天才中学生高過ぎる知力で理不尽をぶっ飛ばす!

yoshikazu

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第98話 魔法王シャル

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『遂に完全したぞ・・・3年掛かったか・・・。よくやったぞお前等!!
〈魔法王シャル〉の復活の為・・・やっとここまで来た!
見ていろよ!この俺を追放した王国をぶっ潰してやる!!』


『見えて来たわね!あれがエンダル王国かぁ!
着いたらお昼ご飯ね・・・。お腹空いた。』
乗合馬車で揺られてパルがお腹を押さえている。

『そうだね!ギルドの中で食べれるから案内するわ!』
一緒に乗り合わせたリルである。

『まあ、食事代はあいつ等から貰ったから豪華に行こうね!』
パルの視線の先にはパルとリルにしつこくちょっかいをかけて来た若い男3人が全身骨折で呻いている。

『いでぇぇぇ・・・だずげで・・・』
『お、俺達・・こんなに弱かったっけ・・』
『あ、あの女・・・こ、小枝で・・・』

『うるさいわよ!!他の人に迷惑でしょ!!
自業自得よ!
あんまりうるさいと・・・喋れなくするわよ・・・』

パルが小枝を素振りしながら男達を睨む。

『『『ひい!!』』』
男達は隅っこに固まって震えてる。
他の冒険者達は若干引いていた。


『さあ!お昼ご飯よ!リル!早く行こう!』
パルがリルの背中を押す。

『わ、分かったら!押さないでぇぇぇ!!』
パルに押された勢いでそのまま走りだす。

『パルぅぅぅ!!どんな力してるのよぉぉぉぉ!!さっきの所を右ぃぃぃぃ!!!』
『了解!!!』
そのままの勢いでUターンして行く。

『はぁ、はぁ、はぁ、ここよ!エンダル王国冒険者ギルドよ。』
リルが肩で息をしながら指を差す。

パルはギルドの建物を見上げる。
『うわー!ファイデル王国と同じぐらい立派な建物だね!さあ!行こう!』

パル達は大きな両開きの扉を開けて中に入る。
やはり中も広く受け付けカウンターも用途別に分けられている。
併設された飲食スペースも広く取られていて多くの冒険者を受け入れ易くなっている。

『凄いね!食堂が広い!!』
パルが席に着き食堂を見渡す。

『エンダル王国は初めてかい?』
恰幅のいいおばさんが注文を取りに来る。

『えぇ!そうなの!!取り敢えず今日のオススメを2つ!!』
挨拶もそこそこに注文する。

すると、ギルドの扉が荒々しく開かれ男達がぐったりした女性を担いで入ってくる。

『まただ!!魔力切れで倒れていた!!』

女性を奥へ運び込んで行く。

『何かが起きてるみたいね・・・』
パルは水を飲みながら女性を見ている。

『お待ち遠さま。オススメランチ2つね!』
さっきのおばさんが運んでくる。

『ありがとう!!いただきます!!』
パルは問答無用でボリューム満点のサンドイッチにかぶりつく!

『ん!美味しい!!
ところで、またって言ってたけど何度もあんな事があるの?』

『そうなんだよ・・・この3日間で6人目だよ。みんな魔力切れで倒れているんだよ。
魔力切れになるとしばらく回復しないからねぇ・・・あんた達も気を付けるんだよ。』

おばさんが心配そうにパル達を見る。

『うん!大丈夫!そんな簡単に魔力切れなんかにならないわ!!』

(これは、食べたら調べる必要がありそうね・・・なんだか理不尽な匂いがするわ!)


『ふー!食べたわね!!
リル!道案内ありがとうね!私は町を見て廻るわ!』

『うん!物騒だから気をつけてね!』

『じゃあ!』
パルは立ち上がりリルに手を振りギルドを後にした。


(ギルドを出てからつけられてるわね。5人か・・・ギルドの中に居たわね・・・。)

パルは街から離れ郊外へ歩いて行く。
すると尾行していた5人が取り囲むように動くのが分かる。

『出て来なさいよ!つけて来たのは分かってるわ!』

すると5人の男達が囲む様に出てくる。

『バレていたか!分かっているのに人気のない所へ誘い出すとな。良い度胸だ。
よし!やr・・・』

話の途中で問答無用で魔法を放つ。
『【アースジャベリン】!!』
あっという間に男達の下半身を地面に固定する。
『ぐあっっっ!!あがっっっ!!な、なんだ!!ど、どうなってる?!』

パルは小枝を素振りしながら質問する。
『あんた達ね!冒険者を魔力切れにしてるのは!一体何を企んでるの?!
素直に答えた方が身の為よ!』

『・・・・答える訳ないだろ!お前如きになにがd・・・』

パルがブレる!
ズババババババババン!!!!

『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!ぐぎぁぁぁぁぁ!!!ごあぁぁぁぁ!!!!』

男達は下半身を固定されたまま血反吐を吐き激痛に苦しむ!

パルは男達の中心で苦しむ男達を見ながら悪い顔になる。

『こんな事が出来るのよ?!さあ何を企んでいるの?!』

『がっ!ぐふっ!分かっt・・・』

パルがまたブレる!
ズババババババババババババババン!!!!

『ごばぁぁぁぁぁぁ!!!!ぐべばぁぁぁぁぁぁ!!!!ぶべばぁぁぁぁぁぁぁ!!!』

パルは苛つきながら
『早く言いなさい!!!!私は気が短いの!!』

『がっふっ・・い、言うから・・・や、やめてくr・・・・』

『聞こえないわよ!!!男ならはっきり言いなさいよ情け無いクズね!!!
もう一度行くわよ!!!』

小枝を構えると、男達のリーダーが堪らず声を上げる!

『魔法王だ!!〈魔法王シャル〉の復活だ!!
はぁ、はぁ、はぁ、その為に魔力が・・・ごふっ!!・・・ひ、必要なんだ・・・』

『魔人の復活・・・なるほどね・・見えて来たわ!
どうせ逆恨みの復讐とかなんでしょう?!
クズの考えそうな事ね!!
ところで親玉はどこに居るの?』

パルは小枝を素振りしながら質問する。

男は動揺する。
『そ、それは・・・あの・・・言えn・・』

ズバババババババババババババババン!!!

『ぐばぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』
男達は全身粉砕骨折で気絶する。

『グズのクズは嫌いよ!!』
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