婚約者様。現在社交界で広まっている噂について、大事なお話があります

柚木ゆず

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第11話 その後のロドルフは 俯瞰視点

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わたくしは・・・・・数多の罪を犯しました! 罰をお与えください!!」

 その日の、正午過ぎのことでした。治安を司る機関にルドルフは自らの足で現れ、ハキハキと罪状を宣告。その結果、マリーが除外を望んだ部分以外――家宝の窃盗や馬車が絡む計5つの罪で、身柄を拘束されることとなりました。


「はいっ、そうでございます!! わたくしは自身の落ち度を認めることができずっ、父と衝突をして廃嫡が決まっておりまして! 万全の形で再スタートを切れるようにっ、家財を盗み事故死を演出しようと企んでいたのであります!」

「わたくしはようやく己が行ったことの非道さに気付きまして深く反省しております!! 言わずもがな減刑を目的としてはおらず、そういったものを狙うつもりはございません! どうぞ厳しいっ、一番厳しい罪をお与えください!!」


 まるで別人のように素直に語り、大きな声でそのような未来を望む。そこには言葉通り、打算はありません。

 ――計9回の転落――。

 それによって彼は思考回路が大きく変化し、理不尽な逆恨みや復讐心が綺麗さっぱりと消滅。自身の行いを深く反省する、人畜無害な存在となっていたのです。
 そのため、他にも――


「まずはこの留置場でっ、そのあと独房に入る!? そっ、そんなことできません!!」
「……貴方はすでに貴族ではなく、平民、それ以下の存在・罪人だ。ここ以外の選択肢はないと――」
「いえそうではございません!! わたくしはマリー様にご迷惑をおかけしお馬様のお命をも奪おうとした愚か者!! もっと狭く汚い場所を希望します!!」

「裁判長っ!! その罪は生ぬるく感じます!! もっと重くしていただきたく思いますっ
!!」

 ――このような発言を繰り返し、猛省は収監後も続きます。

「わたくしは数々の罪を犯した人間。一生かけてその罪を償わなければなりません……!!」

 収監中はこれが口癖で、20年後――出所後は、即座にそれに関する行動を開始。ロドルフは世界各地へと赴き、

「逆恨み、嫉妬は愚かなものです。皆様は決して抱いてはいきませんよ」

 このように説いて回り――。その言葉には、大きな大きな力が籠っていたからなのかもしれません。
 彼が通った地域ではそれ以降、格段にその手の犯罪発生率が下がったそうです――。















 ※明日の投稿分は時間が巻き戻り、ロドルフの問題が解決したあとのお話になります。

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