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第2章
ナツキ15歳の時・・・・
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「え? え? えーーーーー!!」
壁兼巨大スクリーンになっているディスプレイモニターを見て、私は絶叫した。
映し出されるその映像には、母様とセリティア女王陛下がにっこり微笑んで握手をしていた。
映像の内容は、婚約発表だった。
特別報道番組的な感じのニュースだった。
ええ、転生してもアニメ大好きっ子のままだったので、今日も楽しみに見ていた作品の途中で切り替わった映像に唖然。
ものの数分も経たずに、絶叫しました。
何ですかコレ?!
母様、嫌がらせなの? って、本気で思いたくなるニュースに頭を抱えてしまいました。
だって! だって!!
女王陛下の甥で、カグラ・ジーノ・ラグナ、公爵家嫡男と私のものだった。
カグラって、あの時の彼でしょう?
王子って言われるのを嫌がる少年だった、彼。
さぞかし、今頃は美しく育っている事であろう。
そんな彼と私が婚約? ってなんでやねん!
あの事件以来、10年近く経っていて、一度も会っていないのに!
そんな婚約話も一度だって話題に上った事ないのに!
なぜに、婚約ですか!?
しかも、私に断りなく!
「うそでしょおおおおおおおお!!!」
私は、力の限り叫んだ。
――――――ジュラーレ魔法学院入学前日の出来事であった。
「時は無情よね……」
私は、ラグナリア星のジュラーレ学院都市駅に立っていた。
地下から、地上へ出て、空を見上げると、紺碧の色が広がっている。
本来なら清々しい門出だというのに、気分は海溝に沈んだ感じだ。
昨日の出来事が尾を引いている。
唖然とした婚約発表の件は、実はそれだけに留まらなかった。
問い詰める私に。
「ナツキの為よ。それと、彼、カグラも今年ジュラーレに入るからもし、出会って恋に落ちても大丈夫よ」
母様は爆弾を落としていった。
とは言え、名前と性別を女性のままで入学したら、色々と面倒な事になりかねないかもしれないとの事で、魔術で性別を中性体(未分化)にして、名前を父親の姓で名乗る事にした。
中性体(未分化)の身体とは、男でも女でもない微妙な状態の事で、強い魔力を持って生まれた者に良く表れる現象で、不安定な魔力が肉体に影響を及ぼす事で知られている。
女性として入学したら同じ名前で勘繰られる事も、中性体と言う身体で少なくなり、ナツキ・ルウィン・アマハは名前を詐称(?)して入る事となった。
今の私は、ナツキ・タカマガハラという名前で、女性でも男性でもない変な存在になっている。
壁兼巨大スクリーンになっているディスプレイモニターを見て、私は絶叫した。
映し出されるその映像には、母様とセリティア女王陛下がにっこり微笑んで握手をしていた。
映像の内容は、婚約発表だった。
特別報道番組的な感じのニュースだった。
ええ、転生してもアニメ大好きっ子のままだったので、今日も楽しみに見ていた作品の途中で切り替わった映像に唖然。
ものの数分も経たずに、絶叫しました。
何ですかコレ?!
母様、嫌がらせなの? って、本気で思いたくなるニュースに頭を抱えてしまいました。
だって! だって!!
女王陛下の甥で、カグラ・ジーノ・ラグナ、公爵家嫡男と私のものだった。
カグラって、あの時の彼でしょう?
王子って言われるのを嫌がる少年だった、彼。
さぞかし、今頃は美しく育っている事であろう。
そんな彼と私が婚約? ってなんでやねん!
あの事件以来、10年近く経っていて、一度も会っていないのに!
そんな婚約話も一度だって話題に上った事ないのに!
なぜに、婚約ですか!?
しかも、私に断りなく!
「うそでしょおおおおおおおお!!!」
私は、力の限り叫んだ。
――――――ジュラーレ魔法学院入学前日の出来事であった。
「時は無情よね……」
私は、ラグナリア星のジュラーレ学院都市駅に立っていた。
地下から、地上へ出て、空を見上げると、紺碧の色が広がっている。
本来なら清々しい門出だというのに、気分は海溝に沈んだ感じだ。
昨日の出来事が尾を引いている。
唖然とした婚約発表の件は、実はそれだけに留まらなかった。
問い詰める私に。
「ナツキの為よ。それと、彼、カグラも今年ジュラーレに入るからもし、出会って恋に落ちても大丈夫よ」
母様は爆弾を落としていった。
とは言え、名前と性別を女性のままで入学したら、色々と面倒な事になりかねないかもしれないとの事で、魔術で性別を中性体(未分化)にして、名前を父親の姓で名乗る事にした。
中性体(未分化)の身体とは、男でも女でもない微妙な状態の事で、強い魔力を持って生まれた者に良く表れる現象で、不安定な魔力が肉体に影響を及ぼす事で知られている。
女性として入学したら同じ名前で勘繰られる事も、中性体と言う身体で少なくなり、ナツキ・ルウィン・アマハは名前を詐称(?)して入る事となった。
今の私は、ナツキ・タカマガハラという名前で、女性でも男性でもない変な存在になっている。
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