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第1章 この度、伯爵令嬢になりました。
9*あぁ、素晴らしき兄弟愛って鼻血ものです。
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◇◆◇◆◇◆
秘密基地に着くとそこには先約がいました。
今日は来るって聞いてませんけど‥‥何かあったのでしょうか?
「ディナン、こんにちは」
後ろからそっと声をかけると黒髪の少年はゆっくりとこちらを向きます。
「あぁ、チャコ。一人で来たのか?」
「ちょっと気分転換に来たの。ディナンこそずっと一人でいたの?」
「‥‥あぁ。」
なんだか凄く落ち込んでいるように感じます。いつものニコニコ笑顔もなく、何処と無く寂しそうです。
「ディナン、なにかあった?私でよければ話聞くよ?」
「いや‥‥なんでもない」
「‥‥そっか。私にも言えないようなことなんだね。」
「‥‥」
「じゃあさ、私の悩み聞いてくれる?」
すーっごく今悩んでるんだよね。と目を見て訴えると、ディナンは仕方ないと言うように少し笑ってくれました。
「ふは。わかった。チャコの悩みはなんなんだ?」
「あのね、私、今まで出来ないことって特になかったの。大抵のことは上手く出来た。まぁ、中の上くらいにはね。でもね、もうお手上げ!魔法を使えるようになりたいのに、上手く体の中の魔力を感じ取れないし、ハンクでさえ出来るような魔法も使えない。魔力を動かす?なにそれ、おいしいの?状態。でも、それが出来ないと先にも進めない。でも、やり方を聞いてもさっぱりわかんないし。先生はとてもいい先生なのに…だからこそ結果を出して喜ばせたいのに。‥‥全然上手くいかない。少し‥‥少しだけ疲れちゃった。それに、こんなに出来ない自分にも腹たって来る‥‥」
あ、私結構溜まってたんですね。話してるうちに熱がこもってきて、少し泣きそうになってきました。景色を見て必死に涙が溢れないように顔に力を入れます。
「チャコも‥‥頑張っているんだな。」
「‥‥え?」
なんだか眩しそうな表情でディナンがポツリと言いました。
「…チャコはそれこそ、本当になんでも出来る奴だと思っていた。ギターも、ピアノも、読み書きだって、ダンスだって、礼儀作法もチャコの努力の賜物だってことは分かっていたが…チャコがそんな弱音を言うなんて想像もしなかった。いつも、軽々となんでもない事のようにやってのけるだろう?そんなチャコが、私には凄くカッコよく見えていたんだ。でも、今のチャコは守ってやらねばと言うように感じる。‥‥凄く可愛い。」
・・・私、そんな風に見られていたんですね。少し恥ずかしいです。真っ赤になりながらそれでも視線を外すことなくまっすぐと見つめられて、"可愛い"とディナンに言われて私、いま凄くドキドキしています。
「あ‥‥ありがとう?」
「ふは。なんで疑問系なんだ。おかしな奴だな。」
ディナンはそう言うと私の頭を撫でてくれました。いつも頭を撫でられると落ち着くのに今日は逆効果のようです。自分の顔が真っ赤になっているのが感じ取れます。
「‥‥私も、自分がちっぽけに思えて今日はここに来たんだ。」
「‥‥」
「私は第二王子だ。しかし、兄上が偉大すぎて、みんな私には見向きもしない。やることやっても、どんなにいい成績を収めても。母上も父上も、従者の者も・・・誰も、私を見ようとしてくれないんだ。‥‥たぶん、被害妄想だとはわかっている。しかし、たまに凄く惨めな気分になってしまうんだ。」
「‥‥そっかぁ。でも、ディナンには私がいるよ?」
「え?」
「だって、ディナンのお兄ちゃんと比べるも何も、私はディナンのお兄ちゃんと知り合いでもないんだから比べようがないでしょ?それに、これから会う機会があったとしても、私は迷わずディナンのそばにいると思うよ?」
「‥‥そんなの分からないじゃないか。兄上はカッコいいし頭もいいし、魔法だって得意で剣の腕だってすごいんだぞ。私なんかより何倍も王になるために勉強して・・・すごく努力しているのに努力したところを見せないっていうようなかっこいい人なんだ。チャコも兄上に会ったら、兄上の事を好きになるに決まってる。‥‥だから王宮に呼びたくないんだ。」
あ、だから一度も王宮へよんでくれないんですね。ちょっとした謎が解けました。
「ぷっははは!なにそれ、ディナンお兄ちゃんの事、大好きじゃない!ディナン、可愛い!」
「私は男だぞ!可愛いと言われても嬉しくない!」
つい本音が出てディナンがプンスカ怒り出しました。
「ごめんごめん。ふふ。まぁ、そんなに完璧な人だったらグラつくかもね。」
「‥‥ほらみろ。」
「でも、グラつくだけだよ。絶対最後はディナンを選ぶと思う。」
「‥‥その根拠は?」
「うーーーーん、勘!」
「なんだそれは。当てにならないではないか!」
ディナンは呆れたように肩を竦めました。でも、力が抜けたのかさっきよりも表情が明るいです。
「あてにならないとは失礼ね。でも、簡単でしょう?私とディナンのお兄ちゃんとはなくて、私とディナンにはあるもの!なぁんだ!」
「‥‥いきなりクイズか?うーーん。なんだろう。全然わからない‥‥。」
「はーい、時間切れでーす。」
手をバツにして宣言します。
そしてディナンの目を見て正解を教えてあげます。
「正解は、 『今までの時間』でした!私は、今までディナンと過ごして来て、『いい所』も『悪い所』も一杯見て来たよ?喧嘩だってしたことあるでしょう?それで、何回も仲直りしたでしょう?それくらい、私たちは素でいれるんだよ。おバカな事をして、みんなで謝ったり、懲りずにまたやったり。そんな友達、この貴族社会でいまから作れると思う?絶対、作れないと私は思うね!お兄さんの前では私、絶対に"いい子"でいようとすると思うし。だから、私はディナンのお兄ちゃんよりも、ディナンの方が大切だってことは絶対に揺るがないよ。わかった?」
「あぁ。わかった。」
ディナンが鼻を赤くして泣きそうになっているのを見て、また私も泣きそうになるのを隠してディナンに背を向けます。
「あ~こーゆー日は思いっきり歌ってストレス発散したかったなー。ギター持ってくればよかった!」
石垣の上に立って伸びをすると暖かい風が頬をかすめて気持ちがいいです。
「歌えばいい。ここには私とチャコしかいないんだからな。思いっきり激しいの歌ってもいいぞ」
「そう?じゃあ、ディナンの為に一曲歌うね!ディナンへの応援歌!覚えて、今度一緒に歌おう!」
「本当にチャコは音楽が好きだな。わかった。ちゃんと覚えるよ。」
石垣から降りて胸いっぱいに空気を吸い込みます。目を閉じて頭の中でメロディーを奏でると自然と体が揺れてしまいます。
「No,1に拘らなくてもいい・・」
ーーー♪ーーーーー♪
ーーーー♪
ディナンへ心を込めて歌っていたら感情が溢れ出して最後は泣いてしまいました。カッコ悪い。それを見てディナンが駆け寄ってくれてギュってして背中を撫でてくれます。なんだかすごく気持ちが落ち着いて目を閉じてディナンの肩に顔を埋めました。
「ーーすごく、いい歌だった。私は、この歌を絶対に忘れないと思う。ありがとう、チャコ」
「泣いちゃってごめんね。色んな気持ちがわぁって溢れちゃって‥‥ズビ」
「チャコは私のために歌ってくれて泣いてくれたんだろう?すごく嬉しいよ。」
「‥‥うん、ディナンが元気でてくれて良かった。」
秘密基地に着くとそこには先約がいました。
今日は来るって聞いてませんけど‥‥何かあったのでしょうか?
「ディナン、こんにちは」
後ろからそっと声をかけると黒髪の少年はゆっくりとこちらを向きます。
「あぁ、チャコ。一人で来たのか?」
「ちょっと気分転換に来たの。ディナンこそずっと一人でいたの?」
「‥‥あぁ。」
なんだか凄く落ち込んでいるように感じます。いつものニコニコ笑顔もなく、何処と無く寂しそうです。
「ディナン、なにかあった?私でよければ話聞くよ?」
「いや‥‥なんでもない」
「‥‥そっか。私にも言えないようなことなんだね。」
「‥‥」
「じゃあさ、私の悩み聞いてくれる?」
すーっごく今悩んでるんだよね。と目を見て訴えると、ディナンは仕方ないと言うように少し笑ってくれました。
「ふは。わかった。チャコの悩みはなんなんだ?」
「あのね、私、今まで出来ないことって特になかったの。大抵のことは上手く出来た。まぁ、中の上くらいにはね。でもね、もうお手上げ!魔法を使えるようになりたいのに、上手く体の中の魔力を感じ取れないし、ハンクでさえ出来るような魔法も使えない。魔力を動かす?なにそれ、おいしいの?状態。でも、それが出来ないと先にも進めない。でも、やり方を聞いてもさっぱりわかんないし。先生はとてもいい先生なのに…だからこそ結果を出して喜ばせたいのに。‥‥全然上手くいかない。少し‥‥少しだけ疲れちゃった。それに、こんなに出来ない自分にも腹たって来る‥‥」
あ、私結構溜まってたんですね。話してるうちに熱がこもってきて、少し泣きそうになってきました。景色を見て必死に涙が溢れないように顔に力を入れます。
「チャコも‥‥頑張っているんだな。」
「‥‥え?」
なんだか眩しそうな表情でディナンがポツリと言いました。
「…チャコはそれこそ、本当になんでも出来る奴だと思っていた。ギターも、ピアノも、読み書きだって、ダンスだって、礼儀作法もチャコの努力の賜物だってことは分かっていたが…チャコがそんな弱音を言うなんて想像もしなかった。いつも、軽々となんでもない事のようにやってのけるだろう?そんなチャコが、私には凄くカッコよく見えていたんだ。でも、今のチャコは守ってやらねばと言うように感じる。‥‥凄く可愛い。」
・・・私、そんな風に見られていたんですね。少し恥ずかしいです。真っ赤になりながらそれでも視線を外すことなくまっすぐと見つめられて、"可愛い"とディナンに言われて私、いま凄くドキドキしています。
「あ‥‥ありがとう?」
「ふは。なんで疑問系なんだ。おかしな奴だな。」
ディナンはそう言うと私の頭を撫でてくれました。いつも頭を撫でられると落ち着くのに今日は逆効果のようです。自分の顔が真っ赤になっているのが感じ取れます。
「‥‥私も、自分がちっぽけに思えて今日はここに来たんだ。」
「‥‥」
「私は第二王子だ。しかし、兄上が偉大すぎて、みんな私には見向きもしない。やることやっても、どんなにいい成績を収めても。母上も父上も、従者の者も・・・誰も、私を見ようとしてくれないんだ。‥‥たぶん、被害妄想だとはわかっている。しかし、たまに凄く惨めな気分になってしまうんだ。」
「‥‥そっかぁ。でも、ディナンには私がいるよ?」
「え?」
「だって、ディナンのお兄ちゃんと比べるも何も、私はディナンのお兄ちゃんと知り合いでもないんだから比べようがないでしょ?それに、これから会う機会があったとしても、私は迷わずディナンのそばにいると思うよ?」
「‥‥そんなの分からないじゃないか。兄上はカッコいいし頭もいいし、魔法だって得意で剣の腕だってすごいんだぞ。私なんかより何倍も王になるために勉強して・・・すごく努力しているのに努力したところを見せないっていうようなかっこいい人なんだ。チャコも兄上に会ったら、兄上の事を好きになるに決まってる。‥‥だから王宮に呼びたくないんだ。」
あ、だから一度も王宮へよんでくれないんですね。ちょっとした謎が解けました。
「ぷっははは!なにそれ、ディナンお兄ちゃんの事、大好きじゃない!ディナン、可愛い!」
「私は男だぞ!可愛いと言われても嬉しくない!」
つい本音が出てディナンがプンスカ怒り出しました。
「ごめんごめん。ふふ。まぁ、そんなに完璧な人だったらグラつくかもね。」
「‥‥ほらみろ。」
「でも、グラつくだけだよ。絶対最後はディナンを選ぶと思う。」
「‥‥その根拠は?」
「うーーーーん、勘!」
「なんだそれは。当てにならないではないか!」
ディナンは呆れたように肩を竦めました。でも、力が抜けたのかさっきよりも表情が明るいです。
「あてにならないとは失礼ね。でも、簡単でしょう?私とディナンのお兄ちゃんとはなくて、私とディナンにはあるもの!なぁんだ!」
「‥‥いきなりクイズか?うーーん。なんだろう。全然わからない‥‥。」
「はーい、時間切れでーす。」
手をバツにして宣言します。
そしてディナンの目を見て正解を教えてあげます。
「正解は、 『今までの時間』でした!私は、今までディナンと過ごして来て、『いい所』も『悪い所』も一杯見て来たよ?喧嘩だってしたことあるでしょう?それで、何回も仲直りしたでしょう?それくらい、私たちは素でいれるんだよ。おバカな事をして、みんなで謝ったり、懲りずにまたやったり。そんな友達、この貴族社会でいまから作れると思う?絶対、作れないと私は思うね!お兄さんの前では私、絶対に"いい子"でいようとすると思うし。だから、私はディナンのお兄ちゃんよりも、ディナンの方が大切だってことは絶対に揺るがないよ。わかった?」
「あぁ。わかった。」
ディナンが鼻を赤くして泣きそうになっているのを見て、また私も泣きそうになるのを隠してディナンに背を向けます。
「あ~こーゆー日は思いっきり歌ってストレス発散したかったなー。ギター持ってくればよかった!」
石垣の上に立って伸びをすると暖かい風が頬をかすめて気持ちがいいです。
「歌えばいい。ここには私とチャコしかいないんだからな。思いっきり激しいの歌ってもいいぞ」
「そう?じゃあ、ディナンの為に一曲歌うね!ディナンへの応援歌!覚えて、今度一緒に歌おう!」
「本当にチャコは音楽が好きだな。わかった。ちゃんと覚えるよ。」
石垣から降りて胸いっぱいに空気を吸い込みます。目を閉じて頭の中でメロディーを奏でると自然と体が揺れてしまいます。
「No,1に拘らなくてもいい・・」
ーーー♪ーーーーー♪
ーーーー♪
ディナンへ心を込めて歌っていたら感情が溢れ出して最後は泣いてしまいました。カッコ悪い。それを見てディナンが駆け寄ってくれてギュってして背中を撫でてくれます。なんだかすごく気持ちが落ち着いて目を閉じてディナンの肩に顔を埋めました。
「ーーすごく、いい歌だった。私は、この歌を絶対に忘れないと思う。ありがとう、チャコ」
「泣いちゃってごめんね。色んな気持ちがわぁって溢れちゃって‥‥ズビ」
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