26 / 72
第6話 エドゥアルとカーラの魂胆は、やがて自らに余計な苛立ちを生む 俯瞰視点
しおりを挟む
「状況的に、明日はソフィーに何もできない…………最悪な1日になると思っていたが――。そいつは、大間違いだったな。最近腹立たしい事ばかり続いていたが、ようやく風向きが変わってきたらしい」
カーラが錯乱した日から2日後、内輪を対象としたパーティーの前日の昼下がり。エドゥアルの自室には、上機嫌な声が響いていました。
自身は腹を壊し、愛する人は酷い目に遭った。にもかかわらずここまで機嫌が良いのは、カーラから最高のニュースが届いたからです。
――主催者の体調不良により、明日は予定が空いた――。
――今月もパーティーに参加できる――。
2人のデートは、4日後。3日も早く愛しの人に会えるため、彼は興奮気味に喉を鳴らしていたのでした。
「明日のパーティーには、カーラが居る。だとしたら、くくっ。アレが出来るな」
パーティーは毎回、全員で一つのテーブルに座ってランチを摂り、パーティーゲームを行ってお開きとなります。そしてその席順は必ず、くじ引きで決めるようになっていました。
ですが――。秘密裏に付き合うようになってからは、くじを細工。毎回隣同士になるよう仕込みを行っており、食事の際もゲーム中も、隙あらば机下で恋人つなぎをしていました。
『ソフィー、普段お前に見せている顔はニセモノ。こっちがホンモノなんだよ』
『すぐ傍でこんな事をしてるなんて、夢にも思わないでしょ? 馬鹿なソフィー』
金のために様々な我慢をしなければならない――。2人はそんな理不尽なストレスを発散させつつ、愛を確かめあっていたのです。
「目の前であざ笑うのは、格別だ。何も知らずにヘラヘラしているアイツを見ながら、手を通じて愛を確かめ合う。明日が楽しみだ……!」
すぐさま彼は『カラブ・エタナル』として返事を書き、こうしてエドゥアルとカーラは、明日を心待ちにし始めたのでした。
その判断であり悪巧みが、自分達に大きな悪影響を及ぼすとは知らずに――。
突然すみません。ご報告になります。
今回のお話は文字数が少ないため、本日はもう1話投稿をさせていただきます。
そちらは(2話目は)、いつも投稿をさせていただいている時間。午前の9時50分を、予定しております(もしかすると、多少前後するかもしれません。遅延があった場合は、お許しくださいませ)。
カーラが錯乱した日から2日後、内輪を対象としたパーティーの前日の昼下がり。エドゥアルの自室には、上機嫌な声が響いていました。
自身は腹を壊し、愛する人は酷い目に遭った。にもかかわらずここまで機嫌が良いのは、カーラから最高のニュースが届いたからです。
――主催者の体調不良により、明日は予定が空いた――。
――今月もパーティーに参加できる――。
2人のデートは、4日後。3日も早く愛しの人に会えるため、彼は興奮気味に喉を鳴らしていたのでした。
「明日のパーティーには、カーラが居る。だとしたら、くくっ。アレが出来るな」
パーティーは毎回、全員で一つのテーブルに座ってランチを摂り、パーティーゲームを行ってお開きとなります。そしてその席順は必ず、くじ引きで決めるようになっていました。
ですが――。秘密裏に付き合うようになってからは、くじを細工。毎回隣同士になるよう仕込みを行っており、食事の際もゲーム中も、隙あらば机下で恋人つなぎをしていました。
『ソフィー、普段お前に見せている顔はニセモノ。こっちがホンモノなんだよ』
『すぐ傍でこんな事をしてるなんて、夢にも思わないでしょ? 馬鹿なソフィー』
金のために様々な我慢をしなければならない――。2人はそんな理不尽なストレスを発散させつつ、愛を確かめあっていたのです。
「目の前であざ笑うのは、格別だ。何も知らずにヘラヘラしているアイツを見ながら、手を通じて愛を確かめ合う。明日が楽しみだ……!」
すぐさま彼は『カラブ・エタナル』として返事を書き、こうしてエドゥアルとカーラは、明日を心待ちにし始めたのでした。
その判断であり悪巧みが、自分達に大きな悪影響を及ぼすとは知らずに――。
突然すみません。ご報告になります。
今回のお話は文字数が少ないため、本日はもう1話投稿をさせていただきます。
そちらは(2話目は)、いつも投稿をさせていただいている時間。午前の9時50分を、予定しております(もしかすると、多少前後するかもしれません。遅延があった場合は、お許しくださいませ)。
9
あなたにおすすめの小説
夫から「余計なことをするな」と言われたので、後は自力で頑張ってください
今川幸乃
恋愛
アスカム公爵家の跡継ぎ、ベンの元に嫁入りしたアンナは、アスカム公爵から「息子を助けてやって欲しい」と頼まれていた。幼いころから政務についての教育を受けていたアンナはベンの手が回らないことや失敗をサポートするために様々な手助けを行っていた。
しかしベンは自分が何か失敗するたびにそれをアンナのせいだと思い込み、ついに「余計なことをするな」とアンナに宣言する。
ベンは周りの人がアンナばかりを称賛することにコンプレックスを抱えており、だんだん彼女を疎ましく思ってきていた。そしてアンナと違って何もしないクラリスという令嬢を愛するようになっていく。
しかしこれまでアンナがしていたことが全部ベンに回ってくると、次第にベンは首が回らなくなってくる。
最初は「これは何かの間違えだ」と思うベンだったが、次第にアンナのありがたみに気づき始めるのだった。
一方のアンナは空いた時間を楽しんでいたが、そこである出会いをする。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
融資できないなら離縁だと言われました、もちろん快諾します。
音爽(ネソウ)
恋愛
無能で没落寸前の公爵は富豪の伯爵家に目を付けた。
格下ゆえに逆らえずバカ息子と伯爵令嬢ディアヌはしぶしぶ婚姻した。
正妻なはずが離れ家を与えられ冷遇される日々。
だが伯爵家の事業失敗の噂が立ち、公爵家への融資が停止した。
「期待を裏切った、出ていけ」とディアヌは追い出される。
「身分が違う」って言ったのはそっちでしょ?今さら泣いても遅いです
ほーみ
恋愛
「お前のような平民と、未来を共にできるわけがない」
その言葉を最後に、彼は私を冷たく突き放した。
──王都の学園で、私は彼と出会った。
彼の名はレオン・ハイゼル。王国の名門貴族家の嫡男であり、次期宰相候補とまで呼ばれる才子。
貧しい出自ながら奨学生として入学した私・リリアは、最初こそ彼に軽んじられていた。けれど成績で彼を追い抜き、共に課題をこなすうちに、いつしか惹かれ合うようになったのだ。
初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。
夫に捨てられた私は冷酷公爵と再婚しました
香木陽灯
恋愛
伯爵夫人のマリアーヌは「夜を共に過ごす気にならない」と突然夫に告げられ、わずか五ヶ月で離縁することとなる。
これまで女癖の悪い夫に何度も不倫されても、役立たずと貶されても、文句ひとつ言わず彼を支えてきた。だがその苦労は報われることはなかった。
実家に帰っても父から不当な扱いを受けるマリアーヌ。気分転換に繰り出した街で倒れていた貴族の男性と出会い、彼を助ける。
「離縁したばかり? それは相手の見る目がなかっただけだ。良かったじゃないか。君はもう自由だ」
「自由……」
もう自由なのだとマリアーヌが気づいた矢先、両親と元夫の策略によって再婚を強いられる。相手は婚約者が逃げ出すことで有名な冷酷公爵だった。
ところが冷酷公爵と会ってみると、以前助けた男性だったのだ。
再婚を受け入れたマリアーヌは、公爵と少しずつ仲良くなっていく。
ところが公爵は王命を受け内密に仕事をしているようで……。
一方の元夫は、財政難に陥っていた。
「頼む、助けてくれ! お前は俺に恩があるだろう?」
元夫の悲痛な叫びに、マリアーヌはにっこりと微笑んだ。
「なぜかしら? 貴方を助ける気になりませんの」
※ふんわり設定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる