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第12話 因果応報その2 一族の場合 俯瞰視点
「なんですって!? 兄さん達が隣国で捕まった!?」
「そうなのだ!! その報告がっ、届いたのだ!!」
「バカな……。何をしたんですか!?」
エクトル達がジェルヴェに捕らえれた、その翌日のこと。エクトルの2つ下の実弟ザイルのもとに、1つしたの実弟ベールズが血相を変えてやって来ました。
「レベッカを探して差を見せつけると言っていただろう!? 思った反応を得られなかったらしくてっ、殺し屋たちを雇って殺そうとしたらしい!!」
「そんなことを!? た、大変じゃないですか……!!」
「ああそうだ!! 大変なことになってしまった!!」
表向きには普通の事件として扱われているため、当然その情報は知れ渡ってしまいます。
商会頭とその家族が、隣国の人間となっている元娘とその家族を殺そうとした。
商会はもちろんのこと『ポラズン家』に与えるダメージはあまりにも大きく、2人の顔からは血の気が完全に引いていました。
「…………こんな不祥事、前代未聞だ……」
「…………聞いたこと、ありません、ね……」
「…………立て直せると、思うか……? 商会を……。家、を……」
「…………わ、分かりません……。分からないけど……。やるしか、ありません……」
そうしなければ、今の生活を失ってしまう。
それだけは避けたいザイルとベールズは、悲劇を回避するべく動きだ――そうとしますが、彼らは動揺によりすっかり忘れてしまっていました。対処すべき問題は、他にもあることを。
「お前達のせいで、こちらも大変なことになっているのだがな? どうしてくれるのだ?」
商会の提携相手でありナタリーの嫁ぎ先である、ロンドラート伯爵家。当然ロンドラート家は激怒し、その結果2人は――ポラズン家は、大きな決断をしなくてはならなくなりました。
「この件の償いといたしまして……。我が商会に関する、あらゆる権利を御譲りいたします……」
すっかり立場が弱くなった男爵家が伯爵家相手にまともな交渉をできるはずがなく、また、類は友を呼ぶというもの。ロンドラート家は一癖も二癖もあるため様々な圧力をかけれてしまい、その結果大事な商会を手放すこととなってしまったのでした。
「…………最悪だ……」
「…………最悪だ……」
あっという間に全てを失い、日常が崩壊してしまった。
「…………神よ……。お助けを……」
「…………神よ……。我々に光をお与えください……!」
僅か1か月の間に1回り以上増えた2人は胸の前で手を組みますが、11年前の件は彼らも同意していた。自分の幸せのために、平気で他者を陥れることのできる性質の持ち主でした。
そんな人間の願いが、叶うはずがありません。
「うぁああああああああああああああ……!!」
「うあああああああああああああああ……!!」
ポラズン家は没落を辿り、やがてこの国『フェルート』からその名は消えることとなってしまったのでした。
「そうなのだ!! その報告がっ、届いたのだ!!」
「バカな……。何をしたんですか!?」
エクトル達がジェルヴェに捕らえれた、その翌日のこと。エクトルの2つ下の実弟ザイルのもとに、1つしたの実弟ベールズが血相を変えてやって来ました。
「レベッカを探して差を見せつけると言っていただろう!? 思った反応を得られなかったらしくてっ、殺し屋たちを雇って殺そうとしたらしい!!」
「そんなことを!? た、大変じゃないですか……!!」
「ああそうだ!! 大変なことになってしまった!!」
表向きには普通の事件として扱われているため、当然その情報は知れ渡ってしまいます。
商会頭とその家族が、隣国の人間となっている元娘とその家族を殺そうとした。
商会はもちろんのこと『ポラズン家』に与えるダメージはあまりにも大きく、2人の顔からは血の気が完全に引いていました。
「…………こんな不祥事、前代未聞だ……」
「…………聞いたこと、ありません、ね……」
「…………立て直せると、思うか……? 商会を……。家、を……」
「…………わ、分かりません……。分からないけど……。やるしか、ありません……」
そうしなければ、今の生活を失ってしまう。
それだけは避けたいザイルとベールズは、悲劇を回避するべく動きだ――そうとしますが、彼らは動揺によりすっかり忘れてしまっていました。対処すべき問題は、他にもあることを。
「お前達のせいで、こちらも大変なことになっているのだがな? どうしてくれるのだ?」
商会の提携相手でありナタリーの嫁ぎ先である、ロンドラート伯爵家。当然ロンドラート家は激怒し、その結果2人は――ポラズン家は、大きな決断をしなくてはならなくなりました。
「この件の償いといたしまして……。我が商会に関する、あらゆる権利を御譲りいたします……」
すっかり立場が弱くなった男爵家が伯爵家相手にまともな交渉をできるはずがなく、また、類は友を呼ぶというもの。ロンドラート家は一癖も二癖もあるため様々な圧力をかけれてしまい、その結果大事な商会を手放すこととなってしまったのでした。
「…………最悪だ……」
「…………最悪だ……」
あっという間に全てを失い、日常が崩壊してしまった。
「…………神よ……。お助けを……」
「…………神よ……。我々に光をお与えください……!」
僅か1か月の間に1回り以上増えた2人は胸の前で手を組みますが、11年前の件は彼らも同意していた。自分の幸せのために、平気で他者を陥れることのできる性質の持ち主でした。
そんな人間の願いが、叶うはずがありません。
「うぁああああああああああああああ……!!」
「うあああああああああああああああ……!!」
ポラズン家は没落を辿り、やがてこの国『フェルート』からその名は消えることとなってしまったのでした。
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