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第九章 グンマー連合王国
第198話 婚約発表――新年を言祝ぐ宴
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「そして皆様に吉事のご報告がございます! アンジェロ陛下がご婚約をなさいました!」
「「「「「おおっ!」」」」」
「アリー・ギュイーズ様! ルーナ・ブラケット様! サラ・スノーホワイト様! 前へお進みください!」
侍従長が俺の婚約を告げると、会場からどよめきが起きた。
遂にきた!
俺の婚約者発表タイム!
は、恥ずかしい!
俺は、心を無にして、悟りの境地に入った。
思いは遙か遠く、ガンジスからガンダーラへ。
ハラショーぎゃーてー!
ぼじそわか!
俺が現実逃避をしていると、婚約者のみなさんが、こちらへ向かって歩き出した。
アリーさんは、ラベンダー色のドレスを上品に着こなし、祖父のギュイーズ侯爵にエスコートされ、こちらへ進んでくる。
今日も綺麗なお姉さんだ。
侍従長が会場の者たちへ、説明を行う。
「アリー・ギュイーズ様は、ギュイーズ侯爵の孫娘でいらっしゃいます。アンジェロ陛下とアリー・ギュイーズ様は、昨年、内々にご婚約をされ本日正式に皆様にお知らせする次第です。なお、アリー・ギュイーズ様は、第一王妃として後宮に入られる予定です」
「「「「「おおっ!」」」」」
侍従長の事情説明に、会場から驚きの声が漏れる。
アリーさんは、エリザ女王国王族の血を引いているが、それは伏せた。
外交上ゴタゴタさせたくないからだ。
エリザ女王国の大使なり公使なり、この場にいるはずだ。
――この場にいる女性は、あくまで『ギュイーズ侯爵の孫娘であるアリー・ギュイーズ』ですよ。
――エリザ女王国に興味はありませんよ。
という、俺からのメッセージを、エリザ女王国の人間が、読み解いてくれることを期待しよう。
そして、小声だがアリーさんに対して反発の声が聞こえる。
「敗戦国から第一王妃?」
「ほう、孫娘を売って、陛下のご寵愛を買うか……」
おまえら、さっき『調和』って説明しただろう。
顔は覚えたからな!
だが、俺が怒るより先に男気を見せる強者がいた。
「おい! 俺の戦友を侮辱するのは誰だ! 前へ出ろ!」
シメイ伯爵だ!
腕まくりして、ギュイーズ侯爵に文句を言った連中をにらみつける。
「ギュイーズ侯爵とは、一緒に戦った仲だ! 文句があるなら、このシメイ率いる南部騎士団が相手になるぞ!」
シメイ伯爵の剣幕に、文句を言った貴族たちは沈黙した。
会場のあちこちからシメイ伯爵に声があがる。
「シメイ伯爵だ!」
「南部騎士団……」
「あの悪名高い……」
「妖怪ズボン置いてけ……」
最後の『ズボン置いてけ』は、まあ、あれだが……。
今回の戦いでシメイ伯爵とシメイ伯爵領地軍――通称南部騎士団は、色々と名をあげた。
それは勇名であったり、悪名であったりだ。
以前から一目置かれていたが、周りから恐れられる存在になったのだ。
そして、第二騎士団団長ローデンバッハ男爵も声をあげた。
「第二騎士団も加勢させていただこう。シメイ伯爵のおっしゃる通り、ギュイーズ侯爵と我らは、くつわを並べた仲だ。我ら機械化騎士団を恐れぬ勇者がいるなら、領地ごとかかってきたまえ!」
会場が一層盛り上がる。
「むっ! あれが!」
「走れ!」
「光速の!」
「第二騎士団!」
第二騎士団もまたこの戦いで大いに名をあげた。
これまでは、実戦経験が豊富ではあるが、平民も混じっている事もあって、地味な印象の第二騎士団だった。
だが、大陸北西部をグルリと回り込む、大規模電撃戦を実行して見せた事で、その快足ぶりは諸国の脅威と言われているとか。
フリージア人である南部騎士団シメイ伯爵と第二騎士団ローデンバッハ男爵が、メロビクス人貴族のギュイーズ侯爵をかばった。
フリージア人貴族たちには、衝撃らしい。
先ほどまで文句を言っていた貴族は、目を開いて口をパクパクしている。
勝負あったな。
俺は、この場を収めるべく二人に声をかけた。
「シメイ伯爵、ローデンバッハ男爵、それくらいで」
「「ハッ! 陛下!」」
続いてギュイーズ侯爵に詫びる。
俺はなるたけ威厳を保つように、ゆっくりと言葉を選びながら話した。
「ギュイーズ侯爵。余は詫びよう。卿を侮辱する発言があったようだ。先の戦い卿の協力なくば、勝利はなかったであろう。これからも余に力を貸して欲しい」
「恐れ多いことでございます。陛下」
国王になり、今はオフィシャルな場だ。
余、卿、とちょっと芝居がかった感じだが、場に相応しい言葉で話さなければならない。
続いて会場を見回し、全員に向けて言葉をかける。
「余は、先ほども説明した。争いはもう終わったのだ。これからは、フリージア、メロビクスとこだわらず、協力して国を発展させるのだ。余が、アリー・ギュイーズを娶る意味を、よく考えて欲しい」
「「「「「ははあー」」」」」
ギュイーズ侯爵とアリーさんは、俺に一礼してから再び歩き出した。
そして、壇の前で向き直り、会場へ向けて優雅に一礼をした。
どこからか、『ほぉ……』と感嘆の声が漏れた。
それほど、美しい一礼だった。
アリーさんの香水だろうか?
花の良い匂いが、壇の上にいる俺の所までフンワリと漂い、俺はドキリとした。
続いて、ルーナ先生だ。
ルーナ先生だが……。
あれは、何だ!?
「いくぞ! イセサッキ!」
「グアアア!」
「――ちょっ!」
ルーナ先生は、グンマークロコダイルのイセサッキにまたがって、こちらへ進んでくる。
どこから連れて来た!?
転移魔法か!?
おかしい!
打ち合わせでは、エルフ族の代表ラッキー・ギャンブルがエスコートすると聞いていたのに!
「うわ! 魔物だ!」
「キャー!」
「ギャー!」
魔物に慣れていないメロビクス人貴族を中心に悲鳴があがる。
それを、シメイ伯爵をはじめとした、イセサッキを知っている貴族たちがなだめる。
「落ち着け!」
「大丈夫だ! あれはテイムされている!」
「イセサッキは、ルーナ殿のご座乗馬だ!」
座乗ワニだけどな……。
俺は遠い目になった。
黒丸師匠が、腹を抱えて笑っているのが見えた。
ルーナ先生は、胸を張り、フンス! フンス! と鼻息も荒い。
そして、イセサッキもドヤ顔だ。
おのれ……、また、悪ノリを……。
俺の動揺をよそに、侍従長は式を進行させる。
「ルーナ・ブラケット様は、高名なハイ・エルフの魔法使いであり、アンジェロ陛下の魔法の師であります。アンジェロ陛下は、エルフの里と友誼を結ばれており、魔道具の開発・販売において、エルフ族の協力を得ておいでです。ルーナ・ブラケット様は、第二王妃として後宮に入られる予定です」
ハイ・エルフを見るのが初めての人も多いのだろう。
あちこちから、珍しがる声が聞こえる。
「ハイ・エルフ!」
「非常に長寿で美しいと聞くが……」
「うむ! 確かに美しい! だが……」
そうだな。
だが、何で婚約発表の場に、魔物にまたがって現れるのだ?
婚約者の俺が聞きたい。
最後にサラだ――と思ったら、父上がサラの所へ歩いていった。
父上はサラに優しく声をかけた。
「さあ、娘よ。そなたの父に代わって、余がエスコートしよう」
「親父様! ありがとう!」
父上がサラをエスコートした。
打ち合わせでは、母上がエスコートする予定だったが、父上がエスコートしてくれるなら、その方がありがたい。
「「「「「おおっ!」」」」」
会場から驚きの声があがった。
父上、つまり前国王が、サラの後見を買って出たということだ。
サラは獣人だが、これであからさまに差別されることはないだろう。
「サラ・スノーホワイト様は、先の戦のおり、王都より前国王レッドボット三世陛下を救出なされました。武勲により、本日、男爵に叙せられ、アンジェロ陛下からスノーホワイトの家名を賜ります。サラ・スノーホワイト様は、第三王妃として後宮に入られる予定です」
サラが国王を救出した話が伝わると、会場から拍手が上がった。
拒絶反応が起きなかったことに、俺はホッとした。
サラの家名スノーホワイトは、俺が付けた。
サラたち白狼族が住むエリアは、冬になると雪がふるそうだ。
『雪のように、美しくあれ』
――との思いを込めて、スノーホワイトと家名をつけた。
三人が壇の前に並ぶと、一際大きな拍手が起こった。
「それでは、グンマー連合王国の発足とアンジェロ陛下のご婚約を祝して乾杯をいたします!」
侍従長の合図で、会場の隅にいた給仕たちが、大急ぎでグラスを配る。
この日の為に特注した、ガラス製のシャンパングラスだ。
シャンパンの代わりにクイックを天然炭酸水で割った酒が注がれている。
全員にグラスが配られると、突然ルーナ先生がグラスを掲げて大声で叫んだ。
「グンマー!」
えっ!?
かけ声は、『乾杯』じゃないの!?
グンマーなの!?
俺がグラスを片手に困惑していると、会場のあちこちから『グンマー』の声があがった。
「グンマー!」
「グンマー!」
「グンマー!」
「グンマー!」
「グンマー!」
「グンマー!」
どうして、こうなった!?
みんな何を気に入ったのか!?
隣の玉座に座るアルドギスル兄上もノリノリだ。
「ハッハー! いいねー! グンマー! さあ、アンジェロ! 僕たちも……グンマー!」
「ぐ……ぐんまあ……」
こうして、新年を言祝ぐ宴で、グンマー連合王国が爆誕した。
「「「「「おおっ!」」」」」
「アリー・ギュイーズ様! ルーナ・ブラケット様! サラ・スノーホワイト様! 前へお進みください!」
侍従長が俺の婚約を告げると、会場からどよめきが起きた。
遂にきた!
俺の婚約者発表タイム!
は、恥ずかしい!
俺は、心を無にして、悟りの境地に入った。
思いは遙か遠く、ガンジスからガンダーラへ。
ハラショーぎゃーてー!
ぼじそわか!
俺が現実逃避をしていると、婚約者のみなさんが、こちらへ向かって歩き出した。
アリーさんは、ラベンダー色のドレスを上品に着こなし、祖父のギュイーズ侯爵にエスコートされ、こちらへ進んでくる。
今日も綺麗なお姉さんだ。
侍従長が会場の者たちへ、説明を行う。
「アリー・ギュイーズ様は、ギュイーズ侯爵の孫娘でいらっしゃいます。アンジェロ陛下とアリー・ギュイーズ様は、昨年、内々にご婚約をされ本日正式に皆様にお知らせする次第です。なお、アリー・ギュイーズ様は、第一王妃として後宮に入られる予定です」
「「「「「おおっ!」」」」」
侍従長の事情説明に、会場から驚きの声が漏れる。
アリーさんは、エリザ女王国王族の血を引いているが、それは伏せた。
外交上ゴタゴタさせたくないからだ。
エリザ女王国の大使なり公使なり、この場にいるはずだ。
――この場にいる女性は、あくまで『ギュイーズ侯爵の孫娘であるアリー・ギュイーズ』ですよ。
――エリザ女王国に興味はありませんよ。
という、俺からのメッセージを、エリザ女王国の人間が、読み解いてくれることを期待しよう。
そして、小声だがアリーさんに対して反発の声が聞こえる。
「敗戦国から第一王妃?」
「ほう、孫娘を売って、陛下のご寵愛を買うか……」
おまえら、さっき『調和』って説明しただろう。
顔は覚えたからな!
だが、俺が怒るより先に男気を見せる強者がいた。
「おい! 俺の戦友を侮辱するのは誰だ! 前へ出ろ!」
シメイ伯爵だ!
腕まくりして、ギュイーズ侯爵に文句を言った連中をにらみつける。
「ギュイーズ侯爵とは、一緒に戦った仲だ! 文句があるなら、このシメイ率いる南部騎士団が相手になるぞ!」
シメイ伯爵の剣幕に、文句を言った貴族たちは沈黙した。
会場のあちこちからシメイ伯爵に声があがる。
「シメイ伯爵だ!」
「南部騎士団……」
「あの悪名高い……」
「妖怪ズボン置いてけ……」
最後の『ズボン置いてけ』は、まあ、あれだが……。
今回の戦いでシメイ伯爵とシメイ伯爵領地軍――通称南部騎士団は、色々と名をあげた。
それは勇名であったり、悪名であったりだ。
以前から一目置かれていたが、周りから恐れられる存在になったのだ。
そして、第二騎士団団長ローデンバッハ男爵も声をあげた。
「第二騎士団も加勢させていただこう。シメイ伯爵のおっしゃる通り、ギュイーズ侯爵と我らは、くつわを並べた仲だ。我ら機械化騎士団を恐れぬ勇者がいるなら、領地ごとかかってきたまえ!」
会場が一層盛り上がる。
「むっ! あれが!」
「走れ!」
「光速の!」
「第二騎士団!」
第二騎士団もまたこの戦いで大いに名をあげた。
これまでは、実戦経験が豊富ではあるが、平民も混じっている事もあって、地味な印象の第二騎士団だった。
だが、大陸北西部をグルリと回り込む、大規模電撃戦を実行して見せた事で、その快足ぶりは諸国の脅威と言われているとか。
フリージア人である南部騎士団シメイ伯爵と第二騎士団ローデンバッハ男爵が、メロビクス人貴族のギュイーズ侯爵をかばった。
フリージア人貴族たちには、衝撃らしい。
先ほどまで文句を言っていた貴族は、目を開いて口をパクパクしている。
勝負あったな。
俺は、この場を収めるべく二人に声をかけた。
「シメイ伯爵、ローデンバッハ男爵、それくらいで」
「「ハッ! 陛下!」」
続いてギュイーズ侯爵に詫びる。
俺はなるたけ威厳を保つように、ゆっくりと言葉を選びながら話した。
「ギュイーズ侯爵。余は詫びよう。卿を侮辱する発言があったようだ。先の戦い卿の協力なくば、勝利はなかったであろう。これからも余に力を貸して欲しい」
「恐れ多いことでございます。陛下」
国王になり、今はオフィシャルな場だ。
余、卿、とちょっと芝居がかった感じだが、場に相応しい言葉で話さなければならない。
続いて会場を見回し、全員に向けて言葉をかける。
「余は、先ほども説明した。争いはもう終わったのだ。これからは、フリージア、メロビクスとこだわらず、協力して国を発展させるのだ。余が、アリー・ギュイーズを娶る意味を、よく考えて欲しい」
「「「「「ははあー」」」」」
ギュイーズ侯爵とアリーさんは、俺に一礼してから再び歩き出した。
そして、壇の前で向き直り、会場へ向けて優雅に一礼をした。
どこからか、『ほぉ……』と感嘆の声が漏れた。
それほど、美しい一礼だった。
アリーさんの香水だろうか?
花の良い匂いが、壇の上にいる俺の所までフンワリと漂い、俺はドキリとした。
続いて、ルーナ先生だ。
ルーナ先生だが……。
あれは、何だ!?
「いくぞ! イセサッキ!」
「グアアア!」
「――ちょっ!」
ルーナ先生は、グンマークロコダイルのイセサッキにまたがって、こちらへ進んでくる。
どこから連れて来た!?
転移魔法か!?
おかしい!
打ち合わせでは、エルフ族の代表ラッキー・ギャンブルがエスコートすると聞いていたのに!
「うわ! 魔物だ!」
「キャー!」
「ギャー!」
魔物に慣れていないメロビクス人貴族を中心に悲鳴があがる。
それを、シメイ伯爵をはじめとした、イセサッキを知っている貴族たちがなだめる。
「落ち着け!」
「大丈夫だ! あれはテイムされている!」
「イセサッキは、ルーナ殿のご座乗馬だ!」
座乗ワニだけどな……。
俺は遠い目になった。
黒丸師匠が、腹を抱えて笑っているのが見えた。
ルーナ先生は、胸を張り、フンス! フンス! と鼻息も荒い。
そして、イセサッキもドヤ顔だ。
おのれ……、また、悪ノリを……。
俺の動揺をよそに、侍従長は式を進行させる。
「ルーナ・ブラケット様は、高名なハイ・エルフの魔法使いであり、アンジェロ陛下の魔法の師であります。アンジェロ陛下は、エルフの里と友誼を結ばれており、魔道具の開発・販売において、エルフ族の協力を得ておいでです。ルーナ・ブラケット様は、第二王妃として後宮に入られる予定です」
ハイ・エルフを見るのが初めての人も多いのだろう。
あちこちから、珍しがる声が聞こえる。
「ハイ・エルフ!」
「非常に長寿で美しいと聞くが……」
「うむ! 確かに美しい! だが……」
そうだな。
だが、何で婚約発表の場に、魔物にまたがって現れるのだ?
婚約者の俺が聞きたい。
最後にサラだ――と思ったら、父上がサラの所へ歩いていった。
父上はサラに優しく声をかけた。
「さあ、娘よ。そなたの父に代わって、余がエスコートしよう」
「親父様! ありがとう!」
父上がサラをエスコートした。
打ち合わせでは、母上がエスコートする予定だったが、父上がエスコートしてくれるなら、その方がありがたい。
「「「「「おおっ!」」」」」
会場から驚きの声があがった。
父上、つまり前国王が、サラの後見を買って出たということだ。
サラは獣人だが、これであからさまに差別されることはないだろう。
「サラ・スノーホワイト様は、先の戦のおり、王都より前国王レッドボット三世陛下を救出なされました。武勲により、本日、男爵に叙せられ、アンジェロ陛下からスノーホワイトの家名を賜ります。サラ・スノーホワイト様は、第三王妃として後宮に入られる予定です」
サラが国王を救出した話が伝わると、会場から拍手が上がった。
拒絶反応が起きなかったことに、俺はホッとした。
サラの家名スノーホワイトは、俺が付けた。
サラたち白狼族が住むエリアは、冬になると雪がふるそうだ。
『雪のように、美しくあれ』
――との思いを込めて、スノーホワイトと家名をつけた。
三人が壇の前に並ぶと、一際大きな拍手が起こった。
「それでは、グンマー連合王国の発足とアンジェロ陛下のご婚約を祝して乾杯をいたします!」
侍従長の合図で、会場の隅にいた給仕たちが、大急ぎでグラスを配る。
この日の為に特注した、ガラス製のシャンパングラスだ。
シャンパンの代わりにクイックを天然炭酸水で割った酒が注がれている。
全員にグラスが配られると、突然ルーナ先生がグラスを掲げて大声で叫んだ。
「グンマー!」
えっ!?
かけ声は、『乾杯』じゃないの!?
グンマーなの!?
俺がグラスを片手に困惑していると、会場のあちこちから『グンマー』の声があがった。
「グンマー!」
「グンマー!」
「グンマー!」
「グンマー!」
「グンマー!」
「グンマー!」
どうして、こうなった!?
みんな何を気に入ったのか!?
隣の玉座に座るアルドギスル兄上もノリノリだ。
「ハッハー! いいねー! グンマー! さあ、アンジェロ! 僕たちも……グンマー!」
「ぐ……ぐんまあ……」
こうして、新年を言祝ぐ宴で、グンマー連合王国が爆誕した。
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