が変わる。
後ろに控える弟子達はもちろん、エルの雰囲気が変わる。
『おい!ヘタレ騎士!これは警告よ。師匠を愚弄した事を謝罪しなさい。今謝罪すれば半殺しで許してあげる。これはチャンスよこれを不意にしたら死んじゃうよ?』
『師匠、まずいんじゃないですか?』
『そうだな。エマ、パーフェクトヒールの準備だ。でも死んでたかったらいいぞ!。』
エマは頷くと騎士団長達の近くで待機する。
『ガキが粋がるんじゃねーよ!!ヘタレはヘタレなんだよ!!!早く開始の合図だ!』
開始のドラが鳴る。エルの姿がブレる。
暫しの沈黙。
騎士団長達は吐血し悲鳴を上げながら崩れ落ちる。
『がぁぁぁっ!!!何が起こったあぁぁーー!!』
『いやぁぁぁぁぁ!!私の腕がぁぁー足がぁぁあー!!』
『痛い痛い痛いぃぃぃいーー!!!足も腕もどうなってるぅぅゔーー!!』
全員自分の意思で動かせる所が一つも無い状態で吐血しながら這いずって呻いている。
エマは死んで無いのを確認して戻ってくる。
エルは枝を引きずりながら、ゆっくり騎士団長達の元へ歩いて行く。
騎士団長達は怯えて黙る。
エルが口を開く。
『おい!ヘタレ騎士共!はっきり言ってあげる!!あんた達はくっっっっっそ弱い!!
エルの身体能力は弟子の中で1番低いの。これがギエンさんやジンさんなら木の枝でもあんたら1秒でバラバラになってるわよ!!
そして、その師匠はさらに強いのよ!!
分かった?その程度で粋がらないで!!
でも運だけはいいようね。もし魔法禁止じゃなかったら今頃・・・・。』
エルは魔力を解放して口角を上げ、真っ直ぐ指差し『全部まとめて消滅よ!!』
(決まった!!)
エルは木の枝を騎士団長達に放り投げて帰ってきた。
『エル!かっこよかったぞ!!』しっかりとエルの頭を撫でる。
エルは歯に噛んで笑うのだった。
ちなみにコルドンは殺気だった弟子達の魔力に当てられて固まったまま汗だくになっていた、、。
ギエン『あいつら死なない程度に殺してやる!!』
ジン『全身の骨を粉末にしてやる!』
エマ『壁のシミにしてやるわ!』
エル『ノームでビンタしてやるわ!!』
ロウ『ドラゴンテイルで鼻ほじってやる!』
(もう殺す事前提になってるけど・・)
『お前ら、怒ってくれたの嬉しいが殺しちゃ駄目だぞ!』
『じゃあどの程度殺していいんだ?』
『ギエン。言ってる意味がわからんぞ!』
『まぁ、生きて居れば良いんじゃないか?』
『後ロウ、ドラゴンは持ち込み禁止だ。パニックになる。
『えっ!駄目なんですか?』
『逆になんで持ち込めると思ってるんだ!?お前なら何やっても勝てるから大丈夫だ!』
『お前ら、お城を壊さないように頑張れ!』
『『『『『『はい!!』』』』』』
俺達が控え室から出ると騎士団長達が近づき『お前ら本当に俺達に勝てると思っているのか?今ならまだ間に合うぞ!やめとけ!!』
『私たちも子供の相手してる暇なんで無いのよ?面倒臭いわ!!』
『勢い余って何かあっても自己責任でお願いね?』
弟子達はジト目で話しを聞いている。
『おい!お前ら聞いてるのか!!』
第二騎士団長サバンがジンを突き飛ばそうとジンの肩を勢いよく押す。
しかし微塵も動かない。どんなに押しても動かない。
『模擬戦でやろう。』
ジンはそう言い残して皆と歩いて行く。
この時に気付くべきだったのである。自分達との力の差に、そして後悔する事になるのだった。
俺はファイデル王に提案をする。
『ルールについて提案があります。』
『申せ。』
『はっ!模擬戦場が6カ所あります。騎士団長は12名、私の弟子は6名、1対2で行えば一度で終わります。先程、騎士団長達から忙しいと伺ったのでこの様な提案をしました。』
『お主、自分の言っている事がわかっているのか?騎士団長2人を相手にするのだぞ?弟子を殺す気か!?』
『問題ありません。ファイデル王、俺の弟子達を侮ってはいけません。無礼を承知で言います。騎士団長12名如き俺の弟子1人で十分なのです。』
ファイデル王は顔を引き攣らせながら
『虚勢も大概にしろっ!!我が国が誇る12騎士団を愚弄するのか!!』
『ファイデル王!俺と弟子達を愚弄したのはそちらですよ。いいでしょう。それを証明してご覧に入れます。よろしいですか?』
『勝手にしろ!弟子が死んでも知らんぞ!』
『ありがたき幸せ!』
弟子達を集めて顛末を話す。
『俺行きたい』『私も』『私も!!』『僕も』『俺も!』『エルも!』
弟子達が殺到する。
『よし!ジャンケンだ!!』
『『『『『『えぇぇー!!』』』』』』
その様を見ていた騎士団長達は『調子に乗りやがって1対12だぁ?遊びにもならんぞ!』
『まぁ、大口叩いて恥をかくのは、あいつなんだからいいんじゃない?さっさと終わらすわよ!』
『ジャンケンの結果、エルに決定!!』
他の弟子達は膝を付いて悔しがる。
『さてエル。精霊は使用禁止だ。』
『えぇぇぇー!ノームファイナルアタックを試したかったのに!!』
『それお城無くなるやつ!!!』
『大丈夫!エルの身体能力でも全然殺れちゃうよ。』
俺は拾って来た長さ1m程の木の枝をわたす。
『エルこれを魔力で補強して使ってくれ。』
エルはほっぺを膨らませている。
『エル、終わったら好きな物買ってあげるから機嫌を直してな?』
エルは目を輝かせ『エル頑張る!!』
『よし!優しくぶっ飛ばして来い!!』
『はい!』
エルはスキップしながら騎士団長達のいる模擬戦場に立つ。
『おいおいおいおいっ!!このガキが俺達の相手か?ふざけてんのか!?』
『おーい!騎士団長様達ー!!油断は禁物だぞー!!油断してたから負けたは戦場では聞かないぞ!大切な事だからもう一度言う!!
油断するな!!』
俺はちゃんと教えてあげた。
『ちっ!!あちらさんは本気の様だ。弟子が死んでもいいらしい。』
『君も可哀想だな。ヘタレ師匠の尻拭いとはな!同情するよ!!!ふはははっ!!』
その瞬間周りの空気が変わる。
後ろに控える弟子達はもちろん、エルの雰囲気が変わる。
『おい!ヘタレ騎士!これは警告よ。師匠を愚弄した事を謝罪しなさい。今謝罪すれば半殺しで許してあげる。これはチャンスよこれを不意にしたら死んじゃうよ?』
『師匠、まずいんじゃないですか?』
『そうだな。エマ、パーフェクトヒールの準備だ。でも死んでたかったらいいぞ!。』
エマは頷くと騎士団長達の近くで待機する。
『ガキが粋がるんじゃねーよ!!ヘタレはヘタレなんだよ!!!早く開始の合図だ!』
開始のドラが鳴る。エルの姿がブレる。
暫しの沈黙。
騎士団長達は吐血し悲鳴を上げながら崩れ落ちる。
『がぁぁぁっ!!!何が起こったあぁぁーー!!』
『いやぁぁぁぁぁ!!私の腕がぁぁー足がぁぁあー!!』
『痛い痛い痛いぃぃぃいーー!!!足も腕もどうなってるぅぅゔーー!!』
全員自分の意思で動かせる所が一つも無い状態で吐血しながら這いずって呻いている。
エマは死んで無いのを確認して戻ってくる。
エルは枝を引きずりながら、ゆっくり騎士団長達の元へ歩いて行く。
騎士団長達は怯えて黙る。
エルが口を開く。
『おい!ヘタレ騎士共!はっきり言ってあげる!!あんた達はくっっっっっそ弱い!!
エルの身体能力は弟子の中で1番低いの。これがギエンさんやジンさんなら木の枝でもあんたら1秒でバラバラになってるわよ!!
そして、その師匠はさらに強いのよ!!
分かった?その程度で粋がらないで!!
でも運だけはいいようね。もし魔法禁止じゃなかったら今頃・・・・。』
エルは魔力を解放して口角を上げ、真っ直ぐ指差し『全部まとめて消滅よ!!』
(決まった!!)
エルは木の枝を騎士団長達に放り投げて帰ってきた。
『エル!かっこよかったぞ!!』しっかりとエルの頭を撫でる。
エルは歯に噛んで笑うのだった。
ちなみにコルドンは殺気だった弟子達の魔力に当てられて固まったまま汗だくになっていた、、。
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