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第一章 始まり
助けてくれた手
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額に置かれた冷たい感触に、僕は目を覚ました。
まだ身体は眠りの淵を漂っていたが、意識が戻り、視界がはっきりしてくる。
何度かゆっくりと瞬きをして、ぼやけていた目の焦点を結ぶ。
「お? 目が覚めたね」
隣から声がして目を向けると、ベッドの縁に座る白衣の人が見えた。
長い黒髪を後ろで束ねていて、髪と同じ黒い瞳を瞬かせる。
「ここは……?」
訊ねた僕の声は嗄れていて、咳払いをしてみてもイガイガが治らない。
「喉が痛いのかい? あとで飴をあげよう」
そう言って、胸ポケットからペンを取り出して紙に書きつける。
「お医者、さん?」
「そう、ここの校医だ」
では、ここは医務室なのか。
一体どうやって、僕はここに来たのだろう。
起き上がろうとしたが、身体に力が入らず、首を上げるくらいしかできない。
僕は、制服ではなく病衣を着ていて、下着は穿いていないようだった。
どうして──。
眉根を寄せて考え始めたところで、光景が頭の中を過ぎる。
薬を飲まされ、制服を脱がされたこと。
自分に触れてくる無数の手、嘲る笑い声。
吐き気がするほどの醜悪な光景に、身体が震え出す。
──『いいんだ。眠って』
最後に聞いた声が甦って、僕は先生に訊ねた。
「あの人は……?」
「あの人?」
医者が小首を傾げて訊き返す。
「僕を──」
言いかけて、僕は口を噤む。
説明するとなると、全部言わなくちゃいけなくなる。
たとえ、この先生にすでに把握されているとしても、自分から言い出したくはない。
せめて、特徴を伝えようと、口を開きかけて僕は呼吸を忘れるほどに驚いた。
何も、覚えていなかったからだ。
相手の名前だけじゃない。
その人の顔も、髪や瞳の色も、何もかも思い出せない。
あれほど近くにいて、体温を感じ、キスだって何度もしたのに。
意識をすればするほど、唇の感触さえも消えていく。
「どうして……こんな……」
何が起きているのか、自分でもわからない。
額に手をやり、必死に思い出そうとしても、相手の顔が霞んでしまう。
焦りと、上手くいかないことへの苛立ちに、僕は舌打ちしたくなった。
「君をここに運んだ人のことかい?」
先生に聞かれて、僕は顔を上げた。
もしかしたら、あの後、僕をここに運んでくれたのかと思ったからだ。
「魔法担当のアレンだ。君も教えてもらっているだろ」
「アレン、先生?」
では、僕にキスをして、いろいろ治してくれたのも先生なんだろうか。
先生の顔を思い出して、像を結ぼうとしたけれど上手くいかない。
だが、ここに運んできてくれたのなら、状況を知っているはずだ。
「ありがとうございます。……えっと」
「フォースターだ。ヘンリー・フォースター」
「フォースター先生」
感謝を伝えると、僕の額に手を置き、首筋にも触れる。
「熱も脈も、正常に戻ってきたね。今日はここで休んでいて」
今日と言われて、あれは昨夜のことだったかと時間を無駄にしたことが惜しくなる。
それが顔に出たのだろう。フォースター先生は眉を下げた。
「残念だけれど、君が寝ていたのは1日じゃない。あれから2日経っている」
「え!?」
僕は驚いて、今度こそ身を起こそうとしたのだけれど、くらくらと目眩がして結局ベッドに沈んだ。
「嘘、でしょ。そんなの酷い……」
「酷いのは、君の体調だ。ちゃんと休まないと長引くから、しっかり今日はここで寝るように」
僕は、ショックから立ち直れず、深い溜息を吐いた。
「授業の方が気になるとはね。君はタフだなあ」
タフだと言われても、自覚はない。
むしろ、あいつらに好きなようにされたんだから、弱いと言わざるを得ない。
今はとにかく回復に努めて、明日にはあの人に謝罪をしに行こう。
まずは、アレン先生に会って、それから──。
優先順位を考えているうちに、また眠気が襲ってきた。
僕は、うとうととしながら、医務室の中でその日を過ごす羽目になった。
もちろん、心はまだ傷付いていた。
悔しさも恥ずかしさも拭いきれない。
今度会ったら、あいつらを前にして冷静でいられるとは思えない。
だが、すべては杞憂に終わった。
マックスを始めとした連中は、問題発覚後に停学となり、そのまま学校に戻ることはなかったのだ。てっきり、停学明けにまた顔を合わせると思っていた僕は拍子抜けした。
廊下の張り紙は詳細が伏せられていたが、僕にはわかったし、ヒューゴも思い当たったようだ。
「ごめん、本当にごめんね」
必死に謝られたけれど、悪いのはヒューゴじゃない。
それに、責任ならあいつらがしっかり負った。
この件はもう、僕の手を離れたのだ。
僕はホッとしたと同時に、それほどまでにあいつらは重い罪を犯したのだと、改めて実感した。
フォースター先生の言う通りだ。
僕はある面ではタフなのかもしれない。
そうして僕は再び、日常に戻れた。
だが、当初は簡単に見つけられると思っていた救ってくれた人を探すのは難航した。
なぜなら、アレン先生が教えてくれなかったからだ。
「私はお前を運んだだけで、助けた人物は他にいる。それだけは明言しておこう」
最初は、アレン先生が嘘を吐いているのだと思った。
本当は、アレン先生自身が助けたのに、僕との件をなかったことにしようとしているのかと。
でも、違う。
アレン先生に頭を撫でられて知る。
僕の身体が、アレン先生じゃないと言っている。
あの人の手は、こんなに大きくなかったし、指ももっと長かった。
肌の香りだって、もっとこう爽やかで──。
そうして思い出そうとすると、また記憶が遠ざかっていく。
僕は、痛み出した頭を抱え、唇を噛むしかなかった。
まだ身体は眠りの淵を漂っていたが、意識が戻り、視界がはっきりしてくる。
何度かゆっくりと瞬きをして、ぼやけていた目の焦点を結ぶ。
「お? 目が覚めたね」
隣から声がして目を向けると、ベッドの縁に座る白衣の人が見えた。
長い黒髪を後ろで束ねていて、髪と同じ黒い瞳を瞬かせる。
「ここは……?」
訊ねた僕の声は嗄れていて、咳払いをしてみてもイガイガが治らない。
「喉が痛いのかい? あとで飴をあげよう」
そう言って、胸ポケットからペンを取り出して紙に書きつける。
「お医者、さん?」
「そう、ここの校医だ」
では、ここは医務室なのか。
一体どうやって、僕はここに来たのだろう。
起き上がろうとしたが、身体に力が入らず、首を上げるくらいしかできない。
僕は、制服ではなく病衣を着ていて、下着は穿いていないようだった。
どうして──。
眉根を寄せて考え始めたところで、光景が頭の中を過ぎる。
薬を飲まされ、制服を脱がされたこと。
自分に触れてくる無数の手、嘲る笑い声。
吐き気がするほどの醜悪な光景に、身体が震え出す。
──『いいんだ。眠って』
最後に聞いた声が甦って、僕は先生に訊ねた。
「あの人は……?」
「あの人?」
医者が小首を傾げて訊き返す。
「僕を──」
言いかけて、僕は口を噤む。
説明するとなると、全部言わなくちゃいけなくなる。
たとえ、この先生にすでに把握されているとしても、自分から言い出したくはない。
せめて、特徴を伝えようと、口を開きかけて僕は呼吸を忘れるほどに驚いた。
何も、覚えていなかったからだ。
相手の名前だけじゃない。
その人の顔も、髪や瞳の色も、何もかも思い出せない。
あれほど近くにいて、体温を感じ、キスだって何度もしたのに。
意識をすればするほど、唇の感触さえも消えていく。
「どうして……こんな……」
何が起きているのか、自分でもわからない。
額に手をやり、必死に思い出そうとしても、相手の顔が霞んでしまう。
焦りと、上手くいかないことへの苛立ちに、僕は舌打ちしたくなった。
「君をここに運んだ人のことかい?」
先生に聞かれて、僕は顔を上げた。
もしかしたら、あの後、僕をここに運んでくれたのかと思ったからだ。
「魔法担当のアレンだ。君も教えてもらっているだろ」
「アレン、先生?」
では、僕にキスをして、いろいろ治してくれたのも先生なんだろうか。
先生の顔を思い出して、像を結ぼうとしたけれど上手くいかない。
だが、ここに運んできてくれたのなら、状況を知っているはずだ。
「ありがとうございます。……えっと」
「フォースターだ。ヘンリー・フォースター」
「フォースター先生」
感謝を伝えると、僕の額に手を置き、首筋にも触れる。
「熱も脈も、正常に戻ってきたね。今日はここで休んでいて」
今日と言われて、あれは昨夜のことだったかと時間を無駄にしたことが惜しくなる。
それが顔に出たのだろう。フォースター先生は眉を下げた。
「残念だけれど、君が寝ていたのは1日じゃない。あれから2日経っている」
「え!?」
僕は驚いて、今度こそ身を起こそうとしたのだけれど、くらくらと目眩がして結局ベッドに沈んだ。
「嘘、でしょ。そんなの酷い……」
「酷いのは、君の体調だ。ちゃんと休まないと長引くから、しっかり今日はここで寝るように」
僕は、ショックから立ち直れず、深い溜息を吐いた。
「授業の方が気になるとはね。君はタフだなあ」
タフだと言われても、自覚はない。
むしろ、あいつらに好きなようにされたんだから、弱いと言わざるを得ない。
今はとにかく回復に努めて、明日にはあの人に謝罪をしに行こう。
まずは、アレン先生に会って、それから──。
優先順位を考えているうちに、また眠気が襲ってきた。
僕は、うとうととしながら、医務室の中でその日を過ごす羽目になった。
もちろん、心はまだ傷付いていた。
悔しさも恥ずかしさも拭いきれない。
今度会ったら、あいつらを前にして冷静でいられるとは思えない。
だが、すべては杞憂に終わった。
マックスを始めとした連中は、問題発覚後に停学となり、そのまま学校に戻ることはなかったのだ。てっきり、停学明けにまた顔を合わせると思っていた僕は拍子抜けした。
廊下の張り紙は詳細が伏せられていたが、僕にはわかったし、ヒューゴも思い当たったようだ。
「ごめん、本当にごめんね」
必死に謝られたけれど、悪いのはヒューゴじゃない。
それに、責任ならあいつらがしっかり負った。
この件はもう、僕の手を離れたのだ。
僕はホッとしたと同時に、それほどまでにあいつらは重い罪を犯したのだと、改めて実感した。
フォースター先生の言う通りだ。
僕はある面ではタフなのかもしれない。
そうして僕は再び、日常に戻れた。
だが、当初は簡単に見つけられると思っていた救ってくれた人を探すのは難航した。
なぜなら、アレン先生が教えてくれなかったからだ。
「私はお前を運んだだけで、助けた人物は他にいる。それだけは明言しておこう」
最初は、アレン先生が嘘を吐いているのだと思った。
本当は、アレン先生自身が助けたのに、僕との件をなかったことにしようとしているのかと。
でも、違う。
アレン先生に頭を撫でられて知る。
僕の身体が、アレン先生じゃないと言っている。
あの人の手は、こんなに大きくなかったし、指ももっと長かった。
肌の香りだって、もっとこう爽やかで──。
そうして思い出そうとすると、また記憶が遠ざかっていく。
僕は、痛み出した頭を抱え、唇を噛むしかなかった。
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