どうやらこのパーティーは、婚約を破棄された私を嘲笑うために開かれたようです。でも私は破棄されて幸せなので、気にせず楽しませてもらいますね

柚木ゆず

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第24話 ロイス~待ちに待った休日は~ 俯瞰視点(4)

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「ぁあぁあああああああぁあああああ!! ありしあぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 どうやっても沈静化は不可能。自分に悪評が付きまとう羽目になってしまった。それを理解してしまったロイスは、頭を掻きむしって絶叫しました。

「くそぉぉぉぉぉぉぉ!! くそぉおっ! くそぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 俺の邪魔をしやがってえぇえええええええええ!! しねぇっ!! しねぇぇ!! 苦しんでしねぇええええええええええええええええええええ!!」

 ロイスは侯爵家の力を使い、元凶・・であるアリシアを殺害したいと強く思っています。ですがそうすれば疑われ兼ねませんし、なにより今のアリシアは実質他国の貴族となっています。
 そのため下手をすると『隣国』が調査を始めることになり、そうすればさしものケンデクア家であってもひとたまりもないため、このように呪詛をばら撒くことしかできません。

「無様にしねぇえ!! 早くしねぇぇ!! 惨たらしい死に方でしねぇええええええええええええええええええええええええ!! ぐがあああああああああああぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 大きく仰け反りながら、叫んだり。地団太を踏みながら叫んだり。自分が履いていた靴を脱ぎ、叩きつけながら叫んだり。ロイスはバリエーション豊かに激怒し、ですがまだまだ怒りは収まりません。

「うがあああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「余計な真似をしおってぇえええええええええええええええええええええええ!!」

 ここからは父セヴァンも一緒になって粗ぶり、喉が裂けんばかりに叫びます。

「あああああああああああああああああああああぁあああああああああああ!!」
「よくもぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあ!!」

 絶叫。絶叫。絶叫。そんなものが普段は閑静なケンデクア家の敷地内で起こり、怒気はまだまだ上昇。時間に比例して増えてゆきます。

((……いったい、いつになったら終わってくれるんだ……?))
((はあ……。早く終わってくれよ……))
((……いよいよ、駄目ね……。これは…………次の職場を探さないといけないわね……)

 そのため傍にいる従者や家令、その他の使用人たちは内心でため息を吐き、ですが残念ながら、まだまだ終わることはありません。
 それどころか――。そんな絶叫は、更に増えてしまうことになるのでした。


「ロイス様っ!! 話が違うじゃありませんのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

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