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第二章 ヒノデの国(下)
突きつけられた事実と覚悟
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「ずーっと不思議だったんす。どうしてアルフレッドさんみたいなバケモノがあんたと旅してるのか。お二人の関係性もあるんでしょうけど、今日あんたの戦い方見て納得しました。あの人、あんたから目が離せないんすね」
嫌な音を立てて心臓が軋んだ。
「目を離したらすぐ死にに行こうとするヤツ放っておけるはずねえっすもんね。アルフレッドさんはあんたのこと大事にしてそうだし」
ラファエルの目はアルフレッドを追う。タリヤとマヅラの言葉が剣の雨のように心に突き刺さり、苦しさで呼吸がしづらくなる。
そんなことはない筈だ、自分とアルフレッドは対等なのだ。共に研鑽を積んで、同じ依頼を受けて冒険に出て、二年もの時間を共にした自分達は対等だ。そうに違いないと、頭では言葉が浮かぶのに、声には出なかった。
──本当に、対等だっただろうか…?
走馬灯のように二人で過ごした日々が思い返される。
「お前の言葉は信用ならねえ」
そう、言われ始めたのはいつ頃からだっただろうか。旅を始めた頃、いいやもっと前だ。その言葉はラファエルが初めて剣を握った日から言われている言葉だった。
初めの頃は真に迫る勢いで怒鳴られていた言葉が、いつしか幼い子供に言い聞かせるようなものに変わって、そして今では…?
思い返せばいつだってそうだった。冒険の中で重大な事故に見舞われることや魔物との戦いで怪我なんて日常茶飯事なのに、ラファエルは命の危機に瀕する機会が極端に少なかった。それは今の今までコンビネーションのなせる技だと思っていた。
けれどそれは違うのだ。
アルフレッドは元々最前線で戦うタイプだった。それをいつしか一歩引いた場所で全体を見るようなスタイルに変えたのは、決して戦闘の仕方を変えたからではない。そうしなければラファエルを守れないからだ。
だってラファエルは、自ら死にに行こうとするから。
「……そんな」
突きつけられた事実にラファエルは戸惑っていた。
今の自分の考えが、オヅラとタリヤの言葉が本当に真実なのだとしたら、アルフレッドはずっと知っていたということになる。
ラファエルがずっと自ら傷を負うような真似をしていたことを。その異常を、アルフレッドは知っていたということになる。知っていたからアルフレッドはあえてラファエルの自由にさせて、どうしようもない時にだけ手を伸ばしていたのだとしたら。
「…なんだ?」
固い声がして呑まれそうだった思考の海から意識を龍に戻した。
「なんだ、アイツ海に戻って行くぞ」
「観念したってことかしら」
ラファエルが動かない間に三人は相当なダメージを龍に与えたのか遠ざかるその姿には血が滲み海に戻るその線に赤が続いていた。だが三人の疲弊も見てわかるほどで、オヅラとマヅラに至っては身体の至る所から出血している。
手負の獣が一番厄介だ。しかもこの龍はある程度の知性も有しているとラファエルは思っていた。
もし、この龍が獲物が疲弊するのを待っていたのだと仮定すると、ラファエルの喉がヒュッと引き攣った。
「……まずい」
「え?」
ラファエルの言葉にタリヤが顔を向けた。
(海に食べられるって教わってきた)
おみつの言葉と、オヅラから聞いた伝承がぴたりと重なる。
「津波が来る…!」
「⁉︎」
「海に食べられるっていう言葉はあいつが襲いかかって来ることを揶揄したものじゃない。あれは本当に海で辺り一帯を押し流したんだ」
どうして気が付かなかったのだろうかとラファエルは唇を噛んだ。
今から本当に津波が襲って来るのだとしたら、もう既に逃げ場はない。
万事休すか、そう思った時だった。
「防げばいいんすね、そいつ」
タリヤは笑っていた。海の沖から龍が顔を出し、空気を震わせるほどの咆哮を上げる。
途端に不自然な程波が引いて、そしてそれは壁のように海岸へと押し迫る。
タリヤは砂を蹴った。迷わず三人の前に立ち、ありったけの魔力を込めて防御壁を展開する。見上げる程高くそして広く張られたそれに誰もが目を見開いた。
「タリヤ!」
「大丈夫っすよ!俺は絶対に生きてみせるんで!──だから、後のこと頼んだっすよ‼︎」
瞬間、水の塊が激突した。まるで大きな岩がぶつけられたような音だった。
タリヤの全身から淡い魔力の光が滲み出す。
「無茶よタリヤちゃん!あんたが死んじゃうわよ!」
「死なねーって、言ってんだろ‼︎」
魔力とは一般でいうところの生命力だ。使い果たせば術師は生命活動ができなくなり死に至る。既に魔術を酷使していたタリヤは既に限界だった。
だが、退けないのだと杖を握る手に再度力を込めた。
感覚が徐々に失われていく。杖を握る感覚が、目の前に迫る黒く濁った水の塊が、自分を呼んでいる人たちの声が。だが聞こえなくとも、見えなくとも、守るものが後ろにあるとわかっているだけでタリヤは踏ん張れる。
押し潰されそうな圧力に全身から汗が噴き出て、過剰な魔力の放出に鼻血が垂れるのがわかった。限界を超えているなんてわかっていたが、それでもタリヤは両手を前に突き出した。
「…っ、これで、どうだあああああ‼︎」
波を押し戻すことは出来なくても、堰き止めることは出来る。
怪物のような黒い水の塊は徐々に勢いを弱め、防御壁に当たることはなくなった。もう大丈夫、そう思った途端、ゆらりとタリヤの身体が揺れて砂浜へと倒れ込んだ。
「マヅラ!タリヤを下げろ!杖も手から離させとけ!」
「わかったわ!」
血の気を失い顔面を蒼白にさせたタリヤをマヅラが抱え、未だに動くことの出来ないラファエルの側に横たわらせた。
「タリヤちゃん守ってくれてありがとう。後は任せときなさい」
マヅラはラファエルに一瞥もくれることなく最前線へと戻り、肩で呼吸をしているタリヤがラファエルを睨むように見た。
「…オレは、あの二人を死んでも守りたいんすよ。でもオレが死んだら、あの人達は悲しむから、オレは生きなきゃならねえんす。……あんたにとっては、アルフレッドさんがそうじゃないんすか」
「…僕が、死んだら…?」
考えたこともなかった。
いいや、それは嘘だとすぐにわかった。嫌になる程考えていたことがある。それはラファエルになる前のことだ。
心臓が弱かった。大人になるまで生きられないと言われていたし、実際にそうなった。だから日々を懸命に過ごすようにしたのだ。残される人の記憶に少しでも自分の笑顔が多いようにと願って、出来るだけ笑って過ごした。沢山ありがとうと伝えた。
自分が死んだら、優しい家族はきっと涙が枯れるのではと思うほど泣いてしまう。だから自分が死んで時間が経って思い出話をしようなんてなった時「あいつもいつも笑ってたなあ」なんて言って欲しいから、そういう風に生きた。
なら、今は?
「僕が、死んだら」
きっと領地に残してきたラファエルの家族は泣くだろう。父親とマリアなんかは声を上げて泣いて、兄弟達も悲しんで、ラファエルに良くしてくれた人達もきっと悲しむ。そして、
アルフレッドは、どうなってしまうのだろう。
「…あんたも、生きなきゃならねえ人なんすよ。……オレさすがにもう動けないんで、後は任せたっす。元気になったら一回その顔殴らせてください」
言うだけ言って、タリヤは気を失ってしまった。
「…思いっきり殴られそうだなぁ」
ラファエルは笑って立ち上がる。もうその目に迷いはなかった。
嫌な音を立てて心臓が軋んだ。
「目を離したらすぐ死にに行こうとするヤツ放っておけるはずねえっすもんね。アルフレッドさんはあんたのこと大事にしてそうだし」
ラファエルの目はアルフレッドを追う。タリヤとマヅラの言葉が剣の雨のように心に突き刺さり、苦しさで呼吸がしづらくなる。
そんなことはない筈だ、自分とアルフレッドは対等なのだ。共に研鑽を積んで、同じ依頼を受けて冒険に出て、二年もの時間を共にした自分達は対等だ。そうに違いないと、頭では言葉が浮かぶのに、声には出なかった。
──本当に、対等だっただろうか…?
走馬灯のように二人で過ごした日々が思い返される。
「お前の言葉は信用ならねえ」
そう、言われ始めたのはいつ頃からだっただろうか。旅を始めた頃、いいやもっと前だ。その言葉はラファエルが初めて剣を握った日から言われている言葉だった。
初めの頃は真に迫る勢いで怒鳴られていた言葉が、いつしか幼い子供に言い聞かせるようなものに変わって、そして今では…?
思い返せばいつだってそうだった。冒険の中で重大な事故に見舞われることや魔物との戦いで怪我なんて日常茶飯事なのに、ラファエルは命の危機に瀕する機会が極端に少なかった。それは今の今までコンビネーションのなせる技だと思っていた。
けれどそれは違うのだ。
アルフレッドは元々最前線で戦うタイプだった。それをいつしか一歩引いた場所で全体を見るようなスタイルに変えたのは、決して戦闘の仕方を変えたからではない。そうしなければラファエルを守れないからだ。
だってラファエルは、自ら死にに行こうとするから。
「……そんな」
突きつけられた事実にラファエルは戸惑っていた。
今の自分の考えが、オヅラとタリヤの言葉が本当に真実なのだとしたら、アルフレッドはずっと知っていたということになる。
ラファエルがずっと自ら傷を負うような真似をしていたことを。その異常を、アルフレッドは知っていたということになる。知っていたからアルフレッドはあえてラファエルの自由にさせて、どうしようもない時にだけ手を伸ばしていたのだとしたら。
「…なんだ?」
固い声がして呑まれそうだった思考の海から意識を龍に戻した。
「なんだ、アイツ海に戻って行くぞ」
「観念したってことかしら」
ラファエルが動かない間に三人は相当なダメージを龍に与えたのか遠ざかるその姿には血が滲み海に戻るその線に赤が続いていた。だが三人の疲弊も見てわかるほどで、オヅラとマヅラに至っては身体の至る所から出血している。
手負の獣が一番厄介だ。しかもこの龍はある程度の知性も有しているとラファエルは思っていた。
もし、この龍が獲物が疲弊するのを待っていたのだと仮定すると、ラファエルの喉がヒュッと引き攣った。
「……まずい」
「え?」
ラファエルの言葉にタリヤが顔を向けた。
(海に食べられるって教わってきた)
おみつの言葉と、オヅラから聞いた伝承がぴたりと重なる。
「津波が来る…!」
「⁉︎」
「海に食べられるっていう言葉はあいつが襲いかかって来ることを揶揄したものじゃない。あれは本当に海で辺り一帯を押し流したんだ」
どうして気が付かなかったのだろうかとラファエルは唇を噛んだ。
今から本当に津波が襲って来るのだとしたら、もう既に逃げ場はない。
万事休すか、そう思った時だった。
「防げばいいんすね、そいつ」
タリヤは笑っていた。海の沖から龍が顔を出し、空気を震わせるほどの咆哮を上げる。
途端に不自然な程波が引いて、そしてそれは壁のように海岸へと押し迫る。
タリヤは砂を蹴った。迷わず三人の前に立ち、ありったけの魔力を込めて防御壁を展開する。見上げる程高くそして広く張られたそれに誰もが目を見開いた。
「タリヤ!」
「大丈夫っすよ!俺は絶対に生きてみせるんで!──だから、後のこと頼んだっすよ‼︎」
瞬間、水の塊が激突した。まるで大きな岩がぶつけられたような音だった。
タリヤの全身から淡い魔力の光が滲み出す。
「無茶よタリヤちゃん!あんたが死んじゃうわよ!」
「死なねーって、言ってんだろ‼︎」
魔力とは一般でいうところの生命力だ。使い果たせば術師は生命活動ができなくなり死に至る。既に魔術を酷使していたタリヤは既に限界だった。
だが、退けないのだと杖を握る手に再度力を込めた。
感覚が徐々に失われていく。杖を握る感覚が、目の前に迫る黒く濁った水の塊が、自分を呼んでいる人たちの声が。だが聞こえなくとも、見えなくとも、守るものが後ろにあるとわかっているだけでタリヤは踏ん張れる。
押し潰されそうな圧力に全身から汗が噴き出て、過剰な魔力の放出に鼻血が垂れるのがわかった。限界を超えているなんてわかっていたが、それでもタリヤは両手を前に突き出した。
「…っ、これで、どうだあああああ‼︎」
波を押し戻すことは出来なくても、堰き止めることは出来る。
怪物のような黒い水の塊は徐々に勢いを弱め、防御壁に当たることはなくなった。もう大丈夫、そう思った途端、ゆらりとタリヤの身体が揺れて砂浜へと倒れ込んだ。
「マヅラ!タリヤを下げろ!杖も手から離させとけ!」
「わかったわ!」
血の気を失い顔面を蒼白にさせたタリヤをマヅラが抱え、未だに動くことの出来ないラファエルの側に横たわらせた。
「タリヤちゃん守ってくれてありがとう。後は任せときなさい」
マヅラはラファエルに一瞥もくれることなく最前線へと戻り、肩で呼吸をしているタリヤがラファエルを睨むように見た。
「…オレは、あの二人を死んでも守りたいんすよ。でもオレが死んだら、あの人達は悲しむから、オレは生きなきゃならねえんす。……あんたにとっては、アルフレッドさんがそうじゃないんすか」
「…僕が、死んだら…?」
考えたこともなかった。
いいや、それは嘘だとすぐにわかった。嫌になる程考えていたことがある。それはラファエルになる前のことだ。
心臓が弱かった。大人になるまで生きられないと言われていたし、実際にそうなった。だから日々を懸命に過ごすようにしたのだ。残される人の記憶に少しでも自分の笑顔が多いようにと願って、出来るだけ笑って過ごした。沢山ありがとうと伝えた。
自分が死んだら、優しい家族はきっと涙が枯れるのではと思うほど泣いてしまう。だから自分が死んで時間が経って思い出話をしようなんてなった時「あいつもいつも笑ってたなあ」なんて言って欲しいから、そういう風に生きた。
なら、今は?
「僕が、死んだら」
きっと領地に残してきたラファエルの家族は泣くだろう。父親とマリアなんかは声を上げて泣いて、兄弟達も悲しんで、ラファエルに良くしてくれた人達もきっと悲しむ。そして、
アルフレッドは、どうなってしまうのだろう。
「…あんたも、生きなきゃならねえ人なんすよ。……オレさすがにもう動けないんで、後は任せたっす。元気になったら一回その顔殴らせてください」
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