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第2章この度、学生になりました。
26*自分の気持ちがグチャグチャなのです。
しおりを挟む「チャコ、大丈夫?」
ポケーっと昼食を食べていたらリリが心配そうに声をかけてきました。
「‥‥え?」
「ずっと、上の空ですし‥‥なにかありましたの?‥‥今日のジョーもおかしかったけど‥‥」
リリを見ると、本当に心配してくれているのがわかります。
そんなリリを見て、少しだけ泣けてきました。
リリに、盗聴防止の結晶石を渡します。
「実は‥‥」
・
・
・
「まぁ。そうだったんだ。殿下が好きだって伝えたんだね。えらいよ。ちゃんと、言えて。多分、他の子ならキープに~とかなるところだもん。チャコは偉い。‥‥‥‥それで。」
「うん‥‥でも‥‥ジョーがいつも通り接してくれなくなるって思うと悲しくて‥‥こんなこと思う資格ないのは分かってるんだけど‥‥。いつもあったものがなくなってぽっかりと胸に穴が開いたみたいで‥‥」
「そうだね。確かに、今まで通りとは、いかないとおもうよ。ジョーの気持ち的にもね。でも、チャコのその気持ちはジョーに、情があるからだよね。ジョーの態度次第ではチャコは受け止めきゃだね。それに、普通の友達は抱き合ったり、手を繋いだりなんかしないからね?しても、握手くらい?‥‥まぁ、チャコはジョーのことをずっと、弟のように思ってたから弟離れが一気に来て寂しくなっちゃんのかね。多分、大丈夫だよ。ジョーがチャコから離れるなんてありえないと思うから。どんな形であれ、ジョーはチャコの味方だし、友達をやめることはしないと思う。まぁ、今までよりも距離が出来るのは仕方ないけど。それは、慣れていくことだよ。それに‥‥」
「‥‥それに?」
「チャコが悲しんでもどうにもならない。ジョーのことを男の子として好きになるしか今まで通りでいられることは出来ない時期になったってことだよ。ディナンを好きなのをやめれる?」
「‥‥やめれない。」
「でしょ?なら、ジョーの気持ちの整理がつくまで待ってあげるしかないよ。」
「うん‥‥そうだね。」
そうです。私が被害者面して悲しむなんてしちゃいけないことです。
いま、私がするべきことは、ジョーの気持ちの整理がつくのを待つこと。
今後‥‥考えたくないけど、友達も無理とかになっても、悲しくても受け止めないといけません。だから、私はジョーをせかしたりせず、普通にしていることが一番なはずです。
「うん。ありがとう、リリ。私のやるべき事が分かったような気がするよ。」
「なら良かった。ってか、チャコさ、ディナン殿下に告白しないの?」
「え?しないよ‥‥いましても振られるだけだろうし‥‥それに・・・」
「それに?」
「この世界って付き合う=結婚でしょ?そしたら、王族に嫁ぐってことでしょ?王様にはデイビット殿下がなるとしても、あくまで王族な訳だし‥‥いや、待てよ?」
デイビット殿下が王位を継承したら、ディナン自身は王位継承権はあるけど、臣下になるわけですよね?そしたら、爵位を賜ってそのまま貴族になるってこと?それなら、あまりいまの立場と変わらない?いや、確かに『伯爵』ではないだろうから、もっと立場は上になるんでしょうけど、でも王太子妃とかになるわけじゃないっていうのは少しだけ気持ちが違いますね。国母とか無理だし。基本、私はやりたい事をやっていきたいですし‥‥そんな考えを持った私は絶対に王太子妃になんてなれないですね。
あ、そう思ったらなんか普通に好きだって伝えてもいいかもしれない。いや、まだディナンの気持ちがわからないので探ってからですけど‥‥それに、まずはジョーのことが落ち着いてからですけど‥‥でもそれは、ジョー自身の事で私が今更何を言えるわけじゃないからどうにもならないですから、待つしかないんですけどね。
今のこの時間は、私はやりたい事に使った方がいいですよね。
あ、そういえばフィン様に夢小説書いて行く約束をしてたんでしたね。
よし!昨日は落ち込み過ぎて何もできなかったですけど、これからネタ探しをしましょう!!
なんだか元気が出て来ましたね。
「ちゃこ?‥‥ちゃーーーこーーー??」
リリが、目の前で手をフリフリして少し呆れ気味に声をかけています。
「っは!!ご、ごめん!考え事してた。」
「も~完全に意識どっか行ってたでしょ~」
「はは。でも、自分のやるべき事がはっきりしたよ。リリ、ありがとう!!」
「まぁ、いいけどさ。で、なにするの?」
「まずは、約束を果たさないとっ!!」
「約束?」
・
・
・
「で、ここで何するの?」
放課後、私はリリを連れて学園を見渡せれるだろう場所。そう、屋上に来ました!
「ここで、ネタ探し!フィン様に、私の小説を読ませるってなったんだけどさすがにBのLは見せれないじゃん?だから、最初から描くの!女の子が主人公の話を~だから、カップルが一望できるであろうここに来たってわけ!」
「なるほど!」
「って、見せなきゃいけなくなったのはリリのせいでもあるんだからね!フィン様に本の感想とか行ってたんだっって!?もう、ヒヤヒヤしたんだから!!!」
「わぁーーーゴメン、ゴメン!私にもできることがあったらお手伝いするからさ!許してっ!」
「もーっ!私が腐ってるって言うのは絶対にみんなに内緒なんだからね?」
「わかってます‥‥これからは気をつけます‥‥」
「ん、で!!屋上といえば??」
「フリョウ!!」
「そう!ヤンキー!!屋上といえばヤンキーの隠れ家!んっふっふ~♪いないかなぁ~」
「でもさ、私、ヤンキーって見たことないんだよね。どんな人なの?」
確かに、この世界に来てヤンキーって見たことないですね。
髪色が派手?いや、地毛で派手だからな、この世界。
喧嘩っぱやい?うーん。貴族ばかりのこの学園ではいないなぁ。
授業サボりまくる人?うーん。学校にきてない人はいても、サボってる人はそんなに見たことないなぁ。あれ?この世界、ヤンキーいない?
「うーーーん。わからない。」
「えぇ~?なにそれー!」
「だって、みんな真面目なんだもん!授業もサボらない、喧嘩もしない、殴り合いなんてした所みたことないよ!?この世界にはヤンキーはいないんだぁ。」
うわーーーん。
ツンデレオラオラヤンキー攻めが無自覚ど天然の真面目受けに振り回されて欲しいのに‥‥それがこの世界では見れないなんて‥‥なんと言う拷問なんだ!!!
いや、または、腹黒鬼畜メガネの攻めにピュアっ子ヤンキーの受け‥‥あ、それもいいな。メモメモ‥‥
「って、チャコ、NL描くんじゃなかったの?」
「あ、やばい。良いカプ思いついてそれ書いてたわ。危ない危ない。」
その後は、リリとNLのカップル達を眺めてアテレコしたりして遊んでたらあっという間に帰らないといけない時間になってしまいました。
「そろそろ帰らないとまたジンに怒られてしまう~」
「はは。ジンは過保護だからねぇ~‥‥ってか、チャコあれ見て!あれってさ、ディナン殿下じゃない?」
リリの指差した方を見ると、確かにディナンが居ました。
「あれ‥‥って、ハンナ・バートンじゃない?なんで二人でいるんだろ‥‥」
「‥‥‥‥」
なんで二人きりで?いつものディナンならあり得ない行動です。
でも‥‥デイビット殿下とハンナ様のお姉様が結婚したら親戚になるんだから普通のことなのかな?でも、嫌だな。なんで二人きり‥‥あ、なんかディナン笑ってるし‥‥
モヤモヤとした負の感情が胸に広がります。
ギュッと握った手に爪が少し食い込みました。
「ま、まぁ、なに話してるのかは分からないけど、なんか車まで送って行っただけみたいだね。‥‥ってチャコ?平気?」
「‥‥‥‥リリ、あたし、こんなに嫉妬深い人間って初めて知った‥‥。」
「好きな人が相手じゃ、みんなそうなるよ。」
「うん‥‥でも、なんだかすごく‥‥嫌。自分が醜く感じて嫌。」
「‥‥大丈夫、醜くなんかないよ。ほら、もう二人離れたし!あ、殿下こっち向いたよ!手ェ振ってみよう!ディ‥‥っ!」
「だめ‥‥今のあたし、見られたくない‥‥」
「チャコ‥‥‥‥」
「ごめん、もう帰ろう。」
「うん‥‥。」
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