最近わたしの周りで不気味なことが起きるんです。だから護っていただけませんか……? と、妹が姉の婚約者に言い寄った結果

柚木ゆず

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第7話 あれ……? ニノン視点(2)

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「? サンティラス様? 隠れてるんですか~?」

 今日は悪霊から解放された嬉しい日だから、ちょっぴり遊んでくれてる? そう思って廊下に出てみても、いない。右にも左にもいないし、扉の死角にもいないから、やっぱりどこにもいない。

「あれ~? おかしいなぁ。さっき、ノックの音聞こえたよね?」

 確かに、コンコンコンって音がした。他の音はなにも聞こえてなかったから、聞き間違えちゃうはずがないよね。

「でも……。サンティラス様はいないし、他の人だって独りもいない」

 ノック音が聞こえてすぐ出たから、誰かが叩いてたなら姿が見えるもんね。見えないってことは、聞き間違えってこと。

「うーん、気持ちがはやっちゃってたのかも。鳴ってもない音が聞こえちゃうなんて、も少し落ち着かないと――」

 コンコン コンコン

 頭をコツンと叩いて笑っていたら、また軽く叩く音が聞こえた。
 今度は、後ろ。窓の方から聞こえてきてる。

「??? ここ2階で、外から窓を叩けないよね……? なんだろ……?」

 開けていた扉を急いで閉めて、窓際に急いでカーテンをシャッと開けてみる。そうしたら…………?? 窓の外には、誰もいなかった。

「うん、当たり前だよね。だけど、コンコンって聞こえたよね?」

 今度は、聞き間違えじゃない。はっきりと音がしてた。

「さっきからなんなの……? 鳥のイタズラ……?」

 あっちは空耳で、こっちはガラスが気になって突っついた?
 人間は、外から来れないんだもん。鳥がいたようには思えないけど、それしかないよね――

 コンコン コンコン

 ――犯人を推理していたら、部屋の扉がノックされたっ。
 これも聞き間違えじゃないから、やったねっ。サンティラス様だっ!

 コンコン コンコン

「は~いっ! すぐに開けますっ!」

 再び、小動物モードにチェンジっ。見た目そっくりの子ウサギっぽい動作でトコトコ歩いていって、扉を開ける。
 そうしたらっ。そこには――

「ニノン。みぃツけタぁ」

 人の形をした、どす黒い塊が立っていた。
 ……………………。え……?

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