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第5話 新しい作戦と、 ニノン視点(2)
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「遠隔で仕掛けてきている霊は、あらゆる方法で自分のもとに標的を呼び寄せようとしているんだよ。そしてその力は少々特殊な波長を持っていて、本人以外は干渉しにくい。そこで自分の力を高めて波長を遮断し、『この人間は無理だ』『呼べ寄せられない』『憑り殺せない』と認識させ手を引かせなけれならないんだよ」
言葉を失ってしまっていたら、サンティラス様が説明してくれた。
それでも初期段階ならあの粉末などでどうにかできるけど、『邪魔をするな』とハッキリ聞こえてるから、かなり進行してしまっている証みたいで……。そうしなくちゃならないみたい……。
……咄嗟に、幽霊の言葉を捏造したせいで……。ものすごく、大変なことになったみたい……。
「あ、あの……。も、もしかすると、聞き間違えかも――」
「となると、教会の力を借りないといけない。清めた衣と聖水を譲っていただき、霊山への立ち入り許可も取らなければならないな」
「さ、サンティラス様? き、聞こえてますか? 聞き間違えかも――」
「行動は、少しでも早い方がいい。こんな時間だが、仕方がない。これから教会を訪ね、許可をいただいてくるよ。帰りは…………午前6時前後、か。アネット。ニテア邸に戻ってきたら即、ニノンを連れてレテスミナ山へと向かう。すまないが、僕がそうしている時間はない。ニテア卿にお伝えして、準備を整えておいてくれ」
「はいっ、承知いたしました。……お父様お母様っ!! 大変ですっ!!」
たぶん、想像以上にヤバいことを言っちゃったみたい。サンティラス様はすごい勢いで指示を出したあとパジャマ姿のまま馬車に乗り込まれて、サンティラス家の馬車は猛スピードで走り出したのでした……。
そ、そして……。
「「「「「ぉぉ、神よ……!! この場所で生を受けしこの者に、ご加護を……!!」」」」」
サンティラス様は、7人の聖職者と共に戻ってきて……。わたしはそんな人達によって、真っ白な衣に着替えさせられて……。屋敷の中心に立った状態で囲まれて、よく分からない祈りを捧げられて……。
「サンティラス殿。これにより当分は、手出しは出来ないはずでございます。この間にっ」
「ええ。ご協力感謝いたします。さあ行くよニノン!」
わたしは颯爽とお姫様抱っこをされて、お屋敷を飛び出したのでした……。
ど、どうしよう……。どうしようこれ……!!
言葉を失ってしまっていたら、サンティラス様が説明してくれた。
それでも初期段階ならあの粉末などでどうにかできるけど、『邪魔をするな』とハッキリ聞こえてるから、かなり進行してしまっている証みたいで……。そうしなくちゃならないみたい……。
……咄嗟に、幽霊の言葉を捏造したせいで……。ものすごく、大変なことになったみたい……。
「あ、あの……。も、もしかすると、聞き間違えかも――」
「となると、教会の力を借りないといけない。清めた衣と聖水を譲っていただき、霊山への立ち入り許可も取らなければならないな」
「さ、サンティラス様? き、聞こえてますか? 聞き間違えかも――」
「行動は、少しでも早い方がいい。こんな時間だが、仕方がない。これから教会を訪ね、許可をいただいてくるよ。帰りは…………午前6時前後、か。アネット。ニテア邸に戻ってきたら即、ニノンを連れてレテスミナ山へと向かう。すまないが、僕がそうしている時間はない。ニテア卿にお伝えして、準備を整えておいてくれ」
「はいっ、承知いたしました。……お父様お母様っ!! 大変ですっ!!」
たぶん、想像以上にヤバいことを言っちゃったみたい。サンティラス様はすごい勢いで指示を出したあとパジャマ姿のまま馬車に乗り込まれて、サンティラス家の馬車は猛スピードで走り出したのでした……。
そ、そして……。
「「「「「ぉぉ、神よ……!! この場所で生を受けしこの者に、ご加護を……!!」」」」」
サンティラス様は、7人の聖職者と共に戻ってきて……。わたしはそんな人達によって、真っ白な衣に着替えさせられて……。屋敷の中心に立った状態で囲まれて、よく分からない祈りを捧げられて……。
「サンティラス殿。これにより当分は、手出しは出来ないはずでございます。この間にっ」
「ええ。ご協力感謝いたします。さあ行くよニノン!」
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ど、どうしよう……。どうしようこれ……!!
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