31 / 55
第四章 未知
海の魔法
しおりを挟む
バッヘム城は、高い塔を有する優美な白い建物だった。
ガラス窓がたくさん嵌め込まれていて、陽光に輝いている。
中央の屋根にはためいている旗には、国旗とはまた違う紋章が描かれていた。
きっとあれが、アインハルト独自の紋章なんだろう。
城の中に入ると、入り口傍にあるテラスにイェレミーとデュークがいた。
窓から庭を眺めながらゆったり寛げるスペースのようで、二人ともチェアに座って話していた。僕たちの到着に気付くと、イェレミーは立ち上がって近付いてくる。
「待っていたよ。ようこそバッヘム城へ」
「それは、俺の台詞のはずなんだが」
アインハルトの言葉にイェレミーはくすりと笑う。
僕たちが挨拶を交わしている間に、城の人が荷物を下ろしてくれていた。
「部屋は一人ずつあるそうだ。案内させるからついてきてくれ」
ぼくたちはぞろぞろと城の中を歩き、それぞれの部屋を確認する。
浴室は各階にあるということで、その使い方も教わった。
「アルフォンス・オーベリン様がご到着でございます」
アルフォンス、と言われて一瞬誰のことかわからなかったが、先生のファーストネームのようだ。
城の一階に下りると、オーベリン先生は右手を軽く上げる。
「闘技場を確認してきたんだ。そこを使うのもいいが、せっかくだ。海での訓練も行うとしよう」
「え! いいんですか!?」
嬉しそうに聞き返したのはセレスだ。
海辺にある城とはいえ、海に行ける可能性はないだろうと思っていた。
遊びに来たわけではなく、先生まで来るとなると、闘技場に籠もりっきりになるに違いないと予測していた。
城の裏手に回ると、そこからは遮るものなく海が一望できた。
波が穏やかに沖から浜へと寄り、満ち引きに応じて砂の音がしている。
僕たちは、木造りの階段を使って海へと降りた。
「わー! 海!! ひろーい!」
「危ないですわよ、セレス。足元も見ないと」
エメラルドグリーンの海は、遠浅になっていて、遥か遠くまで歩いて行けそうに見えた。
海面の下で泳ぐ魚の姿が確認できるほどに透明度が高い。
セレスは靴を脱いで、躊躇することなく海の中へと入っていく。
ベアトリスも、セレスに続いて海水に足を入れた。
「土属性が使えたら、砂も利用できただろう」
ぽつりと呟く声を耳で拾い、僕は顔を向けた。
風になびく銀色の髪を押さえ、足先で砂を弄る。
そして、顔を上げて、眩しい水の照り返しに銀色の目を細めた。
陽に焼くには惜しいほどの白い肌は、日差しのせいか、いつもより少し上気している。
半袖シャツから覗く上腕に目を奪われていると、砂を踏み締める音がした。
振り返った先にはイェレミーがいて、長いプラチナブロンドをひとまとめに結わえながら歩み寄った。
「イェレミーさんは、砂が使えますか?」
どの属性が使えるかはっきりわからないが、もしかしたらと思い聞いてみると、不敵な顔で笑う。
「どっちだと思う?」
聞き返されて、僕はそのヴァイオレットの瞳の奥を探る。
「ええと……使えます」
「だといいね」
どちらにも取れる言い方をして、イェレミーは僕を追い越して波打ち際に向かう。
僕は、イェレミーの底知れなさをまた感じて、うーんと唸った。
エドゼル学長より年上かもしれないという話は、真実なのかもしれない。
僕程度の経験値では、測り知るのは難しい。
それにしては、10代にしか見えない。──その瞳を除いては。
「冷たいっ!」
「氷なのだから、冷たいに決まっている」
「もうちょっと海を堪能させて!」
「十分堪能しただろう」
セレスとアインハルトは訓練を始め、海水を氷に変えている。
ベアトリスは、その傍に立ち、風で飛ばされそうになった大きな帽子を片手で押さえて笑っていた。
「海水だと上手く行かないものだな」
デュークは膝まで海に浸かり、魔力を水に流して感触を確かめているようだ。
開襟シャツは濡れたせいで透けていて、身体のラインがはっきり見えている。
だが、本人は特に気にした様子もなく、何度も海水で矢を作り出そうとしていた。
やがて、アインハルトとセレスが、模擬戦をやり出した。
「きゃっ!」
セレスが、砂に足を取られて転び、頭から海水を被ったようだ。
潮水に噎せるセレスの背中を、ベアトリスが撫でて介抱してあげている。
「セレスが心配か?」
海にくるぶしまで入ったものの、それ以上は進まずに見ていた僕に、珍しくデュークの方から声を掛けてきた。いつの間にか濡れたシャツは脱いだようで、素肌に薄い上着を羽織っている。
引き締まった腹筋が目に留まり、顔が熱くなる。
不自然にならないように目を逸らし、遠くにいるセレスに視線を向けた。
「セレスの方が、いつだって心配する側だと思います」
セレスにとっては、僕は頼りない兄だろう。
そう思って答えると、デュークが微かに笑う気配がした。
「仲が良い」
いつもより柔らかな声に僕は付け加えた。
「双子というのもあるのかもしれません」
歳の差がない分、普通の兄弟以上にお互い遠慮がない。
すると、間を置いてデュークは言う。
「双子でも、仲が良いとは限らない」
その一言にハッとした。
セレスが言っていたじゃないか。
二人で話していることに気を取られて、つい配慮が足りないことを言ってしまった。
「私には、5つ年上の兄がいる。──双子なんだ」
そして、濡れた前髪を撫でつけて、水平線の向こうを見るような遠い目をした。
「君たちとは違い、外見は良く似ている。私からすると、内面にも共通点はあると思えるのだが。だからこそ、嫌悪し合うのかもしれない」
僕は口を挟まず、デュークの横顔を見た。
冴えた眼差しに反して、表情が曇っている。
兄二人に、デュークが心を寄せているのがわかる、憂いを帯びた表情だ。
きっと、これまで幾度も、歯がゆい思いをしてきたんだろう。
「兄たちも、学生時代は仲が良かったと聞く」
僕はその言葉を聞いて、初めて問いを挟んだ。
「お兄さんも、フォーシュリンド王国に留学していたんですか?」
「いや、留学したのは私だけだ」
セレスとアインハルトが水魔法で戦っている音が邪魔をして、話が途切れた。
これで話はおしまいだろうと思っていると、音が止んだところでデュークは続ける。
「兄とは母が違う。私の母はフォーシュリンドの人だった。だから、私にだけ魔力が発現したんだ」
フォーシュリンドの民のほとんどに、魔力が発現する。
だが、他国の民の間では、かなり珍しいことだとゲームでも言われていた。
だから、このグリューン魔法学院に、遠方からわざわざ留学してくる生徒がいる。
デュークもそうなのだろうかと思っていると、僕の心を読んだかのようにこちらを向いて付け加えた。
「母の国だから、一度は来てみたかった」
それが、この国に来た理由の一つでもあるのか。
僕はそこで、デュークに問いかけた。
「デューク王子には、この国はどう見えていますか?」
「──まだ、わからない」
デュークは慎重に答えてから、微かに自嘲の笑みを浮かべる。
「アインハルトくらい、わかりやすければな」
それは、現国王のことだろうか。
そう感じたけれど、僕からそれ以上問うことはしなかった。
海での授業は夕暮れ時まで続き、僕は心の中で、この合宿を提案してくれたアインハルトに感謝した。
ガラス窓がたくさん嵌め込まれていて、陽光に輝いている。
中央の屋根にはためいている旗には、国旗とはまた違う紋章が描かれていた。
きっとあれが、アインハルト独自の紋章なんだろう。
城の中に入ると、入り口傍にあるテラスにイェレミーとデュークがいた。
窓から庭を眺めながらゆったり寛げるスペースのようで、二人ともチェアに座って話していた。僕たちの到着に気付くと、イェレミーは立ち上がって近付いてくる。
「待っていたよ。ようこそバッヘム城へ」
「それは、俺の台詞のはずなんだが」
アインハルトの言葉にイェレミーはくすりと笑う。
僕たちが挨拶を交わしている間に、城の人が荷物を下ろしてくれていた。
「部屋は一人ずつあるそうだ。案内させるからついてきてくれ」
ぼくたちはぞろぞろと城の中を歩き、それぞれの部屋を確認する。
浴室は各階にあるということで、その使い方も教わった。
「アルフォンス・オーベリン様がご到着でございます」
アルフォンス、と言われて一瞬誰のことかわからなかったが、先生のファーストネームのようだ。
城の一階に下りると、オーベリン先生は右手を軽く上げる。
「闘技場を確認してきたんだ。そこを使うのもいいが、せっかくだ。海での訓練も行うとしよう」
「え! いいんですか!?」
嬉しそうに聞き返したのはセレスだ。
海辺にある城とはいえ、海に行ける可能性はないだろうと思っていた。
遊びに来たわけではなく、先生まで来るとなると、闘技場に籠もりっきりになるに違いないと予測していた。
城の裏手に回ると、そこからは遮るものなく海が一望できた。
波が穏やかに沖から浜へと寄り、満ち引きに応じて砂の音がしている。
僕たちは、木造りの階段を使って海へと降りた。
「わー! 海!! ひろーい!」
「危ないですわよ、セレス。足元も見ないと」
エメラルドグリーンの海は、遠浅になっていて、遥か遠くまで歩いて行けそうに見えた。
海面の下で泳ぐ魚の姿が確認できるほどに透明度が高い。
セレスは靴を脱いで、躊躇することなく海の中へと入っていく。
ベアトリスも、セレスに続いて海水に足を入れた。
「土属性が使えたら、砂も利用できただろう」
ぽつりと呟く声を耳で拾い、僕は顔を向けた。
風になびく銀色の髪を押さえ、足先で砂を弄る。
そして、顔を上げて、眩しい水の照り返しに銀色の目を細めた。
陽に焼くには惜しいほどの白い肌は、日差しのせいか、いつもより少し上気している。
半袖シャツから覗く上腕に目を奪われていると、砂を踏み締める音がした。
振り返った先にはイェレミーがいて、長いプラチナブロンドをひとまとめに結わえながら歩み寄った。
「イェレミーさんは、砂が使えますか?」
どの属性が使えるかはっきりわからないが、もしかしたらと思い聞いてみると、不敵な顔で笑う。
「どっちだと思う?」
聞き返されて、僕はそのヴァイオレットの瞳の奥を探る。
「ええと……使えます」
「だといいね」
どちらにも取れる言い方をして、イェレミーは僕を追い越して波打ち際に向かう。
僕は、イェレミーの底知れなさをまた感じて、うーんと唸った。
エドゼル学長より年上かもしれないという話は、真実なのかもしれない。
僕程度の経験値では、測り知るのは難しい。
それにしては、10代にしか見えない。──その瞳を除いては。
「冷たいっ!」
「氷なのだから、冷たいに決まっている」
「もうちょっと海を堪能させて!」
「十分堪能しただろう」
セレスとアインハルトは訓練を始め、海水を氷に変えている。
ベアトリスは、その傍に立ち、風で飛ばされそうになった大きな帽子を片手で押さえて笑っていた。
「海水だと上手く行かないものだな」
デュークは膝まで海に浸かり、魔力を水に流して感触を確かめているようだ。
開襟シャツは濡れたせいで透けていて、身体のラインがはっきり見えている。
だが、本人は特に気にした様子もなく、何度も海水で矢を作り出そうとしていた。
やがて、アインハルトとセレスが、模擬戦をやり出した。
「きゃっ!」
セレスが、砂に足を取られて転び、頭から海水を被ったようだ。
潮水に噎せるセレスの背中を、ベアトリスが撫でて介抱してあげている。
「セレスが心配か?」
海にくるぶしまで入ったものの、それ以上は進まずに見ていた僕に、珍しくデュークの方から声を掛けてきた。いつの間にか濡れたシャツは脱いだようで、素肌に薄い上着を羽織っている。
引き締まった腹筋が目に留まり、顔が熱くなる。
不自然にならないように目を逸らし、遠くにいるセレスに視線を向けた。
「セレスの方が、いつだって心配する側だと思います」
セレスにとっては、僕は頼りない兄だろう。
そう思って答えると、デュークが微かに笑う気配がした。
「仲が良い」
いつもより柔らかな声に僕は付け加えた。
「双子というのもあるのかもしれません」
歳の差がない分、普通の兄弟以上にお互い遠慮がない。
すると、間を置いてデュークは言う。
「双子でも、仲が良いとは限らない」
その一言にハッとした。
セレスが言っていたじゃないか。
二人で話していることに気を取られて、つい配慮が足りないことを言ってしまった。
「私には、5つ年上の兄がいる。──双子なんだ」
そして、濡れた前髪を撫でつけて、水平線の向こうを見るような遠い目をした。
「君たちとは違い、外見は良く似ている。私からすると、内面にも共通点はあると思えるのだが。だからこそ、嫌悪し合うのかもしれない」
僕は口を挟まず、デュークの横顔を見た。
冴えた眼差しに反して、表情が曇っている。
兄二人に、デュークが心を寄せているのがわかる、憂いを帯びた表情だ。
きっと、これまで幾度も、歯がゆい思いをしてきたんだろう。
「兄たちも、学生時代は仲が良かったと聞く」
僕はその言葉を聞いて、初めて問いを挟んだ。
「お兄さんも、フォーシュリンド王国に留学していたんですか?」
「いや、留学したのは私だけだ」
セレスとアインハルトが水魔法で戦っている音が邪魔をして、話が途切れた。
これで話はおしまいだろうと思っていると、音が止んだところでデュークは続ける。
「兄とは母が違う。私の母はフォーシュリンドの人だった。だから、私にだけ魔力が発現したんだ」
フォーシュリンドの民のほとんどに、魔力が発現する。
だが、他国の民の間では、かなり珍しいことだとゲームでも言われていた。
だから、このグリューン魔法学院に、遠方からわざわざ留学してくる生徒がいる。
デュークもそうなのだろうかと思っていると、僕の心を読んだかのようにこちらを向いて付け加えた。
「母の国だから、一度は来てみたかった」
それが、この国に来た理由の一つでもあるのか。
僕はそこで、デュークに問いかけた。
「デューク王子には、この国はどう見えていますか?」
「──まだ、わからない」
デュークは慎重に答えてから、微かに自嘲の笑みを浮かべる。
「アインハルトくらい、わかりやすければな」
それは、現国王のことだろうか。
そう感じたけれど、僕からそれ以上問うことはしなかった。
海での授業は夕暮れ時まで続き、僕は心の中で、この合宿を提案してくれたアインハルトに感謝した。
471
あなたにおすすめの小説
役目を終えた悪役令息は、第二の人生で呪われた冷徹公爵に見初められました
綺沙きさき(きさきさき)
BL
旧題:悪役令息の役目も終わったので第二の人生、歩ませていただきます 〜一年だけの契約結婚のはずがなぜか公爵様に溺愛されています〜
【元・悪役令息の溺愛セカンドライフ物語】
*真面目で紳士的だが少し天然気味のスパダリ系公爵✕元・悪役令息
「ダリル・コッド、君との婚約はこの場をもって破棄する!」
婚約者のアルフレッドの言葉に、ダリルは俯き、震える拳を握りしめた。
(……や、やっと、これで悪役令息の役目から開放される!)
悪役令息、ダリル・コッドは知っている。
この世界が、妹の書いたBL小説の世界だと……――。
ダリルには前世の記憶があり、自分がBL小説『薔薇色の君』に登場する悪役令息だということも理解している。
最初は悪役令息の言動に抵抗があり、穏便に婚約破棄の流れに持っていけないか奮闘していたダリルだが、物語と違った行動をする度に過去に飛ばされやり直しを強いられてしまう。
そのやり直しで弟を巻き込んでしまい彼を死なせてしまったダリルは、心を鬼にして悪役令息の役目をやり通すことを決めた。
そしてついに、婚約者のアルフレッドから婚約破棄を言い渡された……――。
(もうこれからは小説の展開なんか気にしないで自由に生きれるんだ……!)
学園追放&勘当され、晴れて自由の身となったダリルは、高額な給金につられ、呪われていると噂されるハウエル公爵家の使用人として働き始める。
そこで、顔の痣のせいで心を閉ざすハウエル家令息のカイルに気に入られ、さらには父親――ハウエル公爵家現当主であるカーティスと再婚してほしいとせがまれ、一年だけの契約結婚をすることになったのだが……――
元・悪役令息が第二の人生で公爵様に溺愛されるお話です。
冷酷無慈悲なラスボス王子はモブの従者を逃がさない
北川晶
BL
冷徹王子に殺されるモブ従者の子供時代に転生したので、死亡回避に奔走するけど、なんでか婚約者になって執着溺愛王子から逃げられない話。
ノワールは四歳のときに乙女ゲーム『花びらを恋の数だけ抱きしめて』の世界に転生したと気づいた。自分の役どころは冷酷無慈悲なラスボス王子ネロディアスの従者。従者になってしまうと十八歳でラスボス王子に殺される運命だ。
四歳である今はまだ従者ではない。
死亡回避のためネロディアスにみつからぬようにしていたが、なぜかうまくいかないし、その上婚約することにもなってしまった??
十八歳で死にたくないので、婚約も従者もごめんです。だけど家の事情で断れない。
こうなったら婚約も従者契約も撤回するよう王子を説得しよう!
そう思ったノワールはなんとか策を練るのだが、ネロディアスは撤回どころかもっと執着してきてーー!?
クールで理論派、ラスボスからなんとか逃げたいモブ従者のノワールと、そんな従者を絶対逃がさない冷酷無慈悲?なラスボス王子ネロディアスの恋愛頭脳戦。
悪役令嬢のモブ兄に転生したら、攻略対象から溺愛されてしまいました
藍沢真啓/庚あき
BL
俺──ルシアン・イベリスは学園の卒業パーティで起こった、妹ルシアが我が国の王子で婚約者で友人でもあるジュリアンから断罪される光景を見て思い出す。
(あ、これ乙女ゲームの悪役令嬢断罪シーンだ)と。
ちなみに、普通だったら攻略対象の立ち位置にあるべき筈なのに、予算の関係かモブ兄の俺。
しかし、うちの可愛い妹は、ゲームとは別の展開をして、会場から立ち去るのを追いかけようとしたら、攻略対象の一人で親友のリュカ・チューベローズに引き止められ、そして……。
気づけば、親友にでろっでろに溺愛されてしまったモブ兄の運命は──
異世界転生ラブラブコメディです。
ご都合主義な展開が多いので、苦手な方はお気を付けください。
転生先のぽっちゃり王子はただいま謹慎中につき各位ご配慮ねがいます!
梅村香子
BL
バカ王子の名をほしいままにしていたロベルティア王国のぽっちゃり王子テオドール。
あまりのわがままぶりに父王にとうとう激怒され、城の裏手にある館で謹慎していたある日。
突然、全く違う世界の日本人の記憶が自身の中に現れてしまった。
何が何だか分からないけど、どうやらそれは前世の自分の記憶のようで……?
人格も二人分が混ざり合い、不思議な現象に戸惑うも、一つだけ確かなことがある。
僕って最低最悪な王子じゃん!?
このままだと、破滅的未来しか残ってないし!
心を入れ替えてダイエットに勉強にと忙しい王子に、何やらきな臭い陰謀の影が見えはじめ――!?
これはもう、謹慎前にののしりまくって拒絶した専属護衛騎士に守ってもらうしかないじゃない!?
前世の記憶がよみがえった横暴王子の危機一髪な人生やりなおしストーリー!
騎士×王子の王道カップリングでお送りします。
第9回BL小説大賞の奨励賞をいただきました。
本当にありがとうございます!!
※本作に20歳未満の飲酒シーンが含まれます。作中の世界では飲酒可能年齢であるという設定で描写しております。実際の20歳未満による飲酒を推奨・容認する意図は全くありません。
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
余命僅かの悪役令息に転生したけど、攻略対象者達が何やら離してくれない
上総啓
BL
ある日トラックに轢かれて死んだ成瀬は、前世のめり込んでいたBLゲームの悪役令息フェリアルに転生した。
フェリアルはゲーム内の悪役として15歳で断罪される運命。
前世で周囲からの愛情に恵まれなかった成瀬は、今世でも誰にも愛されない事実に絶望し、転生直後にゲーム通りの人生を受け入れようと諦観する。
声すら発さず、家族に対しても無反応を貫き人形のように接するフェリアル。そんなフェリアルに周囲の過保護と溺愛は予想外に増していき、いつの間にかゲームのシナリオとズレた展開が巻き起こっていく。
気付けば兄達は勿論、妖艶な魔塔主や最恐の暗殺者、次期大公に皇太子…ゲームの攻略対象者達がフェリアルに執着するようになり…――?
周囲の愛に疎い悪役令息の無自覚総愛されライフ。
※最終的に固定カプ
BLゲームのモブに転生したので壁になろうと思います
雪
BL
前世の記憶を持ったまま異世界に転生!
しかも転生先が前世で死ぬ直前に買ったBLゲームの世界で....!?
モブだったので安心して壁になろうとしたのだが....?
ゆっくり更新です。
【完結】義妹(いもうと)を応援してたら、俺が騎士に溺愛されました
未希かずは(Miki)
BL
第13回BL大賞 奨励賞 受賞しました。
皆さまありがとうございます。
「ねえ、私だけを見て」
これは受けを愛しすぎて様子のおかしい攻めのフィンと、攻めが気になる受けエリゼオの恋のお話です。
エリゼオは母の再婚により、義妹(いもうと)ができた。彼には前世の記憶があり、その前世の後悔から、エリゼオは今度こそ義妹を守ると誓う。そこに現れた一人の騎士、フィン。彼は何と、義妹と両想いらしい。まだ付き合えていない義妹とフィンの恋を応援しようとするエリゼオ。けれどフィンの優しさに触れ、気付けば自分がフィンを好きになってしまった。
「この恋、早く諦めなくちゃ……」
本人の思いとはうらはらに、フィンはエリゼオを放っておかない。
この恋、どうなる!? じれキュン転生ファンタジー。ハピエンです。
番外編。
リナルド×ガルディア。王族と近衞騎士の恋。
――忠誠を誓った相手を、愛してはいけないと思っていた。切ない身分差、年の差の恋。恋の自覚は、相手が成人してからになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる