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第二章 流刑地への追放
第40話 私は強い男が好きだ
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ジャバジャバジャバジャバー!
「うおおおおおっ!」
頭から水を掛けられて目が覚めた。
目の前にはルーナ先生が立っている。
どうやら水魔法で水をぶっ掛けられたらしい。
「アンジェロ、目が覚めたか?」
「ああ。はい。バッチリ……」
ええと、アースドラゴンと戦っていて……、白狼族のサラをかばって飛び込んで……、吹っ飛ばされて……。
そうだ! アースドラゴンを倒してから気を失ったんだ。
「回復魔法を掛けたので、怪我は心配ない」
「ありがとうございます」
「かなりの重傷だった。だが、アンジェロ! 油断だぞ!」
「はい……」
ルーナ先生の厳しい声が響いた。
そうだ。怪我をしたのは、俺の油断だ。
戦闘に入った時点で魔法障壁を展開しておくべきだった。
魔法障壁なしの状態、いわばノーガードでサラを助けに入ったのだ。
怪我をして当然だ。
ルーナ先生が咄嗟に魔法障壁を展開して俺を守ってくれたから、重傷でも命があった。
一度ダンジョンで完封勝ちしたアースドラゴン相手で、どこか油断があったのだ。
「まあ、アンジェロ少年が無事で良かったのである」
「黒丸もサラが飛び出した時点で何とか出来た!」
「面目ないのである……」
ルーナ先生からの厳しいダメ出しが続く。
黒丸師匠もションボリだ。
「だが、待機を命じていたのに、飛び出したサラが一番悪い!」
「ごめんよ……、何か出来ると思ったんだ……」
「魔物との戦闘は常に命に関わる。高位の魔物なら一層危険度が上がる。だから戦闘指揮には従わなくてはならない」
「はい……」
サラは白い尻尾を足の間に挟んでシュンとしている。
ピンと立っていた耳もヘナヘナと垂れ下がっている。
「アンジェロは死にかけた。アンジェロが助けなければ、サラが死んでいた」
「うん。わかってる……。アンジェロ、ありがとう」
サラがニコッっと俺に微笑んだ。
かわいい……。怪我をした甲斐があったな。
「アンジェロは、だらしない顔をしない。もっと反省する事」
「わかりました……」
又もルーナ先生にジト目で注意されてしまった。
そんなにだらしのない顔になっていたかな。
「だが、アンジェロは瀕死の状態でよく戦った。最後三人で協力して倒せたのは良かった。サラの移動速度は素晴らしかった。武器を良い物に変えて、訓練をすればもっと強くなる」
「本当に?」
サラが嬉しそうに尻尾を振った。
ルーナ先生の言う通り、サラの移動速度はかなりの物だった。
ポテンシャルは、かなり高いと俺も感じた。
「サラは黒丸に指導して貰うと良い」
「うむ。それがしの時間のある時で良ければ、指導するのである。ギルドマスターとしても、有望な新人は歓迎なのである」
「ありがとう! 黒丸さんよろしく!」
こんな感じで反省会は終わった。
白い岩場は、倒した魔物が一面に転がっている。
戦い終わって、冷静に見てみると恐ろしい数だ。
俺はアイテムボックスに片端から魔物を収納して、ルーナ先生が水魔法で魔物の血を洗い流した。
白い岩場は俺たちに制圧され、俺たちが討伐した魔物は百匹を超えていた。
アースドラゴン《地竜》 一匹
バジリスク《劣地竜》 五匹
アースリザード 五十三匹
ロックバード 五十一匹
合計討伐数 百十匹
*
白い岩場でのアースドラゴン戦から三日が過ぎた。
俺とルーナ先生は、商業都市ザムザに来ている。
アースドラゴン戦で得た獲物の解体とセリが行われたのだ。
「いや~、今回も儲かったのである!」
セリが大盛況だった事もあって、黒丸師匠は上機嫌だ。
竜種が六匹も含まれていたので、参加した商人たちも相当気合が入っていた。
アースドラゴンとバジリスクは、綺麗に全身解体され無駄なく販売されていた。
バジリスクなんて毒持ちの魔物なのに、肉や内臓を買って行ってどうするのだろう?
「アンジェロ。バジリスクは強力な薬になる。使い方を間違えると毒になるが、薬師が調合すれば大丈夫なのだ」
暗殺に使われるのかと心配したが、ルーナ先生が教えてくれた。
ロックバードの羽は高級布団に使われるので、貴族と取引のある商人に人気爆発であっと言う間に完売。
地属性の魔物には珍しく肉も美味しいので食肉業者に肉も売れた。
一匹だけ別にしておいて良かった。
この一匹分の肉は俺たちの食事用だ。
アースリザートの肉は泥臭いので食べられず廃棄だが皮が防具の良い材料になる。
手頃な価格で冒険者にも人気の素材だ。
皮革加工の職人、防具制作工房と取引のある商人を中心に引き取られた。
結果俺たちが今回稼いだのは……。
◆アースドラゴン
金貨百二十枚
《一億二千万円》
◆バジリスク
一体金貨十二枚×五体=金貨六十枚
《一千二百万円×五体=六千万円》
◆ロックバード
一体銀貨十五枚×五十体=銀貨七百五十枚
《十五万円×五十体=七百五十万円》
⇒金貨七枚と銀貨五十枚
◆アースリザード
一体銀貨三枚×五十三体=銀貨百五十九枚
《三万円×五十三体=百五十九万円》
⇒金貨一枚と銀貨五十九枚
◆合計
金貨百八十九枚と銀貨九枚
《一億八千九百九万円》
◆一人当たり
金貨六十三枚と銀貨三枚
《六千三百三万円》
と言う感じで、なかなかの収入になった。
後日、白狼族のサラ、熊族のボイチェフ、リス族のキューが、各族長の言葉を伝えて来た。
『白い岩場は、アンジェロ殿の縄張りで良い』との事だ。
こうして俺の領地アンジェロ領、旧名北部王領は平定された。
「アンジェロは強いな。私は強い男が好きだ。年下でも気にしない」
白狼族のサラが、俺ベッタリになったのは計算外の成果だ。
やったぜ!
「うおおおおおっ!」
頭から水を掛けられて目が覚めた。
目の前にはルーナ先生が立っている。
どうやら水魔法で水をぶっ掛けられたらしい。
「アンジェロ、目が覚めたか?」
「ああ。はい。バッチリ……」
ええと、アースドラゴンと戦っていて……、白狼族のサラをかばって飛び込んで……、吹っ飛ばされて……。
そうだ! アースドラゴンを倒してから気を失ったんだ。
「回復魔法を掛けたので、怪我は心配ない」
「ありがとうございます」
「かなりの重傷だった。だが、アンジェロ! 油断だぞ!」
「はい……」
ルーナ先生の厳しい声が響いた。
そうだ。怪我をしたのは、俺の油断だ。
戦闘に入った時点で魔法障壁を展開しておくべきだった。
魔法障壁なしの状態、いわばノーガードでサラを助けに入ったのだ。
怪我をして当然だ。
ルーナ先生が咄嗟に魔法障壁を展開して俺を守ってくれたから、重傷でも命があった。
一度ダンジョンで完封勝ちしたアースドラゴン相手で、どこか油断があったのだ。
「まあ、アンジェロ少年が無事で良かったのである」
「黒丸もサラが飛び出した時点で何とか出来た!」
「面目ないのである……」
ルーナ先生からの厳しいダメ出しが続く。
黒丸師匠もションボリだ。
「だが、待機を命じていたのに、飛び出したサラが一番悪い!」
「ごめんよ……、何か出来ると思ったんだ……」
「魔物との戦闘は常に命に関わる。高位の魔物なら一層危険度が上がる。だから戦闘指揮には従わなくてはならない」
「はい……」
サラは白い尻尾を足の間に挟んでシュンとしている。
ピンと立っていた耳もヘナヘナと垂れ下がっている。
「アンジェロは死にかけた。アンジェロが助けなければ、サラが死んでいた」
「うん。わかってる……。アンジェロ、ありがとう」
サラがニコッっと俺に微笑んだ。
かわいい……。怪我をした甲斐があったな。
「アンジェロは、だらしない顔をしない。もっと反省する事」
「わかりました……」
又もルーナ先生にジト目で注意されてしまった。
そんなにだらしのない顔になっていたかな。
「だが、アンジェロは瀕死の状態でよく戦った。最後三人で協力して倒せたのは良かった。サラの移動速度は素晴らしかった。武器を良い物に変えて、訓練をすればもっと強くなる」
「本当に?」
サラが嬉しそうに尻尾を振った。
ルーナ先生の言う通り、サラの移動速度はかなりの物だった。
ポテンシャルは、かなり高いと俺も感じた。
「サラは黒丸に指導して貰うと良い」
「うむ。それがしの時間のある時で良ければ、指導するのである。ギルドマスターとしても、有望な新人は歓迎なのである」
「ありがとう! 黒丸さんよろしく!」
こんな感じで反省会は終わった。
白い岩場は、倒した魔物が一面に転がっている。
戦い終わって、冷静に見てみると恐ろしい数だ。
俺はアイテムボックスに片端から魔物を収納して、ルーナ先生が水魔法で魔物の血を洗い流した。
白い岩場は俺たちに制圧され、俺たちが討伐した魔物は百匹を超えていた。
アースドラゴン《地竜》 一匹
バジリスク《劣地竜》 五匹
アースリザード 五十三匹
ロックバード 五十一匹
合計討伐数 百十匹
*
白い岩場でのアースドラゴン戦から三日が過ぎた。
俺とルーナ先生は、商業都市ザムザに来ている。
アースドラゴン戦で得た獲物の解体とセリが行われたのだ。
「いや~、今回も儲かったのである!」
セリが大盛況だった事もあって、黒丸師匠は上機嫌だ。
竜種が六匹も含まれていたので、参加した商人たちも相当気合が入っていた。
アースドラゴンとバジリスクは、綺麗に全身解体され無駄なく販売されていた。
バジリスクなんて毒持ちの魔物なのに、肉や内臓を買って行ってどうするのだろう?
「アンジェロ。バジリスクは強力な薬になる。使い方を間違えると毒になるが、薬師が調合すれば大丈夫なのだ」
暗殺に使われるのかと心配したが、ルーナ先生が教えてくれた。
ロックバードの羽は高級布団に使われるので、貴族と取引のある商人に人気爆発であっと言う間に完売。
地属性の魔物には珍しく肉も美味しいので食肉業者に肉も売れた。
一匹だけ別にしておいて良かった。
この一匹分の肉は俺たちの食事用だ。
アースリザートの肉は泥臭いので食べられず廃棄だが皮が防具の良い材料になる。
手頃な価格で冒険者にも人気の素材だ。
皮革加工の職人、防具制作工房と取引のある商人を中心に引き取られた。
結果俺たちが今回稼いだのは……。
◆アースドラゴン
金貨百二十枚
《一億二千万円》
◆バジリスク
一体金貨十二枚×五体=金貨六十枚
《一千二百万円×五体=六千万円》
◆ロックバード
一体銀貨十五枚×五十体=銀貨七百五十枚
《十五万円×五十体=七百五十万円》
⇒金貨七枚と銀貨五十枚
◆アースリザード
一体銀貨三枚×五十三体=銀貨百五十九枚
《三万円×五十三体=百五十九万円》
⇒金貨一枚と銀貨五十九枚
◆合計
金貨百八十九枚と銀貨九枚
《一億八千九百九万円》
◆一人当たり
金貨六十三枚と銀貨三枚
《六千三百三万円》
と言う感じで、なかなかの収入になった。
後日、白狼族のサラ、熊族のボイチェフ、リス族のキューが、各族長の言葉を伝えて来た。
『白い岩場は、アンジェロ殿の縄張りで良い』との事だ。
こうして俺の領地アンジェロ領、旧名北部王領は平定された。
「アンジェロは強いな。私は強い男が好きだ。年下でも気にしない」
白狼族のサラが、俺ベッタリになったのは計算外の成果だ。
やったぜ!
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