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第九章 グンマー連合王国
第219話 静けさや 遠くに響く グンマーストリームアタック
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――夜になった。
「それでは、行ってくるのである」
「任せて」
「「「「グアアア!」」」」
俺たちは馬賊のアジトを上空から偵察したが、予想よりも馬賊の数が多かった。
そこで、まず、捕虜を取ることになった。
すると、黒丸師匠とルーナ先生が任せろと言う。
なんでも――。
『アンジェロ少年は、国王にして総長なのである。後ろで、でーんと構えているのである』
『そうそう。私たちに任せる』
――と黒丸師匠とルーナ先生がおっしゃる。
怪しい……。
なーにか、怪しい……。
けれど、まあ、二人なら馬賊ごときにおくれを取ることもないので、お任せすることにした。
ゲートを馬賊のアジト近くにつなぐと、黒丸師匠とルーナ先生がグンマークロコダイル四匹を連れて馬賊のアジトに抜き足差し足で忍び込んでいった。
俺は馬賊のアジトから、かなり離れた地点で待機している。
じいとウーラの町から来た三番隊が一緒だ。
二台のケッテンクラートと一緒に待機する。
三番隊のブンゴ隊長がケッテンクラートに寄りかかりながら、話しかけてきた。
「アンジェロ陛下。なんで、こんな遠くで待機なんスか?」
「見張りに見つかると面倒だから。ここは平原で遮蔽物がないからね。かなり距離を取らないと」
「おー! さすがッス!」
昼間なら彼方に地平線が見え、そのあたりに馬賊のアジトがある。
だが、今は夜なので、星がまたたく夜空と暗い地面の境は判然としない。
すると狐族の族長が、耳をピクリとさせた。
俺が名付けしたオシャマンベ族長だ。
「何か聞こえる……」
獣人の耳には聞こえるらしいが、俺やブンゴ隊長ら人族の耳には何も聞こえない。
「オシャマンベ族長。何の音が聞こえますか?」
「音ではなく、先ほどのエルフ女性の叫び声ですね……」
叫び声とは穏やかではない。
ルーナ先生……まさか、しくじったか!?
オシャマンベ族長は、耳に手を当て集中している。
「何が聞こえますか?」
「えーと……。グンマー……ストリーム……アタック……? いったい何のことでしょう?」
「あっ……」
俺は天を仰いだ。
ルーナ先生が、イセサッキに乗ってグンマーストリームアタックをかけたのだろう。
馬賊と戦闘になったのか?
オシャマンベ族長が、実況を続ける。
「待ってください……。剣を合わせる音も聞こえます……」
どうやら戦闘が始まったらしい。
馬賊に見つかったのか?
次の瞬間、俺たちにも大きな音が聞こえた。
何かが地面に落ちたドーンという音だ。
「あ! 火が見えるッス!」
ブンゴ隊長が指さす先、はるか遠くに火の手が上がった。
視界確保の為に、ルーナ先生が火魔法を発動したのだろう。
仕方ない。
作戦変更だ。
俺はブンゴ隊長たち三番隊の面々に指示を出す。
「えっと……。隠密行動は失敗したと思われる。どうやら戦闘に突入したらしい。我々も転移魔法で移動して、参戦するぞ!」
「了解ッス!」
「「「「「了解!」」」」」
俺はゲートを馬賊のアジトにつないで、ケッテンクラートごと転移した。
「それでは、行ってくるのである」
「任せて」
「「「「グアアア!」」」」
俺たちは馬賊のアジトを上空から偵察したが、予想よりも馬賊の数が多かった。
そこで、まず、捕虜を取ることになった。
すると、黒丸師匠とルーナ先生が任せろと言う。
なんでも――。
『アンジェロ少年は、国王にして総長なのである。後ろで、でーんと構えているのである』
『そうそう。私たちに任せる』
――と黒丸師匠とルーナ先生がおっしゃる。
怪しい……。
なーにか、怪しい……。
けれど、まあ、二人なら馬賊ごときにおくれを取ることもないので、お任せすることにした。
ゲートを馬賊のアジト近くにつなぐと、黒丸師匠とルーナ先生がグンマークロコダイル四匹を連れて馬賊のアジトに抜き足差し足で忍び込んでいった。
俺は馬賊のアジトから、かなり離れた地点で待機している。
じいとウーラの町から来た三番隊が一緒だ。
二台のケッテンクラートと一緒に待機する。
三番隊のブンゴ隊長がケッテンクラートに寄りかかりながら、話しかけてきた。
「アンジェロ陛下。なんで、こんな遠くで待機なんスか?」
「見張りに見つかると面倒だから。ここは平原で遮蔽物がないからね。かなり距離を取らないと」
「おー! さすがッス!」
昼間なら彼方に地平線が見え、そのあたりに馬賊のアジトがある。
だが、今は夜なので、星がまたたく夜空と暗い地面の境は判然としない。
すると狐族の族長が、耳をピクリとさせた。
俺が名付けしたオシャマンベ族長だ。
「何か聞こえる……」
獣人の耳には聞こえるらしいが、俺やブンゴ隊長ら人族の耳には何も聞こえない。
「オシャマンベ族長。何の音が聞こえますか?」
「音ではなく、先ほどのエルフ女性の叫び声ですね……」
叫び声とは穏やかではない。
ルーナ先生……まさか、しくじったか!?
オシャマンベ族長は、耳に手を当て集中している。
「何が聞こえますか?」
「えーと……。グンマー……ストリーム……アタック……? いったい何のことでしょう?」
「あっ……」
俺は天を仰いだ。
ルーナ先生が、イセサッキに乗ってグンマーストリームアタックをかけたのだろう。
馬賊と戦闘になったのか?
オシャマンベ族長が、実況を続ける。
「待ってください……。剣を合わせる音も聞こえます……」
どうやら戦闘が始まったらしい。
馬賊に見つかったのか?
次の瞬間、俺たちにも大きな音が聞こえた。
何かが地面に落ちたドーンという音だ。
「あ! 火が見えるッス!」
ブンゴ隊長が指さす先、はるか遠くに火の手が上がった。
視界確保の為に、ルーナ先生が火魔法を発動したのだろう。
仕方ない。
作戦変更だ。
俺はブンゴ隊長たち三番隊の面々に指示を出す。
「えっと……。隠密行動は失敗したと思われる。どうやら戦闘に突入したらしい。我々も転移魔法で移動して、参戦するぞ!」
「了解ッス!」
「「「「「了解!」」」」」
俺はゲートを馬賊のアジトにつないで、ケッテンクラートごと転移した。
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