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「すまない、ミリー……。僕のせいで、君まで巻き込んでしまった……」
ごめん。ごめんよ……っ。ごめんよ……っっ。ヴィクトル様は謝罪を繰り返し、やがて連行が始まります。
この国では極刑が確定した場合、即執行。更には、身分が高い者からという決まりがありますので……。もう、お別れとなってしまいます……。
「ミリー……っ。最期に、一つだけ……。聞いて、欲しい……っ」
「はい……っ。聞きます……っ。どうぞ……っ、仰ってください……っ」
「ありがとう、ミリー……っ。僕は婚約をした時に、幸せにすると誓った……っ。でも、守れなかった、から……っ。もし、もしも……っ。許されるのならば……っ。来世があるのならば――ぅぐっ!?」
「罪人に、自由に喋る権利はない。さっさと行くがいい」
ロドリグ様の合図で口が塞がれ、ヴィクトル様はそのまま扉の向こうへと消えていってしまいました。
そんな……。せめて、そのくらいは……っ。
「お願いしますっ! あと少しだけっ! 話をさせてくださいっっ!!」
「駄目だ。……そしてお前にも当然、自由に話す権利はない」
そうして私も猿ぐつわを嵌められてしまい、それからおよそ10分後……。ヴィクトル様を連行した人達が、再び部屋に入ってきました。
「罪人ヴィクトルの執行が完了いたしました。続いてミリヤの執行を始めます」
「ああ、よろしく頼む――ん? なんだその目は」
よくもヴィクトル様を……っ。許せない……っ。絶対に許さない……っっ。
もう、ちゃんと喋ることはできないから。涙まみれの目で、ロドリグとレーファを睨む。
「うーっ! うーっっ! うーっっっ!!」
「許さない、と言ってそうな目をしているが――。レーファ、君はどう思う?」
「同感ですわ。……なので最期に、そんな貴女にメッセージを送りますわね」
ニヤリ。被害者の権利を使って近づいてきたレーファが、密かにほくそ笑んだ。
(そんなに許せないのなら、復讐しに来るといいですわ。来世で)
(はははっ、そいつはいいっ。そういえば愚弟が言いかけていたな、『来世が』と)
(ええ。それで閃きましたの)
彼女は得意げに頷き、再びその口が開かれる。
(わたくし達も、冤罪はちょっとだけ反省していますのよ? だからあの男が言っていたように、『もしも来世があるのならば』その時は素直に復讐されてあげますわ。思う存分、その恨みを晴らしてくださいな)
(折角だ、ヴィクトルと一緒に来るがいい。その日を楽しみに待っているぞ、はははははははははっ!)
二人は嫌味たっぷりに嘲笑い、私も同じように――。黒い猿ぐつわの下で、口元を緩めます。
分かりました。
ロドリグ様。レーファ様。
必ず。来世で会いにいきますので、待っていてくださいね。
心の中でそう強く念じ、その意志は最後まで抱き続けました。
ギロチンの前でも、その思いは変わらない。死への恐怖などはなく、あるのはただその気持ちだけ。
――来世で復讐を――。
私はそれだけを胸に秘め、17歳の人生に幕を閉じたのでした――。
ごめん。ごめんよ……っ。ごめんよ……っっ。ヴィクトル様は謝罪を繰り返し、やがて連行が始まります。
この国では極刑が確定した場合、即執行。更には、身分が高い者からという決まりがありますので……。もう、お別れとなってしまいます……。
「ミリー……っ。最期に、一つだけ……。聞いて、欲しい……っ」
「はい……っ。聞きます……っ。どうぞ……っ、仰ってください……っ」
「ありがとう、ミリー……っ。僕は婚約をした時に、幸せにすると誓った……っ。でも、守れなかった、から……っ。もし、もしも……っ。許されるのならば……っ。来世があるのならば――ぅぐっ!?」
「罪人に、自由に喋る権利はない。さっさと行くがいい」
ロドリグ様の合図で口が塞がれ、ヴィクトル様はそのまま扉の向こうへと消えていってしまいました。
そんな……。せめて、そのくらいは……っ。
「お願いしますっ! あと少しだけっ! 話をさせてくださいっっ!!」
「駄目だ。……そしてお前にも当然、自由に話す権利はない」
そうして私も猿ぐつわを嵌められてしまい、それからおよそ10分後……。ヴィクトル様を連行した人達が、再び部屋に入ってきました。
「罪人ヴィクトルの執行が完了いたしました。続いてミリヤの執行を始めます」
「ああ、よろしく頼む――ん? なんだその目は」
よくもヴィクトル様を……っ。許せない……っ。絶対に許さない……っっ。
もう、ちゃんと喋ることはできないから。涙まみれの目で、ロドリグとレーファを睨む。
「うーっ! うーっっ! うーっっっ!!」
「許さない、と言ってそうな目をしているが――。レーファ、君はどう思う?」
「同感ですわ。……なので最期に、そんな貴女にメッセージを送りますわね」
ニヤリ。被害者の権利を使って近づいてきたレーファが、密かにほくそ笑んだ。
(そんなに許せないのなら、復讐しに来るといいですわ。来世で)
(はははっ、そいつはいいっ。そういえば愚弟が言いかけていたな、『来世が』と)
(ええ。それで閃きましたの)
彼女は得意げに頷き、再びその口が開かれる。
(わたくし達も、冤罪はちょっとだけ反省していますのよ? だからあの男が言っていたように、『もしも来世があるのならば』その時は素直に復讐されてあげますわ。思う存分、その恨みを晴らしてくださいな)
(折角だ、ヴィクトルと一緒に来るがいい。その日を楽しみに待っているぞ、はははははははははっ!)
二人は嫌味たっぷりに嘲笑い、私も同じように――。黒い猿ぐつわの下で、口元を緩めます。
分かりました。
ロドリグ様。レーファ様。
必ず。来世で会いにいきますので、待っていてくださいね。
心の中でそう強く念じ、その意志は最後まで抱き続けました。
ギロチンの前でも、その思いは変わらない。死への恐怖などはなく、あるのはただその気持ちだけ。
――来世で復讐を――。
私はそれだけを胸に秘め、17歳の人生に幕を閉じたのでした――。
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