みんなの心の傷になる死にキャラなのに、執着重めの皇太子が俺を死なせてくれない

兎束作哉

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第4部1章 死にキャラは留学します

09 周りもやっているだろう◆

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 ルミノーソカレッジにやってきて、一日が経った。

 適応能力が死んでいたかと思われていたが、一日も経てばだいたい男子校の雰囲気を掴むことができ、周りでチュッチュ、チュッチュしていても驚かなくなった。否、まあご自由にお二人の世界にお入りくださいと気にしなくなったわけだが。


「……っ、ここの部屋からその、あえ……声が聞こえる」
「中でお楽しみなんじゃないか。この学校の風紀はどうなっているんだろうな」
「よく、レティツィア、四年間もここで過ごせてるよね……元からかわいい顔しているし、襲われないか心配……いや、レティツィアなら大丈夫か」
「俺もそう思うが。だが、無知かもしれないな。あの純粋さ、この年で早々出せるものでもない。箱入り娘、世間知らずか……」
「確かに、そうっぽい、かも……」


 レティツィアは、あの後、剣の話を永遠にしていた。俺は聞いていて楽しかったが、あまりの熱量で話すので、こっちが口をはさむ間もなくマシンガントークをするので、最終的には疲れてきてしまった。セシルに関しては、部屋の家具や、壁のシミを数えていたし、そこまで興味がないのかもしれない。それでも、時々、戦ったときのことを話し、それにレティツィアが答えるといった感じで会話は盛り上がった……と思う。
 セシルが戦闘中、止まったのはやはりレティツィアが女性であることに気づいたからだろう。レティツィアが俺に決めた! といって去っていったのは、さらしという胸を少しでも締め付けるものが緩んだかららしい。セシルもそれに気づいたし、レティツィアは気づかれたからこそすぐに決着をつけようとした。
 そのため、飛んできた折れた剣の反応が遅れたと。


(確かにレティツィアって、成人してるけど、子供っぽいというか……あの元気はつらつで、優しい笑顔を浮かべられる人だし。いろいろと知らなさそうだよな……)


 男子校だから風紀が乱れているというよりかは、BL補正か? と俺は思い始めていた。
 しかし、ゲームのシナリオからは完全に外れ、なおかつゲームシナリオでは語られていない四年生編に突入してしまったわけで。そもそも、モントフォーゼンカレッジを舞台にしたBLゲームだったから、ファルファラ王国にそれが適応されているわけでもない。

 ゲームの世界だといいつつも、ここは現実で、ただ単に普通に風紀が乱れているだけなのかもしれない。
 きっとそうだ。

 俺たちは昼食を済ませ、廊下を歩いていた。そして、空き教室の前を通ったのだが、その空き教室の扉にリボンが巻き付けられており、その中から、そういう致している声が聞こえてきた。
 所かまわずキスしていて、誰もそれに対してノータッチなのは分かった。だが、これはさすがにやりすぎというか、実際にヤってはいるのだが、ありなのだろうか。
 教師たちも特別気にしている様子もなく、時々廊下ですれ違い、教室で致している人たちを見つけると防音魔法をかけるくらい華麗なスルースキルを発動しているし。これが、ルミノーソカレッジの日常なのだろうけど。


(い、いたたまれない……! というか、恥かしすぎる!!)


 教師公認とか嫌だ。てか、よく平然と教室に戻れるよな! そっちのほうが、怖い。
 俺は、セシルにくっつきながら歩き、聞こえてくる声に耳をふさいでいた。


「どうした」
「だから、言ったじゃん。そ、そういう声が……」
「ニルは、人のを盗み聞きする趣味があったのか」
「ち、違う! んな、趣味あるわけないじゃん!」


 違ったか、みたいな顔をされ、心外だと俺はセシルを叩く。
 誰が、人の行為中の声を聴いて興奮するんだよ。いや、いるかもしれないけど。
 とにかく、俺は違うんだと、セシルに伝え、その後も聞こえる声にびくびくしながら俺は歩いた。


(やば……ほんと、どうなってんだよ。もー)


 俺だって思春期の学生だ。もちろん、他人の行為に興味があるわけじゃない。でも、そんな声を聴いて反応しないわけがないというか。
 俺も、セシルに抱かれているとき、こんな声出してんのかなって思い出して、余計なものまで引っ張り上げてきてしまう。
 そう、行為中のセシルの声や顔を。


「ん……ふぅ……」
「ニル? 具合でも悪いのか?」
「えっ!! いや、悪くないよ。あはは……ええっと、トイレ、トイレ行きたい」
「……そんなに、漏れそうだったのか。気づいてやれずにすまなかった」
「えぇ……いや、そういうわけでもないんだけど」


 真面目に心配そうな顔を向けられてしまい、俺はさらにいたたまれなくなる。
 嘘をついているわけじゃないが、下半身が痛かった。今までこんなことは経験したことがないので、トイレで収まるまで……しかし、セシルもいる中、トイレに長居するわけにもいかない。
 とりあえず、セシルに連れられトイレに行くことにし、俺は思い出してしまったベッドの上でのセシルを頭から出て行かせようと頑張った。
 だが、考えれば考えるほど、あんなセシルや、こんなセシルが浮かんできて、俺に囁いてくるのだ。
 必死になって俺を求める顔。たまに意地悪する顔。優しく俺にキスをして、でもその腰使いはガンガンと奥を抉るもの。


(はーダメだこりゃ。無理!!)


 昼間っからこんなことを考える煩悩を切り離したいが、それくらいセシルとの行為は記憶に残るものなのだ。前に、飽きられないかとか、マンネリ化がといわれたが、まったくそんな心配はない。俺は、いつだってセシルとの行為にドキドキしている。
 トイレにつき、人がいないのを確認し、俺は外で待っていてとセシルに伝えた。さすがに、連れしょんはこの年になって……と思ったからだ。
 しかし、セシルは俺の腕を離してくれないどころか、個室に引っ張ると、ぱたんと扉と鍵を閉めてしまった。


「あ、あのーセシルさん? これはどういうことですか?」
「俺も趣味ではないが、人の行為に真っ赤になってしまうニルにはクるものがある」
「ハッ、バカセシル、何言って……ひっ!!」


 狭い個室の中、逃げ場などなく、俺にたぎった熱くて硬いものを当ててきたセシルは少し紅潮した顔で俺を見下ろした。
 もっと警戒するべきだったし、気づくべきだった。俺は、後悔と共に、冷汗がだらだらと流れ出す。
 モントフォーゼンカレッジでは、どのトイレがどの時間使われていないか把握していたが、ルミノーソカレッジの構造も、トイレの利用時間や人数も把握しきれていない。そんな中、俺たちがここで致してしまったら、それがバレたら、と思うと恐ろしい。
 俺は、逃げようと思ったが、ズボン越しに膨れ上がった熱を当てられ、呼応するように俺のも熱を持ち始めてしまい、言い訳しようにもできなくなった。


「や、やだ……セシル、ここトイレ、だから」
「……そうだな。だが、俺は今ここでニルと繋がりたい」
「な……っ!」


 耳元で囁かれ、ぞくぞくと背筋が震えたが、俺は気をしっかり持たねばと、セシルを睨みつける。だが、そんなもの今のセルにとってはかわいい抵抗で、むしろ彼の加虐心を煽る結果となってしまった。


「背徳感があっていいだろ」
「ダメなこと覚えてる! 俺、そんなこと教えた記憶ないのに! ちょ、ちょっと、待ってセシル……ダメだって、人来ちゃう」


 俺のズボンのベルトに手をかけ脱がせようとするセシルを、俺は慌てて止める。しかし、その抵抗も空しく簡単にズボンと下着は下ろされてしまった。すとんと下に落ちたズボンは靴の上に引っかかり、俺は羞恥心で顔を真っ赤にする。


「あ……っ」


 もうすでに反応してしまっている俺のものが外気にさらされる。そして、それはセシルの目の前にさらされた。


「や、やだ……みないで……」
「なぜだ?」
「なんっでって……恥ずかしいからだよ!」


 俺は足を閉じようとするが、それを拒むように足の間に体を入れられてしまい閉じられなくなった。セシルの膝の上に俺のが乗ってる。ピクンとはねた俺のものは、先走りが漏れ、彼の新調した制服の上に落ちそうになっている。


「かわいいなニル。もう反応している」
「い、言わないで……や、やだ……てか、服、よごれちゃう」
「些細なことだろう。なら、俺も脱ぐか?」


 と、足を離し、自身のを取り出したセシルは、俺のと並べるようにして自分のも取り出した。


「ぁ、あつ……」


 セシルのそれが、ぴとりと俺のにくっつき、その熱に反応して声が漏れた。
 かっと赤くなる俺に微笑みかけたセシルは、そのまま二つ一緒に扱き始めたのだ。先走りを潤滑剤代わりに擦り合わせればぐちゅぐちゅという卑猥な音が響く。耳まで犯されているようで、俺はいやいやと首を振るが、セシルの手が止まることはないし、俺も腰が動いてしまう。


「久しぶりだな、こうして……っ、あわせるのは」
「やあぁ、あっ、せし、止まって、お願い……」
「バレるかもしれないと、焦っているニルは最高にかわいいな……はぁっ、いつまでも見ていられる」
「バカ、言ってんな。せしる……ぁ、だめ、出ちゃう」
「ああ、大丈夫だ、受け止める」
「そういう問題じゃな……っあっ!」


 セシルは、的確に俺の弱いところを弄り、扱き倒すと、俺のペニスはすぐにも限界に達し、彼の手の中で果ててしまった。セシルの熱い掌に、俺のがべったりとついて、俺のから手を離すとつぅと白糸を引いていて、なんとも艶めかしい。
 見ていられなかったが、俺は出したばかりで肩で息をするしかなく、目の前のセシルの胸に頭を預けた。


「大丈夫か?」
「だ、いじょーぶに、見える? バカセシル……」
「そんな口を叩けるうちは、まだ大丈夫だな」
「……っ!! ちょ、ちょっと、セシル!! 最後までするつもりじゃないよね……っ! ねえってば!」


 セシルは、俺の言葉に耳を貸すことなく、目の前の便器に手をつかせると、ペチンとまだ堅いペニスで俺の尻を叩いた。
 俺は、セシルに尻を突き出す形になってしまい、セシルは俺の腰に手を添えている。そして、うっとりとするように俺の尻を撫でて、時々指の腹でぺちぺちと叩いて感触を楽しんでいる。俺はその微々たる刺激にも腰が浮いてしまい、余計俺の尻を見ているセシルを煽るだけだった。


「そんなに欲しいか?」
「今すぐやめてほしいの間違い」
「だが……っ、ニルの尻は俺を誘うように左右に揺れているが」
「気のせいだよ! バカ! バカセシル!」
「残念だ……体だけでも求めてくれているのなら、それに応えねばと思ったのだが」


 と、セシルは言うと何やら冷たいものを俺の尻に垂らした。


「ひっ、何!? 何それ!?」
「先ほどの授業中後ろから落ちてきたものだ。携帯用のローションだな」
「はあ!? 何それ!? なんでそんなものが、授業中に落ちてくんだよ! 常備してんのか! この風紀乱れ学校は!」
「おかげで、ニルを傷つけずに済むが」


 セシルは、俺がじたばたと暴れようとすると、ペシンと尻を叩き黙らせ、垂らしたローションを俺の後孔に塗りたくった。そして、指でゆっくりと撫でつけられ、俺の体がビクンッと跳ね上がる。その反応を楽しんでいるのか、背後から「くふっ」とセシルの笑い声が聞こえてくる。このまま後ろ蹴りを食らわせてやろうかと思ったが、そんなことできるはずもなく、俺は一本目、と入れられた指に全身をビクビクと震わせていた。
 体勢も体勢で、うまく力が入らないし、何より、増えていく指がナカで薔薇bらと動くので、たまったものじゃない。足はかろうじて床についているが、刺激に耐えられず内またになっている。
 そうして、短い時間だったがナカを解され、セシルの指が引き抜かれた。代わりに熱いものがあてがわられ、はぁ……と色っぽい吐息が俺の尻にかかる。


「せし、やだ……」
「本当に嫌か? だったらやめるが」
「……それは、いじわる……うぅ、でも学校で、こんな」
「寮は学校のうちに入らならかったか? あっちでも、さんざん寮の俺たちの部屋でやっただろ……だが、すまんな、ニル。俺も限界だ」


 セシルは、すまない、と断りを入れたうえで、解したそこからゆっくりとナカへと侵入してくる。押し込まれる質量に俺は腰が逃げを打つがセシルはそれを許さないとばかりにガッチリとつかむと、ゆっくりとだが奥まで入れてきた。


「あっ、ぁああっ、なか……っ、あつぅ」
「はっ……ニルのナカは、相変わらず締まって気持ちがいいな」


 全て入りきったと分かったところでセシルは少し息をつき、そしてゆるゆると腰を動かし始める。今まで激しく動かされていたせいか、そのゆったりとした動きに俺の体は焦れたようで物足りなさを訴えている。そのせいもあって、俺は知らず知らずのうちに腰を動かし、セシルにそれを指摘される。


「バレるから嫌だったんじゃないか?」
「でも、でも、俺、激しくないと、イケないし……てか、セシルが、そう、俺を作り替えたのに」
「ふ、ははっ、かわいいことを言ってくれる、では遠慮なく――」


 と、セシルがぎりぎりまで引き抜いたところで、彼は俺の口に指を入れた。いきなり突っ込まれたので、思わず彼の指を噛んでしまったが、俺は扉越しに人が入ってきた気配に気づき、段々と興奮が引いていく。

 恐れていた事態が起きたのだ。

 俺は、セシルの先端をきゅうきゅうと締め付け、バレるかもしれないという状況に心臓をバクバクさせていた。だが、そんな俺の興奮を煽るかのようにセシルは、耳元で「しっかり我慢するんだ」とささやいた。
 指を入れられ、舌をつままれれば確かに話すことはできないが、漏れ出る息だけは止められなかった。それでも必死に息をひそめる。
 扉一枚隔てた向こうにいる。
 とにかく、息を殺して空気になれば大丈夫だと、俺は息を殺していた。しかし、談笑しながら用を足しているのか、なかなか出て行ってくれない。
 出て行くまでは、動かないで、と俺はセシルに言おうとしたが、振り返ったとき、視界の端に見えた意地悪な顔に俺はヒュッと喉を鳴らした。


「ん? 今、なんか声しなかったか?」
「はあ? まさか。誰かが一人で抜いてんじゃね」
「ありえるなーかわいい子だったらいいな」
「バーカ、ここは男子校だろ。まっ、かわいいやつはいるけどな」


 バカみたいな会話が耳にダイレクトに聞こえてくる。
 やっぱり、日常茶飯事なのか、と思いつつも「てかさーかわいいといえば、レッテリオ殿下の顔」と、知人の名前が出てきてびっくりした。
 俺が、聞き耳を立てていると、ゆるゆるとセシルが腰を動かし始める。まるで、自分に集中するよう強要してくるように。


「でも、俺はあれだ。留学生の……黒髪のほう。かわいいよなー」
「あ―わかるかも。童顔ってやつ。でも、四年生だろ……手、出しづら。あと、あの黒髪の留学生は確か」


 俺の話題か? と聞こえた瞬間、プシュウウッと水が噴射するような音が扉越しに聞こえた。そこにいた学生たちは「うわああ!」と、いきなり噴射した水に驚いて、トイレから出て行ってしまったようだ。


「……っ、セシル!」
「ほら、俺の言った通りだ。ニルは、目立つ」
「魔法、使った?」
「ああ、邪魔だったしな……ふっ、ニル。バレると思ってドキドキしていただろ?」
「し、してない……してたけど。てか、怒ってる……?」
「さあ、どうだろうな。怒っているかどうかは、ニルが想像した通りだと思う……で、やっぱりそうだったか。ドキドキしていたのは当たっていたようだな。俺のを締め付ける力がいつもより強かったからな。こういうスリルも悪くないだろ――ッ!!」
「ひあああっ!」


 あ、声――

 セシルは人がいなくなったのを確認したのち、ぎりぎりまで引き抜いていたそれをパチュン! と俺のナカに叩き込んだ。
 刹那、俺の目の前に白い星がとび、俺は腰をそらせて、出したかった精を出さずに絶頂を迎えてしまった。


「はぁ……はっ……はあ」
「今、イったな? そんなに我慢していたのか。悪かったな、思う存分喘いでいいぞ」
「うっそ、だって、だって、声ッ!!」
「初めから聞かせるわけがない。しっかりと防音魔法はしてある」
「い、いつの間に……ああんっ!」


 女の子みたいに一段と高い声を上げて、俺は再びセシルの剛直が動き出す。熱の抜き差しが繰り返され、俺はひたすら喘ぐしかなかった。
 そんな俺を見下ろしていたセシルは楽しげに笑い、俺の腰を掴み少し浮かせて抜き差しを再び繰り返す。腰を高く上げられているせいで足がぶるぶると震え、つま先立ちになっていた。目の前の便器にしがみついて、振り落とされないように必死に耐えた。だが、身体に力が入らず、グッと握ったレバーが下に下がって、ザパーと水が流れる。


「ニル、少し激しくするぞっ」
「え、これ、いじょうっ! や、やだあ!」
「もう、止められないっ!!」
「やぁああああ! ああぁっ、んっ! イク、いっちゃうからぁっ!!」
「ああ、大丈夫だ。イケ」
「あっ、ああああっ~~~~~~っ!!」


 俺はセシルの激しい動きに耐えきれず、再び絶頂を迎える。とぷっと、白い便器に俺の精液が飛び散り、その後、ナカでセシルの熱が弾けた。その熱い飛沫に、俺の体は歓喜に打ち震え、絶えずピクンピクンと体がはねた。


「はぁ……っ」
「ニル……」


 ずるり、と俺の中からセシル自身が引き抜かれると、支えを失った俺は便器にしがみつきながらへなへなとその場に崩れる。
 遠くで鐘の音が鳴っている。次の授業を告げるチャイム。
 だが、倦怠感からか、身体は動かなかった。


「セシルのバカ……留学二日目で、授業欠席しちゃうやつがどこにいんの」
「それは、もう一回戦のお誘いか?」
「バカバカ、そんな解釈するのセシルだけ……ちょっと休憩。はぅっ……」
「どうした、ニル」


 とろりと、セシルに出されたナカに出された白濁が太ももを伝い落ちていく。


「ナカ、セシルの、漏れてきちゃう……寮に戻ってからじゃないと、教室戻れない」
「……っ、掻きだしてから、戻ろうか。ニル」
「うん……」


 ごくりとセシルはつばを飲み込んでいた。
 俺は、このままじゃ戻れないな、とただただ次の授業のことを心配して、セシルの言葉に二言返事をしてしまったが、これが間違いだった。
 この後、掻きだすといいながら俺を翻弄し、出られなかった授業が終わるまでもう一度抱かれてしまった。寮に戻って慌てて教室に戻れば、奇妙な目で見られ、俺はその日の授業が終わるまで、少しセシルから距離をとって授業を受けたのだった。


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