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番外編:王子の気持ち1
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「そなたの婚姻が決定した。」
この国の王である父から告げられた。
次期王となるのは第一王子の兄上。
俺は兄上のスペアとして存在しており、兄上に男児が二人生まれた現在、もう、いらなくなったモノだ。
兄上の治世を望まぬ者たちの旗印と成らぬように気を付けなければいけない、危うい立場。
俺の子供でも現れれば、この国が荒れるのは目に見えていた。
そんな男に誂えられた婚姻。
それは、同性同士の婚姻。
ハハハ、男の俺に男をあてがっておけば良いだろうって事か!
しかも、弱小末端貴族ときたもんだ。
国を捕るつもりは更更無い。
国王の椅子なんて糞くらえだ!
ボンクラの第二王子、男と婚姻してやろうじゃないか。
はなから人間に期待なんてしていない。
牛や馬と婚姻せよと言われぬだけ、まだマシだ。
『うだつのあがらない昼行灯』と報告のあった魔法使いの顔でも拝みに行くか。
退屈な日常に変化が訪れると良いのだが。
この国の王である父から告げられた。
次期王となるのは第一王子の兄上。
俺は兄上のスペアとして存在しており、兄上に男児が二人生まれた現在、もう、いらなくなったモノだ。
兄上の治世を望まぬ者たちの旗印と成らぬように気を付けなければいけない、危うい立場。
俺の子供でも現れれば、この国が荒れるのは目に見えていた。
そんな男に誂えられた婚姻。
それは、同性同士の婚姻。
ハハハ、男の俺に男をあてがっておけば良いだろうって事か!
しかも、弱小末端貴族ときたもんだ。
国を捕るつもりは更更無い。
国王の椅子なんて糞くらえだ!
ボンクラの第二王子、男と婚姻してやろうじゃないか。
はなから人間に期待なんてしていない。
牛や馬と婚姻せよと言われぬだけ、まだマシだ。
『うだつのあがらない昼行灯』と報告のあった魔法使いの顔でも拝みに行くか。
退屈な日常に変化が訪れると良いのだが。
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