上 下
1 / 16

しおりを挟む

 …………………………………………

 「もう貴方とは過ごしません。残りの数少ない日数は、貴方ではなく、最愛の御兄様と過ごさせていただくことにしました。」


 何故?そういうことをいうんだい?


 と、言わんばかりの顔をする皇太子だが、私は彼を思うことなどもうないのだ。


 何故なら、もう貴方に愛を感じていない。


 それに、寿命が残りわずか……そのことを知っていれば、誰しも仕事なんかよりも、自分のことを優先するものだ。


 御兄様。私は、やはり貴方と過ごしたい。


 ずっと、小さい頃から好きだったけど、その愛というものは家族的な愛ではなく、恋愛的なものであった。


 ………………………………………………


 ………………………………………………


 ………………………………………………


 「御兄様に、抱かれる日を願います。もう、貴方には抱かれたくない。この身体を、授けたくない。」


 …………………………………………………


 …………………………………………………


 …………………………………………………

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

継母の心得

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:83,433pt お気に入り:23,414

カラダラッパー!

児童書・童話 / 完結 24h.ポイント:234pt お気に入り:0

余命1年から始めた恋物語

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:50

アマテラスの力を継ぐ者【第一記】

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:667pt お気に入り:6

死ぬまでにやりたいこと~浮気夫とすれ違う愛~

恋愛 / 完結 24h.ポイント:5,772pt お気に入り:7,061

音消

ミステリー / 連載中 24h.ポイント:511pt お気に入り:0

処理中です...