ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。~二度目の人生全力で楽しみます!~

なーさん

文字の大きさ
59 / 84
第2章この度、学生になりました。

17*【ディナン目線】その1

しおりを挟む

【ディナン目線】


「ディナン様、おはようございます。」

いつも通りの朝。胡散臭い笑顔のアルバートにカーテンを開けられて起きた。

「‥‥あぁ、おはよう。」

「今日も、寝起きが悪いですね。ふふ」

カーテンからの日差しが眩しくてアルバートを睨みつけたようになってしまった。
まぁ、気にするやつでもあるまい。

「ディナン様、朝食の用意ができていますよ。」

「あぁ、今行く‥‥」

体をこれでもかと伸ばしてシャキッとさせた後、顔を洗いに行く。
・・・そういえば、チャコは結構早く登校しているんだっけか。たまには早く行ってチャコの隣に座るのも悪く無いな。‥‥後からジョーが煩そうだが。

まぁ、そう決めたら即行動だ。

「アルバート、今日は早めに学園へ行くことにする。急いで用意するからいつでも出れるように車をつけておけ。」

「はい、畏まりました。」

アルバートは私の指示を聞いて踵を返して部屋を出ていった。

「2人で話すのは入学式以来か。」

少しニヤけそうになる頬を冷たい水で引き締めて学園へ行く用意をする。
急いで朝食を食べて、アルバートが用意した車に乗り込んだ。

「では、ディナン様行ってらっしゃいませ。」

「あぁ、行ってくる。」

王宮から徒歩5分の距離でも車を使わないといけない煩わしさを感じつつも車で学園まで来た。いつもなら混んでいる学園前もまだスムーズに学園に着けた。‥‥この時間なら、まだチャコも来ていないかもしれないな。そういえば生徒会の仕事がまだ残っていたな。一回、書類を見てから教室へ行こうか。

そう思って、教室には行かずにまずは、生徒会室へ向かう。
引き出しの中にしまってあった書類を取り出して目を通す。

一通り見終わると、時計を見た。

「あぁ、こんな時間か。そろそろチャコは来たかな。」

早く行かないとまた、ジョーに席を取られてしまう。
急いで机の上を片付けようとした時‥‥

開けていた窓の外から聞き慣れた声が聞こえた気がした。

生徒会室の窓からは、生徒会メンバー専用の庭が見渡せる。
だが、一般生徒がそこに入ることなど滅多に無い。だから、居るはず無いんだ。
でも、確かに彼女の声が聞こえた気がしたから‥‥探してしまった。

「‥‥チャコ?」

フィンと、仲良く手を取り合って人気の無い東屋に向かって居るのが見えた。

「え、なんで2人が?」

フィンが、こっちに気がついたようでニヤリと笑って来た。‥‥うわ。見てることバレたな。チャコは、初めて来た場所にワクワクしているのかキョロキョロと周りを忙しなく見渡しながらフィンに連れられている。あの感じだと、無理やりっていうわけではなさそうだが‥‥なぜ2人が‥‥。

・・・まぁ、大方の予想フィンがチャコを誘ったに違いないが、何故チャコはよく知りもしない男について来ているんだ。本当に、危機感が無さすぎるぞ?フィンが自分の不都合になるような事をするとは思えないが‥‥あいつは腹黒いからな。というか‥‥あいつは何故チャコに構うんだ?

寄ってくる女は履き捨てるほどにいるだろうに。何故、あいつはよりによってチャコに目をつける。

「ははは‥‥」

窓から、初めて聞いたであろうフィンの笑い声が聞こえた。驚いて、窓から再度二人を見たら本当に楽しそうに笑っているフィンがいた。チャコの表情はここからは見えなかった。

「あいつ‥‥あんな顔、できたのか。」

フィンは、いつも貼り付けたような何考えているのかわからない笑みはしていても、あんなに楽しそうに笑ったところなんか見た事がない。ましてや笑い声をあげるなど‥‥何を話しているんだ?チャコも、笑っているのか肩が揺れていた。話の内容までは聞こえないが、2人の話がどんどん盛り上がっているのかフィンが珍しく興奮しているのが見えた。

「本当に、チャコは凄いな。」

人を惹きつけるのが上手い。チャコは話し上手だし、聞き上手だからついつい話し過ぎてしまう。一緒にいると居心地が良くてチャコといる時間はあっという間に過ぎてしまう‥‥。それはわかる。わかるが‥‥何だあの、距離は。恋仲か?と間違うほどの距離。フィンがずっと手を取っているし、チャコもそれを解こうとしない。むしろ、少しうっとりしているようにさえ見える。何でチャコは手を振り払わないんだ。

フィンの事は何とも思ってないって言ってなかったか?あれは、嘘か?

うーん。‥‥いや、待てよ。チャコは、『フィンの声が好き』って言ってたな。だからか?声にうっとりして振り払うのを忘れてしまっているのか?
というか‥‥『声が好き』って、結構好きじゃないか?チャコがどれほどフィンの声が好きか‥‥どれだけチャコが声にトキメクのか、この前わかったではないか。泣くほど、あいつの声が好きって事だろう?このまま二人が仲良くなっていったら、チャコはあいつの声に惚れて?るんだから本当に、恋仲になってしまうんじゃないか!?

「あぁ、クソ!!何で私はもっといい声じゃなかったんだ!!!」

ガンっと思いっきり机を叩いて見ても、自分の拳が痛くなるだけだった。

仲睦まじい二人を見ていたくなくて、生徒会室から出て教室に行く事にした。教室にはジョーもリリも席に座っていた。この二人は、チャコがいないと本当に周りに興味を持たない。それぞれ別々の事をしていた。お互いに興味がなさすぎるんだよな、二人は。この状態の二人をチャコは知っているんだろうか。チャコの前だとおしゃべりになるリリとジョーからは想像できないかもしれないな。

そんな事を思っていると、フッとジョーと目が合った。

「ディナンおはよう。どうした?気分悪いのか?顔色悪いぞ?」

「おはよう‥‥いや、大丈夫だ。ありがとう。」

「ディナン殿下、チャコ知りませんか?荷物はあるのに帰って来ませんの‥‥」

「‥‥」

言ってしまってもいいだろうか?いや、しかしチャコは隠したいかもしれない。
ここで軽率にチャコの逢引を言ってしまっては勘違いする者も出てくるかもしれぬし、言わない方がいいかもしれないな。

そんな事を思っていると、ジョーが顔を覗いてきた。

「本当にどうした?何かあったんなら言えよ。聞くぞ?」

「‥‥あぁ、後でな。」

ジョーには後で伝えて置いた方が良いだろう。

「仕方ねーな。後でな。」

言葉を濁すと、ジョーは一つため息をつきつつ後ろの席に戻って行った。
予鈴が鳴って、そろそろ先生が来てしまうぞという時にチャコは何でもなかったかの様に教室に入って来た。扉を閉める時に、フィンの後ろ姿が見えた。あいつ‥‥。先程の勝ち誇ったようなフィンの笑い顔が脳裏をよぎる。悔しくて机の下で拳を握った。

チャコは、みんなに注目されて少し気不味そうにしつつ、荷物が置いてある机に向かって来た。結局、今日もいつも通り私はチャコの斜め前に座っている。

いつもなら、普通に挨拶して、先生が来るまで四人で話したりしているが‥‥朝のあんな二人を見てしまったらどんな顔をしたら良いのか分からなくてチャコの方を向けない。これでは、あまりに不自然だし周りも気を使ってしまう。しかし、今チャコと話したら質問攻めにしてしまいそうし、チャコを困らせてしまうかもしれない。‥‥そんな事を思っていると、後ろでチャコ達が話し出した。

「ジョー?ごめんね、心配したよね?」

「‥‥んーん。大丈夫。チャコ、さっき来てたのがリリのお兄さん?」

いつものジョーだったらもっと食いつくと思ったが‥‥どうしたんだ?

「あ、うん。三年生の、フィン様だよ。」

なっ‥‥名前呼びに変わっているだと!?この短時間でどれだけ仲を深めたというのか。距離を詰めるスピードが早すぎないか!?

「ちょっと、チャコ!いつの間にお兄ちゃんの事、名前呼びまでする仲に!?やっぱり、うちにお嫁に来ちゃう!?」

名前呼びが気になったのは私だけではないようで、リリが過剰に反応した。
何だ、お嫁って!そんな事を大声で言ったら周りが勘違いするではないか!!

「ちょ、変な誤解生むから!りり、やめて!」

即座にチャコが否定してくれて、ホッとした。

「‥‥確かに。リリ、その辺にしろ。そろそろ先生が来る。」

冷静を装ってリリを鎮めるとリリは素直に話すのをやめて黒板を見るために前を向いた。

「‥‥はぁい。」

「えと、ディナン?怒ってる?」

「何を怒ることがあるというんだ。別に、怒ってなどいない。」

やはり、怒っているように思われたか。
ただ、コッソリと盗み見した罪悪感と問い詰めてしまいそうでそっち向けないって事は口が裂けても言えないな。はぁ。


◇◆◇◆◇◆


「で?朝のあれは何なわけ?なんで公子様とチャコが朝から一緒にいたの?」

腕を組んで、ブスーっとしながら質問攻めをするジョーは朝の事が気になって仕方ないようだ。私の執務室で仁王立ちをしながら怒っている。

「なんでいたのかは、私も分からないが‥‥今日は私も朝早く来て生徒会の仕事をしていたんだ。そしたら、生徒会用の中庭の東屋で二人が話しているのを偶然見かけたんだ。」

「‥‥それで?」

「いや、それだけなんだが‥‥私もチャコから何か聞いてるわけじゃないしな。」

「‥‥」

こいつ、絶対今、役にたたねーって思ったな。

「チャコは、あいつには興味ないって言ってなかったか?」

「あぁ。でも、『声が好き』と熱弁もしていたな。」

「‥‥はぁ~。なんで他のやつになんか‥‥」

「でも、チャコが本当にフィンを好きになったんなら諦めるしかないな。」

「‥‥ディナンはもう好きではないだろう?婚約者も決まってるんだし。」

ドクン。

ジョーの言葉が胸を突く。そう。多分、近々リリとの婚約が正式に決定するかもしれないんだ。そうなると、私は本当にもう、チャコを諦めなければいけない。だが・・

「‥‥まだ、正式にじゃない。それに、リリは友達だ。」

「でも、周りはそうは思っていない。チャコは不誠実な奴が一番嫌いだからな。どうにかしたいなら、ちゃんと自分で動かなきゃだぞ。」

ジョーは、わかっているのか。‥‥この縁談は、母上と宰相が進めている話だ。父上は私に興味がないから、とにかく王族の恥にならなければ誰でもいいというスタンスだ。だからリリとの事は、賛成すると思う。イルハウェル家と親類関係になれば利が大きいからな。だが、私はチャコのことが好きだ。6年、連絡が取れなくてもずっと心の中にチャコが居た。会えなくても、嫌になっても嫌いになれなかった。再会して真実を知って心底嬉しかった。

‥‥だから、今更諦めるなんて無理だ。

昔3人で作った結晶石のブレスレットを触ると、一つ息を吐いた。

「ジョー、私はチャコを諦めない。フィンにも、ジョーにも渡せない。ごめん」

「‥‥何言ってんの?俺も、ディナンにもましてやよく知りもしないやつにチャコは渡さないよ。」

「どっちがチャコを手に入れても恨みっこなしだからな。」

「卑怯な手を使わない限りね。」

「あぁ。正々堂々とだ。」

「うん。」

改めて、ジョーにライバル宣言をして握手した。
その後、チャコを探しに行くと食堂で見つけたが‥‥
何やら、リリと二人でチラチラと、壁際の男二人を見ながらコソコソと話している。
見られているのに気がついて男らはそわそわしているのがわかった。

「おい、さっきから俺ら、見られてるよな?」

「あ、あぁ‥‥イルハウェル家のリリア様と、誰だろう、あんなに可愛い子見たことないぞ。」

「声、掛けてみるか?」

「えぇ!?でも、イルハウェル家って第二王子と婚約が決まったって父上が言ってたような‥‥」

「でも、まだ正式じゃないだろ?婚約前に遊んでおくのも‥‥まぁ、リリア様は無理でも、もう一人はいけるんじゃないか?俺らが知らないってことはそこまで高貴な家ではないだろうし‥‥それに誘ってるのはあっちだろう?」

「おまえなぁ‥‥」

・・・。男どもの近くを通ると男どもはこそこそと話していた。もっと声を抑えろよ。ほら、ジョーは、『チャコならいける』と言われてキレそうだ。
思いっきり男どもを睨みつけて殺気を出してしまっている。とか言いつつ私も男子生徒を威嚇してしまっているからジョーのことは何もいえないな。私たちの殺気を受けて男どもはそそくさと食堂を出て言った。

「うんうん。御幸せに‥‥!」

出て行った男達にチャコは満足そうに笑っている。なんだこの可愛い生き物は。

「チャコ、リリ。そんなにあの男どもがどうかしたのか?」

「‥‥ジョー!?いつからそこに‥‥」

おいおい、ジョーの笑顔がとても怖い。
口角は上がっているのに明らかに目が笑って居ないではないか。そんなに明らかに怒っていたらチャコが可哀想だぞ?

「今来たところだよ?で?なんであんなに熱視線送ってたのかな?」

冷や汗ダラダラなチャコとリリが気不味そうに視線を泳がしている。なんだ?言えないようなことを思っていたのか?あぁ言うのが二人は好みなのか?

「いや、仲良いねって見てただけだよ?ねぇ、リリ?」

「え、えぇ。決して邪な気持ちでなんか見てませんわよ?」

邪な気持ち!?それは、一体どんな事を思っていたと言うのか‥‥!
本当に二人は、声をかけられたかったと言う事なのか?

「ふーーん?邪な気持ちで見てたのかぁ~」

ジョーは何かわかったのだろうか‥‥私にはどんな気持ちで見ていたのかサッパリだが‥‥やはり、6年のブランクはそれ程までに大きいのか‥‥?悔しいが後でジョーに聞いてみよう‥‥。

「そ、そういえば!ディ、ディナンも、今度のリリのお父様の誕生日会に行くんでしょう?」

「あ?あぁ。宰相からリリのエスコートを頼まれたからな。」

急に話を振られて情けない声が出てしまった。

「ディナンの久々の正装、楽しみにしてるね!!」

なんて顔をするんだチャコ‥‥!そんな笑顔で言われては、先程のことを追求することができなくなるではないか!あぁ、でも可愛い‥‥チャコは、どんな格好で来るんだろうか‥‥出来るならチャコをエスコートしたかった。しかし‥‥宰相直々に頼まれては断れまい。いや、リリが嫌とかではないが‥‥ただ、チャコの初めてのパートナーになりたかった‥‥。

「あ、あぁ。」

「ジョーの正装も、楽しみね。私のエスコートしてくれるんでしょう?」

ん!?なに!?聞いてないぞ!?チャコは、家族と行くんじゃなかったのか!!??

「うん。もちろん。どんなの着て欲しいとかある?」

ジョーがキラキラの笑顔でチャコに笑いかけた。
‥‥こいつ、これは抜け駆けなんじゃないのか?つい先程、正々堂々とって約束したのに‥‥くっ。親が仲がいいのはズルすぎる!!

「そうねぇ‥‥あ、服装じゃ無いんだけど、こうやって‥‥こんな感じで髪を上げて見て欲しい!ジョーに絶対似合うと思うの!」

「わ、わかったよ!絶対、髪上げていく‥‥」

「う、うん‥‥」

チャコがジョーの髪を手櫛で上げると見る見るジョーの顔が真っ赤になった。
そりゃそうだ。あんな近くであんな事されたら絶対私も赤くなる自信しかない‥‥いいな、ジョーは。私もチャコに触れて欲しいし、触れたいがそんなこと婚約者でもない私がしたらチャコに迷惑かけるかもしれないからな‥‥自重しなければ。はぁ。




しおりを挟む
感想 54

あなたにおすすめの小説

拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました

星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎ 王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝―― 路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。 熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。 「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」 甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。 よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、 気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて―― しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!? 「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」 年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。 ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。

転生したら、実家が養鶏場から養コカトリス場にかわり、知らない牧場経営型乙女ゲームがはじまりました

空飛ぶひよこ
恋愛
実家の養鶏場を手伝いながら育ち、後継ぎになることを夢見ていていた梨花。 結局、できちゃった婚を果たした元ヤンの兄(改心済)が後を継ぐことになり、進路に迷っていた矢先、運悪く事故死してしまう。 転生した先は、ゲームのようなファンタジーな世界。 しかし、実家は養鶏場ならぬ、養コカトリス場だった……! 「やった! 今度こそ跡継ぎ……え? 姉さんが婿を取って、跡を継ぐ?」 農家の後継不足が心配される昨今。何故私の周りばかり、後継に恵まれているのか……。 「勤労意欲溢れる素敵なお嬢さん。そんな貴女に御朗報です。新規国営牧場のオーナーになってみませんか? ーー条件は、ただ一つ。牧場でドラゴンの卵も一緒に育てることです」 ーーそして謎の牧場経営型乙女ゲームが始まった。(解せない)

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

年増令嬢と記憶喪失

くきの助
恋愛
「お前みたいな年増に迫られても気持ち悪いだけなんだよ!」 そう言って思い切りローズを突き飛ばしてきたのは今日夫となったばかりのエリックである。 ちなみにベッドに座っていただけで迫ってはいない。 「吐き気がする!」と言いながら自室の扉を音を立てて開けて出ていった。 年増か……仕方がない……。 なぜなら彼は5才も年下。加えて付き合いの長い年下の恋人がいるのだから。 次の日事故で頭を強く打ち記憶が混濁したのを記憶喪失と間違われた。 なんとか誤解と言おうとするも、今までとは違う彼の態度になかなか言い出せず……

女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます

ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。 前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。 社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。 けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。 家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士―― 五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。 遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。 異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。 女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 【ご報告】 2月28日より、第五章の連載を再開いたします。毎週金・土・日の20時に更新予定です。 また、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。 引き続きよろしくお願いいたします。

【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件

三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。 ※アルファポリスのみの公開です。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!

鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……! 前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。 正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。 そして、気づけば違う世界に転生! けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ! 私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……? 前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー! ※第15回恋愛大賞にエントリーしてます! 開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです! よろしくお願いします!!

処理中です...