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第四章
傷をつけたら悲しむ
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「…そんなの、どうしたら良いんだよ…」
ようやく発せられた声は嗄れていてまともに声を出すのが久しぶりだということを気付かされた。
「どうって?」
「…っ、アルフははもう王城に行っちゃったんだよ!あの人がアルフを手放す訳ない、王女様にどう逆らえっていうんだよ!」
ラファエルの手がマヅラの胸ぐらを掴もうとするがそれよりも早くマヅラがラファエルの身体をベッドへと捩じ伏せる。それにマリアが短く悲鳴を上げるがそれでもミゲルは手を出さずその様子を見ていた。「良い」ただそれだけを言って主人が見守ると決めたのならマリア達にはどうすることも出来ない。
「行っちゃったんじゃなくて大方アンタが行かせたんでしょ。アルフレッド様が自分からアンタの側を離れる筈がないものね。あの人はアンタから目を離せないから」
「うるさい!」
歯を剥き出しにして威嚇するように声を荒げ自分を抑え込むマヅラの腕を掴むが単純なウエイト勝負では部が悪くそのまま更に重さを掛けられる。
「…アンタ得体の知れないヤツだとばかり思ってたけど、こう見たらただただ子供ね。横取りされたなら取り返せば良いじゃないの」
「だから、それが出来ないって…!」
「出来るわよ」
どこまでも落ち着き払ったマヅラの声が余計にラファエルの心を逆撫でする。この人は一体何を言っているのだろうか。王族の決定に逆らえる人物なんてこの国にはいやしないのに。
歯を食いしばって泣くのを堪えるラファエルを見下ろしてマヅラが息を吐く。
「アンタ、アルフレッド様を何だと思ってるのよ」
呆れとも取れる深い溜息の後に告げられた言葉はあまりにも漠然としていてその真意を計りかねる。
「あの人Sランクハンターなの。生ける伝説なの。それをたかだか末っ子王女が欲しいってだけで私物化出来るはずないじゃない」
ラファエルはその意味を理解していない様子だがミゲルとガランドはハッとしたように目を開いた。
「あの人今やこの国のヒーローよ。そりゃあそうよね、数十年ぶりのSランクハンターだもの、物語の中でしか見たことがない人が実際に生きてこの時代にいる、それに興奮しない方がおかしいわ。人気ぶりでいったら城の騎士団なんて目じゃないわよ。あの人は民衆のヒーロー、お分かり?」
ラファエルからマヅラの手が離れる。
「ギルドは今カンカンよ。自分のとこの稼ぎ頭を取られたんだもの当然よね。しかもギルドがカンカンってことはこれ王様の命令じゃないのよ。ギルド敵に回す程馬鹿じゃないだろうし。てかそもそも王様がそんなの正式に命令出す筈がないわよねSランクハンターを娘の専属騎士にするなんて馬鹿なこと。そんなのしたら騎士団の名折れだし王族にとっては醜聞もいいとこよ。嫁入り前の娘がハンター囲ってんのよ?アタシが貴族だったらまず間違いなくこう思うわね」
とんだ男好きの女だってね。
「き、君、それはさすがに」
「あら初めましてナイスミドル。んー、あなた顔からしてラファエルの父親ってとこかしら。アタシ友達のマロンよ、よろしくねん」
ばちん、と風が起こりそうな程重たそうな睫毛でウィンクをしたマヅラにミゲルは片頬を引き攣らせるがすぐに一度咳払いをして表情を戻す。マヅラもラファエルに視線を戻し、その顔が先程よりも落ち着いているのを見て鼻を鳴らした。
「そろそろ落ち着いたかしらラファエルちゃん?アンタ馬鹿じゃないんだからこれくらい言われたらさすがにわかるでしょ、王女がアホなことやってるんだって」
完全にラファエルの上から退いてベッドの際に腰掛けたマヅラが足を組む。ラファエルの挙動に気を配りながらミゲルとガランドの顔を横目で観察し、マヅラはまた小さく息を吐いた。
(どいつもこいつも、ラファエルが可愛くてしょうがないのね)
「ラファエル」
「……はい」
「何殊勝な態度取ってんのよ。落ち着いた?」
「……うん」
その言葉に安堵したのはマヅラではなくその挙動を見守っていた人たちである。いつの間にかオヅラとタリヤも混ざって結構な人数になっている。何人もの息を吐く音が重なれば流石にラファエルも今の状況が理解できたのか最初は扉の方をぼんやりと見ていたが焦点が合うにつれて顔が赤くなり、けれどここ数日の自分を顧みてかやがて蚊の鳴くような声で「ごめん」と呟いた。
それに最初に反応をしたのは父親であるミゲルだ。
「…気にするな、それよりも何か食べなさい。…友人方もわざわざ来てくれてありがとう。良かったらゆっくりとしていってくれ。セバス、用意を」
「はい、旦那様。マリア、あなたは坊ちゃんの食事の用意を」
「はい」
「え、え、お、オレ達怒られないんすか…?」
「ラファエルの為に来てくれたんだろう?……確かに窓は派手に割れているが、おかげで風通しが良くなった。これで息子が元気になってくれるなら安いものだよ」
ミゲルは柔らかく笑って部屋に一歩踏み入る。アルフレッドが屋敷から出て初めてのことだった。
「…ラファエル」
「…はい」
気まずそうに目を逸らした息子にミゲルは笑みを深くして櫛を通していない金の髪をわざともっと乱れさせるように荒く撫で回す。
「!、な、何…っ?」
「いや、……もう随分と大人になったと思っていたが、お前はまだまだ子供だったんだなと思ってな。……今更、それに気が付いた」
「…?」
一言一言を噛み締めるように舌に乗せる父の姿にラファエルが不思議そうに瞬きを繰り返すがやがていつも通りの笑みを浮かべたミゲルが再度ラファエルの髪をくしゃりと乱す。
「さあ、マリアが戻ってくる前に顔を洗って来なさい。ご友人達、腹は減っていないか?良ければ君達の分も用意させて欲しい、うちのシェフの腕は一流でね」
ミゲルがベッドへと近づいた時点でマヅラは二人の元に戻っており、ミゲルの提案に誰よりも先に頷いていた。それに流されるようんタリヤとマヅラも頷き、それを確認したミゲルが三人を誘導して部屋から去っていく。
その後ろ姿を見送ってからラファエルもそろそろとベッドから抜け出して足を絨毯につけた。
ふわふわとした感触の中に少し尖ったものの気配がする。きっとマヅラが割った窓の破片で、このまま気にせず足を踏み出せばきっと足裏は血に染まる。けれどそれでもいい気がした。痛みがあればきっともっと冷静になれると思ったからだ。
そのまま体重を乗せようとして、止まった。
脳裏に浮かんだのは今はここにいない男の顔で、思い出すだけで心臓がキツく締め付けられたように痛む。
ここで傷をつけたら、アルフレッドが悲しむ。
そう思っただけでラファエルの足は一旦絨毯から離れ、ガラスが散っていない場所に足を下ろした。今度はしっかりと確認して二本の足で立つ。
数日まともに食事をしていないせいで少しフラついたが問題は無い。ラファエルは歩き出した。
ようやく発せられた声は嗄れていてまともに声を出すのが久しぶりだということを気付かされた。
「どうって?」
「…っ、アルフははもう王城に行っちゃったんだよ!あの人がアルフを手放す訳ない、王女様にどう逆らえっていうんだよ!」
ラファエルの手がマヅラの胸ぐらを掴もうとするがそれよりも早くマヅラがラファエルの身体をベッドへと捩じ伏せる。それにマリアが短く悲鳴を上げるがそれでもミゲルは手を出さずその様子を見ていた。「良い」ただそれだけを言って主人が見守ると決めたのならマリア達にはどうすることも出来ない。
「行っちゃったんじゃなくて大方アンタが行かせたんでしょ。アルフレッド様が自分からアンタの側を離れる筈がないものね。あの人はアンタから目を離せないから」
「うるさい!」
歯を剥き出しにして威嚇するように声を荒げ自分を抑え込むマヅラの腕を掴むが単純なウエイト勝負では部が悪くそのまま更に重さを掛けられる。
「…アンタ得体の知れないヤツだとばかり思ってたけど、こう見たらただただ子供ね。横取りされたなら取り返せば良いじゃないの」
「だから、それが出来ないって…!」
「出来るわよ」
どこまでも落ち着き払ったマヅラの声が余計にラファエルの心を逆撫でする。この人は一体何を言っているのだろうか。王族の決定に逆らえる人物なんてこの国にはいやしないのに。
歯を食いしばって泣くのを堪えるラファエルを見下ろしてマヅラが息を吐く。
「アンタ、アルフレッド様を何だと思ってるのよ」
呆れとも取れる深い溜息の後に告げられた言葉はあまりにも漠然としていてその真意を計りかねる。
「あの人Sランクハンターなの。生ける伝説なの。それをたかだか末っ子王女が欲しいってだけで私物化出来るはずないじゃない」
ラファエルはその意味を理解していない様子だがミゲルとガランドはハッとしたように目を開いた。
「あの人今やこの国のヒーローよ。そりゃあそうよね、数十年ぶりのSランクハンターだもの、物語の中でしか見たことがない人が実際に生きてこの時代にいる、それに興奮しない方がおかしいわ。人気ぶりでいったら城の騎士団なんて目じゃないわよ。あの人は民衆のヒーロー、お分かり?」
ラファエルからマヅラの手が離れる。
「ギルドは今カンカンよ。自分のとこの稼ぎ頭を取られたんだもの当然よね。しかもギルドがカンカンってことはこれ王様の命令じゃないのよ。ギルド敵に回す程馬鹿じゃないだろうし。てかそもそも王様がそんなの正式に命令出す筈がないわよねSランクハンターを娘の専属騎士にするなんて馬鹿なこと。そんなのしたら騎士団の名折れだし王族にとっては醜聞もいいとこよ。嫁入り前の娘がハンター囲ってんのよ?アタシが貴族だったらまず間違いなくこう思うわね」
とんだ男好きの女だってね。
「き、君、それはさすがに」
「あら初めましてナイスミドル。んー、あなた顔からしてラファエルの父親ってとこかしら。アタシ友達のマロンよ、よろしくねん」
ばちん、と風が起こりそうな程重たそうな睫毛でウィンクをしたマヅラにミゲルは片頬を引き攣らせるがすぐに一度咳払いをして表情を戻す。マヅラもラファエルに視線を戻し、その顔が先程よりも落ち着いているのを見て鼻を鳴らした。
「そろそろ落ち着いたかしらラファエルちゃん?アンタ馬鹿じゃないんだからこれくらい言われたらさすがにわかるでしょ、王女がアホなことやってるんだって」
完全にラファエルの上から退いてベッドの際に腰掛けたマヅラが足を組む。ラファエルの挙動に気を配りながらミゲルとガランドの顔を横目で観察し、マヅラはまた小さく息を吐いた。
(どいつもこいつも、ラファエルが可愛くてしょうがないのね)
「ラファエル」
「……はい」
「何殊勝な態度取ってんのよ。落ち着いた?」
「……うん」
その言葉に安堵したのはマヅラではなくその挙動を見守っていた人たちである。いつの間にかオヅラとタリヤも混ざって結構な人数になっている。何人もの息を吐く音が重なれば流石にラファエルも今の状況が理解できたのか最初は扉の方をぼんやりと見ていたが焦点が合うにつれて顔が赤くなり、けれどここ数日の自分を顧みてかやがて蚊の鳴くような声で「ごめん」と呟いた。
それに最初に反応をしたのは父親であるミゲルだ。
「…気にするな、それよりも何か食べなさい。…友人方もわざわざ来てくれてありがとう。良かったらゆっくりとしていってくれ。セバス、用意を」
「はい、旦那様。マリア、あなたは坊ちゃんの食事の用意を」
「はい」
「え、え、お、オレ達怒られないんすか…?」
「ラファエルの為に来てくれたんだろう?……確かに窓は派手に割れているが、おかげで風通しが良くなった。これで息子が元気になってくれるなら安いものだよ」
ミゲルは柔らかく笑って部屋に一歩踏み入る。アルフレッドが屋敷から出て初めてのことだった。
「…ラファエル」
「…はい」
気まずそうに目を逸らした息子にミゲルは笑みを深くして櫛を通していない金の髪をわざともっと乱れさせるように荒く撫で回す。
「!、な、何…っ?」
「いや、……もう随分と大人になったと思っていたが、お前はまだまだ子供だったんだなと思ってな。……今更、それに気が付いた」
「…?」
一言一言を噛み締めるように舌に乗せる父の姿にラファエルが不思議そうに瞬きを繰り返すがやがていつも通りの笑みを浮かべたミゲルが再度ラファエルの髪をくしゃりと乱す。
「さあ、マリアが戻ってくる前に顔を洗って来なさい。ご友人達、腹は減っていないか?良ければ君達の分も用意させて欲しい、うちのシェフの腕は一流でね」
ミゲルがベッドへと近づいた時点でマヅラは二人の元に戻っており、ミゲルの提案に誰よりも先に頷いていた。それに流されるようんタリヤとマヅラも頷き、それを確認したミゲルが三人を誘導して部屋から去っていく。
その後ろ姿を見送ってからラファエルもそろそろとベッドから抜け出して足を絨毯につけた。
ふわふわとした感触の中に少し尖ったものの気配がする。きっとマヅラが割った窓の破片で、このまま気にせず足を踏み出せばきっと足裏は血に染まる。けれどそれでもいい気がした。痛みがあればきっともっと冷静になれると思ったからだ。
そのまま体重を乗せようとして、止まった。
脳裏に浮かんだのは今はここにいない男の顔で、思い出すだけで心臓がキツく締め付けられたように痛む。
ここで傷をつけたら、アルフレッドが悲しむ。
そう思っただけでラファエルの足は一旦絨毯から離れ、ガラスが散っていない場所に足を下ろした。今度はしっかりと確認して二本の足で立つ。
数日まともに食事をしていないせいで少しフラついたが問題は無い。ラファエルは歩き出した。
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