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第5話 大喜びする3人と、2人に生まれ始める不安 ニネット視点(2)
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「……ニネット……。なぜお前は、平然としているのだ……?」
「まさか……。あなたは……。挨拶を行う際のルールを、知らないというの……?」
首を傾げていたら、お父様とお母様は口をパクパクさせ始めましたわ。
わたくしは子爵家の娘、貴族の一員ですもの。『挨拶の際はまず、女性のお屋敷を訪ねて挨拶を行う』、そちらはちゃんと把握していますわ。
「お父様お母様。ソレはルールとありますが、強制事項ではありませんわ。こういったパターンがあっても、なんら問題はありませんのよ」
「そ、それは……。そうだが……」
「そんな話は、聞いたことがないわ……。どうして、そのような流れになってしまったの……?」
「エドモン様にその日、移動する余裕がないからですわ。わたくし達が揃って向かえばダーファルズ邸に本人と両親が集合することになり、一度で済む。こちらは時間を賢く使うための方法で、わたくしも納得していますのよ」
こういったルールは過去の人間が作ったもの。無駄に大事にされているが、大した意味を持つものじゃない。
ちょうどいい機会だ。この俺が――これから多数の伝説を作っていく俺が手始めに、この常識を変えてやろうじゃないか。
そう仰られて、確かに意味はないものだし、その際のエドモン様は格好よかった。なのでわたくしは、即座に同意しましたの。
「……エドモン・ダーファルズ様は……。そんなことを仰られる方、だったのか……」
「確かに、効率的ではあるけれど……。その言い分は、ちょっと……。受け入れられないわ……」
「お父様とお母様も、その際のエドモン様を目視していれば受け入れられたはずですわ。それほどまでに、力強さがあったのですわ……!」
ここも、そう。他の男が口にしていれば、『何言っていますの……』と呆れ返っていましたわ。けれどこの方が口にされると、大変身。心に響く名言となるのですわ……っ。
「ニネット……。お前は少々、夢中になりすぎて――……いや、なんでもない。お前が約束してしまったのなら、動かざるを得ないな」
「そうね、あなた……」(この子が夢中になった、初めての人なんですもの。不安だけれど、多少は目を瞑りましょ……)
(そうだな……。色々と気にするのは止めて、娘を応援するとしよう……)
お父様とお母様はヒソヒソ話をしていましたが、納得してくださいました。なので、次の日。お姉様を除く3人で馬車に乗ってダーファルズ邸を訪れ、エドモン様と一緒に挨拶が始まったのでした。
「まさか……。あなたは……。挨拶を行う際のルールを、知らないというの……?」
首を傾げていたら、お父様とお母様は口をパクパクさせ始めましたわ。
わたくしは子爵家の娘、貴族の一員ですもの。『挨拶の際はまず、女性のお屋敷を訪ねて挨拶を行う』、そちらはちゃんと把握していますわ。
「お父様お母様。ソレはルールとありますが、強制事項ではありませんわ。こういったパターンがあっても、なんら問題はありませんのよ」
「そ、それは……。そうだが……」
「そんな話は、聞いたことがないわ……。どうして、そのような流れになってしまったの……?」
「エドモン様にその日、移動する余裕がないからですわ。わたくし達が揃って向かえばダーファルズ邸に本人と両親が集合することになり、一度で済む。こちらは時間を賢く使うための方法で、わたくしも納得していますのよ」
こういったルールは過去の人間が作ったもの。無駄に大事にされているが、大した意味を持つものじゃない。
ちょうどいい機会だ。この俺が――これから多数の伝説を作っていく俺が手始めに、この常識を変えてやろうじゃないか。
そう仰られて、確かに意味はないものだし、その際のエドモン様は格好よかった。なのでわたくしは、即座に同意しましたの。
「……エドモン・ダーファルズ様は……。そんなことを仰られる方、だったのか……」
「確かに、効率的ではあるけれど……。その言い分は、ちょっと……。受け入れられないわ……」
「お父様とお母様も、その際のエドモン様を目視していれば受け入れられたはずですわ。それほどまでに、力強さがあったのですわ……!」
ここも、そう。他の男が口にしていれば、『何言っていますの……』と呆れ返っていましたわ。けれどこの方が口にされると、大変身。心に響く名言となるのですわ……っ。
「ニネット……。お前は少々、夢中になりすぎて――……いや、なんでもない。お前が約束してしまったのなら、動かざるを得ないな」
「そうね、あなた……」(この子が夢中になった、初めての人なんですもの。不安だけれど、多少は目を瞑りましょ……)
(そうだな……。色々と気にするのは止めて、娘を応援するとしよう……)
お父様とお母様はヒソヒソ話をしていましたが、納得してくださいました。なので、次の日。お姉様を除く3人で馬車に乗ってダーファルズ邸を訪れ、エドモン様と一緒に挨拶が始まったのでした。
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