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第10話(2)
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「なっ、なぜなのですか!? どうして邪魔をするのですか!?」
あたしも、アルフレッドの考えが分からない。
あたし達にできることなんて、何もないのに……。否定、しちゃうの……?
「まさか、希望的観測なのですか!? 我慢していれば解決してくれるとでも仰るのですかっ!?」
「いえ、そうではありません。……アナタと相思相愛の方、アイズさん。彼はアナタの本心を理解していて、別格の相手に必死で抵抗をして、『離れていても、心はいつも一緒ですよ』『僕が愛するのは、一生貴方だけです』。と口にされたのですよね?」
「え、ええ……。それが、どうしたのですか……?」
「俺がアナタの邪魔をする理由は、そこなんです。…………先程仰ったように、希望的観測に聞こえるとは思いますが――。俺には、自信があります。アイズさんは、決して諦めていない。彼は結婚の儀までに、必ずやアナタを救い出してくれますよ」
アルフレッドは僅かの迷いもなく断言して、ふと、微苦笑を浮かべた。
「何の因果か、ここにいる2人もそうなんですよ。隣にいる彼女は桁外れに高い身分の相手に目を付けられて、この男との縁を無理やり切らされた。目の前にいるのは、もう一人のアナタとアイズさんなんですよ」
彼は途中で、斜め後方を見て――多分ラングスさんに『そちらが困るようなことはしない』と目線で伝え、ここからはボリュームを落とした声になる。
(俺は彼女を取り戻したくって、毎日我武者羅に動き回りました。どうすれば権力の差を埋められるのか必死で考えて、アレコレ行動したんですよ)
「…………。そう、だったのですか……」
あたしも、全然知らなかった。
誰もそういう話はしないから、初耳。ずっと、頑張ってくれてたんだ……っ。
(この件は婚約相手の心変わりで、こうして一緒にいられるようになったんですけどね。それがなかったとしても、タイムリミットまでにどうにかできる自信はありました)
「け、桁外れ、なのにですか……? そんな相手に……。本当に……?」
(はい、ホントですよ。だって囚われのお姫様は、世界で一番大切な人ですからね。不可能だって可能に塗り替えちゃいますよ)
そう言いながらふわりと手を握られて、自分の顔が真っ赤になるのが分かった。
アルフレッド……。唐突にそういうことを言うのは、反則だってば……っ。
(なので。俺と似たようなことをしていたアイズさんも、絶対に、救出の準備を整えています。アナタから彼の話が出た瞬間、それを確信しました)
「………………。男性さん……」
「さっき前置きをさせてもらったように、証拠なんてどこにもありません。ですがこの男には、同士には、分かります。…………アイズさんと俺を、信じてみてくれませんか?」
終始自信満々に紡がれた、ゆるぎない自信に満ちた言葉。そんな問いかけに対し、彼女は――
「…………はい、信じます。あの人を、待ってみます……っ!」
さっきまでとは、性質がまるで違う涙。嬉し涙を流しながら、素敵な笑顔を作ったのでした。
あたしも、アルフレッドの考えが分からない。
あたし達にできることなんて、何もないのに……。否定、しちゃうの……?
「まさか、希望的観測なのですか!? 我慢していれば解決してくれるとでも仰るのですかっ!?」
「いえ、そうではありません。……アナタと相思相愛の方、アイズさん。彼はアナタの本心を理解していて、別格の相手に必死で抵抗をして、『離れていても、心はいつも一緒ですよ』『僕が愛するのは、一生貴方だけです』。と口にされたのですよね?」
「え、ええ……。それが、どうしたのですか……?」
「俺がアナタの邪魔をする理由は、そこなんです。…………先程仰ったように、希望的観測に聞こえるとは思いますが――。俺には、自信があります。アイズさんは、決して諦めていない。彼は結婚の儀までに、必ずやアナタを救い出してくれますよ」
アルフレッドは僅かの迷いもなく断言して、ふと、微苦笑を浮かべた。
「何の因果か、ここにいる2人もそうなんですよ。隣にいる彼女は桁外れに高い身分の相手に目を付けられて、この男との縁を無理やり切らされた。目の前にいるのは、もう一人のアナタとアイズさんなんですよ」
彼は途中で、斜め後方を見て――多分ラングスさんに『そちらが困るようなことはしない』と目線で伝え、ここからはボリュームを落とした声になる。
(俺は彼女を取り戻したくって、毎日我武者羅に動き回りました。どうすれば権力の差を埋められるのか必死で考えて、アレコレ行動したんですよ)
「…………。そう、だったのですか……」
あたしも、全然知らなかった。
誰もそういう話はしないから、初耳。ずっと、頑張ってくれてたんだ……っ。
(この件は婚約相手の心変わりで、こうして一緒にいられるようになったんですけどね。それがなかったとしても、タイムリミットまでにどうにかできる自信はありました)
「け、桁外れ、なのにですか……? そんな相手に……。本当に……?」
(はい、ホントですよ。だって囚われのお姫様は、世界で一番大切な人ですからね。不可能だって可能に塗り替えちゃいますよ)
そう言いながらふわりと手を握られて、自分の顔が真っ赤になるのが分かった。
アルフレッド……。唐突にそういうことを言うのは、反則だってば……っ。
(なので。俺と似たようなことをしていたアイズさんも、絶対に、救出の準備を整えています。アナタから彼の話が出た瞬間、それを確信しました)
「………………。男性さん……」
「さっき前置きをさせてもらったように、証拠なんてどこにもありません。ですがこの男には、同士には、分かります。…………アイズさんと俺を、信じてみてくれませんか?」
終始自信満々に紡がれた、ゆるぎない自信に満ちた言葉。そんな問いかけに対し、彼女は――
「…………はい、信じます。あの人を、待ってみます……っ!」
さっきまでとは、性質がまるで違う涙。嬉し涙を流しながら、素敵な笑顔を作ったのでした。
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