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第二章 始まる学校生活
第二十二話
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「・・・ええと、あとですね・・・」
コメカミをヒクヒクさせながら李が説明を続ける。
「途中に出てくる妨害者は倒せるのであれば倒してしまって構いません。ですがそこは節度を守って致命傷になるような真似は極力避けていただければと思います」
ざわざわ・・・途端にあたりが騒がしくなった。
「大丈夫ですよー、妨害する側にもきつく言ってありますから死ぬような事はないでしょうし、なるべく怪我人が少ないように心がけますから」
『怪我人が出ることは前提なんですね』何人かから同時に声があがる。
「妨害者に出会って、突破が困難であれば後続に合流をすること」
「せんせい、質問いいですか?」
ラザロが手を上げて李に質問をする
「はいどうぞ」
「ついていけばいいだけで、妨害されても無視しちゃっていいんですよね?」
「もちろんです、戦わないのも戦略の一つだと先生は思います。ちなみに妨害する側は基本的に在学中の学生達、皆さんの先輩に当たる人たちですから実力的には相違がないか少し上の相手のはずです」
あたりにどよめきが起きる。光とラザロは既に上級生と手合わせをしているが、他のメンバーはまだどのレベルの人間がいるのか全くわかっていないからだ。
「安心してください皆さん。確かに上級生にはどうしよもないくらい破壊力重視で、攻城戦くらいにしか出番がないような人もいますけど」
李の言葉に周りが静まり返る。
「流石にそんなレベルの人間を簡単に投入出来ませんからね。今回皆さんの相手をするメンバーは中位・下位クラスの生徒だけですよ」
李の言葉にほっとする面々、どこか安堵したような空気になる。
「とはいっても皆さんよりも先に基礎的な授業を受けているので、格上が相手であることには変わりないと思います」
緩んだ空気を引き締めるように李が全員に注意を促した。
「私を追いかけてくるだけではありますが、実戦に近い形で妨害させます。油断せず全力で立ち向かってください」
『はい!』
「よろしい、では各自準備運動をしっかりとするように。十五分後に開始いたします」
李の言葉に生徒たちは適度に広がり、おのおの体を動かし始めた。
「いやはやいきなり面白そうだね」
ラザロが光の横で屈伸をしながら光に話しかけてきた。
光は体の各部間接を動かしながら、ラザロの言葉に苦笑したような表情を見せる。
「確かクラスは三つに分けられるって話だよね?」
こくん。
「あたしらは一応一回生代表でもあるからなー、最上位のクラスを目指さねば」
こくん。
「それに、ここでの活躍はなかなかに目立つぞ」
二人がそれぞれ体を動かしているところに突然声が沸いた。
「お、学園長」
ラザロが驚いたように声を出した。
「おう、この振り分け授業は毎年面白いからな。見学しにきたぞ」
スーツの上から白衣を羽織った、この学校の長が登場した。
現状最強の呼び声の高い魔法使いの一人の登場に、新入生たちが色めきだす。
「全員いい面構えだ。なかなかに自信のある人間が多いじゃないか」
近接型の魔道士の集まり、全員戦闘スタイルが確立している面々である。この中に魔法初心者はいないのだ。
光は会釈をして挨拶をする。
「毎年見に来ているんですか?」
「まーな、これでそこそこ実力のある生徒がわかるからな」
「そういうもんなんですか」
「そういうもんなんだ」
「それはいいけど邪魔はしないで下さいね」
李が眉間に皺を寄せてあからさまに嫌そうな声をだした。
コメカミをヒクヒクさせながら李が説明を続ける。
「途中に出てくる妨害者は倒せるのであれば倒してしまって構いません。ですがそこは節度を守って致命傷になるような真似は極力避けていただければと思います」
ざわざわ・・・途端にあたりが騒がしくなった。
「大丈夫ですよー、妨害する側にもきつく言ってありますから死ぬような事はないでしょうし、なるべく怪我人が少ないように心がけますから」
『怪我人が出ることは前提なんですね』何人かから同時に声があがる。
「妨害者に出会って、突破が困難であれば後続に合流をすること」
「せんせい、質問いいですか?」
ラザロが手を上げて李に質問をする
「はいどうぞ」
「ついていけばいいだけで、妨害されても無視しちゃっていいんですよね?」
「もちろんです、戦わないのも戦略の一つだと先生は思います。ちなみに妨害する側は基本的に在学中の学生達、皆さんの先輩に当たる人たちですから実力的には相違がないか少し上の相手のはずです」
あたりにどよめきが起きる。光とラザロは既に上級生と手合わせをしているが、他のメンバーはまだどのレベルの人間がいるのか全くわかっていないからだ。
「安心してください皆さん。確かに上級生にはどうしよもないくらい破壊力重視で、攻城戦くらいにしか出番がないような人もいますけど」
李の言葉に周りが静まり返る。
「流石にそんなレベルの人間を簡単に投入出来ませんからね。今回皆さんの相手をするメンバーは中位・下位クラスの生徒だけですよ」
李の言葉にほっとする面々、どこか安堵したような空気になる。
「とはいっても皆さんよりも先に基礎的な授業を受けているので、格上が相手であることには変わりないと思います」
緩んだ空気を引き締めるように李が全員に注意を促した。
「私を追いかけてくるだけではありますが、実戦に近い形で妨害させます。油断せず全力で立ち向かってください」
『はい!』
「よろしい、では各自準備運動をしっかりとするように。十五分後に開始いたします」
李の言葉に生徒たちは適度に広がり、おのおの体を動かし始めた。
「いやはやいきなり面白そうだね」
ラザロが光の横で屈伸をしながら光に話しかけてきた。
光は体の各部間接を動かしながら、ラザロの言葉に苦笑したような表情を見せる。
「確かクラスは三つに分けられるって話だよね?」
こくん。
「あたしらは一応一回生代表でもあるからなー、最上位のクラスを目指さねば」
こくん。
「それに、ここでの活躍はなかなかに目立つぞ」
二人がそれぞれ体を動かしているところに突然声が沸いた。
「お、学園長」
ラザロが驚いたように声を出した。
「おう、この振り分け授業は毎年面白いからな。見学しにきたぞ」
スーツの上から白衣を羽織った、この学校の長が登場した。
現状最強の呼び声の高い魔法使いの一人の登場に、新入生たちが色めきだす。
「全員いい面構えだ。なかなかに自信のある人間が多いじゃないか」
近接型の魔道士の集まり、全員戦闘スタイルが確立している面々である。この中に魔法初心者はいないのだ。
光は会釈をして挨拶をする。
「毎年見に来ているんですか?」
「まーな、これでそこそこ実力のある生徒がわかるからな」
「そういうもんなんですか」
「そういうもんなんだ」
「それはいいけど邪魔はしないで下さいね」
李が眉間に皺を寄せてあからさまに嫌そうな声をだした。
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