どうやらこのパーティーは、婚約を破棄された私を嘲笑うために開かれたようです。でも私は破棄されて幸せなので、気にせず楽しませてもらいますね

柚木ゆず

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第24話 ロイス~待ちに待った休日は~ 俯瞰視点(3)

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「ちっ、父上!! 今すぐ否定をさせましょうっ!! 大急ぎでサーディアル家に使者を送って噂を鎮めましょう!!」

 現状を把握した、ロイス。彼は目を剥き、かつてないレベルで声を荒らげました。

「どれだけ広がっていようともっ! 本人が否定をすれば噂は止まります!! 早くやりましょ――」
「それは無理だ……。そんなことをしてしまえば、ますます我が家(いえ)が疑われてしまう……」

 父セヴァンも、手を打とうとしていました。ですがそちらは火に油を注ぐことになるため、動けずにいたのです。

「それに……」
「そ、それにっ? なんなのですかっ!?」
「二度と、サーディアル家に圧力は使えんよ……。あちらはもう、ザラデイス家と――隣国に属する貴族と、深い繋がりを持ってしまっているのだからな……」

 格下ならある程度は力でごり押しできる。それは、同国内でのみ成立するものです。
 もしもそんなことをしたら最悪『両国間』の問題となってしまい、自分達の日常が崩壊する羽目になり兼ねません。

「できるのは我々が否定し、ソレとは正反対の噂を広めることだけなのだが……。ロイス、お前も分かっているだろう……。噂という存在は、先に広まったものの方が圧倒的に強いのだよ……」

『父上。もしもアリシア達が捨て身で解消の真相を暴露し始めたら、面倒なことになりかねません。更なる対策を施しておいた方がいいのでは……?』
『それは不要だよ、ロイス。噂という存在はな、先に広まったものの方が圧倒的に強いのだよ。故に捨て身で暴露をしても、誰も信用はせんよ。わたしが先手を打ったことによって同系統の噂は意味のないものと化し、「悔し紛れにやってるだけ」と思われるだけだ』

 婚約解消をして騙した際、二人はこういったやり取りをしていました。
 ロイスはそれをようやく思い出し、どうやっても沈静化は不可能だと実感してしまったのでした。

 ですので、そんな彼は――

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