ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。~二度目の人生全力で楽しみます!~

なーさん

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第1章 この度、伯爵令嬢になりました。

25*産婆をするのです。

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【出産シーンがあります。あまりグロとまでは行かないと思いますが、苦手な方はスルーしてください。】



それから、師匠とロンくんは三日に一度は我が家へきてくれて、稽古をつけてくれます。
ロンくんと、剣の手合わせしたり、基礎の武術をしたり、いまはまだまだという感じですが、形は少しづつ出来てきました。

「よし、今日はここまで。」

「ふぃ~~~」

「はぁーーー」

ロンくんと私はその場で座り込みました。素振りをした後、休みなしでひたすらロンくんと打ち合いをして、その後、また走り込みをして‥‥ほぼ二時間動きっぱなしでつかれました‥‥

「まぁ、チャコ。この数日で大分剣の形にはなってきたな。まぁ、これまで6年間何もせずで遅れてんだ。これからも、毎日、基礎練はしろよ。1日でも休んだら、わかるからな。」

・・・6年間無駄にしたって‥‥私、6歳ですけど?生まれてすぐ鍛え始めるのが冒険者とか、騎士って当たり前なの‥‥?

心の中で少し驚きつつ、師匠には強く頷きます。その時‥‥


『い、痛い!!!』


何故かお義母様がお腹を抑えて蹲る映像が頭に入り込んできました。
・・・?え??お義母様は、今はいつ生まれてもおかしくない為、部屋で安静にしているはずです‥‥。あ、もしかして、陣痛が来たって事!!??赤ちゃんが生まれる!?

そう思ったらいてもたってもいられません。
思考をまとめる前に素早く立ち上がり、師匠に辞去の挨拶をします。

「師匠、すみません!!いま、赤ちゃんが生まれそうになっているようなので、これで失礼します!!」

「え?あ、あぁ。」

師匠とロンくんが、意味がわからず呆けているうちに走ってお義母様の所へ向かいます。

「セバスチャン、いますぐ、お父様を城から呼び戻して!赤ちゃんが生まれそうなの!」

「いま、奥様は自室でお休みに‥‥」

「だから、陣痛が始まったようだと言っているの!!はやく、お医者様も呼んで!!」

「は、はい!只今!!」

セバスチャンは、私の言葉に顔色を変え、踵を返して足早に奥へ行きました。
私は、急いでお義母様の部屋へ向かいます。ノックをして部屋に入りました。

「お義母様!!」

お義母様は、苦しそうに息を詰めてベットの上で疼くまっていました。

「ちゃ、チャコ‥‥人を‥‥呼んで‥‥」

「大丈夫です、お父様にも、セバスチャンにも、お医者様にも、侍女達にも知らせて来ました。お義母様、いま、赤ちゃんは酸素を求めて必死に頑張ってます。お義母様が、ちゃんと息してあげないとダメですよ!短くても、必死に体に酸素を回らせるように呼吸するんです、ヒッヒッフーーって、ほら、お義母様、真似して!ヒッヒッフーー、ヒッヒッフー」

背中をさすって、落ち着くように一緒に呼吸を整えます。何度もやるうちに慣れて来たのか、ヒッヒッフーと脂汗をかきながら必死にお義母様は呼吸しています。あぁ、はやくお医者様来てください!!!思っているよりも、陣痛の間隔が短くなっているようです。お義母様は、経産婦です。レイ兄様とハンクの二人を生んでいるので、子宮口も開きやすいはず‥‥あぁ、今日に限って検診日じゃないなんて!間が悪いにもほどがあります!!

「陣痛の間隔は3分ほどという感じですか‥‥。あなた達、お風呂に綺麗なお湯をためて、綺麗なタオルをあるだけ持って来て。あと、桶に温かいお湯と綺麗なハンドタオル、水を飲めるように蓋つきのコップにストローをさして持って来て!あ、あと私の新しいエプロンと、清潔なゴム手袋とマスクもね!みんなも、エプロン、手袋、マスクは必ずつけて!それと、生んだ後ゼリーや果物、少しでも食べれるものを用意しておいてちょうだい。あとはそうね‥‥」

「ぅぅうううううっっ!!!」

「え!?」

急に間隔が狭くなった!!??時間を図ると1分もありません。これは‥‥先生来る前に生まれる!?えっと、えっと、こんな時、お婆ちゃんはどうしてた!!?

「お義母様、すみませんが下、めくりますよ!!」

腰にクッションを何個も入れて、足をM字に開いて、お義母様の股を見ると、バシャバシャと水が出ています。・・・破水したんだ・・・・。だから、陣痛の間隔が一気に早まったんだ・・

「お嬢様、如何致しますか?お医者様は着くのにもう少し時間がかかるようです‥‥。」

侍女長が聞いて来ました。‥‥どうしよう?いや、絶対お医者さん来る前に産まれてるでしょ、コレ。どうしようも何も、出来るだけサポートして、赤ちゃんを出してあげなきゃ。大丈夫、大丈夫。落ち着け。

「‥‥時間がないみたいなので‥‥このまま、生ませるしかないですね。」

「「はい!!」」

前世のお婆ちゃんが田舎の産婆だったので、よく田舎に遊びに行くと、話を聞いたり、緊急の時は、手伝わされたりしたのがいま、役に立ちそうです。・・・ばぁちゃん、私も、産婆になるよ・・!


「お義母様、下着を脱がせますからね。あと、もう少しです。・・はい、取れました。お義母様、体勢を変えますよ。両膝をついて‥‥そう。そこのあなた達、上体を支えてあげて。」

「チャコ‥‥あり・・が‥‥」

「お礼は、無事に生まれてからにしてくださいませ。ほら、お義母様、赤ちゃんが下がって来ましたよ。わかりますか?お風呂も準備してますし、もうすぐ‥‥ずぐに先生もお父様も来ます。だから、大丈夫ですよ。私が受け止めるので。陣痛が来たタイミングで、いきみたくなったらいきんで大丈夫ですからね‥‥」

「うぐぅぅぅぅぅうっ!!!」

「息は止めちゃダメですよ!赤ちゃんが苦しくなっちゃうから!!ヒッヒッフーのフーーでいきんで下さい!」

「ひっひっ‥‥ふううううぅっ!!」

「いいですよ、上手です!!あ、少し、頭見えて来ましたよ!!あと少し!!!あと、少しですから、頑張って!!!」

「ぐぅっひッひッふぅううううっ!!!」

何度かいきむと、ズルンと頭が出て、肩が抜けて出て来ました。
出て来た赤ちゃんを落とさないように抱きかかえ、侍女長にへその緒を切るように言います。

「‥‥うぎゃぁーうぎゃー」

元気に泣いてくれました・・・よかった・・・・。

「・・・うまれた。」

「「生まれたぁ!!!!」」

みんなが、一斉に声をあげます。よかった、本当に、良かったです。

「‥‥女の子ですよ、お義母様!!!」

急いで赤ちゃんを綺麗なタオルに巻いて、お義母様に渡します。
丁度そのタイミングで、先生とお父様が部屋に飛び込んで来ました。

「ミディア!!!チャコ!!!」

「‥‥あなた‥‥」

「お父様、おめでとうございます!!」

お父様はベッドの上でぐったりしているお義母様に、泣きながらお礼と謝罪を繰り返しています。
お義母様も、泣き笑いで幸せそうです。

私は、赤ちゃんを取り上げることはできても、事後処理は出来ないのでお医者様に任せます。まさかの、予想外すぎる超特急スーパー安産だったので、ほとんど声かけと補助でなんとかなってよかったです‥‥

ベットも私も、お義母様の着ている服も、血や羊水でベトベトのべちゃべちゃだし、とてもこの部屋でこの後は過ごせる状況じゃないので、お義母様が少し落ち着いてから担架で別の部屋へ向かう事になりました。私は、先生に任せた後に、自分の部屋のお風呂でシャワーを浴びようと大きめのバスタオルだけもらってお父様達を残して、部屋を後にしました。部屋を出ると、レイ兄様、カート兄様、ハンクが不安そうに待っています。

「チャコ!!母上は‥‥」

レイ兄様が不安そうに聞いて来ました。

「お義母様も、妹も、二人とも無事です。すんごく、安産でしたよ!」

無事というと、三人はホッと息を吐きました。

「ちゃ、チャコ‥‥お前、どこでこんな事‥‥」

「カート兄様、すみませんが、話は後でもいいですか?私、先にお風呂へ行きたいんですけど‥‥あ、多分、もう少ししたらお父様達も部屋を移動するでしょうから、待っていいたら会えると思いますよ。会う前に、手洗いとうがい、あと清潔な服に着替えてから会ってくださいね!」

「あ、あぁ。そうだな。わかったよ‥‥。」

「はい、では、ちょっと行って来ますね。」

侍女と一緒に、自室へ戻ります。

「お嬢様、すごかったですね‥‥お疲れ様でした。」

「いきなりすぎて、びっくりだったわよね‥‥。」

「はい‥‥出産って、こんなに急になるものだったんですね。」

「‥‥そうね。本当、ビックリしたわ。でも、40分もかからなかったでしょう?幸いな事に、お義母様が安産型だったって事ね。どっちにしても、一番頑張ったのはお義母様と赤ちゃんだわ。あぁ、早く赤ちゃんに会いたい!聞いた?あの声!可愛かったわよね!パパッとシャワー浴びるわね。洋服は適当に選んでおいてちょうだい。」

「はい、畏まりました。」

侍女に指示してお風呂に行きます。シャワーで汗と血などを流して、サッパリしました。
着替えやすいように侍女が手伝ってくれて、直ぐにまたお義母様の所へ向かいます。

お義母様の自室ではなく、客室へ移られたようです。
ドアをノックして、返事を聞くと扉が開かれました。

「お義母様、体調はいかがですか?後陣痛、来てますか?」

「チャコは本当によく知っているのね、いたたた‥‥この通り、ハンクの時よりも早くてしかも痛いわ・・。でも、お薬もらったから少しはマシになったわよ。」

「そうですか、よかった‥‥後陣痛が来るということは、子宮が元気に元の大きさに戻ろうとしているからなので、仕方ないですよね。それよりも、悪露を出し切るように、明日には少しづつ動くようにしないとダメですよ?痛くても、少しでも動かないと治りがどんどん悪くなるみたいですからね。あ、でも無理に運動するのではなく、トイレに行くとか、赤ちゃんのお世話をするとか、『寝たきりがダメ』って事ですからね!決して、無理はせずに頼ってくれていいんですからね!」

「本当に、チャコはどこからそんな知識を知ってくるんだ?」

話を聞いていたお父様に急に指摘されました。

「え”」

「後陣痛がある意味とか、悪露とか‥‥俺たちは聞いたことないぞ?」

お父様に指摘され、兄様達も、お義母様も、セバスチャンや、侍女達も不思議そうに私を見つめてます。・・・なんと言えばいいでしょうか・・。前世のお婆ちゃんのおかげです。とは、言えないですよね。

「あー‥‥えーっと‥‥赤ちゃんができたと聞いて、私、何かできないかと、勉強したんです‥‥下町の産婆に話を聞いたり‥‥」

「あぁ、そうなのか。」

「下町ではヒッヒッフーってするのね。私は初めて聞いたからビックリしたけど、やってみたらすこし楽になっていっくりしたわ。‥‥チャコ、赤ちゃんの為に色々と勉強してくれてありがとう。チャコが頼もしくて、クロードがいないのに不安にならずにすんだわ。」

お義母様がそう言って私の頭を優しく撫でます。へへへ
赤ちゃんはカゴ型のベビーベットに寝ていました。ふにゃふにゃしてとても可愛いです。
ソッと手を差し出して、ツンと手のひらを突くと、その小さな手でキュッと握ってくれました。あぁぁぁ、可愛い‥‥天使がここにいます。髪色は、お義母様と同じオレンジ。寝ているから瞳の色はわからないけれど、小さくて、可愛い妹が出来ました。

「ハンク、これから、お兄ちゃん、お姉ちゃんとして頑張っていこうね。」

「そうだな。この子を守っていかなきゃだな。」

「うん。」

ハンクと私は初めての下の兄妹をしっかり守っていこうと心に誓い合いました。

「で、父上、妹の名前は何にするか決めたのですか?」

「あぁ。もうそれは決まっているんだ。いいか?言って。」

お父様がお義母様に確認をとります。

「えぇ。もちろん。」

「ごほん。‥‥ユリア・エヴァンスだ。愛称は、リアにしようと思っている。」

「「「「ユリア!」」」」

「とっても可愛らしい名前ですね!」

「リア、リア‥‥うん、いいと思う!!」

「リア~お姉ちゃんだよ~」

「リア、俺はお兄ちゃんだぞぉ!!」

名前を聞いて、それぞれに反応しているのをお父様達がみて笑っています。
新しい家族が無事増えて、家族の絆がより一層硬くなったような気がしました。

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