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第8話 その後のブノアとステファンは~裏切りと嘘の果てに~ 俯瞰視点(3)
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((やめろおおおおお!! やめてくれええええええええええええええ!!))
ステファンを押し倒し、情熱的なキスを行っているブノア。そんな彼は、心の中では同じように悲鳴を上げ続けていました。
((とまれ!! 止まってくれよぉぉぉぉ!! 俺はキスなんてしたくないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!))
((どうしてなんだあ!? 俺の身体なのに言うことを聞いてくれないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!))
したくないのに、愛のあるキスを繰り返してしまう理由。それは、あの丸薬にありました。
《注意
もしも過去一度も魅了にかかった経験のないものに使用してしまうと、その者には強い魅了がかかってしまう。
必ずや魅了が確定してから使用するように 》
強い魅了。それには通常の魅了と異なる点が、2つありました。
一つめは、『永久に解けない』。そして二つ目は――
『意識は正気時のものが残り続ける』
というものです。
――魅了に魅了をぶつけて相殺させる――。
それを実現するために、あの丸薬には調整が施された『魅了』が含まれています。そんな『調整』が、こういった現象を生んでいたのです。
「…………わたしは、何をしていていたのだ……? ……………………っ!! ぶっ、ブノアっ!! もうやめてくれ――」
「おはようステファン。じゃあ、続きをしようか」
((ぐあああああああああ!! ぬるい!! 臭い!! 気持ち悪いぃぃぃぃ!!))
((おげぇえええ!! 吐く!! うぇえええええ!! おげぇえええええええええ!!))
((おねがいだぁあああああ!! 頼む!! 一生のお願いだぁあああ!! もう許してくれぇっ、許してください!! たすけてくれえええええええええええええええええ!!))
ですのでどんなに苦しんでも、嘆いても、懇願しても、意味はありません。
これからもずっと、その命がある限り。
ブノアもまた、地獄の如き経験をし続けることとなったのでした――。
ステファンを押し倒し、情熱的なキスを行っているブノア。そんな彼は、心の中では同じように悲鳴を上げ続けていました。
((とまれ!! 止まってくれよぉぉぉぉ!! 俺はキスなんてしたくないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!))
((どうしてなんだあ!? 俺の身体なのに言うことを聞いてくれないんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!))
したくないのに、愛のあるキスを繰り返してしまう理由。それは、あの丸薬にありました。
《注意
もしも過去一度も魅了にかかった経験のないものに使用してしまうと、その者には強い魅了がかかってしまう。
必ずや魅了が確定してから使用するように 》
強い魅了。それには通常の魅了と異なる点が、2つありました。
一つめは、『永久に解けない』。そして二つ目は――
『意識は正気時のものが残り続ける』
というものです。
――魅了に魅了をぶつけて相殺させる――。
それを実現するために、あの丸薬には調整が施された『魅了』が含まれています。そんな『調整』が、こういった現象を生んでいたのです。
「…………わたしは、何をしていていたのだ……? ……………………っ!! ぶっ、ブノアっ!! もうやめてくれ――」
「おはようステファン。じゃあ、続きをしようか」
((ぐあああああああああ!! ぬるい!! 臭い!! 気持ち悪いぃぃぃぃ!!))
((おげぇえええ!! 吐く!! うぇえええええ!! おげぇえええええええええ!!))
((おねがいだぁあああああ!! 頼む!! 一生のお願いだぁあああ!! もう許してくれぇっ、許してください!! たすけてくれえええええええええええええええええ!!))
ですのでどんなに苦しんでも、嘆いても、懇願しても、意味はありません。
これからもずっと、その命がある限り。
ブノアもまた、地獄の如き経験をし続けることとなったのでした――。
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