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16話 新しい居場所
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ダイキチは結局ずっとあの調子だった。ずっとイライラしてて、みっともない。
……キャッチャーミットはあるけどね! (どやあ)
まあ昨日の大活躍あるし、そんな時もあるかとチームメイトや監督も思ってるだろうけど……いずれみんな気づくかもね。
ダイキチはその時どんな反応するか……
でもダイキチは後回しだよ。
ダゲキくんの新たな居場所を探さないと。
悪玉になったら危険だもんね。
う~ん同じバットがいいのかな?
でもダイキチのチームメイトのバットには見向きもしなかったみたい。
気に入った居場所はそう簡単に手放したくもないし、新しく見つけるのも容易じゃないよね。
そうだな~ルリカみたいに物を大事にしてる人に当たっていこうかな?
他の妖精探しにもなるし、一石二鳥でしょ!
あれ? あたし頭よくない!?
♢
「このお守り! これのおかげで成績あがったんだよね!」
妖精なし。
「このサッカーボール買ってからかな、レギュラーになれたんだよ」
妖精なし。
「このクツ買った日にお金拾ったぜ!」
もちろん妖精なし。
♢
今日は縁起のよい物を持つ子達に会えたけど、全部外れだったよ。
う~ん妖精ってそこらにいるんじゃないのか……
縁起いい=妖精ってわけじゃないんだねえ。
結局の所、みんな縁起いいと思い込んでるだけみたい。
「前に言ったけど、プラシーボ効果的なことで、みんな上手くいってるのかもね」
と、小田くん。
あ、思い込むことでいい結果出るってやつだっけ?
「信じる心は強いよ。それで本当に妖精が気にいってひそんでくれて、縁起のよい物が完成することもあるからね」
「なるほど」
あたしも物を大事にしよって思うようになったしねえ……
「それに、努力の成果だとも思う」
「努力?」
「多分みんな努力の成果で成績あげたり、レギュラーになったんだと思う」
そうなの?
「頑張った事で結果が出た。自分の努力の結果だけど、たまたま使ってた物のおかげかもって思ったのかもね」
そうか……努力の結果……
妖精はいないから力はない。でも縁起いいと思えるほどの結果は努力のおかげなのかもね……
ルリカの成績あがった発言もそうだったのかも……
ダイキチのバットに頼るやり方はその努力を完全に否定してる。
本気でプロになりたいというのなら、妖精に頼るんじゃなく、努力をしなくちゃいけないのに……
♢
結局今日は成果なし……
話聞いた子達の物、全部ダゲキくんは気に入らなかったよ。残念。
とりあえず帰宅して、あたしは居間で寝転がってる。
「エミちゃん、そんなところに寝転がってないで」
パパが注意してきた。
疲れてるんだから多めにみてよ。
あたしはそのままリモコンをとって、テレビをつける。
『今日のヒーローは、吾潟選手です! 見事なサヨナラホームランでした!』
ん? 野球の試合か。興味ないなあ。てか昼間も試合やることあるんだ。
「お、アガタ選手さすがだね」
と、パパは褒めた。
「パパ知ってるんだ」
「有名な選手だからそりゃあねえ、それにボクはねえアガタ選手からサインもらったことあるんだよ!」
と、パパは自分の部屋に駆け出し、すぐに戻ってきた。
そしてニコニコしながらボールをあたしに見せてくる。
「ほらサインボール!」
「別に興味ないって……」
ん? なんかこのサイン見覚えが……
――あ、これダイキチの机に置いてあったサインボールじゃん。
ダイキチもアガタ選手のファンだったのか。
テレビに視線を戻すと、ファンの歓声に答えるアガタ選手が見える。
こんなスター選手が憧れなら、バットに頼りたくなるのもわかるかなあ。
「こういう人ってさ、努力もしてるんだろうけど、ずっとレギュラーとかで活躍してたんだろうね」
順風満帆ってやつ?
「いや? アガタ選手は補欠、控えだった時代も多い苦労人だよ?」
「え?」
「小中高と控え、大学でもそこまでの活躍は出来なかったんだけど社会人で頑張り、ギリギリプロに入れたんだよ」
ええ!?
よくわかんないけどプロになるまでそんなに時間かかったの?
「そして二軍暮らしもしてたけど、めげずに努力して……今やチームの四番バッターだからね。すごい人だよ」
嘘お……
プロになる人って昔からすごい人ばかりだと思ってた。
ダイキチは今からレギュラーにならないと意味ないみたいな事言ってたけど……そんなことないじゃん。
努力を続ける事で、夢を叶える事ができる……そういうことなのかも。
……キャッチャーミットはあるけどね! (どやあ)
まあ昨日の大活躍あるし、そんな時もあるかとチームメイトや監督も思ってるだろうけど……いずれみんな気づくかもね。
ダイキチはその時どんな反応するか……
でもダイキチは後回しだよ。
ダゲキくんの新たな居場所を探さないと。
悪玉になったら危険だもんね。
う~ん同じバットがいいのかな?
でもダイキチのチームメイトのバットには見向きもしなかったみたい。
気に入った居場所はそう簡単に手放したくもないし、新しく見つけるのも容易じゃないよね。
そうだな~ルリカみたいに物を大事にしてる人に当たっていこうかな?
他の妖精探しにもなるし、一石二鳥でしょ!
あれ? あたし頭よくない!?
♢
「このお守り! これのおかげで成績あがったんだよね!」
妖精なし。
「このサッカーボール買ってからかな、レギュラーになれたんだよ」
妖精なし。
「このクツ買った日にお金拾ったぜ!」
もちろん妖精なし。
♢
今日は縁起のよい物を持つ子達に会えたけど、全部外れだったよ。
う~ん妖精ってそこらにいるんじゃないのか……
縁起いい=妖精ってわけじゃないんだねえ。
結局の所、みんな縁起いいと思い込んでるだけみたい。
「前に言ったけど、プラシーボ効果的なことで、みんな上手くいってるのかもね」
と、小田くん。
あ、思い込むことでいい結果出るってやつだっけ?
「信じる心は強いよ。それで本当に妖精が気にいってひそんでくれて、縁起のよい物が完成することもあるからね」
「なるほど」
あたしも物を大事にしよって思うようになったしねえ……
「それに、努力の成果だとも思う」
「努力?」
「多分みんな努力の成果で成績あげたり、レギュラーになったんだと思う」
そうなの?
「頑張った事で結果が出た。自分の努力の結果だけど、たまたま使ってた物のおかげかもって思ったのかもね」
そうか……努力の結果……
妖精はいないから力はない。でも縁起いいと思えるほどの結果は努力のおかげなのかもね……
ルリカの成績あがった発言もそうだったのかも……
ダイキチのバットに頼るやり方はその努力を完全に否定してる。
本気でプロになりたいというのなら、妖精に頼るんじゃなく、努力をしなくちゃいけないのに……
♢
結局今日は成果なし……
話聞いた子達の物、全部ダゲキくんは気に入らなかったよ。残念。
とりあえず帰宅して、あたしは居間で寝転がってる。
「エミちゃん、そんなところに寝転がってないで」
パパが注意してきた。
疲れてるんだから多めにみてよ。
あたしはそのままリモコンをとって、テレビをつける。
『今日のヒーローは、吾潟選手です! 見事なサヨナラホームランでした!』
ん? 野球の試合か。興味ないなあ。てか昼間も試合やることあるんだ。
「お、アガタ選手さすがだね」
と、パパは褒めた。
「パパ知ってるんだ」
「有名な選手だからそりゃあねえ、それにボクはねえアガタ選手からサインもらったことあるんだよ!」
と、パパは自分の部屋に駆け出し、すぐに戻ってきた。
そしてニコニコしながらボールをあたしに見せてくる。
「ほらサインボール!」
「別に興味ないって……」
ん? なんかこのサイン見覚えが……
――あ、これダイキチの机に置いてあったサインボールじゃん。
ダイキチもアガタ選手のファンだったのか。
テレビに視線を戻すと、ファンの歓声に答えるアガタ選手が見える。
こんなスター選手が憧れなら、バットに頼りたくなるのもわかるかなあ。
「こういう人ってさ、努力もしてるんだろうけど、ずっとレギュラーとかで活躍してたんだろうね」
順風満帆ってやつ?
「いや? アガタ選手は補欠、控えだった時代も多い苦労人だよ?」
「え?」
「小中高と控え、大学でもそこまでの活躍は出来なかったんだけど社会人で頑張り、ギリギリプロに入れたんだよ」
ええ!?
よくわかんないけどプロになるまでそんなに時間かかったの?
「そして二軍暮らしもしてたけど、めげずに努力して……今やチームの四番バッターだからね。すごい人だよ」
嘘お……
プロになる人って昔からすごい人ばかりだと思ってた。
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