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【本編】
夜の帳[※R18]
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唇に柔らかい感触が触れ、胸がきゅっと痺れる。
でも、嫌な痺れではない。
コウヤの唇が優しく私の唇を啄み、今度は深く口付けられる。
唇からコウヤの私への気持ちが伝わってくるようで、身体の奥が熱くなる。
私の腰にコウヤの手が回されて、そのまま身体をぐっと引き寄せられる。
もう離さないとでも言うように、きつく――。
それが嬉しくて、私もコウヤの背中に手を回した。
同じ気持ちだと返したくて。
唇の間からコウヤの舌が割って入ってきた。
私の舌をなぞり、絡め取るように蠢く。
暖かくて艶めかしいコウヤの舌は、私の舌だけでなく、生気まで吸い取ろうとするようだ。
ぬちゅ、ぬちゃ、……といやらしい音を立てる。
わざと聞こえるようにしているのだ。
恥ずかしさから無意識に身体を離そうとしたが、コウヤの腕がそれを許さなかった。
がっしりと抱きしめられて、離れることが出来ない。
改めて、力の差を見せつけられるようで、くらくらした。
コウヤが唇を離すと、舌と舌が糸を引いているのが分かった。
「……ベッド、行く?」
(……私に聞くなんて、ずるい)
そう思ったけど、口にはしなかった。
恨めしげな顔で見上げてみたけど、それは逆に、物欲しげな表情に見えたのかもしれない。
コウヤが堪らなさそうな表情を見せると、私の答えを待たずに、私のことを軽々と抱き上げた。
「きゃっ……ちょっと、下ろして。
自分で歩けるわよ」
「だめ。俺が運びたいの」
すぐ近くにコウヤの嬉しそうな顔がある。
お姫様抱っこなんて、純也にもされたことはない。
私は、顔が熱くなるのを感じながら、身を縮めた。
「…………私、重いし」
「重くなんかない。軽いくらいだ。
俺の腕の中にずっと抱いて、閉じ込めていたいよ」
私を運ぶコウヤの逞しい腕にこれから抱かれるのだと思うと、恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちで胸が苦しくなった。
そのままベッドへと運ばれると、コウヤは、そっと私を布団の上に下ろしてくれた。
「大事にする。
一生、俺だけの〈運命の女〉でいて」
私の顔の横に両腕をついたコウヤが真剣な瞳で私を真っ直ぐに見下ろす。
私は、すぐに頷いてしまいたくなる感情を抑えて、唾を飲み込んだ。
これだけは伝えておかないといけない。
「……コウヤ、あのね。
私、コウヤのことは愛してる。
でも、今の生活をいきなり全部捨てて、身一つで違う世界へ行くのことが不安なの。
だって、私……何の取り柄もないから、コウヤの世界で生きていけるのかなって……」
何せどんな生活をしているのか全く分からない世界へ行くのだ。
不安にならない方がおかしい。
「私は、百合みたいに、家族や今の環境に不満があるわけじゃない。
だから、私の心の準備ができるまで、少し待って欲しいの。
まずは、コウヤの世界の話をもっとよく聞きたい。
それでも、いい……?」
私が悩み悩んで出した答えだ。
勇気を出して口にしたものの、コウヤがどんな反応をするか、不安で仕方がない。
でも、そんな私の不安を他所に、コウヤは、ケロッとした顔で私に笑いかけた。
「……なんだ。そんなこと気にしてたのか。
別に、無理して俺の住む世界へ行かなくてもいいんだ。
俺は、フアナと一緒に生きていきたい。
それがこの世界になっても、俺の気持ちは変わらないよ。
そりゃあ、一緒に俺の居た世界へ来てくれたら嬉しいけど……
それでフアナが幸せじゃなくなるなら、それは、俺の望む未来じゃない。
だから、安心して。ゆっくり考えていい。
時間は、たっぷりあるんだから……」
そう言って、コウヤが私の瞼にそっと優しく口付けを落とす。
閉じた瞼から涙が零れた。
どうやら私は、嬉しくて涙が込み上げたらしい。
(なんだ……悩んで損しちゃった。
もっと早く、コウヤに聞いていれば良かった。
そうすれば…………ううん。
これからたくさん、コウヤと話をすれば良いのよね。
コウヤの言うとおり。
時間は、たっぷりあるんだから……)
私たちは、どちらからともなく深く口付け合った。
再びいやらしい音で部屋が満たされる。
まだ恥ずかしい気持ちも少しあったけれど、それよりも今は、もっとコウヤに触れて、たくさんコウヤを感じたい。
(コウヤ…………)
私は、コウヤの背中に手を回した。
でも、嫌な痺れではない。
コウヤの唇が優しく私の唇を啄み、今度は深く口付けられる。
唇からコウヤの私への気持ちが伝わってくるようで、身体の奥が熱くなる。
私の腰にコウヤの手が回されて、そのまま身体をぐっと引き寄せられる。
もう離さないとでも言うように、きつく――。
それが嬉しくて、私もコウヤの背中に手を回した。
同じ気持ちだと返したくて。
唇の間からコウヤの舌が割って入ってきた。
私の舌をなぞり、絡め取るように蠢く。
暖かくて艶めかしいコウヤの舌は、私の舌だけでなく、生気まで吸い取ろうとするようだ。
ぬちゅ、ぬちゃ、……といやらしい音を立てる。
わざと聞こえるようにしているのだ。
恥ずかしさから無意識に身体を離そうとしたが、コウヤの腕がそれを許さなかった。
がっしりと抱きしめられて、離れることが出来ない。
改めて、力の差を見せつけられるようで、くらくらした。
コウヤが唇を離すと、舌と舌が糸を引いているのが分かった。
「……ベッド、行く?」
(……私に聞くなんて、ずるい)
そう思ったけど、口にはしなかった。
恨めしげな顔で見上げてみたけど、それは逆に、物欲しげな表情に見えたのかもしれない。
コウヤが堪らなさそうな表情を見せると、私の答えを待たずに、私のことを軽々と抱き上げた。
「きゃっ……ちょっと、下ろして。
自分で歩けるわよ」
「だめ。俺が運びたいの」
すぐ近くにコウヤの嬉しそうな顔がある。
お姫様抱っこなんて、純也にもされたことはない。
私は、顔が熱くなるのを感じながら、身を縮めた。
「…………私、重いし」
「重くなんかない。軽いくらいだ。
俺の腕の中にずっと抱いて、閉じ込めていたいよ」
私を運ぶコウヤの逞しい腕にこれから抱かれるのだと思うと、恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちで胸が苦しくなった。
そのままベッドへと運ばれると、コウヤは、そっと私を布団の上に下ろしてくれた。
「大事にする。
一生、俺だけの〈運命の女〉でいて」
私の顔の横に両腕をついたコウヤが真剣な瞳で私を真っ直ぐに見下ろす。
私は、すぐに頷いてしまいたくなる感情を抑えて、唾を飲み込んだ。
これだけは伝えておかないといけない。
「……コウヤ、あのね。
私、コウヤのことは愛してる。
でも、今の生活をいきなり全部捨てて、身一つで違う世界へ行くのことが不安なの。
だって、私……何の取り柄もないから、コウヤの世界で生きていけるのかなって……」
何せどんな生活をしているのか全く分からない世界へ行くのだ。
不安にならない方がおかしい。
「私は、百合みたいに、家族や今の環境に不満があるわけじゃない。
だから、私の心の準備ができるまで、少し待って欲しいの。
まずは、コウヤの世界の話をもっとよく聞きたい。
それでも、いい……?」
私が悩み悩んで出した答えだ。
勇気を出して口にしたものの、コウヤがどんな反応をするか、不安で仕方がない。
でも、そんな私の不安を他所に、コウヤは、ケロッとした顔で私に笑いかけた。
「……なんだ。そんなこと気にしてたのか。
別に、無理して俺の住む世界へ行かなくてもいいんだ。
俺は、フアナと一緒に生きていきたい。
それがこの世界になっても、俺の気持ちは変わらないよ。
そりゃあ、一緒に俺の居た世界へ来てくれたら嬉しいけど……
それでフアナが幸せじゃなくなるなら、それは、俺の望む未来じゃない。
だから、安心して。ゆっくり考えていい。
時間は、たっぷりあるんだから……」
そう言って、コウヤが私の瞼にそっと優しく口付けを落とす。
閉じた瞼から涙が零れた。
どうやら私は、嬉しくて涙が込み上げたらしい。
(なんだ……悩んで損しちゃった。
もっと早く、コウヤに聞いていれば良かった。
そうすれば…………ううん。
これからたくさん、コウヤと話をすれば良いのよね。
コウヤの言うとおり。
時間は、たっぷりあるんだから……)
私たちは、どちらからともなく深く口付け合った。
再びいやらしい音で部屋が満たされる。
まだ恥ずかしい気持ちも少しあったけれど、それよりも今は、もっとコウヤに触れて、たくさんコウヤを感じたい。
(コウヤ…………)
私は、コウヤの背中に手を回した。
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