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洪水
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順番にシャワーも浴びて、晩ご飯も食べそろそろ消灯にする。トイレに行く人の為に、少しだけ明るくしてある。広いスペースがあるから、ゆったりと家族で寝る事が出来ているようだ。
9階降りて電気を消す。ここもゆったりとスペースを取れていた。8階も同じだ。
さて、私はどうしようかなぁ。やっぱり屋上に行こう。1人部屋みたいで悪いとは思うけど、何かあったら1番に動かなきゃいけない。
屋上に行き、インスタント珈琲を淹れて飲みながら外の様子を窓から見た。暗くてカメラは何も見えない。時々カッと空が光って明るくなり、雷が大きな音をたてる。今夜は寝れそうにないなぁ~。下は窓がなく、雷の光も気にならないはずだ。
トントンとノックされるから、戸を開けると、ダンドンさん、ライルさん、ハゼドン、ダイルさんがいた。
ハゼドンは、夜食にサンドイッチを沢山作ってきてくれていた。
「良かったら、食べて。俺はもぅ寝るから。」
他の3人と一緒に、サンドイッチをつまみながらコーヒーを飲んで話した。
ダンドンさんは迷惑かけて悪かったと何度も謝り、それは私が悪かったと謝り合戦が続くのを、ライルさんが止めてくれた。
まだまだ続きそうな雨を見ながら、今までの嵐がどうだったかを聞いた。
1階の駐車場に付けたカメラの映像に水が入って来るのが映し出された。
あぁ川が氾濫したんだろう。まだ雨が止む様子はない。
エルフも、ドワーフも嵐が来たら諦めるしかないと言っていた。人間が助けてくれと来たのも嵐の後だったらしい。生き延びるので精一杯だったんだろう。この嵐が終わるとしばらく日照りが続き植物が枯れてしまう事が多いと言っていた。
「明日も雨が続くだろうから、もぅ寝た方がいい。見張りが必要なら交代ですればいい。」
ダンドンさんが言ってくれるので、もし2階にまで水が来たら起こしてくれるよう頼み仕切り段ボールを立てて、寝ることにした。ライルさんとダイルさんが最初に見張りをしてくれる。ダンドンさんの段ボールベッドも出して仕切りを立て、仮眠することにした。
眠くないと思っていたけど、興奮状態で疲れを感じてなかっただけで、かなりクタクタになっていたようだ。そのまま爆睡してしまった。
朝になり、明るくなって目が覚めた。
「ごめんなさい。ぐっすり寝てしまったようで……。」
「大丈夫だ。3人で交代しながら見てたよ。公民館も水が入って半分ほど水の中だ。」
モニターを見ると、まだ雨が降っていて畑は完全に水没しているようだった。
3人には、ここで寝てもらう事にした。下は皆んな起きて活動しているから、ゆっくり寝れないだろう。
下に降りて、朝ご飯を食べながら9階でモニター確認をする。薄暗いが、少し雨が小降りになっていてカメラの映像がよく見えた。川は完全に氾濫していて住宅は屋根しか見えない。さらに大量の草や折れた枝が流れてきていて住宅に引っかかっているのが映っていた。
あぁ、せっかくここまで頑張ってきたのに……。悲しくなっていると、他の人達もモニターを見て震えていた。元々のここの生活だったら全て流されていただろう。もちろん人も。そう思ったら私がここに居て良かったと思える。少なくともハルー村の人達だけは助けられた。
一階まで降りてみると、一階の半分ほどが水に浸かっていた。他の建物より高いのに、ここまで水が来ている。
また雨が激しくなってきた。困った事はないか聞いて回ると、水分を取るのが大変だと言われた。
大急ぎで、ペットボトルの飲料を箱で出しておいた。冷えた飲み物も必要だろうと冷蔵庫を出して冷やしてもらう。スペースに余裕はたっぷりあるから、机も壁側に並べ電気ポットを出しインスタント珈琲や、ティーパックのお茶や紅茶、砂糖やミルクも並べておく。自分だけインスタント珈琲飲んだりしてごめんなさい。
各階に、用意した。ランドリーにも用意して、椅子も出してくつろげるようにした。ついでに、夜中でも若い男の子ならお腹が減るかもしれないと思い、カップ麺も大量に出しておいた。お湯さえあれば食べられるから、誰でも作れるだろう。
作り方は、ひらがなで書いてランドリースペースに張り出した。暗闇で食べるより、一晩中電気をつけているここの方がいいだろう。広いから、椅子と机を沢山置いても余裕だ。
洗濯をしに来た人に、他の人達にも伝えてくれるように頼む。畑仕事や果樹園で仕事してくれている人達がする事がないからポットに水を足したり、紙コップの補充やフォークや割り箸の補充など細々した事をすると言ってくれる。服やタオルの横に大量にティーパックやスティックの飲み物、お湯で割るタイプの物などを大量に出しておいた。
昼になり、ダンドンさん達も起きてきて、昼ごはんを食べている。私も一緒に食べながら9階でモニターを見ていると、地震のようなゴゴゴゴゴーという音と揺れを感じる。私の家のカメラに切り替えると土砂崩れがおきて、土と一緒に木も根こそぎ倒れて丘を流れて行くのが映っている。
公民館のカメラは水没して流されてしまったようだ。1階の駐車場のカメラも水没。2階まで水と泥が入ってきている。
大急ぎで屋上に上がって外を双眼鏡で見てみると、アパートに大きな木がぶつかっているのが見えた。
もぅ、外は無茶苦茶な状態だろう。私の家も土砂に呑み込まれてしまったようだ。雨は弱くなっても、またすぐに大雨になる。今日も止みそうになかった。
ここまでの大きな嵐は今まで無かったらしい。
9階降りて電気を消す。ここもゆったりとスペースを取れていた。8階も同じだ。
さて、私はどうしようかなぁ。やっぱり屋上に行こう。1人部屋みたいで悪いとは思うけど、何かあったら1番に動かなきゃいけない。
屋上に行き、インスタント珈琲を淹れて飲みながら外の様子を窓から見た。暗くてカメラは何も見えない。時々カッと空が光って明るくなり、雷が大きな音をたてる。今夜は寝れそうにないなぁ~。下は窓がなく、雷の光も気にならないはずだ。
トントンとノックされるから、戸を開けると、ダンドンさん、ライルさん、ハゼドン、ダイルさんがいた。
ハゼドンは、夜食にサンドイッチを沢山作ってきてくれていた。
「良かったら、食べて。俺はもぅ寝るから。」
他の3人と一緒に、サンドイッチをつまみながらコーヒーを飲んで話した。
ダンドンさんは迷惑かけて悪かったと何度も謝り、それは私が悪かったと謝り合戦が続くのを、ライルさんが止めてくれた。
まだまだ続きそうな雨を見ながら、今までの嵐がどうだったかを聞いた。
1階の駐車場に付けたカメラの映像に水が入って来るのが映し出された。
あぁ川が氾濫したんだろう。まだ雨が止む様子はない。
エルフも、ドワーフも嵐が来たら諦めるしかないと言っていた。人間が助けてくれと来たのも嵐の後だったらしい。生き延びるので精一杯だったんだろう。この嵐が終わるとしばらく日照りが続き植物が枯れてしまう事が多いと言っていた。
「明日も雨が続くだろうから、もぅ寝た方がいい。見張りが必要なら交代ですればいい。」
ダンドンさんが言ってくれるので、もし2階にまで水が来たら起こしてくれるよう頼み仕切り段ボールを立てて、寝ることにした。ライルさんとダイルさんが最初に見張りをしてくれる。ダンドンさんの段ボールベッドも出して仕切りを立て、仮眠することにした。
眠くないと思っていたけど、興奮状態で疲れを感じてなかっただけで、かなりクタクタになっていたようだ。そのまま爆睡してしまった。
朝になり、明るくなって目が覚めた。
「ごめんなさい。ぐっすり寝てしまったようで……。」
「大丈夫だ。3人で交代しながら見てたよ。公民館も水が入って半分ほど水の中だ。」
モニターを見ると、まだ雨が降っていて畑は完全に水没しているようだった。
3人には、ここで寝てもらう事にした。下は皆んな起きて活動しているから、ゆっくり寝れないだろう。
下に降りて、朝ご飯を食べながら9階でモニター確認をする。薄暗いが、少し雨が小降りになっていてカメラの映像がよく見えた。川は完全に氾濫していて住宅は屋根しか見えない。さらに大量の草や折れた枝が流れてきていて住宅に引っかかっているのが映っていた。
あぁ、せっかくここまで頑張ってきたのに……。悲しくなっていると、他の人達もモニターを見て震えていた。元々のここの生活だったら全て流されていただろう。もちろん人も。そう思ったら私がここに居て良かったと思える。少なくともハルー村の人達だけは助けられた。
一階まで降りてみると、一階の半分ほどが水に浸かっていた。他の建物より高いのに、ここまで水が来ている。
また雨が激しくなってきた。困った事はないか聞いて回ると、水分を取るのが大変だと言われた。
大急ぎで、ペットボトルの飲料を箱で出しておいた。冷えた飲み物も必要だろうと冷蔵庫を出して冷やしてもらう。スペースに余裕はたっぷりあるから、机も壁側に並べ電気ポットを出しインスタント珈琲や、ティーパックのお茶や紅茶、砂糖やミルクも並べておく。自分だけインスタント珈琲飲んだりしてごめんなさい。
各階に、用意した。ランドリーにも用意して、椅子も出してくつろげるようにした。ついでに、夜中でも若い男の子ならお腹が減るかもしれないと思い、カップ麺も大量に出しておいた。お湯さえあれば食べられるから、誰でも作れるだろう。
作り方は、ひらがなで書いてランドリースペースに張り出した。暗闇で食べるより、一晩中電気をつけているここの方がいいだろう。広いから、椅子と机を沢山置いても余裕だ。
洗濯をしに来た人に、他の人達にも伝えてくれるように頼む。畑仕事や果樹園で仕事してくれている人達がする事がないからポットに水を足したり、紙コップの補充やフォークや割り箸の補充など細々した事をすると言ってくれる。服やタオルの横に大量にティーパックやスティックの飲み物、お湯で割るタイプの物などを大量に出しておいた。
昼になり、ダンドンさん達も起きてきて、昼ごはんを食べている。私も一緒に食べながら9階でモニターを見ていると、地震のようなゴゴゴゴゴーという音と揺れを感じる。私の家のカメラに切り替えると土砂崩れがおきて、土と一緒に木も根こそぎ倒れて丘を流れて行くのが映っている。
公民館のカメラは水没して流されてしまったようだ。1階の駐車場のカメラも水没。2階まで水と泥が入ってきている。
大急ぎで屋上に上がって外を双眼鏡で見てみると、アパートに大きな木がぶつかっているのが見えた。
もぅ、外は無茶苦茶な状態だろう。私の家も土砂に呑み込まれてしまったようだ。雨は弱くなっても、またすぐに大雨になる。今日も止みそうになかった。
ここまでの大きな嵐は今まで無かったらしい。
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