ハイスペック隠れ腐女子が異世界に転生しました。~二度目の人生全力で楽しみます!~

なーさん

文字の大きさ
70 / 84
第2章この度、学生になりました。

28*妄想が止まらないのです。

しおりを挟む

※少し‥‥いや、かなり?腐った部分があります。お気を付け下さい。



「リリ!めちゃくちゃ良き設定を思いついてしまってね!これ、一気に書いたの!!読んでっ!」

朝、リリが教室に入って来たと同時に昨日徹夜で書いた小説のノートを渡します。

「えぇ!朝からなんと素敵な事をしてくれるの、チャコ!うん!すぐに読むね!!」

「うんっ!!」

寝てないからか、テンションが少し壊れ気味でも、引かずに相手してくれるリリはとても大切なお友達です。

リリは、最初の2ページを読むとプルプルと顔を真っ赤にしながら此方を向きました。

「‥‥チャコ、なんですの。」

なんだか、リリがすごく低い声で問いかけて来ました。

「え?ルームシェア系良くない?」

この世界にルームシェアという概念があるかは知りませんから、同棲ものって受け入れられるかが謎でしたが、リリにはあまり合わなかったですかね‥‥?少し、現代風に描きすぎましたかね‥‥?一応、下町の4人っていう設定にはしたんですが‥‥

「いいってものじゃないですわ!!最高すぎます!!何この天国!!私、この家のダイニングテーブルになりたい!!」

ダメなのかと思ったら、良すぎてリアクションがちぐはぐになっていただけでした。うんうん。よかった!私も、リリの変態発言と同じ気持ちなので熱弁します。

「わかるっ!!わかるよ!!!ダイニングテーブルだったら、みんなで和気藹々とご飯食べてる時とか、勉強してる時とか、喧嘩して冷静に話し合いする時とか‥‥はたまた、ベッドまで待てなくて致しちゃう時とか‥‥!!近くで、使われて見ていたいっ!!!」

「テーブルに座らせての攻めも、力なく立たせての攻めも、ちょうど良い高さ、角度でサポートしますわ!!!」

リリは、もうテーブルの気持ちのようです。
うんうん。ダイニングテーブルもいいけど、ローテーブルもいいよね。まぁ、この世界で見た事ないから言わないですけど。四つん這いにさせて後ろから‥‥とかも、萌えます!!おっと。他の人が此方に注目しだしました。危ない危ない。

私とリリの妄想が止まらないので、ここで盗聴防止の結晶石を使ってこのルームシェアの妄想を繰り広げます。

「んねっ!!ソファーでもいいけど、嫉妬して今すぐ虐めたいっって時とかに‥‥


『だ、め‥‥みんな帰って来ちゃうっ!ひゃ!A、痛、い‥‥っ』

テーブルに押し付けられて、Aに無理矢理ズボンを下された。Aは性急に僕の後ろをいじってAのを入れて来た。少し痛いが、Aは御構い無しだ。

『ほら、息吐けよ。っても、中は嫌じゃないみたいだぞ?何時もよりも締めてんのはBだろ?ほら、奥がこんなにヒクヒクしてる‥‥』

Aが意地悪そうに奥を突いてくる。僕は押し寄せる気持ち良さに背中を仰け反らせた。

『グリグリしないでぇ‥‥あ‥‥っ!!』

『あれ?もうイッたの?あぁあ。これだと、これからここで飯食うたびに思い出しちゃうね。みんなが使うこんな事したの‥‥はは。』

Aが、僕の弱いところを執拗に攻めてくる。
抗いたいのに、僕の体を知り尽くしているAに敵うわけがなくて‥‥

『い‥‥じわるっ!』

精一杯の睨みと、悪口を言った。
だけど、Aはそんなのは構うこともせずに‥‥いや、先程よりも強く腰を打ち付けて来た。

『俺を嫉妬させるのが悪い‥‥だろ!』

『やあ‥‥っ!ご、ごめ‥‥』

もう、気持ち良くてグチャグチャな気持ちが怖くて涙が出てくる。
Aは、溢れた涙を見て、後ろから攻めていたのを前向きに抱き直して涙の跡に軽くキスをくれた。

『はっ。可愛い‥‥』

チュッチュと顔中にキスの雨が降って来て、最後に唇を塞がれる。

『Aぇ~‥‥』

長い口付けのあと、俺は入っているのに動かないのがもどかしくて自ら腰をくねらせて僕がおねだりするとAは嬉しそうに笑うんだ。

『わかったよ、ほら‥‥一緒にイこう。』



・・・・・・なんてっ!!!素敵すぎるっ!!!」

「やばい、鼻血が出ましたわ‥‥」

「わわ!!朝からこれは強烈すぎたね!ごめんごめん。」

「いえ、この傑作がいち早く見れて私は誰よりも幸せ者ですわ‥‥!」

「あはは」

リリと、腐った会話をしていると、ジョーとディナンが一緒に教室に入ってくるのが見えました。リリとは、お昼にまた話す事を約束して盗聴防止の結晶石は閉まいます。

「おはよう、ジョー!ディナン!」

「おはよう、チャコ。」

「あぁ、おはよう。」

ジョーもディナンも挨拶を返してくれて、ホッとしたが、ジョーは昨日と同じ斜め前の席に座りました。ディナンは、呆れたような顔をしつつ、私の隣に座ってくれます。なんだか、気を遣わせて閉まって申し訳ない気持ちが湧いて来ます。

「ゴメンね、隣に座らせちゃって‥‥」

ディナンにコソッと話しかけると、

「私はいいんだ。チャコの隣は心地いいから。ただ‥‥ジョーはいつまで意地を張っているんだか‥‥。」

「‥‥私が悪いの。だから、気にしないで。ちょっと寂しいけど、仕方ない事だから‥‥」

「‥‥あぁ。」

その後は、先生が教室に入って来て授業を始めました。


◇◆◇◆◇◆


放課後、フィン様に呼ばれていつも通りの東屋に来た。

「いや~呼んじゃってゴメンねぇ。」

「いえ、私、まだ出来てなくて‥‥」

「いや、いいよ!何か作るのって時間かかるもんだから。」

「さすが、よくわかっていらっしゃる‥‥。まぁ、私、なに書いてないわけじゃないんですよ?ただね、文字に起こすのがむずかしくて‥‥」

ゴニョゴニョと言い訳を言っていると、フィン様は楽しそうに笑い出しました。

「そうなんだ。じゃあ、どのくらい進んでるの?」

「えっと‥‥まだ、構想‥‥。」

「ハハハ。懐かしい!俺も良く、締め切りのギリギリになって友達にまだネームとか言ってたわ。」

「たしかに!ネームからが大変なんですよね!私、よくコス‥‥ゴホン。自分で服作ったりしていたんですけど、良くまだ生地~って嘆いてる事多かったです。」

コスの話って分からないように少し濁しつつ話します。

「っ!」

「フィン様?どうかしたんですか?」

フィン様は、何か不思議な顔で首を摩りつつこちらを向いてニヤッと笑いました。

・・・なんか、いつもの笑顔よりも黒い‥‥?

「いや、なんでもないよ。自分で服作りとか凄いね!じゃあ、こっちに来てからも何か作ったりしてるの?」

普通の話に戻ってホッとしつつ、フィン様の様子は伺います。

「はい!ドレスは流石に無理ですけど、下町用の服とかは自分で作ったりしますよ!あと、カバンとか!簡単なやつだけですけどね。」

「そっか~。あぁ~本当、チャコちゃんと話してると楽しいな。いつまででもこうしていられちゃう。」

「そうですか?有難う御座います!」

「・・・はぁぁぁ。」

一回、大きくうな垂れるように息を吐き終わるとフィン様はこちらを向きました。

「チャコちゃん。」

「はい?」

何を言われるのか身構えて返事をしました。

「俺とさ‥‥付き合わない?」

「へ?何処にですか?」

「いや、何処‥‥じゃなくて、恋人にならないか?って意味で。」

言われた意味がわからないくて、分かっていてもいきなりなんでそうなったのかがよく分からなくて茶化してしまいました。‥‥だって、絶対にフィン様は私の事、『前世仲間』としか思ってないの分かってるのに何故いきなりそういう話になるのか。よく分かりません。

「あぁ!いやいや、なに言ってんですか。私よりもいい女の人はごまんといますよ。」

「でも、こんなに一緒にいてリラックス出来て楽しいのはチャコちゃんだけかも。」

「ふふ。それは、まだ出会ってないからですよ。」

体良く断ろうとしても、ぐいぐいとフィン様はきます。
・・・こんな人だったけ?結構、黒い人だから、勝てる勝負しかしない人って思ってたんだけど、そうじゃなかったんですかね?

「チャコちゃん。俺、本気だよ。チャコちゃんと恋人になりたい。ずっと、一緒にいたいって思うようになったんだ。」

手を握られて、切なそうに言われます。
声がとてもいいのに、ときめかないのは何故?

「‥‥それなら、私は別に好きな方がいるのでお断りしますわ。」

「‥‥誰?」

はっきり、きっぱりと言った方がいいと判断して、断るといつもよりも数段低い声が帰って来ました。その雰囲気に少し、恐怖を覚えますが、感情を表には出さず平常心を装いました。

「それは、言う必要ないでしょう?」

「‥‥ディナン殿下なら無理だと思うよ。」

「‥‥‥‥え?」

『好きな人』を言い当てられて、反応が遅れてしまいました。
それを知ってか知らずか、フィン様は東屋から見える窓を指さします。

「だって、ほら。」

「‥‥‥‥‥‥っ。」

そこから見えたのは、窓際でディナンとハンナ様が抱き合っている場面でした。
私は、一体何が起きているのか分からずその窓を凝視しました。

「ね?」

勝ち誇ったようにニヤリと笑ったフィン様に鳥肌が立ちます。
そのフィン様が、私の指先にキスをしました。

「っ!い、いや!」

手を払ってフィン様を睨み付けますがあまり効いてないようです。

「‥‥まぁ、今すぐにとは言わないよ。でも、ハンナ様も狙っているようだし、はっきり言ってチャコちゃんに勝ち目はない気がするけどなぁ?」

「それでも、私は自分の好きな方じゃないと嫌です!」

やっぱり、フィン様、今日おかしい?なんだか‥‥声が無機質と言うか‥‥でも、確証はないし‥‥そう思ってフィンをまじまじ観察していると、先ほど痛がっていた首が少し紫に変化しているのが分かりました。

「まぁ、その勝気なところも好きだよ。」

フィン様は、今日は諦めたのかニコッと笑って立ちました。

「‥‥フィン様?」

「じゃあ、またね。チャコちゃん。」

なんだか、動きも鈍いような‥‥?
少し心配になり声を掛けましたが、フィン様は何事もなかったかのように手を振って帰られてしまいました。


「・・・明日、リリに相談しよう。」

私はもう一度さっきディナン達が抱き合っていた窓を見ましたが、今は誰も居ませんでした。



しおりを挟む
感想 54

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?

山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、 飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、 気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、 まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、 推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、 思ってたらなぜか主人公を押し退け、 攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・ ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜

恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。 右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。 そんな乙女ゲームのようなお話。

【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件

三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。 ※アルファポリスのみの公開です。

なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた

いに。
恋愛
"佐久良 麗" これが私の名前。 名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。 両親は他界 好きなものも特にない 将来の夢なんてない 好きな人なんてもっといない 本当になにも持っていない。 0(れい)な人間。 これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。 そんな人生だったはずだ。 「ここ、、どこ?」 瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。 _______________.... 「レイ、何をしている早くいくぞ」 「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」 「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」 「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」 えっと……? なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう? ※ただ主人公が愛でられる物語です ※シリアスたまにあり ※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です ※ど素人作品です、温かい目で見てください どうぞよろしくお願いします。

処理中です...