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第13話 突然の アルマ視点(3)
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「アルマと殿下の婚約は、政治的な意味もあって回避はできなかった。でも今は違っていて、様々なものが絡み合ってチャンスをもらえた。以前の関係に、戻れるようになったよね? だから改めて申し込ませてもらいたいと思っていて、これからそれにまつわることを改めて誓わせてもらうんだ」
少しも予想していないことを口にした、マイユール。そんな彼は一度目を伏せ、再びわたしを真っすぐ見つめた。
「……アルマ。君は聖女で僕は男爵令息、身分の差があまりにもある。こんな僕達が再び関係を持ってしまえば、色んな声が上がるようになるよね?」
「……ええ。そうね、そうなるわ」
まるで釣り合ってない――。殿下や王族が駄目なら高位貴族と――。聖女のおかげでいい思いができる――。逆玉の輿――。などなど。
祝福してくださる方々は沢山いらっしゃると思うけど、それと同じくらい……。それ以上に、陰でアレコレ言う人は出てきてしまう。
「そんなことになれば、様々な形で君に嫌な思いをさせてしまう。…………そんなことを防ぐために、僕はもっと聖女に相応しい男になるよ」
今までずっと我武者羅に研磨を続けていて、以前の自分より様々な面で強く大きくなれた。でもついさっきあの方のおかげで、更に上の階梯へと登りたいという気持ちが強くなって――
〇〇をもっと磨いて、〇〇にしてみせる。
新たに〇〇を行って、〇〇にしてみせる。
家の長所を伸ばしていって、領地を〇〇にしてみせる。
――マイユールは、具体的な目標を合わせて9つも挙げた。
少しも予想していないことを口にした、マイユール。そんな彼は一度目を伏せ、再びわたしを真っすぐ見つめた。
「……アルマ。君は聖女で僕は男爵令息、身分の差があまりにもある。こんな僕達が再び関係を持ってしまえば、色んな声が上がるようになるよね?」
「……ええ。そうね、そうなるわ」
まるで釣り合ってない――。殿下や王族が駄目なら高位貴族と――。聖女のおかげでいい思いができる――。逆玉の輿――。などなど。
祝福してくださる方々は沢山いらっしゃると思うけど、それと同じくらい……。それ以上に、陰でアレコレ言う人は出てきてしまう。
「そんなことになれば、様々な形で君に嫌な思いをさせてしまう。…………そんなことを防ぐために、僕はもっと聖女に相応しい男になるよ」
今までずっと我武者羅に研磨を続けていて、以前の自分より様々な面で強く大きくなれた。でもついさっきあの方のおかげで、更に上の階梯へと登りたいという気持ちが強くなって――
〇〇をもっと磨いて、〇〇にしてみせる。
新たに〇〇を行って、〇〇にしてみせる。
家の長所を伸ばしていって、領地を〇〇にしてみせる。
――マイユールは、具体的な目標を合わせて9つも挙げた。
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